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ペット?
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ゆり目線
こんこんっ。
「……。」
ゆりは考え込んでいた。
わかっている。
わかっていたはずなのに泣いてしまった。
以前の世界でも肉、生き物が犠牲になって
美味しい食材となり、私たちの体を
作ってくれてるって。
でも、食べた後で、こんなにまんまるくて
ふわふわ、触り心地が最高な三匹を
目の前にしたら…。
この子たちが、明日の食材だなんて
食べれない。
このアクセサリーも、私が食べてしまった
ウサモルだなんて、ごめんなさい。
この子たち、美味しく頂いてしまったから
ごめんなさい。
「きゅう。」
「ぷきゅ。」
「ぷぅー。」
「名前、何しようかな。魔力もご飯に
なるんだよね。私、魔力…魔法が
使えるのかな?」
「試してみるか?」
「えっ、えっ?えぇ。いつ……。」
「すまない。一応、何度かノックして
声かけしたんだが、考えこんでいたし……。
気になった。」
「あっ、す、すみません。ミーナ様。」
「謝らないでくれ。」
「あっ、は、はい。すみませ…。」
「あっ。」
可愛い。ずっと見ていたい。
「んっんん。ごぼっ、んんー。」
「うるさい。ゼルン、風邪ならゆりに
移したら大変だから、どっかいけ。」
「ひどっ。酷いです。ゆり様、こんな
酷くて冷たくて、顔も恐ろしい男が
いますが、大丈夫ですか?」
「えっ、あっ、ミーナ様は優しくて、
たくましい方です。」
「……。」
な、なんだ。なんなんだ。
優しくて、た、た、たくましい。
誰だそれは。
それは、俺か?
その照れて可愛い顔は、俺の為なのか?
「はっ?ゆり様失礼ですが、お目めが
見えにくいのでしょうか?」
「ゼ、ゼルン様、私、目も頭も大丈夫です。
それに、ミーナ様は、優しくてたくましい
だけじゃなく、不器用そうだけど
可愛い方だと思います。」
「「……。」」
「だ、ダメです。ゆり様は、魔王に
洗脳されたのか?はっ、まさか、
魔王の顔も恐ろしげな顔で、それを
見慣れたから、こんなイカツクて
恐ろしげな顔が…。」
「おいっ。ゼルン。お前は何が言いたい?」
俺は睨んだ。
ゼルンには聞かないが、多少の威圧をかけた。
「うっ、く、苦しい。ご、ご主人様、
ウサモルの飼育方法が……。」
「おっ、そうだった。私の可愛いゆりの為、
ウサモルの飼育方法を聞いてきたんだな。」
「は、はい、だから、ぐぇっ。」
「…あ、あの、ミーナ様?ゼルン様は?」
「ゆり、こんなやつに様付けはいい。
執事って役職で呼んだらいい。俺は
名前を呼び捨てでいい。」
「そ、そんな。呼び捨て、出来ません。」
「で、出来ないのか。ゆり。」
「は、はい。ミーナさ、ん。」
「さん付けか。まあ、今はそれでいい。
ゆくゆくは、呼び捨てで気軽に
呼び合う仲になりたい。俺の可愛いゆり。」
「はっはぅ…。」
照れた顔、可愛いすぎる。
「私は空気、私は、空気。でも、あのぉ、
空気感が生ぬるいですが、そろそろ、
飼育方法の説明、よろしいでしょうか。」
「……。」
「あぁ。やれ。」
「よ、よろしくお願いします。」
こんこんっ。
「……。」
ゆりは考え込んでいた。
わかっている。
わかっていたはずなのに泣いてしまった。
以前の世界でも肉、生き物が犠牲になって
美味しい食材となり、私たちの体を
作ってくれてるって。
でも、食べた後で、こんなにまんまるくて
ふわふわ、触り心地が最高な三匹を
目の前にしたら…。
この子たちが、明日の食材だなんて
食べれない。
このアクセサリーも、私が食べてしまった
ウサモルだなんて、ごめんなさい。
この子たち、美味しく頂いてしまったから
ごめんなさい。
「きゅう。」
「ぷきゅ。」
「ぷぅー。」
「名前、何しようかな。魔力もご飯に
なるんだよね。私、魔力…魔法が
使えるのかな?」
「試してみるか?」
「えっ、えっ?えぇ。いつ……。」
「すまない。一応、何度かノックして
声かけしたんだが、考えこんでいたし……。
気になった。」
「あっ、す、すみません。ミーナ様。」
「謝らないでくれ。」
「あっ、は、はい。すみませ…。」
「あっ。」
可愛い。ずっと見ていたい。
「んっんん。ごぼっ、んんー。」
「うるさい。ゼルン、風邪ならゆりに
移したら大変だから、どっかいけ。」
「ひどっ。酷いです。ゆり様、こんな
酷くて冷たくて、顔も恐ろしい男が
いますが、大丈夫ですか?」
「えっ、あっ、ミーナ様は優しくて、
たくましい方です。」
「……。」
な、なんだ。なんなんだ。
優しくて、た、た、たくましい。
誰だそれは。
それは、俺か?
その照れて可愛い顔は、俺の為なのか?
「はっ?ゆり様失礼ですが、お目めが
見えにくいのでしょうか?」
「ゼ、ゼルン様、私、目も頭も大丈夫です。
それに、ミーナ様は、優しくてたくましい
だけじゃなく、不器用そうだけど
可愛い方だと思います。」
「「……。」」
「だ、ダメです。ゆり様は、魔王に
洗脳されたのか?はっ、まさか、
魔王の顔も恐ろしげな顔で、それを
見慣れたから、こんなイカツクて
恐ろしげな顔が…。」
「おいっ。ゼルン。お前は何が言いたい?」
俺は睨んだ。
ゼルンには聞かないが、多少の威圧をかけた。
「うっ、く、苦しい。ご、ご主人様、
ウサモルの飼育方法が……。」
「おっ、そうだった。私の可愛いゆりの為、
ウサモルの飼育方法を聞いてきたんだな。」
「は、はい、だから、ぐぇっ。」
「…あ、あの、ミーナ様?ゼルン様は?」
「ゆり、こんなやつに様付けはいい。
執事って役職で呼んだらいい。俺は
名前を呼び捨てでいい。」
「そ、そんな。呼び捨て、出来ません。」
「で、出来ないのか。ゆり。」
「は、はい。ミーナさ、ん。」
「さん付けか。まあ、今はそれでいい。
ゆくゆくは、呼び捨てで気軽に
呼び合う仲になりたい。俺の可愛いゆり。」
「はっはぅ…。」
照れた顔、可愛いすぎる。
「私は空気、私は、空気。でも、あのぉ、
空気感が生ぬるいですが、そろそろ、
飼育方法の説明、よろしいでしょうか。」
「……。」
「あぁ。やれ。」
「よ、よろしくお願いします。」
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