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★【新婚旅行編】十一日目:貴方が嬉しそうならば
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濡れた乳首に感じていた温もりが離れていく。涙で滲みかけていた視界を晴らしてくれたのは、しなやかな指先だった。微笑む緑の瞳は、いつ見ても鮮やかで俺の心を掴んで離さない。
「いい子ですね……素直で愛らしい妻には、ご褒美をあげなければ……」
また心をきゅっと掴まれてしまったような。魅力的な宣言をわざわざ耳元で囁いてくれてから、バアルはまた俺の胸元へと顔を寄せてきた。
「あ、ぅ……」
今度は最初っからお構いなし。一方は指先で揉むように。もう一方は柔らかな唇で食まれながら、吸われながら、舌先で転がすように舐められてしまう。
「あっ、ん、あ……バアル……バアル……」
気持ちいいのが積み重なっていくと、何だか落ち着かなくなってしまう。確かな温もりが側に居てくれているのは分かっていても、確認したくなってしまう。
「……大丈夫、大丈夫ですよ、アオイ」
穏やかな低音が俺の名前を呼んでくれるまで。
安心出来たからだろうか。急に込み上げてきてしまう。下腹部が熱い。心臓が喚いている。内側から強く叩かれているみたい。鼓動が全身に響いてきて。
「う、ぁ……バアル……も、きちゃ……んぁ……っ」
バアルはすぐに俺の望みを叶えてくれる。迫ってきていた限界を、その先へと至るのを促すように刺激の強い快感を与えてくれた。
乳首の先を硬い感触に擽られる。もう一方は周りを、こっちも硬い何かが皮膚にそっと食い込んできて。俺は短い悲鳴に喜びを滲ませてしまっていた。
触ってもらえている方のは、すぐに分かった。爪だって。でも、もう一方は。分からないまま、とびきりの気持ちよさに流されていってしまう。ドクドクと全身を熱くしている鼓動に合わせるかのように、腰が小刻みに震えていた。
「んぁ、あぁ……っ」
思わず大きな声を上げてしまっても、恥ずかしさは感じなかった。そんなことよりも気持ちがよくて、気持ちがよくて……どうでもいいやって。そう思えてしまう。
頭の中がふわふわしている。胸の中も。もうずっとこのままでいたい。このままでいい。そんな自堕落な考えまでもが浮かんできてしまう。
涙で滲んでいた視界が、またふと見えやすくなった。バアルが微笑んでいる。緑の瞳がキラキラしてる。魔宝石よりもキレイ。
……嬉しそう……俺も、嬉しいな。
頬に添えられて、労ってくれているように撫でてくれている手のひらが優しくて心地いい。落ち着く温かさにもっとくっつきたくて、自分から顔を擦り寄せようとすると擽ったそうな笑みが聞こえてきた。
「……アオイ……可愛いですね……達してしまわれましたか?」
少し落ち着きかけていたのに。
柔らかな声に尋ねられた途端に下腹部に疼きを覚えてしまう。それでも今回は誤魔化しちゃおうだなんて思わなかった。自然と答えられていた。
「は、ぁ……ん……うん……気持ち、かった……乳首、気持ちくて……イっちゃった……」
「それは何より……ところで、此方は……何か、問題はございませんか?」
「問題……?」
どこか言い辛そうに言葉を濁しながら、バアルが触れてきたのは左胸の方。さっきまで吸い付いてきてくれていた乳首の周りを、柔らかな指先が優しく撫でている。
一体、何のことだろう?
「いい子ですね……素直で愛らしい妻には、ご褒美をあげなければ……」
また心をきゅっと掴まれてしまったような。魅力的な宣言をわざわざ耳元で囁いてくれてから、バアルはまた俺の胸元へと顔を寄せてきた。
「あ、ぅ……」
今度は最初っからお構いなし。一方は指先で揉むように。もう一方は柔らかな唇で食まれながら、吸われながら、舌先で転がすように舐められてしまう。
「あっ、ん、あ……バアル……バアル……」
気持ちいいのが積み重なっていくと、何だか落ち着かなくなってしまう。確かな温もりが側に居てくれているのは分かっていても、確認したくなってしまう。
「……大丈夫、大丈夫ですよ、アオイ」
穏やかな低音が俺の名前を呼んでくれるまで。
安心出来たからだろうか。急に込み上げてきてしまう。下腹部が熱い。心臓が喚いている。内側から強く叩かれているみたい。鼓動が全身に響いてきて。
「う、ぁ……バアル……も、きちゃ……んぁ……っ」
バアルはすぐに俺の望みを叶えてくれる。迫ってきていた限界を、その先へと至るのを促すように刺激の強い快感を与えてくれた。
乳首の先を硬い感触に擽られる。もう一方は周りを、こっちも硬い何かが皮膚にそっと食い込んできて。俺は短い悲鳴に喜びを滲ませてしまっていた。
触ってもらえている方のは、すぐに分かった。爪だって。でも、もう一方は。分からないまま、とびきりの気持ちよさに流されていってしまう。ドクドクと全身を熱くしている鼓動に合わせるかのように、腰が小刻みに震えていた。
「んぁ、あぁ……っ」
思わず大きな声を上げてしまっても、恥ずかしさは感じなかった。そんなことよりも気持ちがよくて、気持ちがよくて……どうでもいいやって。そう思えてしまう。
頭の中がふわふわしている。胸の中も。もうずっとこのままでいたい。このままでいい。そんな自堕落な考えまでもが浮かんできてしまう。
涙で滲んでいた視界が、またふと見えやすくなった。バアルが微笑んでいる。緑の瞳がキラキラしてる。魔宝石よりもキレイ。
……嬉しそう……俺も、嬉しいな。
頬に添えられて、労ってくれているように撫でてくれている手のひらが優しくて心地いい。落ち着く温かさにもっとくっつきたくて、自分から顔を擦り寄せようとすると擽ったそうな笑みが聞こえてきた。
「……アオイ……可愛いですね……達してしまわれましたか?」
少し落ち着きかけていたのに。
柔らかな声に尋ねられた途端に下腹部に疼きを覚えてしまう。それでも今回は誤魔化しちゃおうだなんて思わなかった。自然と答えられていた。
「は、ぁ……ん……うん……気持ち、かった……乳首、気持ちくて……イっちゃった……」
「それは何より……ところで、此方は……何か、問題はございませんか?」
「問題……?」
どこか言い辛そうに言葉を濁しながら、バアルが触れてきたのは左胸の方。さっきまで吸い付いてきてくれていた乳首の周りを、柔らかな指先が優しく撫でている。
一体、何のことだろう?
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