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主人公の意地
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「リミッター解除!!!オーバードライブ!!!」
ぐっっ、体が軋む音がする。
やはりこのスキルを使うには早かったか。
「これは、なかなかやばそうだね.......」
「「周!なんじゃそのスキルは!?」」
「「その名前の通り、リミッター解除だよ」」
スキル
リミッター解除 Lv1
自身の身体能力の上限を超えた力を発揮する。使用状況により、発動後使用者に相応の負荷がかかる。
発動時間 任意
「「そのスキルは使用して大丈夫なのか?妾の見当違いかも知らぬが、今のお主のステータスは元の10倍所じゃないぞ」」
そう、使ったことがない故に俺は使用後のバックファイアを、1番恐れているのだ。
このまま、試合後に死ぬとかやめてくれよ。
俺は心の中で、少し笑い混じりに考える。
「反撃はこっからだぜ?ライオットさんよ!」
「ぐっ.......!」
ライオットは、少し後ろへ足摺する。
俺はリミッター解除と疾風迅雷を併用し驚異のスピードを得た。
「なんじゃ!そのスピードは?!」
どうやら、レーネでさえも目で負えないスピードに達しているらしい。
自分の動きが早すぎて、体が思ったように動かせない。
だが、徐々にフィールドを覆っていた骸骨兵の数を減らしていく。
「後のことは気にしないで、やっちゃいなさい夜ト神君!!!」
「ですーーーー!!!!」
桜田とサリーの声援が俺の耳に届く。
「そうだ、俺達はこんなところで止まってられねぇんだよ!」
俺は巨大な骸骨野郎目がけジャンプする。
デカブツも応戦しようと、俺を迎撃しようと攻撃を仕掛けてくる。
「デカブツのくせに、動きが速いんだよ!」
俺は避けることを諦め、攻撃に攻撃を重ねる。
お互いのパンチがぶつかり合う。その刹那、敵の腕は弾け飛ぶ。
「ちっ 上手く威力を殺されたか」
相殺したことにより、俺自身も自然落下する。
「空中では、身動き取れまい!」
それを狙い、ライオットがジャンプし間合いを詰めていていた。
俺は、小太刀を取り出す。
「そんな不安定な体制で、受け止めるつもりかい?」
だがライオットの考えとは裏腹に、俺は全く別のことを考えていた。
「こうやって使うんだよ!」
ライオットの射程に入る寸前で、俺は真上に向かって小太刀を空振りする。
ステータスが爆上がりしている今の俺の空振りは、すごい風圧を生み出し俺を真下へライオットを上へと吹き飛ばした。
「そんな使い方があるとはね!だが、ここからどうするんだい?」
俺は、すごい勢いで地面に着地する。
「レーネ!下の雑魚ども任せれるか?」
「言われずともやっておるわ!さっさとあんな奴倒してしまえ!」
レーネと言葉を交わし、俺は再び全力でライオットめがけてジャンプする。
「また同じ手かい?そんなものは通じないよ!」
デカブツの手がライオットを庇うように覆う。
「そいつ再生するのかよ!」
「骸の巨大英雄を舐めて欲しくないね!」
再生するということは、また同じことをやっても意味が無いという事だ。
一撃であいつを仕留めるしかないのか。
「俺を舐めるんじゃねー!!!」
「周!!!」
桜田がなにか叫んでいる。
だが、興奮状態である今の俺では、桜田が何を言っているのかは聞き取れなかった。
「リミッター再解除!!!ダブルオーバードライブ!!!」
既に体は悲鳴をあげている。
動かす度に、関節は軋み筋肉が叫ぶ。
だが、今の俺に引くという選択肢はなかった。
「ぶっ壊れろぉぉぉおおーー!!!」
ライオットを包み込んでいた骸の巨大英雄の手に俺の渾身の一撃を叩き込む。瞬間的に、両腕が吹き飛ばされ、骸の巨大英雄は後ろに仰け反る。
俺は、そのパンチの勢いのままライオットに向かって進んで行く。
「これで終わりだぁぁぁぁぁああああ!!!!!」
俺はもう一度拳を握りしめ、大きく振りかぶる。
そのパンチは、ライオットの腹にクリーンヒットし俺の振り下ろしたスピードのまま地面へと落下する。
危険を察したレーネは、飛行のスキルを使い空中へと逃げる。
ライオットが地面に叩きつけられ、先程まで戦っていたフィールドはたちまち荒地へと変わった。
その後、俺の自由落下が終わり着地する。
「うぅぅぅおぉぉっしゃゃぁぁぁああああ!!!!!」
人生でこんなに大声を出したのは初めてだった。
それは、俺の全ての力を込めた勝利の雄叫びだった。
「あれ?」
叫んだ後、急に視界が暗くなり体に力が入らなくなる。
その感覚は、とても死と同期した感覚だった。
「周!!!」
「夜ト神君!?」
レーネや桜田、サリーが俺の名を呼んでいる。
そこから俺の意識は、遠い彼方へと行ってしまった。
