不幸体質の私、トリップ先は○○ですか?!強面男性と童顔女性の物語。

カヨワイさつき

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食前、食後?

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俺は、ゆりに喜んでもらおうと頑張った。
ゼルンのアイデアを採用し、俺も
それが一番良さそうだと判断した。
だから指示をだし、使用人達も頑張り
町中は言い過ぎだが、数百にものぼる数を
揃えた。これで、数日間は、
毎日いけるぞっと満足していた。

食後にしようか、食前がいいのか
どちらにしようか?
サプライズも楽しいもんだ。
今までの俺の人生は、何だったんだ?
味けないな。
華やかなパーティーなんか、
ギラギラした目ばかりで、一応肩書き
狙いで寄ってくる連中も、なぜか
会話そこそこに、逃げていく。

そんなに俺の顔、怖いのか?
はあ~。
はっ、ため息をついたらまた、あの
執事が嫌味を…。
右よし、左よし、後ろもよし、いない。
「はあ~。よかった。」

「何が、よかったのですか?」
ガタッ。ガタガタ、ゴゴン。
「っ痛。」
「ご主人様、次はやましい考え事ですか?
それとも、怪しい行為ですか?」
「ち、違う。」
「可哀想なお顔のせいで、お年頃を過ぎても
とある場所に行かないと処理
できませんでしたもんねぇ。お可愛そうな、
お坊ちゃまご主人様です。」
ゼルンを殴りたくなった。

「図星だったからって、可愛いわたくしに
当たらないで下さい。」
「うるさい。図星じゃない。」
「まあまあ、落ち着いてから話してください。」
「っつ。お前、何しにきたんだ。」

「あぁ。ご主人様の怪しい行動を
見てしまったから、忘れてしまうところでした。」
「……。」
この野郎。本当に最近可愛くない。

「お食事の準備が整いました。それと、
例のものは後にしますか?それとも…。」
「後にしよう。楽しみは最後だ。」
「かしこまりました。」


しばらくすると、ゆりが食堂に入ってきた。
可愛い薄ピンクのドレスを着ている。
頭にもと同系色の髪飾りがあり、
とても似合っている。あまりにも
似合い過ぎて一瞬、言葉が出なかったが
兄たちが言っていた言葉が、すごく
分かった気がした。

美しい、綺麗だ、可愛いの
ありふれたありふれた言葉、
まるで花のようだとか、
そんな言葉では、言い尽くせない。
でも、言わないと失礼になるらしいから、
褒め言葉を言った。

「綺麗だ。」
「そ、そんな……。あ、ありがとう
ございます。」
「照れた顔も、可愛い。」
「……。」
難しいと思ったが、ゆりを前にしたら
言葉が、素直に出る。
よかった。
「さあ、食べよう。」
「はい。」

しばらく、食事を楽しんだ。
ただ残念なのは、ゆりの体力が回復し
スプーンもフォークも、自分で
持てるようになり、恒例だった"あーん。"が
出来なくなった事だ。
やばい、やばい。
また、あいつに何か言われそうだ。
練習を、重ねた笑顔だ。よしっ。
「「「……。」」」
んっ?なんだ?まぁ、いいか。

「ご主人様、顔がひきつり笑いしてます。」
ゼルンが耳元でささやいた。
ゆりにささやかれたら嬉しいが、この
ゼルンだから、余計ひきつりそうだ。
あぁ、笑顔…難しいな。
ゆりは、目も合わせず黙々と、
料理を楽しんでいるな。

「あっ。」
どうしたんだ!ゆりが何か気づいたのか?
俺とゆりは目が合った。
にこっ。

「うっ。」
なんだなんだ、ゆりのこの笑顔の破壊力。
やばい。新手の凶器か?!
「ど、どうしたんだ?」
「えっ?あっ。今日は、いつもの
お食事と違うかんじですね。」
「あぁ。喜んで貰えてるかな?」
「はい。いつものも美味しいですが、
これらも、ふわっとして、やわらかく
美味しいです。ありがとうこざいます。」
「…そうか。」
よかった。
最後のデザートも、料理長が手の込んだ
フワフワで美味しいケーキ頂いた。
見た目も良く、美味い。
食事が終わり、ゆりは手を合わせていた。
「ごちそうさまでした。」
"ごちそうさまでした"と
"いただきかます"はゆりが食事の際、
いつもしているが、まぁ、いいもんだ。

さあ、これからサプライズだ。
ぜルンに目配せをし例のものを
部屋に運び入れた。
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