アフロ神の休日

なおちか

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アフロの神様、地球にやってくる

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茜とカッパ達が話をしていると、どこからかはわからないが、スーッという音が近付いてくる。それは一瞬の出来事で、小屋全体が明るく光り、3人は手を目の前に出し光をさえぎった。目を閉じていた3人がゆっくりと目を開けると、部屋の真ん中にアフロの男が立っていた。

「なんだ、この小さい部屋は」部屋を少し見回し男は言う。

「何?このアフロマン!どこから現れた!?」急に現れた男にカッパが身構えながら言う。

「誰がアフロマンじゃ!神様です!か・み・さ・ま!」アフロとヒゲを揺らし神様は言う。

「いやいやいや」宇宙人はそう言いながらカッパと茜と目を合わせた。

「あ、この人仙人じゃないか!?」カッパが叫ぶ。

「あ!そうかも!サイン下さい!」宇宙人のテンションが上がる。

「うぇぇぇい!うるさい!黙れっ!」神様も大きな声を出す。

「あーもう!何が何だかわからない!カッパに宇宙人にアフロの神様!」茜は混乱している。

「アフロアフロうるさいな。この髪型はビッグバンの影響でなったの!ボン!ボン!って」アフロを柔らかく触りながら神様は言う。

「えー。なんか嫌だな。アフロの神様」カッパは腕組みしながらアフロを見ている。

「どう思う?」宇宙人は茜に聞いた。

「え、いやまぁ、確かに神様にアフロのイメージは無いですけど」茜は答える。

「いやいや、お前ら神様見た事無かったでしょ。イメージで喋られてもさ」

「確かにイメージでしか神様は知らないけど、あなたはただ見た目が愉快なおっさんだからね」カッパは半笑いでカッパは言った。

「いいよじゃあ。もう、証拠見せるから!神様っていう証拠見せるよ!んえい!」

神様が杖を頭上に上げカッパに向けて降り下ろすと、カッパは柔らかい光に包まれた。その光がだんだんと上半身に集まり、光の強さが増していく。そして、光はカッパの頭だけを包むまでに集約されると、強く一瞬輝いた。
全員が眩しさに目を閉じ、ゆっくりと目を開く。

「アフロになってる!」宇宙人と茜はカッパの頭を見て同時に叫んだ。

その声を聞いてカッパは両手で頭を触ってみた。「皿が・・・僕の皿が!カッパじゃ無くなってしまったー!」

「どうだ!信じたか?これくらい余裕で出来るんだよ!次にアフロになりたい奴はどっちだ?」神様はニヤリと笑う。

宇宙人はカッパの元へ駆け寄りアフロを引っ張った。

「痛い痛い痛い!」カッパが叫ぶ。

「全然取れない!」宇宙人が茜に伝える。

「それ、地毛なんだ」茜もカッパの近くへ駆け寄る。

「ちなみに、その髪型はワシの意志以外ではどうする事も出来んぞ!」集まっている3人に向けて神様は言う。

「神様信じます!」

「私も!」

宇宙人と茜は神様に深々と頭を下げた。
カッパはそんな2人を見ながらアフロに手を突っ込んだ。触った感じだと硬い感触があり、アフロの中に皿は残っているようだった。カッパは少しホッとした。
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