こうして短くも長い、俺達の冒険者大会は幕を閉じたのだった。
ぐっっ、体が軋む音がする。
やはりこのスキルを使うには早かったか。
「これは、なかなかやばそうだね.......」
「「周!なんじゃそのスキルは!?」」
「「その名前の通り、リミッター解除だよ」」
スキル
リミッター解除 Lv1
自身の身体能力の上限を超えた力を発揮する。使用状況により、発動後使用者に相応の負荷がかかる。
発動時間 任意
「「そのスキルは使用して大丈夫なのか?妾の見当違いかも知らぬが、今のお主のステータスは元の10倍所じゃないぞ」」
そう、使ったことがない故に俺は使用後のバックファイアを、1番恐れているのだ。
このまま、試合後に死ぬとかやめてくれよ。
俺は心の中で、少し笑い混じりに考える。
「反撃はこっからだぜ?ライオットさんよ!」
「ぐっ.......!」
ライオットは、少し後ろへ足摺する。
俺はリミッター解除と疾風迅雷を併用し驚異のスピードを得た。
「なんじゃ!そのスピードは?!」
どうやら、レーネでさえも目で負えないスピードに達しているらしい。
自分の動きが早すぎて、体が思ったように動かせない。
だが、徐々にフィールドを覆っていた骸骨兵の数を減らしていく。
「後のことは気にしないで、やっちゃいなさい夜ト神君!!!」
「ですーーーー!!!!」
桜田とサリーの声援が俺の耳に届く。
「そうだ、俺達はこんなところで止まってられねぇんだよ!」
俺は巨大な骸骨野郎目がけジャンプする。
デカブツも応戦しようと、俺を迎撃しようと攻撃を仕掛けてくる。
「デカブツのくせに、動きが速いんだよ!」
俺は避けることを諦め、攻撃に攻撃を重ねる。
お互いのパンチがぶつかり合う。その刹那、敵の腕は弾け飛ぶ。
「ちっ 上手く威力を殺されたか」
相殺したことにより、俺自身も自然落下する。
「空中では、身動き取れまい!」
それを狙い、ライオットがジャンプし間合いを詰めていていた。
俺は、小太刀を取り出す。
「そんな不安定な体制で、受け止めるつもりかい?」
だがライオットの考えとは裏腹に、俺は全く別のことを考えていた。
「こうやって使うんだよ!」
ライオットの射程に入る寸前で、俺は真上に向かって小太刀を空振りする。
ステータスが爆上がりしている今の俺の空振りは、すごい風圧を生み出し俺を真下へライオットを上へと吹き飛ばした。
「そんな使い方があるとはね!だが、ここからどうするんだい?」
俺は、すごい勢いで地面に着地する。
「レーネ!下の雑魚ども任せれるか?」
「言われずともやっておるわ!さっさとあんな奴倒してしまえ!」
レーネと言葉を交わし、俺は再び全力でライオットめがけてジャンプする。
「また同じ手かい?そんなものは通じないよ!」
デカブツの手がライオットを庇うように覆う。
「そいつ再生するのかよ!」
「骸の巨大英雄を舐めて欲しくないね!」
再生するということは、また同じことをやっても意味が無いという事だ。
一撃であいつを仕留めるしかないのか。
「俺を舐めるんじゃねー!!!」
「周!!!」
桜田がなにか叫んでいる。
だが、興奮状態である今の俺では、桜田が何を言っているのかは聞き取れなかった。
「リミッター再解除!!!ダブルオーバードライブ!!!」
既に体は悲鳴をあげている。
動かす度に、関節は軋み筋肉が叫ぶ。
だが、今の俺に引くという選択肢はなかった。
「ぶっ壊れろぉぉぉおおーー!!!」
ライオットを包み込んでいた骸の巨大英雄の手に俺の渾身の一撃を叩き込む。瞬間的に、両腕が吹き飛ばされ、骸の巨大英雄は後ろに仰け反る。
俺は、そのパンチの勢いのままライオットに向かって進んで行く。
「これで終わりだぁぁぁぁぁああああ!!!!!」
俺はもう一度拳を握りしめ、大きく振りかぶる。
そのパンチは、ライオットの腹にクリーンヒットし俺の振り下ろしたスピードのまま地面へと落下する。
危険を察したレーネは、飛行のスキルを使い空中へと逃げる。
ライオットが地面に叩きつけられ、先程まで戦っていたフィールドはたちまち荒地へと変わった。
その後、俺の自由落下が終わり着地する。
「うぅぅぅおぉぉっしゃゃぁぁぁああああ!!!!!」
人生でこんなに大声を出したのは初めてだった。
それは、俺の全ての力を込めた勝利の雄叫びだった。
「あれ?」
叫んだ後、急に視界が暗くなり体に力が入らなくなる。
その感覚は、とても死と同期した感覚だった。
「周!!!」
「夜ト神君!?」
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そこから俺の意識は、遠い彼方へと行ってしまった。
こうして短くも長い、俺達の冒険者大会は幕を閉じたのだった。
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