熱砂の過保護なプリンスの秘宝(R18)

カヨワイさつき

文字の大きさ
14 / 14

目覚め

しおりを挟む

ディザードは皆を退出させ、看病するぞっと
意気込み、ターカの手を握った。
早く治るように、とあらゆる神に願っていた。
それなのなに、いつの間にかウトウトしてしまい
ただならぬ気配を感じた。恐る恐る目を開けると
しばらく見入ってしまった。

ドラゴンの顔をした火吹きホロホロチョウが
通常よりも遥かに小さい手の平サイズ、しかも
黄金色に光り輝き飛んでいた。
しばらくすると飛ぶのをやめると、
ターカに寄り添い、熱を吸い取るように
おでこに触れていた。
するとみるみるうちに、呼吸音が緩やかになり
顔つきも柔らかくなっていった。
小さな火吹きホロホロチョウは
やがて見えなくなってしまった。
あれは、何だったのだろうか?

翌日の昼過ぎに目を覚ましたターナは
すっかり熱は下がっていた。

その頃ターカは…深い水の底から、
浮かび上がるように
眩い光がキラキラとしていた。
意識が覚醒していくんだと感じ取ったが
このまま眠り続けたい…と。無意識に
思ってしまった。
しかし、手のひらに温もりを感じ
すぅーっと身体が軽くなり目を覚ました。
「……んっ。」
左手に温もりを感じ見てみると
手は繋がれたまま、ベッドに突っ伏した状態で
寝ていた。
そっと、手を外し寝顔をみていた。
「鼻筋通ってるし、こんなイケメンに…
抱かれたんだ…。」
下腹部が、なぜか濡れた気がした。おかしい?
ありえない場所に、あの猛々しいモノが
全て入っていたんだと、いまさらながら
恥ずかしくなってしまった。
まだなんだか違和感があるし、ジクジク?
するような感覚が残っていて……なんだか変。
気持ちが良かったし…嫌いではない。
自分が女性になってしまい、まだ
違和感だらけだけど、この人なら全てを
さらけ出しても大丈夫な気がした。
「いつか…貴方に……。」
無意識にディザードの口に、自分から
口づけしてしまっていた。
「……。」
ピクッとなり、慌ててベッドに逃げようと
したけど……間に合わなかった。
「うれしいな。姫からキスを頂けるなんて
私はなんて、幸せものなんだろうか?」
そう言われ、深い?執拗に濃厚なキスを
されてしまったのだった。

「ターカ、私のターカ……。」

翌日から目まぐるしく忙しくなった2人。
ターカは体調を見ながら、マナーや
何かの儀式の練習をさせられていた。
理由を聞いても、メイドさん達は
ニコニコしながら去っていく。

約20日ほど過ぎた時、夜明け前に起こされ
湯あみをした後、豪華な衣装を着せられていた。
真紅のにキラキラした金糸の刺繍が
施されている。

小さなノック音のあとにディザードが
入ってきた。
「……。」
二人は見つめ合ったあってしまった。
しばらく見つめ合った後、お姫様抱っこされ
バルコニーに連れられていた。
所々に木が生えた、砂漠。
照りつける太陽の下、日除の為の簡易テントが
数多く建てられていた。
重なりあいそうなくらい建てられている
簡易テントに白い服を着た人が
多く集まっていた。

バルコニーに、お姫様抱っこをされたまま
連れて行かれると…。
「ディザード・マリアム・エーマは
君を一生大切にし慈しみ、愛することを、違う。」
「…はぃ?」
何が起きてるのか理解できなかった。
タダ流れるように、周りを固められ
いつのまにか婚姻を済ませていた。
大地を揺るがすかのように、大歓声に
包まれ、怖い程の視線を浴びてしまった。

ディザードに耳元でささやかれ、自分は
もう、逃げれないんだと確信した。
「ずっと、愛してるよ。君が何者でもね。」

       ~終~
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

【短編】淫紋を付けられたただのモブです~なぜか魔王に溺愛されて~

双真満月
恋愛
不憫なメイドと、彼女を溺愛する魔王の話(短編)。 なんちゃってファンタジー、タイトルに反してシリアスです。 ※小説家になろうでも掲載中。 ※一万文字ちょっとの短編、メイド視点と魔王視点両方あり。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

淫紋付きランジェリーパーティーへようこそ~麗人辺境伯、婿殿の逆襲の罠にハメられる

柿崎まつる
恋愛
ローテ辺境伯領から最重要機密を盗んだ男が潜んだ先は、ある紳士社交倶楽部の夜会会場。女辺境伯とその夫は夜会に潜入するが、なんとそこはランジェリーパーティーだった! ※辺境伯は女です ムーンライトノベルズに掲載済みです。

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

義兄様と庭の秘密

結城鹿島
恋愛
もうすぐ親の決めた相手と結婚しなければならない千代子。けれど、心を占めるのは美しい義理の兄のこと。ある日、「いっそ、どこかへ逃げてしまいたい……」と零した千代子に対し、返ってきた言葉は「……そうしたいなら、そうする?」だった。

泡風呂を楽しんでいただけなのに、空中から落ちてきた異世界騎士が「離れられないし目も瞑りたくない」とガン見してきた時の私の対応。

待鳥園子
恋愛
半年に一度仕事を頑張ったご褒美に一人で高級ラグジョアリーホテルの泡風呂を楽しんでたら、いきなり異世界騎士が落ちてきてあれこれ言い訳しつつ泡に隠れた体をジロジロ見てくる話。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

処理中です...