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優しい人
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気がついたら、見知らぬ部屋だった。
恋愛ゲームなら、きゃー、ここはどこ?
私は、どうなるの?きゃー、きゃー?
うふふな展開のはず?
黒いシーツにダブルのベッド。
深緑の落ち着いた色のブラインド。
私のスーツの上着がハンガーにかけられていた。
頭が重い。
軽く頭を持ち上げようとしたら、チャポン。
水枕?氷と水を入れる、昔ながらのゴム製の
水枕だった。
おでこには、冷却シートがあった。
ここは?
ガチャ。
「あっ、気がついて良かった。」
カラーシャツに、黒のチノパンを履いた
高田さんがいた。
かっこいい。
「あ、あの…。」
「無理しないでくださいね。熱があるし、
安心してゆっくり休んで。」
「ありがとうございます。でも、ここは?」
高田さんの部屋よね?
私を運んでくれたの?
重かったよね。
「急に倒れたから、心配したよ。過労と
栄養不足だって、あとは、あっ、ここ、
俺のマンション。あとは、姉貴が女医で、
花巻さんを診てもらったんだ。安心して。」
「あ、ありがとう。」
うわー、お姉さんは女医さんなんだ。
彼の家。彼のマンション。彼シャツ。
彼シャツじゃないけど、肌触りのいい
ルームウェア(ベビーピンクのワンピース)を
着ていた。
私が、服が変わってる事を気にしだしたので、
それに気づいた高田さんは、
「スーツは、苦しそうだったから姉貴の
部屋着をきせてくれたみたいだよ。」
着替えさせたくれたの、お姉さんなんだ。
少し残念な気持ちと、ホッとした気持ちが
複雑に絡み合った。
可愛いけど、少し胸元が開いた服だった。
「姉貴とは大違いで、花巻さんに
似合ってるよ。」
ダメだ。違う熱があがりそうだわ。
「はい、体温計。非接触型のと、30秒
脇に挟むタイプでのと、あとは
水銀のもあるよ。」
「わぁ。懐かしい。コレ、逆さにして
コンコンしたら体温計の中の
水銀があがるんだよねー。」
「そうそう。俺、面白くて何回もして
落としたりして、よく怒られたよ。」
やっぱり、髙田さん、笑ったら可愛いわ。
「しかも、学校サボりたい時、熱あるフリして、
よくコレつかったんだ。バレて、
また、怒られるんだけどね。」
それから、色々懐かしい話や、楽しい話を
してくれていたけど、彼が作ってくれた
お粥を食べて、またしばらく話を
しているうちに、私はいつの間にか
寝てしまっていた。
再び起きた時には、翌日の昼過ぎだった。
ヤバいわ。
会社と家、無断欠勤に無断外出。
やってしまったと思ったら、
髙田さんからと、髙田総合病院、
高田さんのお姉さんから会社に、
連絡を入れてくれたみたいでした。
携帯は充電切れ。
高田さんが、何種類か持っていた充電器を
貸してくれた。
プラグに差し込み、電源を入れた直後、
ケータイが鳴った。
だけども、それを無視して
着信履歴と留守電、メールを確認したら
おびただしい数が入っていた。
バッテリー切れになるはずだわ。
また、ケータイが鳴った。
普段からうるさい音が嫌いで、ずっと
マナーモードにしていた。
マナーモードの画面とにらめっこ
していると、高田さんのお姉さんが、
部屋に入ってきた。
電話に出る事を勧められて、
いきなりお姉さんに、ケータイを
とられた。
驚いている間に、家の者と話をして…
話をつけてくれました。
病院の名前やお姉さん自身の事、
たまたま通りがかり、
家が近いので、自宅に運んだ事など。
なぜか、半分脅すように、面会謝絶を
言い渡したの?!
たまには、家の者から離れたかったけど
ここ一般家庭だよね?
しかも、医師の診断書。
栄養失調、過労。
1週間絶対安静。
面会謝絶。
高田さんが交渉したのか、10日間の
有給休暇を獲得してくれていた。
残、有給回数26日。
どうやって、あのブラック会社から
有給休暇取れたんだろう?
