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大きく鼻から吸って口から吐く。
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初見。初診。
触診は、後ろの2人が怖いから
やめときます。
背後から突き刺さる視線が痛い。
私は医者、私は医師。私は先生。よし。
気合い入れ終わり。
いざ、診察。
背後から冷気が来るが、
気にしたら負けだ。
うとうと浅い眠りの女性。
顔つきは、幼さが残る20代って
感じかな。
眠りながら、酷く怯えたような表情で
泣いていた。
"ママ、ごめんなさい。"
"産まれてきて、ごめんなさい。"っか。
母親からは、確実だな。
暴力と、言葉責めか?
父親は、居るのか?
加担していたのか?
さあ、息を吸って深呼吸、
さあ、仕事だ。
少し起きてもらおうかな?
「はじめまして、お嬢様。私は、魔法使いの、
ヘレンケラケラです。」
「……。」
「あなたの、お名前をこの、ヘレンケラ"ゲラに
お教えくださいませんか?」
「…へ、レンケラケラから、ゲラに……。」
「寝起きと頭いいね。さすが、お嬢様、
お気づきでしたか?」
ツッコミをいれれる、元気はある。
ひどい、引っ込み思案ではないか。
「私は、羊の執事、もこなおきです。」
「もこ、なおき?」
「ツッコミしていいですよ。」
「つ、つっこみ?」
「はい。」
「…執事、ひつじ、オヤジギャグのもこさん?」
「素直で、ツッコミが苦手。関西人では
なさそうだ。メモメモ。」
「…すみません?誰ですか?」
「これは、変態だ。」
「酷いなあ、圭くん、こー見えて
私は立派なりんの旦那で、りん専用
お医者様ごっこの相手……。」
ドガっ。
「うっ、れーん、暴力反対。うっ。」
「うるさいわ、早くしなさい。」
「れんとお医者様ごっこ!!」
「もう一発くらいたいの?」
「れんとなら、何発もしたい。」
ドゴッ。
「な、仲良いですね…?!
「「仲良(くない。)い。」」
二種類の正反対な表情をした2人の
声が被った。
嬉しそうな表情と、嫌そうな表情を
浮かべる2人。
勿論、嫌そうな表情をしたのは、
蓮だった。
「さあ、気を取り直して、お嬢様、
このわたくしめに、御名前をお教え
いただけませんか?」
「す、すみません……。」
「何だね、お姫様。」
「…見知らぬ人に、名前は
言いたくないです。それに、お嬢様とか
おー姫様とかじゃないですから、
やめてください。」
「ふむ。なんと、ハッキリと自分の
考えを言えるんだね。」
目の前にいる不審な人物に不安を
感じる梨花だった。
「りんかちゃん、嫌ならコレ追い出すから
言ってね。私はもう、追い出したいけど
医者仲間として、まあまあの
腕はあるから、変態だけど仕事だけは、
まあまあできるヤツだから、それだけは
信用していけるわよ。」
「れんに、褒められちゃった。」
「褒めてない。」
「うふふ、照れちゃって、れん、可愛い。」
「くっ、出て行け。」
目の前で、れんとの自称、蓮のおしかけ旦那が
繰り広げられた、じゃれあいに梨花は、
なぜだか怖くなり、息がしにくくなった。
早くもそれを察知した、自称、
蓮のおしかけ旦那は、
「さあ、大きな鼻じゃなくて
大きく、鼻から息を吸って、
口から吐く。ボェ~。
さあ、ゆっくり、もう一度。
大きく、鼻から吸って、口から吐く。
ひっひっふぅ~。」
「ふふっ。変なの。」
「おっ、いい笑顔だ。」
心療内科の、変態医師の
治療は始まったばかりだった。
触診は、後ろの2人が怖いから
やめときます。
背後から突き刺さる視線が痛い。
私は医者、私は医師。私は先生。よし。
気合い入れ終わり。
いざ、診察。
背後から冷気が来るが、
気にしたら負けだ。
うとうと浅い眠りの女性。
顔つきは、幼さが残る20代って
感じかな。
眠りながら、酷く怯えたような表情で
泣いていた。
"ママ、ごめんなさい。"
"産まれてきて、ごめんなさい。"っか。
母親からは、確実だな。
暴力と、言葉責めか?
父親は、居るのか?
加担していたのか?
さあ、息を吸って深呼吸、
さあ、仕事だ。
少し起きてもらおうかな?
「はじめまして、お嬢様。私は、魔法使いの、
ヘレンケラケラです。」
「……。」
「あなたの、お名前をこの、ヘレンケラ"ゲラに
お教えくださいませんか?」
「…へ、レンケラケラから、ゲラに……。」
「寝起きと頭いいね。さすが、お嬢様、
お気づきでしたか?」
ツッコミをいれれる、元気はある。
ひどい、引っ込み思案ではないか。
「私は、羊の執事、もこなおきです。」
「もこ、なおき?」
「ツッコミしていいですよ。」
「つ、つっこみ?」
「はい。」
「…執事、ひつじ、オヤジギャグのもこさん?」
「素直で、ツッコミが苦手。関西人では
なさそうだ。メモメモ。」
「…すみません?誰ですか?」
「これは、変態だ。」
「酷いなあ、圭くん、こー見えて
私は立派なりんの旦那で、りん専用
お医者様ごっこの相手……。」
ドガっ。
「うっ、れーん、暴力反対。うっ。」
「うるさいわ、早くしなさい。」
「れんとお医者様ごっこ!!」
「もう一発くらいたいの?」
「れんとなら、何発もしたい。」
ドゴッ。
「な、仲良いですね…?!
「「仲良(くない。)い。」」
二種類の正反対な表情をした2人の
声が被った。
嬉しそうな表情と、嫌そうな表情を
浮かべる2人。
勿論、嫌そうな表情をしたのは、
蓮だった。
「さあ、気を取り直して、お嬢様、
このわたくしめに、御名前をお教え
いただけませんか?」
「す、すみません……。」
「何だね、お姫様。」
「…見知らぬ人に、名前は
言いたくないです。それに、お嬢様とか
おー姫様とかじゃないですから、
やめてください。」
「ふむ。なんと、ハッキリと自分の
考えを言えるんだね。」
目の前にいる不審な人物に不安を
感じる梨花だった。
「りんかちゃん、嫌ならコレ追い出すから
言ってね。私はもう、追い出したいけど
医者仲間として、まあまあの
腕はあるから、変態だけど仕事だけは、
まあまあできるヤツだから、それだけは
信用していけるわよ。」
「れんに、褒められちゃった。」
「褒めてない。」
「うふふ、照れちゃって、れん、可愛い。」
「くっ、出て行け。」
目の前で、れんとの自称、蓮のおしかけ旦那が
繰り広げられた、じゃれあいに梨花は、
なぜだか怖くなり、息がしにくくなった。
早くもそれを察知した、自称、
蓮のおしかけ旦那は、
「さあ、大きな鼻じゃなくて
大きく、鼻から息を吸って、
口から吐く。ボェ~。
さあ、ゆっくり、もう一度。
大きく、鼻から吸って、口から吐く。
ひっひっふぅ~。」
「ふふっ。変なの。」
「おっ、いい笑顔だ。」
心療内科の、変態医師の
治療は始まったばかりだった。
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