熱砂の過保護なプリンスの秘宝(R18)

カヨワイさつき

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孵化

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光の中で身体の力が抜けるのがわかった。
薄緑色にキラキラ光る視界。
浮いてるのか、横なのかよくわからない
状態の中で、鼓動だけがしっかりと
響いていた。
『……ありがとう。』

「……カ。」
「……ーカ。」
力が…入りにくい。
「……んっ。」

「ターカ。気がついたか?大丈夫か?
どこか痛いところは……。」
「ディザード様…。」
「良かった。良かったよ。ターカが、
無事で良かった。突然倒れたから
……。驚いた…よ。」
ぎゅーと抱きしめられながら、大きな
分厚い胸板に、苦しくなってきた。
何度も何度も背中を叩いて知らせ、
やっと解放されたのだった。
そして、目の前には、
「かっこいい。端正な顔立ち、凛々しい眉毛…
切れ長の目、頬にはキズ、ワイルドなイケメン。」
「自分もこんな顔立ちなら、モテモテだろうなぁ。」
とうらやましく思ってしまった。

ディザード様は、なぜか固まっていた。
気がつけば、ディザード様の両頬を
スリスリしていたのだった。

「タ、ターカ?見えてるのか?」
「んっ?はい?あれ、見える。
ハッキリ見えてる。」
「私の顔を見てどう…思う?」
「ディザード様のお顔?」
「正直に言ってくれて…いい…。」
「かっこいいし、端正な顔立ちだし、
頬にキズあるけど、痛かっただろうなぁとか、
今は、大丈夫なのか?とか、ワイルドな
イケメン。いいなあって思ってます。」

「「「「「「………。」」」」」」
「わ、私が…こ、怖くないのか?」
「こわい?なんで?」
「「「「「「………。」」」」」」
周りが静まり返った気がした。
「奇跡だ。」
「ご主人様にやっと、やっと…。」
「もう、逃げられないように捕まえないと…。」
「婚儀の準備をしなければ……。」
「大変だ。旦那様をかっこいいだなんて、
2度も言ってくれている。」
「急げ、早く皆に知らせなければならない。」

「「……。」」
なんだか物騒な言葉や、失礼な発言も
あった気がするけどそんなおかしな事
言ったかな?
ディザード様は赤い顔をしながら自分を
ガン見?目を見開きジーっと見つめていた。

「あ、あの…。」
「な、なんだ?」
「ひ、火吹きホロホロチョウのたまごは
どうなりましたか?」
「あ、あれは……。」
「あれは?」

驚くべき事に、火吹きホロホロチョウの
たまごは割れたと同時に光だし、皆
目を閉じてしまったらしい。
光がおさまり目を開けると、薄緑色の
光に包まれた、自分が浮かんでいたらしい。
その光がおさまり丸くなると同時に、
気がついたらしい。
そして、その丸いのが手の平にすっぽり
おさまるサイズのたまご?だった。
模様は、火吹きホロホロチョウのたまご模様に
似ていた。小さなたまごの方が、少し色味が
派手な気がした。
温かい。

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