熱砂の過保護なプリンスの秘宝(R18)

カヨワイさつき

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火吹きホロホロチョウ

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高枝まどか(たかえだ まどか)は驚いた。
食後に、あまり食べなかった事を
気にかけてくれたディザードさんは、
軽食?の手配をしてくれたのだった。
2、3口で食べれる小さなサンドイッチを
数種類。カップケーキや果物が
数多くテーブルに並べられいた。
ディーザードさんと、火吹きホロホロチョウの
話になりお風呂時に、卵が見れる
って事になった。
自分の今の視界は、だいぶ見えるように
なったがまだ少し、ボヤけていた。
1日に数回、回復魔法をかけてもらって
いたのだが…身体自体は、日焼けの跡も
傷なども癒えていた。ただ、視力だけは
まだ戻っていなかった。

入浴の準備が整ったとの事で、いつもとは違う
場所だと言う事で、なぜかまたディザードに
お姫様抱っこされて移動していた。

そして広い脱衣所?に大きな入れ物に
入れられた大きな卵が1つ入っていた。
両手を広げてもまだ大きな入れ物に
60cmはありそうな大きなたまご。
入れ物には蝶の様な羽をもつドラゴン?の
モチーフの口から、水が出ていた。
溢れそうなお湯は、トイを通り大きな
お風呂に注がれていた。

「ターカ、これが火吹きホロホロチョウだ。」
「予想以上に、大きいです。すごい。」
茶色や赤色が混じったような大きなたまご。
ぼやけながらもジーッと見ていた。
「目がハッキリ見えるようになったら、
また見てみたいな。不思議な色合い…
きっとすばらしい色合い……。えっ?」
ゴロゴロゴロ。
入れ物の真ん中にあった、たまごはこちらに
転がってきたのだった。
「おっ?」
「ディ、ディザードさん?た、たまごが…。」
「…ああ。」
たまごがまるで鼓動するかのように、点滅
しながら光っていた。
『……力を…。』

「…?きれい。光ってる。生まれるのかな?
だ、大丈夫かな?元気に生まれてきてね。」
その後ろでディザードが驚いていたのだった。
「タ、ターカ。」
振り向きながら、割れてゆくたまごを触っていた。
『…力を……い。』
「……。」
ディザードに手を掴まれ
「誰か冷たい水をもて、早く。」
数人がパタパタと慌てて出て行った。
「ど、どうしたんですか?」
「ターカすまない。痛いだろ.、ヤケドが…。」
「やけど?」
「……。」
ディザードさんは、固まっていた。
しばらくすると、自分を治療してくれた
医師数人が足早に来ていた。
「やけどをしたのは、どなたでしょうか?」
「……タ、ターカが火吹きホロホロチョウの
たまごを素手で…触ってしまったんだ。」
「……。」
たまごが喋った?

ディザードさんはもちろん、お医者様や
メイドさん達の視線も自分の手に視線が
集まっていた。
「……ヤケドはおろかシミ一つない
美しい手ですね。」
年配の医師がいうと、さらに視線を感じた。
「ターカ、大丈夫か?熱かっただろう。」
「いえ、ちょうどいい湯加減ですよ。」
更に驚かれてしまった。
火吹きホロホロチョウは、たまご時代から
火のように熱く、きれいな水場にたまごを
産むそうだ。たまごは7日程度で孵化し、
幼虫時代は約10日。サナギで3日~4日。
成獣で約10日。たまごを産むと10日以内に
亡くなるそうだ。
亡くなると火吹きホロホロチョウは、
素手でも触れるので、食用になるそうだ。
鮮やかなアゲハチョウ?に似た羽は、
加工され飾り物や、数多くの日除けなどに
使われているそうだ。

たまごは点滅を繰り返しながら振動し、
中の幼虫は殻を割りながら食べている?
振動が激しくなり、目を開けれないほど
光り出した。
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