聞いても、ニッコリ笑っていた。
恋愛ゲームなら、きゃー、ここはどこ?
私は、どうなるの?きゃー、きゃー?
うふふな展開のはず?
黒いシーツにダブルのベッド。
深緑の落ち着いた色のブラインド。
私のスーツの上着がハンガーにかけられていた。
頭が重い。
軽く頭を持ち上げようとしたら、チャポン。
水枕?氷と水を入れる、昔ながらのゴム製の
水枕だった。
おでこには、冷却シートがあった。
ここは?
ガチャ。
「あっ、気がついて良かった。」
カラーシャツに、黒のチノパンを履いた
高田さんがいた。
かっこいい。
「あ、あの…。」
「無理しないでくださいね。熱があるし、
安心してゆっくり休んで。」
「ありがとうございます。でも、ここは?」
高田さんの部屋よね?
私を運んでくれたの?
重かったよね。
「急に倒れたから、心配したよ。過労と
栄養不足だって、あとは、あっ、ここ、
俺のマンション。あとは、姉貴が女医で、
花巻さんを診てもらったんだ。安心して。」
「あ、ありがとう。」
うわー、お姉さんは女医さんなんだ。
彼の家。彼のマンション。彼シャツ。
彼シャツじゃないけど、肌触りのいい
ルームウェア(ベビーピンクのワンピース)を
着ていた。
私が、服が変わってる事を気にしだしたので、
それに気づいた高田さんは、
「スーツは、苦しそうだったから姉貴の
部屋着をきせてくれたみたいだよ。」
着替えさせたくれたの、お姉さんなんだ。
少し残念な気持ちと、ホッとした気持ちが
複雑に絡み合った。
可愛いけど、少し胸元が開いた服だった。
「姉貴とは大違いで、花巻さんに
似合ってるよ。」
ダメだ。違う熱があがりそうだわ。
「はい、体温計。非接触型のと、30秒
脇に挟むタイプでのと、あとは
水銀のもあるよ。」
「わぁ。懐かしい。コレ、逆さにして
コンコンしたら体温計の中の
水銀があがるんだよねー。」
「そうそう。俺、面白くて何回もして
落としたりして、よく怒られたよ。」
やっぱり、髙田さん、笑ったら可愛いわ。
「しかも、学校サボりたい時、熱あるフリして、
よくコレつかったんだ。バレて、
また、怒られるんだけどね。」
それから、色々懐かしい話や、楽しい話を
してくれていたけど、彼が作ってくれた
お粥を食べて、またしばらく話を
しているうちに、私はいつの間にか
寝てしまっていた。
再び起きた時には、翌日の昼過ぎだった。
ヤバいわ。
会社と家、無断欠勤に無断外出。
やってしまったと思ったら、
髙田さんからと、髙田総合病院、
高田さんのお姉さんから会社に、
連絡を入れてくれたみたいでした。
携帯は充電切れ。
高田さんが、何種類か持っていた充電器を
貸してくれた。
プラグに差し込み、電源を入れた直後、
ケータイが鳴った。
だけども、それを無視して
着信履歴と留守電、メールを確認したら
おびただしい数が入っていた。
バッテリー切れになるはずだわ。
また、ケータイが鳴った。
普段からうるさい音が嫌いで、ずっと
マナーモードにしていた。
マナーモードの画面とにらめっこ
していると、高田さんのお姉さんが、
部屋に入ってきた。
電話に出る事を勧められて、
いきなりお姉さんに、ケータイを
とられた。
驚いている間に、家の者と話をして…
話をつけてくれました。
病院の名前やお姉さん自身の事、
たまたま通りがかり、
家が近いので、自宅に運んだ事など。
なぜか、半分脅すように、面会謝絶を
言い渡したの?!
たまには、家の者から離れたかったけど
ここ一般家庭だよね?
しかも、医師の診断書。
栄養失調、過労。
1週間絶対安静。
面会謝絶。
高田さんが交渉したのか、10日間の
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