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あの時
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約2ヶ月弱前
ミーナは怒りに身を任せ、矢を放った
兵たちを殴り半死状態のまま牢に入れた。
町からの情報では、大男は2度ほど
飴とパンを買いに来たり、古着を
持ち込んで金と交換したそうだ。
その時の古着は男者で、そこそこの貴族が
身に付ける高級品だった。
だが、カセンドラーの貴族が
着るものとは、少し形が違っていたらしい。
買い取りはしたが、怪しい服だった為
転売はしなかった古着屋を褒めたい。
その服は隣国の貴族が着る服に似ていた。
あと、身ぐるみ剥がされたと
訴えてきた商人は、
泳がせていたスパイだった。
この身包み剥がされたと訴えに来たスパイは、
事情を知らなかった警備の詰め所の者が、
違和感を感じた為、取り調べをしたらしい。
そして、現在、牢生活をしている。
矢を背中と足に刺さっていた大男は、
ゆりを見ながら静かに泣いていた。
「"0"になっている。」
と言いながら。
ゼロ?どういう意味なんだ?
この大男はなんなんだ?
ゆりとは、どういう関係なんだ?
なぜ、ゆりと一緒だったんだ?
誘拐犯なのか?色々問い詰めたかったが
ゆりは"寝ている"ので俺は、
大男を静かに見ているだけにした。
大男は、何かを思い出したかの様に
「ミーナ・レジェン・カセンドラー様に
手紙を書いていた。知っているか?」
ゆりが俺に手紙?
「ミーナは、俺だ。」
手紙からは魔力を感じた。
ゆりに似合う色の封筒と手紙だった。
だが、俺にはこの文字が読めなかった。
「す、すまない。これは、ゆりが…
書いたんだよな?」
「あぁ。私が羽ぺんに魔力を入れ
書きたいと望んだ手紙だ。」
大男は、微かに笑いながら言った。
ああ、だから見知らぬ魔力を感じたのか。
「お前は、この文字が読めるか?」
男は首を振りながら、手紙に触れた。
ふわぁ~っと光った手紙。
「な、何?」
「魔族がよくしていた。手紙を
"よむ"真似をしてみた。」
ミーナ・レジェン・カセンドラー様
封筒の裏には、白井ゆりと
書かれていた。
知らない文字なのに、手紙を見ると
なぜか"よめた。"
さっそく、手紙を読み始めた。
親愛なるミーナ・レジェン・カセンドラー様
この手紙を読まれている頃、
私はこの世界から消えていると思います。
私がこの世界に来た時、助けていただき
ありがとうございました。
何から書けばいいかわからないけど、
誰も何も悪くないと思います。
ただ私は、知らなさすぎた。
ミーナ様が身分のある方だと知り
驚いたと思ったり、変に納得した事もある。
私はあなたに優しく守られて
いた事に気づく事が出来ました。
ありがとうございました。
凛々しい顔立ちの中に、優しい笑顔、
かっこよくて、たくましいミーナ様。
作り物、まがい物の私とは、
釣り合わないお方。
だけど、私は…。
そんな私に、優しく手を差し伸べ、
しかもお姫様扱い。
照れたけど、嬉しかった。
はじめて、"幸せ"って思えました。
あと、私をさらった黒髪の長髪男性は、
私と同じ、魔王に作られた人形です。
彼は、壊れた人形を回収する役目の
元、人形だそうです。
何者かにそそのかされたみたいだけど、
壊れた私を回収しにきただけで、
ひと型になった私に、飴やパンを
与えてくれた、優しいモノ、
ただの回収者です。
どうか、お咎めはなしで
お願いします。
私は、あなたとこの世界で
出逢えた事に感謝します。
あなたに幸せが降り注ぎますように。
私は、あなたが好きでした。
私、白井ゆりは、
ミーナ・レジェン・カセンドラーを
愛してました。
ゆりより愛を込めて、
さよなら。ありがとう。
ミーナは怒りに身を任せ、矢を放った
兵たちを殴り半死状態のまま牢に入れた。
町からの情報では、大男は2度ほど
飴とパンを買いに来たり、古着を
持ち込んで金と交換したそうだ。
その時の古着は男者で、そこそこの貴族が
身に付ける高級品だった。
だが、カセンドラーの貴族が
着るものとは、少し形が違っていたらしい。
買い取りはしたが、怪しい服だった為
転売はしなかった古着屋を褒めたい。
その服は隣国の貴族が着る服に似ていた。
あと、身ぐるみ剥がされたと
訴えてきた商人は、
泳がせていたスパイだった。
この身包み剥がされたと訴えに来たスパイは、
事情を知らなかった警備の詰め所の者が、
違和感を感じた為、取り調べをしたらしい。
そして、現在、牢生活をしている。
矢を背中と足に刺さっていた大男は、
ゆりを見ながら静かに泣いていた。
「"0"になっている。」
と言いながら。
ゼロ?どういう意味なんだ?
