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★【新婚旅行編】十日目:熱く食い込んだ硬い牙
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「あ……っ」
掠めるように触れてきたのは唇とは違う感触。しっとりと熱い舌でもない、初めて触れてくれたであろう硬い感触。
間違いない、彼の歯だ。あの白くて鋭い牙が、そっと肌に触れては離れていく。
あとほんの少し、ちょっぴりでも開いている口を閉じてしまえば肌へと食い込むところで止めている。まるで俺に意識させようとしているみたいだ。今から噛みますよって。
ついに噛まれてしまうのかと、覚悟を決めかけていた俺に新たに与えられたのは分かりやすい心地よさだった。
「あっ、んっ……バアル……」
また触れてもらえてしまっている。大きな手のひらが濡れそぼっている俺の竿を、その先端を覆うように包みこんでしまっていて。
耳元から聞こえてくる浅い呼吸。ずっと聞こえていた色っぽい音に加えて、生々しい粘着質な音が鳴り始めた。
「ひ、あっ、んぁっ……」
手のひら全体を使ってゆるゆると撫で回されてしまうと勝手に腰が揺れてしまう。ますます気持ちがよくなってしまう。濡らしてしまっている先っぽが、彼の手のひらと擦れ合ってしまって。
俺のものを可愛がってくれながらもバアルは俺の首元に、肌に牙をそっと当て続けている。まだ甘噛みはされてはいない。けれども、もう気分的には噛まれてしまっているような。いや、それどころか。
「あ、あっ……も、ダメ……バアル、バアル……っ」
限界を訴えながらも腰を揺らしてしまうのを、気持ちよさを貪るのを止められない。高鳴り続けている心音が一段と煩く、早く喚き始めていた時だった。
『アオイ……どうか、気持ちよくなられて下さいね』
頭の中に直接、優しい彼の声が響く。温かな喜びが胸の内にじんわりと広がっていく。目の奥が熱く滲んで。
鋭い牙が、俺の肌に熱く食い込んだ。
「ひっ、あ、あぁ……ッ」
首が、頭が、熱い。
熱い、熱い、熱くて……スゴく、気持ちがいい。
俺の身体なのに言うことを聞かない。聞いてはくれない。バアルともっとくっついていたいのに、まるで彼から逃げようとしているみたいに上体を反らしてしまう。
藻掻いてるかのように全身が震えてしまう。繋いでくれている手を強く握り締めてしまっていた。
彼の羽が俺の背を抱き支えてくれていたから、ひっくり返ってしまうことはなかった。まぁ、仮に彼の膝の上から落ちてしまっていても、ベッドが支えになってくれたのだけれども。
今回の俺達にとって一番の懸念事項、甘噛みをしてもらった際の痛みもなかった。感じたのは腰から頭の天辺へと駆け抜けていくような快感だけ。何度も味わっているのに一味違った絶頂の余韻は、今もまだ俺の全身に響くようにドクドクと広がっている。
腰どころか全身が腑抜けになってしまったよう。俺は彫刻のように無駄のない身体に全体重を預けるように寄りかかってしまっていた。
分厚い胸板から少し駆け足な鼓動が伝わってくる。香ってくるハーブの匂いは癒やし効果抜群だからだろう。何も考えられなくなるくらいにふわふわとしていた頭の中にちょっぴり余裕が戻りつつあった。
そのせいだ。盛大に彼の手を汚してしまった。そうぼんやりと分かっていたことをハッキリと自覚してしまったのだ。
ただでさえ汗ばんでいた全身がカッと熱をもつ。同時にどうしようもない気恥ずかしさが込み上げてきてしまう。ホントに、俺、バアルに噛まれて気持ちよくなっちゃって。それどころか。
……噛まれた瞬間に、イっちゃって。
掠めるように触れてきたのは唇とは違う感触。しっとりと熱い舌でもない、初めて触れてくれたであろう硬い感触。
間違いない、彼の歯だ。あの白くて鋭い牙が、そっと肌に触れては離れていく。
あとほんの少し、ちょっぴりでも開いている口を閉じてしまえば肌へと食い込むところで止めている。まるで俺に意識させようとしているみたいだ。今から噛みますよって。
ついに噛まれてしまうのかと、覚悟を決めかけていた俺に新たに与えられたのは分かりやすい心地よさだった。
「あっ、んっ……バアル……」
また触れてもらえてしまっている。大きな手のひらが濡れそぼっている俺の竿を、その先端を覆うように包みこんでしまっていて。
耳元から聞こえてくる浅い呼吸。ずっと聞こえていた色っぽい音に加えて、生々しい粘着質な音が鳴り始めた。
「ひ、あっ、んぁっ……」
手のひら全体を使ってゆるゆると撫で回されてしまうと勝手に腰が揺れてしまう。ますます気持ちがよくなってしまう。濡らしてしまっている先っぽが、彼の手のひらと擦れ合ってしまって。
俺のものを可愛がってくれながらもバアルは俺の首元に、肌に牙をそっと当て続けている。まだ甘噛みはされてはいない。けれども、もう気分的には噛まれてしまっているような。いや、それどころか。
「あ、あっ……も、ダメ……バアル、バアル……っ」
限界を訴えながらも腰を揺らしてしまうのを、気持ちよさを貪るのを止められない。高鳴り続けている心音が一段と煩く、早く喚き始めていた時だった。
『アオイ……どうか、気持ちよくなられて下さいね』
頭の中に直接、優しい彼の声が響く。温かな喜びが胸の内にじんわりと広がっていく。目の奥が熱く滲んで。
鋭い牙が、俺の肌に熱く食い込んだ。
「ひっ、あ、あぁ……ッ」
首が、頭が、熱い。
熱い、熱い、熱くて……スゴく、気持ちがいい。
俺の身体なのに言うことを聞かない。聞いてはくれない。バアルともっとくっついていたいのに、まるで彼から逃げようとしているみたいに上体を反らしてしまう。
藻掻いてるかのように全身が震えてしまう。繋いでくれている手を強く握り締めてしまっていた。
彼の羽が俺の背を抱き支えてくれていたから、ひっくり返ってしまうことはなかった。まぁ、仮に彼の膝の上から落ちてしまっていても、ベッドが支えになってくれたのだけれども。
今回の俺達にとって一番の懸念事項、甘噛みをしてもらった際の痛みもなかった。感じたのは腰から頭の天辺へと駆け抜けていくような快感だけ。何度も味わっているのに一味違った絶頂の余韻は、今もまだ俺の全身に響くようにドクドクと広がっている。
腰どころか全身が腑抜けになってしまったよう。俺は彫刻のように無駄のない身体に全体重を預けるように寄りかかってしまっていた。
分厚い胸板から少し駆け足な鼓動が伝わってくる。香ってくるハーブの匂いは癒やし効果抜群だからだろう。何も考えられなくなるくらいにふわふわとしていた頭の中にちょっぴり余裕が戻りつつあった。
そのせいだ。盛大に彼の手を汚してしまった。そうぼんやりと分かっていたことをハッキリと自覚してしまったのだ。
ただでさえ汗ばんでいた全身がカッと熱をもつ。同時にどうしようもない気恥ずかしさが込み上げてきてしまう。ホントに、俺、バアルに噛まれて気持ちよくなっちゃって。それどころか。
……噛まれた瞬間に、イっちゃって。
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