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★【新婚旅行編】十日目:私は貴方様が思って頂けているほど出来た男ではございませんよ?
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……ああ、なんて俺は貪欲なんだろう。とびきり気持ちよくなれてもすぐにまた、その前よりも身体が熱く疼いてしまっている。ずっと気持ちいいのが止まらない。このままじゃあ、また、俺だけ。
「は、ぅ……バア、ル……」
『また、続けて深く達してしまいそうですか? 私めを受け入れて頂いた際にも、愛らしい声を上げながら達してしまわれて……お可愛らしかったですよ……』
「っ……ん、ぁ……」
『可愛いですね……照れてしまいましたか? 気持ちよくなってしまいましたか?』
「ぁ……あ……っ」
『おや……また可愛らしく締め付けてくれましたね……構いませんよ……どうか、このまま……お好きなだけ気持ちよくなられて下さい……』
頭の中に響いた声はそれはそれは嬉しそうに、当たり前のように俺の欲深さを受け入れてくれる。
そうして、すぐさま与えてくれるのだ。
「う、ぁ……あっ、あ、あ……ッっ」
今度は首の後ろを柔く噛まれながら、俺は上擦った声に喜びを滲ませてしまっていた。その間も、大きな先端は俺の腹の奥を突いている。優しく、優しく、ただひたすらに気持ちよさだけを与えようとしてくれている。
もっと、激しくしてくれても構わないのに。与えてくれるばかりじゃなくてバアルにも気持ちよさを求めて欲しいのに。俺で気持ちよくなって欲しいのに。
少し前に何度も俺の首に牙を立てながら、俺を求めてくれた時とは打って変わって甘い。俺に対して甘過ぎる。
心の中では思うものの、すぐさま心地よさに襲われてしまって手足どころか口も出せない。ずっと抱き締めてくれているだけだった手も参戦してきて、とっくに硬く尖らせてしまっていた両の乳首をいっぺんに摘まれて、可愛がられて。俺は彼から与えられている快感を貪るように、ただただ腰を揺らしてしまっていた。
何度も、何度も真っ白なシーツに染みを作ってしまっていた。
バアルの忍耐力はどうなっているんだろう。底なしなんだろうか。身体能力を強化出来る術があるように、そっち方面を強固にする術でもあったりするんだろうか。
でも、あっさり出してくれる時もあるしなぁ。そういう時のバアルも可愛いんだけど。
『……貴方様は……いつも愛らしく、可愛いですよ』
「ん、ぇ……? ひ、ぁ……っ」
少しトーンの低い声が頭の中で聞こえたかと思えば、強めに突き上げられていた。お腹の奥がうねるように疼いてしまって、また彼の太い熱に縋り付くかのように締め付けてしまう。
目の前に星が舞ったかのような、有り得ない錯覚を覚えてしまう。飛ばしてしまった飛沫の一部が、俺の腹回りをまた濡らした。いくつかは胸の方にまで届いちゃっていそう。
「あ、ん……う、ぁ……」
『因みにですが、精神を強化する術の類はございません。残念ですが』
律儀に答えてくれながら、かぷり、かぷり。肩の辺りに鋭く尖った牙を立てながら、柔らかな指先が乳首の先端だけを軽めに摘んでくる。
「ん、ひ……っ」
何度目かの絶頂の余韻に浸る間もなく畳みかけられていく心地よさに、また俺は悲鳴に近い歓喜の声を上げてしまっていた。
と同時に、またしても下腹部から込み上げてきてしまっていた。
彼の突き上げによって押し出されているみたい。根本まで濡れそぼっている先端から、また熱い飛沫が。シーツに新たなシミが加わってしまう。
止まる気配がない。さっきので、もう出し切っちゃったと思っていたのにな。
『それから、私は貴方様が思って頂けているほど出来た男ではございませんよ?』
……んな訳が。どれだけ頭が快感に蕩けてしまっていても、すぐに浮かんできたのは否定の言葉。
それを更に否定するかのように、獣のように硬い牙が俺の首を食んでくる。
「は、ぅ……バア、ル……」
