6 / 9
5
しおりを挟む
俺は、騎士団団長のジーン・サントス・ニール。
この国の第3王子だった。
元国王と元王妃が馬車の事故がもとで
数年前に、亡くなってしまった。
馬車の事故当時、歳の離れた兄は
15歳の成人を迎えたばかりで
婚約者と結婚した直後の出来事だった。
第一王子がこの国を支えながら
元国王と王妃の回復を願っていたが
心労が重なりもともと身体の弱かった兄は
8歳だった第3王子の私に、国政を
あれこれ教え始めたのだった。
その当時、14歳だった素行の悪い第2王子、
閨教育と称して、使用人たちを次々に
襲ったり、食事にケチをつけたりしていた。
街にも時々降りては、トラブルをお貸して
いたが、昔から悪知恵がはたらくのか
のらりくらりとかわしていた。
自分こそは次の国王だと息巻き、
変わるがわる男女構わず乱交したり、
権力を振り回していた。
どういう手を使ったのかわからないが、
第2王子だった兄が成人すると、
第1王子を病気療養、元国王と王妃は
重い後遺症の為、"国政を退く"と
いった内容を国中に告知した。
実質、退位した元国王と王妃は、
間も無く死亡した。
9歳になった私は、10歳以上で
入れる騎士団に、法を改正された
第一号だと称され放り込まれてしまった。
それから月日は流れ、俺は第一線で
戦うようになり、国同士の小競り合い、
年々あがる税のため、国内の反乱を
収める為制圧を繰り返していた。
嫌気が差していたが、仕方がない
運命だと受け入れていた。
おれは、いつのまにか笑いことも
感情を表す表情筋さえも失いながら、
言われるがまま、元第二王子、
今では、国王に仕えるようになったのだ。
そんな時、税もとりにくいほどの
飢饉が起こり、国民は飢えていった。
何度も、兄…陛下に伝えたが、
聞き入れなかった。
税が取れないなら、他国から奪うか
勇者や聖女でも召喚しろ!!と
信じられない言葉を吐いた国王がいた。
もうこの国には希望も何もないと思った。
この国、最高の魔術師が呼ばれ、儀式を
する事なった。
結果は成功。
ただし美人だとか美女だとか言う
聖女と呼ぶ兄王は、本当に頭が
おかしくなったのか、目が悪いのかと
疑ってしまった。
昔から男性にも性的な目を向けることが
出来る兄だから、これはこれで
いいのだろうと無理矢理自分を納得させた。
『初めまして。私は神様だよ。君には
心眼の素質を持っているんだね。』
「……なっ。」
頭に直接響いた声に、思わず驚いて
しまった。
『心の中で、返事してくれたら聞こえるから
この醜い玉座に座っているのを、
退ける為協力よろしくね。』
「……。」
『あらっ?お返事なしかしら?』
「……。」
『まあ、拒否してもしばらく無理矢理
協力してもらうけどね。えーと、簡単に
説明するわね。むかーしむかし。』
『……おい、早く簡潔に話してくれ。』
『いやーん、私神様よ。乱暴な言葉使いわ
や、め、て。うふふ。』
俺は、どうみても男にしか見えない、
ボサボサ頭の自称神様とやらに
慎重に話を促した。
要約すると、兄王に神様の横にいる
可憐で可愛い小さな彼女の"運"が
何らかの原因で、すべて兄王に
行ってしまったらしい。
そのため、彼女の魂は不運と短命に
なってしまったそうだ。
彼女の運命をとり戻すために協力して
欲しいと、神様に話を持ちかけられたのだった。
もちろん、俺の答えは、
『ぜひ、協力する。』
『ありがとう。よろしくね、ジーンちゃん。』
こうして俺は、聖女と呼ばれている
神様と取引をしたのであった。
この国の第3王子だった。
元国王と元王妃が馬車の事故がもとで
数年前に、亡くなってしまった。
馬車の事故当時、歳の離れた兄は
15歳の成人を迎えたばかりで
婚約者と結婚した直後の出来事だった。
第一王子がこの国を支えながら
元国王と王妃の回復を願っていたが
心労が重なりもともと身体の弱かった兄は
8歳だった第3王子の私に、国政を
あれこれ教え始めたのだった。
その当時、14歳だった素行の悪い第2王子、
閨教育と称して、使用人たちを次々に
襲ったり、食事にケチをつけたりしていた。
街にも時々降りては、トラブルをお貸して
いたが、昔から悪知恵がはたらくのか
のらりくらりとかわしていた。
自分こそは次の国王だと息巻き、
変わるがわる男女構わず乱交したり、
権力を振り回していた。
どういう手を使ったのかわからないが、
第2王子だった兄が成人すると、
第1王子を病気療養、元国王と王妃は
重い後遺症の為、"国政を退く"と
いった内容を国中に告知した。
実質、退位した元国王と王妃は、
間も無く死亡した。
9歳になった私は、10歳以上で
入れる騎士団に、法を改正された
第一号だと称され放り込まれてしまった。
それから月日は流れ、俺は第一線で
