不幸体質の私、トリップ先は○○ですか?!強面男性と童顔女性の物語。

カヨワイさつき

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長官

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マキ・ジンノは、哀しみに囚われた
ミーナたちを見ていた。
私がこの部屋に入ってきた事にも
気づかないほどだった。

大男、魔王に作られたと言う回収者は
突然自分の腕をとり、ゆりに押し付けていた。
だけど、死んでいるゆりには
何も起こらない。

「魔王がいればなおしてくれる。
私の腕をあげるから…ダメなら
“心"をあげる。」

そう言いながら、自ら胸を突いて
崩れ落ちた。
不思議?作り物だからか
血は出ていない。
奇妙に壊れた等身大の人形。
その言葉がぴったりだった。
ミーナは、突然の事に驚いている。
ゼルンという執事は、早くも
立ち直ったのか、回収者とミーナの間で
必死になっていた。

大男、回収者。さっきまで確かに話して、
生きていたはずなのに
今は人形にしか見えない。

哀しい。
たくさんの魔力があるのに
どうすることも出来ない自分に
腹が立ってくる。
なぜ?
ここに引き寄せた神は、何がしたいんだ?
私も、この世界に来たけど
私が選んだ道だったけど、
こんな悲恋は嫌だ。

ただでさえ強面で、しかも可愛気が薄れた
ミーナちゃんが、余計辛気臭い顔になってしまう。
あんな顔は見たくない。
まだ、鼻の下伸ばしながら
惚気を言う顔の方が、まだ…まっしかもしれない。

ダメ元で、私をここに連れてきた神に
…嫌だけど、頼もう。
逢って文句…じゃなくて話し合いをしよう。
ついでにあの、回収者の事も。

精霊王に頼んで神門を開いてもらおう。

ゆりとミーナちゃん
なんとかならないのか?

~~~~~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~~~~~

マキは、精霊王たちに頼み
神界の門に来ていた。

数十年?百年?久々に見た神は
相変わらずお綺麗な顔をしていた。
神自らのお出迎えをしてくれた。

「やぁ、本当に久々。嬉しいよ。
僕に逢いに来てくれるなんて
なんて今日は素晴らしい日なんだ。君なら、
いつでも、いつまでも大歓迎だよ。」
「……。」
マキの頬がピクピク引きつっていた。

「相変わらず小さくて可愛い僕のマキ。」
「私は私です。あなたのではありません。」
「おお、これがあの有名なツンデレかあ。
リアル体験出来るなんて、今日はなんて
素敵な日なんだ。」
「……。」
私、デレてないしツンツンしかしてないよね。
我慢、我慢だわ。私は大丈夫、まだ我慢できる。

「今日は、なんでも僕のマキのお願いや
わがまま聞けそうだよ。さあ、僕を頼りにしてくれ。」
「…な、なんで、そんな口調で話すのよ。」
「おや、気に入らないか。では、僕の
可愛いまぁちゃん、お願いだから
僕を頼って欲しいなぁ。」
「やめて。なんであいつの口真似するのよ。 」
「ごめん。意地悪しすぎたかな。でも、
僕たちは、まぁちゃんが好きなんだよ。」
「やめて、やめて、やめて。」
まきは、泣きながら神に怒っていた。

「やめるよ。だから、あの時の話をしよう。」
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