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★【新婚旅行編】十日目:声は優しい、でも逆らえない
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頭の中がふわふわしていくような心地よさが、胸元だけじゃなくてじわじわと全身に広がっていってしまう。身に覚えしかない感覚まで、疼いてしまっている下腹部から込み上げてきそうになって。
このままじゃあ、乳首だけで……
とびきり気持ちよくなってしまう。そう覚悟していたところで取り上げられてしまった。ピンポイントで乳首の先ばかりを可愛がってくれていたしなやかな指が、そっと胸元から離れていってしまう。
「あ……? バ、アル……?」
きっと俺は物欲しげな顔をしてしまっていることだろう。でも、構わない。続きをしてもらえるなら。バアルに触れてもらえるなら。
繋いでいる彼の手に頬を寄せながら、鼻筋の通った顔を見つめ続ける。続きをして欲しいんだと願いを込めて。
けれども、バアルは触ってはくれない。そんな素振りすらも見せてはくれない。何か、話してもくれない。いつもだったら、すぐに察してくれるのに。
というか、すでに察してくれてはいるだろう。そのハズだ。じゃないと、ご機嫌そうに口角を上げたりは……これは、ちゃんとお願いしないとダメなパターンかな?
「バアル……」
触って欲しい。続きをして欲しい。気持ちよくして欲しい。頭の中に候補として挙がっていたそれらの内、どれか一つを言うことすら叶わなかった。
「あ……っ」
不意に左側の首元に感じた柔らかな感触。バアルにキスしてもらえたんだと気が付いた時には、今度は唇で耳を食まれていた。
「アオイ……可愛いですよ……」
「っ、んぅ……」
熱い吐息が耳に触れる。喜びが滲んだ低音が鼓膜だけでなく頭の奥をも震わせているような。そんな感覚に襲われてしまっていると、また耳に吐息が触れた。今度は笑い混じりの。
「感じて、頂けましたか? 私めの声だけで……」
「あ、ぅ……」
感じちゃってるどころじゃない。今だって。今、この瞬間も気持ちよくなってしまっている。ぞくぞくとした感覚が背筋だけじゃなくて、腰の方にまで伝わってきてしまって。
「アオイ……」
俺を呼んでくれる声は優しい。けれども、確かな圧を感じた。逆らえない。ちゃんと素直に言わなければならないという圧を。
「……ん……気持ち、かった……バアルに褒めてもらえただけで……俺、っ」
素直にさえ言えれば褒めてもらえたり、ご褒美をもらえるのが常だった。ということは、これもご褒美なんだろう。
多分、耳の下辺り。そこに柔らかな温もりが触れてくれている。そっと擦り寄るように触れてくれては離れていってしまう度に軽やかなリップ音まで聞こえてくる。
「は、ぁ……あ、んっ……ふぁ……」
少しずつ、少しずつ、触れるだけのキスを繰り返している唇が、首のラインを辿るようにしながら下りていく。最終的には何度となく口づけてくれていた首元へと、肩と首の境目辺りにまできたところで肌を軽く吸われた。
「あっ、あっ……」
僅かに場所を変えながら吸い付いている力は可愛いものだった。跡が付くようなものじゃなくて、じゃれ合いの時のに近い。
それでも、バアルによってしっかりと爪先にまで気持ちよさを広げられているからだろう。些細な刺激でもしっかりと俺は感じ入ってしまっていた。吸い付かれる度に、繋いでいる手を握り締めてしまっていた。
このままじゃあ、乳首だけで……
とびきり気持ちよくなってしまう。そう覚悟していたところで取り上げられてしまった。ピンポイントで乳首の先ばかりを可愛がってくれていたしなやかな指が、そっと胸元から離れていってしまう。
「あ……? バ、アル……?」
きっと俺は物欲しげな顔をしてしまっていることだろう。でも、構わない。続きをしてもらえるなら。バアルに触れてもらえるなら。
繋いでいる彼の手に頬を寄せながら、鼻筋の通った顔を見つめ続ける。続きをして欲しいんだと願いを込めて。
けれども、バアルは触ってはくれない。そんな素振りすらも見せてはくれない。何か、話してもくれない。いつもだったら、すぐに察してくれるのに。
というか、すでに察してくれてはいるだろう。そのハズだ。じゃないと、ご機嫌そうに口角を上げたりは……これは、ちゃんとお願いしないとダメなパターンかな?
「バアル……」
触って欲しい。続きをして欲しい。気持ちよくして欲しい。頭の中に候補として挙がっていたそれらの内、どれか一つを言うことすら叶わなかった。
「あ……っ」
不意に左側の首元に感じた柔らかな感触。バアルにキスしてもらえたんだと気が付いた時には、今度は唇で耳を食まれていた。
「アオイ……可愛いですよ……」
「っ、んぅ……」
熱い吐息が耳に触れる。喜びが滲んだ低音が鼓膜だけでなく頭の奥をも震わせているような。そんな感覚に襲われてしまっていると、また耳に吐息が触れた。今度は笑い混じりの。
「感じて、頂けましたか? 私めの声だけで……」
「あ、ぅ……」
感じちゃってるどころじゃない。今だって。今、この瞬間も気持ちよくなってしまっている。ぞくぞくとした感覚が背筋だけじゃなくて、腰の方にまで伝わってきてしまって。
「アオイ……」
俺を呼んでくれる声は優しい。けれども、確かな圧を感じた。逆らえない。ちゃんと素直に言わなければならないという圧を。
「……ん……気持ち、かった……バアルに褒めてもらえただけで……俺、っ」
素直にさえ言えれば褒めてもらえたり、ご褒美をもらえるのが常だった。ということは、これもご褒美なんだろう。
多分、耳の下辺り。そこに柔らかな温もりが触れてくれている。そっと擦り寄るように触れてくれては離れていってしまう度に軽やかなリップ音まで聞こえてくる。
「は、ぁ……あ、んっ……ふぁ……」
少しずつ、少しずつ、触れるだけのキスを繰り返している唇が、首のラインを辿るようにしながら下りていく。最終的には何度となく口づけてくれていた首元へと、肩と首の境目辺りにまできたところで肌を軽く吸われた。
「あっ、あっ……」
僅かに場所を変えながら吸い付いている力は可愛いものだった。跡が付くようなものじゃなくて、じゃれ合いの時のに近い。
それでも、バアルによってしっかりと爪先にまで気持ちよさを広げられているからだろう。些細な刺激でもしっかりと俺は感じ入ってしまっていた。吸い付かれる度に、繋いでいる手を握り締めてしまっていた。
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