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10 ライトと妹のフィリー
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いつのまにか終わったライトと
妹のフィリーの婚姻の儀式。
1人の見届け人もおらず婚姻届を提出した
ライトとフィリー。
数分後に追いついた親族に、フィリーを
預けて、なぜか仕事に戻ったライト。
*カスター公爵家控え室。
フィリーは悩んでいた。
「私、やはり…リリーお姉様のように
振る舞えなかったし器量もよくなくて…。」
手で顔を覆うフィリー。
「…あの方の…。好みの…お姉様に
見えなかったから……。」
すまなかったと何度も謝っても
謝りきれない、公爵は黙ったままだった。
「あの方は…失望してしまったのかも…
…しれない。」
「フィリー、無理を言ってすまない。」
「お父様……。ごめんなさい。」
床に泣き崩れる娘を、申し訳ない
気持ちで見つめる公爵。
娘の父親の顔つきをした公爵が、
何も出来ずにただ、立っていた。
泣いているフィリーを優しく抱きしめて
慰める事も出来ず、ただ立っている
ことしか出来なかった。
娘たちや妻が、フィリーに声をかけて
いるのが見えるが、ただ見えるだけで、
疎外感をかんじていた。
娘をかなしませてしまった。
喜びに満ちてるはずの婚姻の儀式が
悲しみの涙でぬれていた。
***
*一方シェルビー伯爵及び、
ビュレッド男爵控え室。
「ライト、なぜ?あんな事を……。」
「不器用だと思ったけれと、あれほどにも
不器用だと思わなかったわ。」
「……すみません。」
「絶対、あの子は勘違いしたわよ。」
「……。」
「無口な男がいいという、稀な子も
いるかもしれないけど、要点は
おさえなさい。必要な言葉まで
無口になるのはやめなさい。」
「……はい。」
約1時間は母親にお説教されたのだった。
仕事を口実に逃げようとしたライトを
さらにしかる伯爵夫人。
会食すらできないままお開きとなった。
銀狼の騎士団長とカスター公爵の娘との
婚姻の儀式。
王国内外からの多くの来客たちは、
主役が居なくても大賑わいで騒いでいた。
村や町などの警備では追いつかず、
各騎士団やギルドまで依頼が来るほど
お酒が入った、泥酔し暴れている者たちを
抑えるのは難しかった。
主役の2人には気付かれないように
気をつけていた騎士団たち。
自分たちの婚姻の儀式の護衛たちの
ソワソワした態度に、違和感を感じ
問い詰められた可哀な護衛たちは、
騎士団長に全てバラしてしまったのだった。
「申し訳ございませんが、(私どもの
婚姻の儀式のために)街で、暴動が
おきてしまったので、片付けてきます。」
そう言って、ライトは城を後にしたのだった。
妹のフィリーの婚姻の儀式。
1人の見届け人もおらず婚姻届を提出した
ライトとフィリー。
数分後に追いついた親族に、フィリーを
預けて、なぜか仕事に戻ったライト。
*カスター公爵家控え室。
フィリーは悩んでいた。
「私、やはり…リリーお姉様のように
振る舞えなかったし器量もよくなくて…。」
手で顔を覆うフィリー。
「…あの方の…。好みの…お姉様に
見えなかったから……。」
すまなかったと何度も謝っても
謝りきれない、公爵は黙ったままだった。
「あの方は…失望してしまったのかも…
…しれない。」
「フィリー、無理を言ってすまない。」
「お父様……。ごめんなさい。」
床に泣き崩れる娘を、申し訳ない
気持ちで見つめる公爵。
娘の父親の顔つきをした公爵が、
何も出来ずにただ、立っていた。
泣いているフィリーを優しく抱きしめて
慰める事も出来ず、ただ立っている
ことしか出来なかった。
娘たちや妻が、フィリーに声をかけて
いるのが見えるが、ただ見えるだけで、
疎外感をかんじていた。
娘をかなしませてしまった。
喜びに満ちてるはずの婚姻の儀式が
悲しみの涙でぬれていた。
***
*一方シェルビー伯爵及び、
ビュレッド男爵控え室。
「ライト、なぜ?あんな事を……。」
「不器用だと思ったけれと、あれほどにも
不器用だと思わなかったわ。」
「……すみません。」
「絶対、あの子は勘違いしたわよ。」
「……。」
「無口な男がいいという、稀な子も
いるかもしれないけど、要点は
おさえなさい。必要な言葉まで
無口になるのはやめなさい。」
「……はい。」
約1時間は母親にお説教されたのだった。
仕事を口実に逃げようとしたライトを
さらにしかる伯爵夫人。
会食すらできないままお開きとなった。
銀狼の騎士団長とカスター公爵の娘との
婚姻の儀式。
王国内外からの多くの来客たちは、
主役が居なくても大賑わいで騒いでいた。
村や町などの警備では追いつかず、
各騎士団やギルドまで依頼が来るほど
お酒が入った、泥酔し暴れている者たちを
抑えるのは難しかった。
主役の2人には気付かれないように
気をつけていた騎士団たち。
自分たちの婚姻の儀式の護衛たちの
ソワソワした態度に、違和感を感じ
問い詰められた可哀な護衛たちは、
騎士団長に全てバラしてしまったのだった。
「申し訳ございませんが、(私どもの
婚姻の儀式のために)街で、暴動が
おきてしまったので、片付けてきます。」
そう言って、ライトは城を後にしたのだった。
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