上 下
33 / 61

神の独り言

しおりを挟む
魂名、白井ゆり。
(ユリ・シライ。)
女。25歳。
“0"状態。
14回目?
いや、15回目の短い生が終わった。
あと数秒あれば、ゆりとミーナは
逢えたのかも知れない。
体力のない身体に、痺れ毒が
回り心臓を止めてしまった。

三神より少し格上の神が、
元 白井ゆりの魂をみていた。
三神の願いもあり、神、精霊王、
人。色々な要素が混ざり、変形した魂。


旧魔王に作られた元人形。
魔王や魔族による数回の改造により
感情が芽生えた元人形。
隠の気が多い為、不幸を引き寄せやすい
性質の魂になっている。
さらに、呪いをかけられ短命、
不幸度増し増し。
人間の器に入れたものの、不幸度が
高かった為、死亡。
今回も、不幸度、不運が原因で死亡。

もう一つの元人形。
同じく改造により感情が芽生えいる。
善悪つかない素直な性格。
こちらはなんとかなるだろう。

神は、2つの魂を哀れに思っていた。
おや?
友人が呼んでいるかな?
喜怒哀楽の、怒りと哀しみの感情。
この魂が引き寄せられるから、
早く、喜びと楽の感情を友人に
味合わせたいな。

フフフ…。
しおりを挟む

処理中です...