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★【新婚旅行編】八日目:このままじゃあ、最初みたいに流されてしまいそう
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律儀に限界を伝えてくれた彼に応えるべく、俺が出来る全力で口に含んでいる亀頭に吸い付いた。含むことが出来ていない範囲も、少し激しめに撫で擦ってみた。
間を置かずに逞しい腰が、彼のものが小刻みに震え始める。口の中で跳ねるように脈打ちながら、沸騰しているように熱いものが喉の奥に届くほどに勢いよく放たれた。
「あっ、く……アオイ……ッ」
喉の奥も、口の中もジンと熱い。ますますバアルの匂いが濃くなって、熱に浮かされたように頭がくらくらしてしまう。直後に俺を呼んでくれたバアルの声の艶っぽさに、俺もまたぞくぞくとした心地に身体を震わせてしまっていた。
瞬きする間すら惜しんで見つめてくれている眼差しが熱い。どうしても顔を出してしまう気恥ずかしさに、パンツと一緒に下げかけていたズボンをつい上げ直したくなってしまう。
脱がないと仕方がないから、期待してしまっている次に進むことが出来ないから下ろすけどさ。
勇気を充電し直して止まりかけていた手を下ろす。ベッドの上で膝立ちになって脱いでいるもんだから、どうしても膝のところまでで止めざるを得ない。
仕方なく腰を下ろして残りを足から引き抜いていると、バアルがうっとりとした声で囁いてきた。はしたなく濡らしてしまっている俺の股の間を見つめながら。
「ああ、アオイも気持ちよくなってくれていたのですね……」
バアルが脱ぎ終わったズボンを俺の手から取って、手品のように消して見せてから腰に引き締まった腕を回してくる。抱き寄せられるがままに俺は、座っているバアルの首にしがみつくようにして、彫刻のように筋肉が隆起した肉体にのしかかってしまっていた。
バアルは俺の重みなんてへっちゃらそう。余裕で抱き留めてくれてから、額に頬にと口づけてくれる。
「う……仕方ない、でしょ……バアルの声、滅茶苦茶えっちだったし……それに、バアルに喜んでもらえたの、スゴく嬉しくて、その……」
「気持ちよくなってしまわれましたか?」
「っ……わ、分かったんだったら、言わないでよ……」
「失礼、私の妻があまりにも愛らしかったものですから」
「もー……」
絶対に悪いと思ってないじゃん。
現に口にしなくてもいいことを代弁してくれた彼はご満悦そう。細く長い触角を弾むように揺らしながら、透き通った羽をはためかせている。
このままじゃあ、最初みたいに流されてしまいそう。ちゃんと主導権を離さないようにしないとな。
となれば、先手を打つべきだろう。息をするように口づけてくれているバアルの隙を見て俺も口づけ返してから、大事な提案を切り出した。
「あのさ、バアル……この後なんだけど……」
「ええ、ご心配なさらずとも大丈夫ですよ。準備の方はいつも通り、貴方様のバアルにお任せを」
「いや、今日は……それも、俺がしてみたいんだけど……」
「はい?」
よっぽど驚いたんだろうか、目を丸くしているバアルの触角は見たことがないくらいに真っ直ぐに伸びている。大体は緩やかなアーチを描いているんだけどさ。
とはいえ、突然のトラブルでもすぐに対応してしまうバアルだ。驚きから立ち直るのは早かった。俺の手を恭しく取りながら見つめてくる眼差しは鋭く、いつになく真剣な光を宿していた。
「私はアオイの望みを一番に考えております。貴方様の願いは私の願いであり、貴方様の喜びは私の喜びでもございます」
「だったら」
「ですが、こればかりは……この役目だけは、どうか私に任せては頂けないでしょうか?」
俺を心配してくれてのことだろう。バアルの眉間には深いシワが刻まれてしまっている。
間を置かずに逞しい腰が、彼のものが小刻みに震え始める。口の中で跳ねるように脈打ちながら、沸騰しているように熱いものが喉の奥に届くほどに勢いよく放たれた。
「あっ、く……アオイ……ッ」
喉の奥も、口の中もジンと熱い。ますますバアルの匂いが濃くなって、熱に浮かされたように頭がくらくらしてしまう。直後に俺を呼んでくれたバアルの声の艶っぽさに、俺もまたぞくぞくとした心地に身体を震わせてしまっていた。
瞬きする間すら惜しんで見つめてくれている眼差しが熱い。どうしても顔を出してしまう気恥ずかしさに、パンツと一緒に下げかけていたズボンをつい上げ直したくなってしまう。
脱がないと仕方がないから、期待してしまっている次に進むことが出来ないから下ろすけどさ。
勇気を充電し直して止まりかけていた手を下ろす。ベッドの上で膝立ちになって脱いでいるもんだから、どうしても膝のところまでで止めざるを得ない。
仕方なく腰を下ろして残りを足から引き抜いていると、バアルがうっとりとした声で囁いてきた。はしたなく濡らしてしまっている俺の股の間を見つめながら。
「ああ、アオイも気持ちよくなってくれていたのですね……」
バアルが脱ぎ終わったズボンを俺の手から取って、手品のように消して見せてから腰に引き締まった腕を回してくる。抱き寄せられるがままに俺は、座っているバアルの首にしがみつくようにして、彫刻のように筋肉が隆起した肉体にのしかかってしまっていた。
バアルは俺の重みなんてへっちゃらそう。余裕で抱き留めてくれてから、額に頬にと口づけてくれる。
「う……仕方ない、でしょ……バアルの声、滅茶苦茶えっちだったし……それに、バアルに喜んでもらえたの、スゴく嬉しくて、その……」
「気持ちよくなってしまわれましたか?」
「っ……わ、分かったんだったら、言わないでよ……」
「失礼、私の妻があまりにも愛らしかったものですから」
「もー……」
絶対に悪いと思ってないじゃん。
現に口にしなくてもいいことを代弁してくれた彼はご満悦そう。細く長い触角を弾むように揺らしながら、透き通った羽をはためかせている。
このままじゃあ、最初みたいに流されてしまいそう。ちゃんと主導権を離さないようにしないとな。
となれば、先手を打つべきだろう。息をするように口づけてくれているバアルの隙を見て俺も口づけ返してから、大事な提案を切り出した。
「あのさ、バアル……この後なんだけど……」
「ええ、ご心配なさらずとも大丈夫ですよ。準備の方はいつも通り、貴方様のバアルにお任せを」
「いや、今日は……それも、俺がしてみたいんだけど……」
「はい?」
よっぽど驚いたんだろうか、目を丸くしているバアルの触角は見たことがないくらいに真っ直ぐに伸びている。大体は緩やかなアーチを描いているんだけどさ。
とはいえ、突然のトラブルでもすぐに対応してしまうバアルだ。驚きから立ち直るのは早かった。俺の手を恭しく取りながら見つめてくる眼差しは鋭く、いつになく真剣な光を宿していた。
「私はアオイの望みを一番に考えております。貴方様の願いは私の願いであり、貴方様の喜びは私の喜びでもございます」
「だったら」
「ですが、こればかりは……この役目だけは、どうか私に任せては頂けないでしょうか?」
俺を心配してくれてのことだろう。バアルの眉間には深いシワが刻まれてしまっている。
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