不幸体質の私、トリップ先は○○ですか?!強面男性と童顔女性の物語。

カヨワイさつき

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ゆりへのプレゼント

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例のものが部屋に運ばれてきた。
サプライズらしく、箱に布をかぶせた。
そのまま見せられたらいいじゃないかと
意見すると、
「ちっちっちっ。ご主人様は乙女心も
サプライズとしての心得がわかってませんねぇ。」
あとは、ダラダラ続くいつものゼルンの話が
始まり聞いていなかったが、確かに、
見えてるより、タメを作って、一気に
見せるっていう演出も悪くないな。

「ゆり、今夜の食事どうだった?」
「あっ、どれもこれもやわらかくて、
可愛い飾り付けがしてありました。」
「そうだ。これも、(食材の一部で)作ったものだ。」
「わぁー。ふわふわ、可愛い、
ありがとうこざいます。」
髪飾り、イヤリング、ポーチをプレゼントした。

「何かの動物ですか?」
「あぁ、これら(の食材)は柔らかくて、
育てやすく(毛皮も)人気あるものらしい。」

ゆりは、日本の羊を想像していた。
「これだけ手触りいいのなら、
人気でそうですね。」
「実物みるか?」
「はい、見たいです。」
ゆりはそわそわしていた。
布がかけられたもう一つの箱?が気になり
目が外せなくなっていた。

「ゼルン、それを。」
大きな移動式の台を、ゆりの近くに置いた。
中から、微かに鳴き声がする。
ゆりは、期待を込めた目でこちらを
チラチラみていた。
「ゆり、これは一応魔物だが1匹1匹は
弱いが繁殖力はつよいものだ。」
「はい。」
「自分で、布をとっていいぞ。」
ばぁ~と可愛い笑顔でゆりは
「ありがとうこざいます。」
といって、そぉーと布をとった。

「わぁー。すごい。可愛いすぎる。」
「きゅう。ぷぅー。」
大きいもので20センチ位の大きさ。
色は白系が多いが薄ピンクや、
薄イエローを主に集めてもらっていた。

「触ってもいいですか?」
「ああ、(明日から使う分の一部だから)一応爪など
処理済みだが、気を付けろよ。」
そう言いながらロングの手袋を手渡した。
「万が一、ゆりが傷ついたらダメだから
これをつけてくれ。」
「あ、ありがとうこざいます。」
薄イエローの"ウサモル"をゆりの手に
のせてみた。
「"ウサモル"といって、比較的大人しい
魔物だ。」
「魔物?こんなに可愛いのに。」
「集団で、畑の作物や家畜も襲う
雑食だ。魔力もエサになる。」
「すごいんですね。」
「ああ、集団だと厄介者だ。飼育する業者も、
繁殖させる以外はなるべく、一匹か数匹で、
離しながら育ててるみたいだ。」
「そうなんですね。私頑張りますね。」
「んっ?」
何を頑張るんだ?

「この子達、可愛い。すごく嬉しいです。
ありがとうこざいます。」
「あぁ。喜んでくれて見せたかいがあった。」
「頑張ってお世話しますね。名前何しようかな?」
えっ?飼う?

「3匹とも可愛い。すごく嬉しいです。ペット
飼ってみたかったんです。」
「ペット…。」
ゆりは、喜んでいるがそれは食材だ。
ペットが欲しかったのか?
ペット?の概念はないが、従魔感覚か?

今更ながら食材と言いにくい。
今日食べたのも、その"ウサモル"の肉だ。
ここは、内緒にしよう。

ゼルンもここに居るからわかっているだろう。
俺よりは、女心をわかっていそうだからな。
「ゼルン、ゆりが世話を出来るように、
餌のやり方とか業者に聞いてこい。」
「えっ。この食材を飼うんですか?」
食材って言うな。
今日から、こいつらはゆりのペットだ。

「しょ、食材?」
あっ、しまった。

「こ、この子達、しょ食材なんですか?」
「はい。食材ですよ。今日、食べ…ふごっこ。」
俺は全力で、ゼルンの口を塞いだ。
勢いあまって、口だけじゃないく鼻まで
塞いだから、苦しがっていた。
バレた。
ゆりには、刺激が強い話だったか?
確か聖女はベジタリアンだが、肉は
食べないって聞いてるが、
生まれ変わったゆりも、そうなのか?

ゆりの目には、涙がたまり、
あっという間に流れ落ちてしまった。
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