『また、続けて深く達してしまいそうですか? 私めを受け入れて頂いた際にも、愛らしい声を上げながら達してしまわれて……お可愛らしかったですよ……』
「っ……ん、ぁ……」
『可愛いですね……照れてしまいましたか? 気持ちよくなってしまいましたか?』
「ぁ……あ……っ」
『おや……また可愛らしく締め付けてくれましたね……構いませんよ……どうか、このまま……お好きなだけ気持ちよくなられて下さい……』
頭の中に響いた声はそれはそれは嬉しそうに、当たり前のように俺の欲深さを受け入れてくれる。
そうして、すぐさま与えてくれるのだ。
「う、ぁ……あっ、あ、あ……ッっ」
今度は首の後ろを柔く噛まれながら、俺は上擦った声に喜びを滲ませてしまっていた。その間も、大きな先端は俺の腹の奥を突いている。優しく、優しく、ただひたすらに気持ちよさだけを与えようとしてくれている。
もっと、激しくしてくれても構わないのに。与えてくれるばかりじゃなくてバアルにも気持ちよさを求めて欲しいのに。俺で気持ちよくなって欲しいのに。
少し前に何度も俺の首に牙を立てながら、俺を求めてくれた時とは打って変わって甘い。俺に対して甘過ぎる。
心の中では思うものの、すぐさま心地よさに襲われてしまって手足どころか口も出せない。ずっと抱き締めてくれているだけだった手も参戦してきて、とっくに硬く尖らせてしまっていた両の乳首をいっぺんに摘まれて、可愛がられて。俺は彼から与えられている快感を貪るように、ただただ腰を揺らしてしまっていた。
何度も、何度も真っ白なシーツに染みを作ってしまっていた。
バアルの忍耐力はどうなっているんだろう。底なしなんだろうか。身体能力を強化出来る術があるように、そっち方面を強固にする術でもあったりするんだろうか。
でも、あっさり出してくれる時もあるしなぁ。そういう時のバアルも可愛いんだけど。
『……貴方様は……いつも愛らしく、可愛いですよ』
「ん、ぇ……? ひ、ぁ……っ」
少しトーンの低い声が頭の中で聞こえたかと思えば、強めに突き上げられていた。お腹の奥がうねるように疼いてしまって、また彼の太い熱に縋り付くかのように締め付けてしまう。
目の前に星が舞ったかのような、有り得ない錯覚を覚えてしまう。飛ばしてしまった飛沫の一部が、俺の腹回りをまた濡らした。いくつかは胸の方にまで届いちゃっていそう。
「あ、ん……う、ぁ……」
『因みにですが、精神を強化する術の類はございません。残念ですが』
律儀に答えてくれながら、かぷり、かぷり。肩の辺りに鋭く尖った牙を立てながら、柔らかな指先が乳首の先端だけを軽めに摘んでくる。
「ん、ひ……っ」
何度目かの絶頂の余韻に浸る間もなく畳みかけられていく心地よさに、また俺は悲鳴に近い歓喜の声を上げてしまっていた。
と同時に、またしても下腹部から込み上げてきてしまっていた。
彼の突き上げによって押し出されているみたい。根本まで濡れそぼっている先端から、また熱い飛沫が。シーツに新たなシミが加わってしまう。
止まる気配がない。さっきので、もう出し切っちゃったと思っていたのにな。
『それから、私は貴方様が思って頂けているほど出来た男ではございませんよ?』
……んな訳が。どれだけ頭が快感に蕩けてしまっていても、すぐに浮かんできたのは否定の言葉。
それを更に否定するかのように、獣のように硬い牙が俺の首を食んでくる。
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なお、※表示のある回はR18描写を含みます。
🌟第10回BL小説大賞での応援ありがとうございました!
🌟本作は旧Twitterの「フォロワーをイメージして同人誌のタイトルつける」タグで貴宮あすかさんがくださったタイトル『凍てついた薔薇は恋に溶かされる』から思いついて書いた物語です。ありがとうございました。
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