身代わりの身、捕らわれの身?

カヨワイさつき

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第59話 練習

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国葬が、終わり国王と、ストルグ王子のカラの棺桶が、埋葬されました。
リマーユ王子が、国王になり、今まで前国王に付いていた、古株の、くせ者揃いの人員を一気に、入れ替えました。

当然、衝突も多少あり、不満を持つ者への対応や、不穏な動きをしていたものには、ウワサをわざと流し、食らいついたところで、美味しく調理したり、消えてもらったりしていました。
復活出来ないほど、ダメージを受けさせたようで、ストルグ王子に聞いても、はぐらかされ、
「リマーユ、おまえは、きれいなままでいいよ。」
と言われるだけだった。

ストルグ王子が、集めた証拠を元に、アラン隊長と、影が動き、敵を減らしていきました。
同時に、ツテ作りにも励み、約一年足らずで、傾きかけた国庫の立て直し目処がつきました。

アラン隊長とチマリは、婚約し、あとは結婚式まで、2週間を切ったところです。

チマリは、シンプルな、ウエディングドレスに身を包まれ、最終調整をされていました。
「チマリ、綺麗だ。」
「ありがとうございます。」
「照れたチマリも、かわいいが、顔を見せて欲しい。」
赤く色づいたチマリの、ほっぺに、口付けしたいくらい、可愛い。

「シンプルな、ドレスもいいけど、もっと飾りがついたドレス姿も見たい。俺だけの為に、着て欲しい。」
「……。」
「早く、結婚式を挙げて、チマリ食べたい。子どもは、最低でも3人は欲しい。」
また、アラン隊長の心の中の言葉が、そのまま、口に出ているのか、恥ずかしい内容も、かなり、含まれていました。
チマリの顔は、照れて真っ赤になり、お針子さん達も、居づらそうにしながらも、顔を赤らめ、黙々と作業をしていました。

「アラン隊長、もう、その辺で許してあげたらどうですか?」
「許す?ポーツ、何言ってるんだ?許すも何も、俺は、怒ってないぞ。」
「隊長、あやしい発言アウトです。」
「……。」
「アラン、チマリも、お針子さんも、かなり照れたり、困ってるぞ。」
「故意なのか、無意識なのか、あやしいが、内容がかなり 、卑猥だ。」

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