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第46話 変化
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日が傾き、リマーユ王子自ら、ランタンと、
ろうそくに火をつけました。
蝶の数が、減るにつれ、蝶から、
して欲しい事、歌や、ものがたりを
語っていました。
「みんな、いなくなったら、どうなるの?」
『……。』
『みんな、いるけど、いないよ。』
『イジワルじゃないよ。君には、まだ、
みえないだけ。』
「…まだ、足りない?チマリや、アラン、
ストルグ王子は、大丈夫なの?」
『……あと、少し。』
「あと、少し、何をすれば良いの?」
『……。』
リマーユ王子は、少なくなる蝶たち、
見えないチマリ、アラン、ストルグ王子に、
不安になりながらも、話はじめました。
「昔、昔の話。男の子が、生まれて、
スト…、その子のお兄さんも、
喜んでくれたり、遊んだり、時には、
勉強を、教えてくれました。」
「その子が、10歳を過ぎた時、
遠出をし、一緒に、湖に、行きました。」
「魚釣りや、剣の稽古をし、湖で、泳いだり、
楽しい時を過ごしました。」
「いつもは、世話好きで、優しい兄が、急に、
厳しい表情をしました。」
「(君は、守られるべき人物だから、剣も、
勉学も、励まなくては、ならない。孤独でも、
表情に、現さない練習もしないと、
将来、やっていけない。)って言われた後、
冷めた目で見るようになり、稽古には、
付き合ってくれなくなり、新たな先生が付き、
会話も、必要最低限に…なり、自然と、
距離ができました。」
『蝶のアザ、見られたって事?』
『アザは、呪いの印がわりだから、嫌われた?』
『そのあと、男の子と、お兄さんは、
どうなったの?』
「表面上だけ、言葉と優しい笑顔で、中身が、
読みにくいお兄さんは、弟を病気に、
見せかける為に、睡眠薬などを盛り、
眠っている時間を多くされ…多くしました。」
「味方から騙し、敵を油断させるため…、
兄弟仲は、悪いと、思い込ませるのに、
見事成功した、お兄さん。」
「弟は、勘違いをし、お兄さんを憎んだ。
お兄さんに、嫌われて、殺人未遂?を
されたと、思い込み、家出をした、弟。」
「…ミゾが深くなりすぎた2人の兄弟の、
この物語は、まだ、完成してないんだ。ごめん。」
『めでたし、めでたしじゃないんだ。』
『早く、結末が知りたい、いつ完成するの?』
『結末は、仲良しに、なりたいの?』
「わからない。好きな女の子も、絡む
物語だったんだけど、とても、勝ち目のない、
男の人だし、女の子も、その男の人を
意識して、兄も弟も、入る余地が、
ないくらいになったから、ちょっと複雑。
兄も弟も、好きな人を、見つける事から、
始めなきゃいけないかもしれない。」
『好きなひと、かぁ。よくわかんない。』
赤い、蝶は、赤ちゃん位のヒトガタになりました。
《《いっぱい、いっぱい、たくさんだよー。
集まったよ。足りるかな?たりるよー。
「木」「火」「土」「金」「水」
「光」「闇」「夢」「風」「知」
エネルギー、活力、土台、輝き、元となるもの。
希望、安らぎ、行き着く先、勇気、努力、才能、
判断、清らかなもの、楽しさ、悲しさ、むなしさ、
色々集めたね。頑張ったね。》》
ヒトガタの、蝶は、リマーユ王子に、口々に、
叫んでいました。
『ありがとう。ほとんど、解放してくれたね。
嬉しいよ。あと少し、仕上げに、入るから、
しばらく、お別れ、さよなら。』
「さよなら?なんだか、さみしい言葉だから、
使いたくない。だから、また、逢う日まで。
が、いい。また、逢おう。」
最後の蝶は、三体のヒトガタに、群がっていた