この大男はなんなんだ?
ゆりとは、どういう関係なんだ?
なぜ、ゆりと一緒だったんだ?
誘拐犯なのか?色々問い詰めたかったが
ゆりは"寝ている"ので俺は、
大男を静かに見ているだけにした。
大男は、何かを思い出したかの様に
「ミーナ・レジェン・カセンドラー様に
手紙を書いていた。知っているか?」
ゆりが俺に手紙?
「ミーナは、俺だ。」
手紙からは魔力を感じた。
ゆりに似合う色の封筒と手紙だった。
だが、俺にはこの文字が読めなかった。
「す、すまない。これは、ゆりが…
書いたんだよな?」
「あぁ。私が羽ぺんに魔力を入れ
書きたいと望んだ手紙だ。」
大男は、微かに笑いながら言った。
ああ、だから見知らぬ魔力を感じたのか。
「お前は、この文字が読めるか?」
男は首を振りながら、手紙に触れた。
ふわぁ~っと光った手紙。
「な、何?」
「魔族がよくしていた。手紙を
"よむ"真似をしてみた。」
ミーナ・レジェン・カセンドラー様
封筒の裏には、白井ゆりと
書かれていた。
知らない文字なのに、手紙を見ると
なぜか"よめた。"
さっそく、手紙を読み始めた。
親愛なるミーナ・レジェン・カセンドラー様
この手紙を読まれている頃、
私はこの世界から消えていると思います。
私がこの世界に来た時、助けていただき
ありがとうございました。
何から書けばいいかわからないけど、
誰も何も悪くないと思います。
ただ私は、知らなさすぎた。
ミーナ様が身分のある方だと知り
驚いたと思ったり、変に納得した事もある。
私はあなたに優しく守られて
いた事に気づく事が出来ました。
ありがとうございました。
凛々しい顔立ちの中に、優しい笑顔、
かっこよくて、たくましいミーナ様。
作り物、まがい物の私とは、
釣り合わないお方。
だけど、私は…。
そんな私に、優しく手を差し伸べ、
しかもお姫様扱い。
照れたけど、嬉しかった。
はじめて、"幸せ"って思えました。
あと、私をさらった黒髪の長髪男性は、
私と同じ、魔王に作られた人形です。
彼は、壊れた人形を回収する役目の
元、人形だそうです。
何者かにそそのかされたみたいだけど、
壊れた私を回収しにきただけで、
ひと型になった私に、飴やパンを
与えてくれた、優しいモノ、
ただの回収者です。
どうか、お咎めはなしで
お願いします。
私は、あなたとこの世界で
出逢えた事に感謝します。
あなたに幸せが降り注ぎますように。
私は、あなたが好きでした。
私、白井ゆりは、
ミーナ・レジェン・カセンドラーを
愛してました。
ゆりより愛を込めて、
さよなら。ありがとう。
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