【完結】間違って地獄に落とされましたが、俺は幸せです。

白井のわ

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★【新婚旅行編】八日目:俺なりに少ない手段の中でも工夫しながら

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 俺がしやすいようにと、バアルは膝立ちで待ってくれていた。俺がベルトのバックルを外している間も、頭を撫でてくれながら。

 黒のボクサーパンツのウェストゴムへと指をかけたところで、バアルは何度目かの気遣いを口にした。

「どうか、ご無理だけはなさらないで下さいね」

「うん……大丈夫……」

 もう初めてじゃあないし。まだ片手で数えられる回数しか出来てはいないけれども。

 バアルもドキドキしてくれていたみたい。ただでさえ大きくて長い彼のものの形が、薄い布地越しでも分かるくらいにくっきりと主張していた。

 また、すぐに飛び出てきちゃうかも。

 予想は出来ていたとはいえ、まだ適切な対処の仕方が分からない。そのせいで俺は、軽く引き下ろしただけで勢いよく出てきてくれた彼のものに、またしても肩を大げさに跳ねさせてしまっていた。情けのない声は上げずに済んだけれども。

「申し訳ございません……」

「だ、大丈夫……嬉しいよ」

 気恥ずかしそうに長い睫毛を伏せた彼に微笑んで、隆起した腹筋を隠すように反り上がっている竿へと手を伸ばした。

 彫刻のような肉体美と、八頭身は余裕でありそうなスタイルのいい背丈を持つ彼にふさわしい立派な雄。太い血管が浮き出ているそれは、やっぱり俺にも付いているものと同じとは思えない。何度見させてもらえても惚れ惚れしてしまう。

 いくら彼が俺よりも遥かに丈夫な肉体をお持ちだからといって、ここは彼の触角や羽と同じで繊細なところだ。決してイヤな思いはさせてしまわないように、根元をそっと握りながら慎重に舌を這わせていった。

 ただ舐めるだけではなくて、時々その不思議な弾力のある熱に唇を擦り寄せてみたり。口でするのと一緒に指の腹でも撫でてみたり。俺なりに少ない手段の中でも工夫しながら、バアルを気持ちよくしようと試みていた。

 俺の頑張りは彼にも伝わってくれたらしい。

「は、く……アオイは……誠に嬉しそうにご奉仕して下さいますね……」

 漏れ出た吐息と途切れがちな声に確かに滲んでいる艶っぽさに、俺はすっかり舞い上がってしまっていた。

「ん……ふは……嬉しいよ? だって、大好きなバアルに触らせてもらえてるんだし……気持ちよく、なって……もらえてるし……」

 気分が右肩上がりなもんだから、口の方も調子づく。言葉で伝えられただけじゃない。大きく張り出したカリ首を舐めてから、戸惑うことなくスムーズに大きな亀頭を咥え込むことが出来ていた。

「は、ぁ……ん……アオイ……」

 頬張ったばかりの熱が口の中で脈打つように震えている。大きさもちょっぴり増してくれたような。体感出来た事実だけでも、俺は彼に触れてもらえている時と変わらない喜びに胸を高鳴らせていた。

 おまけに俺でも分かるくらいに切なげな声を聞かせてくれたのだ。張り切ってしまうのも致し方がないだろう。

「ん……んっ、ふ……」

 頬張れるところまでは頬張って、懸命に舌を這わせ続ける。バアルの匂いと一緒に口の中に広がっていくものは吸い取って、握ったままの竿の根元を両手で優しく撫で擦った。

 頭の上から降ってくる悩ましげな声、それでも俺を褒めてくれようと髪を梳いてくれる震える指先。徐々に脈打つ感覚が早くなっている彼の熱。耳でも、感触でも、香りでも、口でも、手でも……全部の感覚を総動員してバアルを感じられている気がして、気持ちだけでなく頭の中もふわふわとした多幸感に満たされてしまう。

 バアルを気持ちよくしているハズなのに、俺が気持ちよくなってしまって。

「ッ……アオイ……受け止めて、下さいますか……?」
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