蝶の上で羽を広げました。
七色に輝き、次第に、うすくなり、
きえていきました。
ろうそくに火をつけました。
蝶の数が、減るにつれ、蝶から、
して欲しい事、歌や、ものがたりを
語っていました。
「みんな、いなくなったら、どうなるの?」
『……。』
『みんな、いるけど、いないよ。』
『イジワルじゃないよ。君には、まだ、
みえないだけ。』
「…まだ、足りない?チマリや、アラン、
ストルグ王子は、大丈夫なの?」
『……あと、少し。』
「あと、少し、何をすれば良いの?」
『……。』
リマーユ王子は、少なくなる蝶たち、
見えないチマリ、アラン、ストルグ王子に、
不安になりながらも、話はじめました。
「昔、昔の話。男の子が、生まれて、
スト…、その子のお兄さんも、
喜んでくれたり、遊んだり、時には、
勉強を、教えてくれました。」
「その子が、10歳を過ぎた時、
遠出をし、一緒に、湖に、行きました。」
「魚釣りや、剣の稽古をし、湖で、泳いだり、
楽しい時を過ごしました。」
「いつもは、世話好きで、優しい兄が、急に、
厳しい表情をしました。」
「(君は、守られるべき人物だから、剣も、
勉学も、励まなくては、ならない。孤独でも、
表情に、現さない練習もしないと、
将来、やっていけない。)って言われた後、
冷めた目で見るようになり、稽古には、
付き合ってくれなくなり、新たな先生が付き、
会話も、必要最低限に…なり、自然と、
距離ができました。」
『蝶のアザ、見られたって事?』
『アザは、呪いの印がわりだから、嫌われた?』
『そのあと、男の子と、お兄さんは、
どうなったの?』
「表面上だけ、言葉と優しい笑顔で、中身が、
読みにくいお兄さんは、弟を病気に、
見せかける為に、睡眠薬などを盛り、
眠っている時間を多くされ…多くしました。」
「味方から騙し、敵を油断させるため…、
兄弟仲は、悪いと、思い込ませるのに、
見事成功した、お兄さん。」
「弟は、勘違いをし、お兄さんを憎んだ。
お兄さんに、嫌われて、殺人未遂?を
されたと、思い込み、家出をした、弟。」
「…ミゾが深くなりすぎた2人の兄弟の、
この物語は、まだ、完成してないんだ。ごめん。」
『めでたし、めでたしじゃないんだ。』
『早く、結末が知りたい、いつ完成するの?』
『結末は、仲良しに、なりたいの?』
「わからない。好きな女の子も、絡む
物語だったんだけど、とても、勝ち目のない、
男の人だし、女の子も、その男の人を
意識して、兄も弟も、入る余地が、
ないくらいになったから、ちょっと複雑。
兄も弟も、好きな人を、見つける事から、
始めなきゃいけないかもしれない。」
『好きなひと、かぁ。よくわかんない。』
赤い、蝶は、赤ちゃん位のヒトガタになりました。
《《いっぱい、いっぱい、たくさんだよー。
集まったよ。足りるかな?たりるよー。
「木」「火」「土」「金」「水」
「光」「闇」「夢」「風」「知」
エネルギー、活力、土台、輝き、元となるもの。
希望、安らぎ、行き着く先、勇気、努力、才能、
判断、清らかなもの、楽しさ、悲しさ、むなしさ、
色々集めたね。頑張ったね。》》
ヒトガタの、蝶は、リマーユ王子に、口々に、
叫んでいました。
『ありがとう。ほとんど、解放してくれたね。
嬉しいよ。あと少し、仕上げに、入るから、
しばらく、お別れ、さよなら。』
「さよなら?なんだか、さみしい言葉だから、
使いたくない。だから、また、逢う日まで。
が、いい。また、逢おう。」
最後の蝶は、三体のヒトガタに、群がっていた
蝶の上で羽を広げました。
七色に輝き、次第に、うすくなり、
きえていきました。
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