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第17話 メイド
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メイド目線
何度も、読み直しても、私宛だよね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
いつも、お疲れ様です。
毎日、ありがとう。
身体を冷やさない様に、
膝掛け使って下さい。
夜中、好きな本や、趣味など
あれば、してね。
明るくしても、寝れるから。
ハンドクリーム、よければ、
使ってみてね。
クッキー、おすそ分け。
可能なら、私とあなたで、
言葉を交わせれば、うれしいかも。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
私とあなたで、言葉を交わせれば、
うれしい。
きゃー。私、期待していいのかしら。
目下から、目上への言葉かけは、
禁止。
無駄なおしゃべりも、禁止。
連絡事項での、引き継ぎ以外は、
他のメイドとも話さないし、
日誌を書いて、読んでもらい、
質問なければ、引き継ぎ終わり。
ほんの数分での、引き継ぎ。
新人教育として、簡単な読み書きを
習えたので、ある程度なら、
読み書きできます。
こっそり、単語の表を見ながら、
お手紙も書けるように、
なりました。
恋愛小説に、料理や、編み物の本。
まだ、習いたての私には、ぴったりの
さらっと読める本ばかりでした。
すごい、気遣い。ますます、
好きになりました。
平民と王子、身分差あるし、
でも、変に意識してしまいます。
リマーユ様に、話しかけられても、
すごく返事をしたい時でも、我慢して
なるべく、会話ではなく、目だけで
会話するように、しています。
言葉かけ、どうしよう。
したいけど、ドキドキしながら、
つい、いつも通り、頭を下げて
しまった後に、ダメダメと
頭を振り、笑顔で、また、
頭を下げました。
私も、お手紙書こうかな。
メイド用の粗末な紙のメモしか、
ないけど、
~~~~~~~~~~~~~~~~
リマーユさまへ
ありがとうございます。
うれしいです。
メイドのミオより
~~~~~~~~~~~~~~~~
お手紙書いてるとこ、リマーユ様に、
見られて、いました。
目があったので、頭を下げ、
お手紙を、渡しました。
ドキドキ。
「ありがとう。ミオさんっていうんだね。
いい名前だね。」
「あ、あり、ありがとうございますっ。」
「ぷっ。かわいいね。ストルグ王子から、
いただいたクッキー、お裾分け、
よかったら、食べてね。」
きゃー。うそ。夢、今、私、夢を見てる?
リマーユ王子様と、話してる。
「あ、ありがとうございますっ。
夢のようですっ。」
「すっ?」
きゃー。ソプラノの透き通るような声に、
儚げな優しい笑顔、もう、お腹いっぱい。
でも、クッキー、美味しそう。
一つくらいなら、パクッ。
わぁ。美味しい。上品な甘さに、
バターの香り。もう、このまま、
幸せにひたりたい。
「美味しいですっ。夢みたいな、
出来事ですっ。」
「そう。それは良かった。話せて、
よかったよ。ありがとう、みおさん。」
「みおさん。おやすみ。」
「おやすみなさいませ。リマーユ様。」
私は、クッキーを一枚、二枚、
止まらなくなり、結局、
全て食べてしまいました。
お腹が、膨れると眠くなり、
喉も乾いたので、入れ直す前に
リマーユ様用の、お水を、少しわけて
もらい飲みました。
眠い。ダメ、私は、寝ずの番。
ドサッ。
何度も、読み直しても、私宛だよね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
いつも、お疲れ様です。
毎日、ありがとう。
身体を冷やさない様に、
膝掛け使って下さい。
夜中、好きな本や、趣味など
あれば、してね。
明るくしても、寝れるから。
ハンドクリーム、よければ、
使ってみてね。
クッキー、おすそ分け。
可能なら、私とあなたで、
言葉を交わせれば、うれしいかも。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
私とあなたで、言葉を交わせれば、
うれしい。
きゃー。私、期待していいのかしら。
目下から、目上への言葉かけは、
禁止。
無駄なおしゃべりも、禁止。
連絡事項での、引き継ぎ以外は、
他のメイドとも話さないし、
日誌を書いて、読んでもらい、
質問なければ、引き継ぎ終わり。
ほんの数分での、引き継ぎ。
新人教育として、簡単な読み書きを
習えたので、ある程度なら、
読み書きできます。
こっそり、単語の表を見ながら、
お手紙も書けるように、
なりました。
恋愛小説に、料理や、編み物の本。
まだ、習いたての私には、ぴったりの
さらっと読める本ばかりでした。
すごい、気遣い。ますます、
好きになりました。
平民と王子、身分差あるし、
でも、変に意識してしまいます。
リマーユ様に、話しかけられても、
すごく返事をしたい時でも、我慢して
なるべく、会話ではなく、目だけで
会話するように、しています。
言葉かけ、どうしよう。
したいけど、ドキドキしながら、
つい、いつも通り、頭を下げて
しまった後に、ダメダメと
頭を振り、笑顔で、また、
頭を下げました。
私も、お手紙書こうかな。
メイド用の粗末な紙のメモしか、
ないけど、
~~~~~~~~~~~~~~~~
リマーユさまへ
ありがとうございます。
うれしいです。
メイドのミオより
~~~~~~~~~~~~~~~~
お手紙書いてるとこ、リマーユ様に、
見られて、いました。
目があったので、頭を下げ、
お手紙を、渡しました。
ドキドキ。
「ありがとう。ミオさんっていうんだね。
いい名前だね。」
「あ、あり、ありがとうございますっ。」
「ぷっ。かわいいね。ストルグ王子から、
いただいたクッキー、お裾分け、
よかったら、食べてね。」
きゃー。うそ。夢、今、私、夢を見てる?
リマーユ王子様と、話してる。
「あ、ありがとうございますっ。
夢のようですっ。」
「すっ?」
きゃー。ソプラノの透き通るような声に、
儚げな優しい笑顔、もう、お腹いっぱい。
でも、クッキー、美味しそう。
一つくらいなら、パクッ。
わぁ。美味しい。上品な甘さに、
バターの香り。もう、このまま、
幸せにひたりたい。
「美味しいですっ。夢みたいな、
出来事ですっ。」
「そう。それは良かった。話せて、
よかったよ。ありがとう、みおさん。」
「みおさん。おやすみ。」
「おやすみなさいませ。リマーユ様。」
私は、クッキーを一枚、二枚、
止まらなくなり、結局、
全て食べてしまいました。
お腹が、膨れると眠くなり、
喉も乾いたので、入れ直す前に
リマーユ様用の、お水を、少しわけて
もらい飲みました。
眠い。ダメ、私は、寝ずの番。
ドサッ。
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