戦うようになり、国同士の小競り合い、
年々あがる税のため、国内の反乱を
収める為制圧を繰り返していた。
嫌気が差していたが、仕方がない
運命だと受け入れていた。
おれは、いつのまにか笑いことも
感情を表す表情筋さえも失いながら、
言われるがまま、元第二王子、
今では、国王に仕えるようになったのだ。
そんな時、税もとりにくいほどの
飢饉が起こり、国民は飢えていった。
何度も、兄…陛下に伝えたが、
聞き入れなかった。
税が取れないなら、他国から奪うか
勇者や聖女でも召喚しろ!!と
信じられない言葉を吐いた国王がいた。
もうこの国には希望も何もないと思った。
この国、最高の魔術師が呼ばれ、儀式を
する事なった。
結果は成功。
ただし美人だとか美女だとか言う
聖女と呼ぶ兄王は、本当に頭が
おかしくなったのか、目が悪いのかと
疑ってしまった。
昔から男性にも性的な目を向けることが
出来る兄だから、これはこれで
いいのだろうと無理矢理自分を納得させた。
『初めまして。私は神様だよ。君には
心眼の素質を持っているんだね。』
「……なっ。」
頭に直接響いた声に、思わず驚いて
しまった。
『心の中で、返事してくれたら聞こえるから
この醜い玉座に座っているのを、
退ける為協力よろしくね。』
「……。」
『あらっ?お返事なしかしら?』
「……。」
『まあ、拒否してもしばらく無理矢理
協力してもらうけどね。えーと、簡単に
説明するわね。むかーしむかし。』
『……おい、早く簡潔に話してくれ。』
『いやーん、私神様よ。乱暴な言葉使いわ
や、め、て。うふふ。』
俺は、どうみても男にしか見えない、
ボサボサ頭の自称神様とやらに
慎重に話を促した。
要約すると、兄王に神様の横にいる
可憐で可愛い小さな彼女の"運"が
何らかの原因で、すべて兄王に
行ってしまったらしい。
そのため、彼女の魂は不運と短命に
なってしまったそうだ。
彼女の運命をとり戻すために協力して
欲しいと、神様に話を持ちかけられたのだった。
もちろん、俺の答えは、
『ぜひ、協力する。』
『ありがとう。よろしくね、ジーンちゃん。』
こうして俺は、聖女と呼ばれている
神様と取引をしたのであった。
133
あなたにおすすめの小説
捨てられた騎士団長と相思相愛です
京月
恋愛
3年前、当時帝国騎士団で最強の呼び声が上がっていた「帝国の美剣」ことマクトリーラ伯爵家令息サラド・マクトリーラ様に私ルルロ侯爵令嬢ミルネ・ルルロは恋をした。しかし、サラド様には婚約者がおり、私の恋は叶うことは無いと知る。ある日、とある戦場でサラド様は全身を火傷する大怪我を負ってしまった。命に別状はないもののその火傷が残る顔を見て誰もが彼を割け、婚約者は彼を化け物と呼んで人里離れた山で療養と言う名の隔離、そのまま婚約を破棄した。そのチャンスを私は逃さなかった。「サラド様!私と婚約しましょう!!火傷?心配いりません!私回復魔法の博士号を取得してますから!!」
醜さを理由に毒を盛られたけど、何だか綺麗になってない?
京月
恋愛
エリーナは生まれつき体に無数の痣があった。
顔にまで広がった痣のせいで周囲から醜いと蔑まれる日々。
貴族令嬢のため婚約をしたが、婚約者から笑顔を向けられたことなど一度もなかった。
「君はあまりにも醜い。僕の幸せのために死んでくれ」
毒を盛られ、体中に走る激痛。
痛みが引いた後起きてみると…。
「あれ?私綺麗になってない?」
※前編、中編、後編の3話完結
作成済み。
婚約を破棄して妹と結婚?実は私もう結婚してるんです。
京月
恋愛
グレーテルは平凡だ。しかし妹は本当に同じ血が流れているのかと疑いが出るほど美人で有名だった。ある日婚約者から一言「俺はお前との婚約を破棄してお前の妹と結婚する」→「ごめんなさい、実は私もう結婚しているんです」
知りませんでした?私再婚して公爵夫人になりました。
京月
恋愛
学生時代、家の事情で士爵に嫁がされたコリン。
他国への訪問で伯爵を射止めた幼馴染のミーザが帰ってきた。
「コリン、士爵も大変よね。領地なんてもらえないし、貴族も名前だけ」
「あらミーザ、知りませんでした?私再婚して公爵夫人になったのよ」
「え?」
知らない男に婚約破棄を言い渡された私~マジで誰だよ!?~
京月
恋愛
それは突然だった。ルーゼス学園の卒業式でいきなり目の前に現れた一人の学生。隣には派手な格好をした女性を侍らしている。「マリー・アーカルテ、君とは婚約破棄だ」→「マジで誰!?」
神託を聞けた姉が聖女に選ばれました。私、女神様自体を見ることが出来るんですけど… (21話完結 作成済み)
京月
恋愛
両親がいない私達姉妹。
生きていくために身を粉にして働く妹マリン。
家事を全て妹の私に押し付けて、村の男の子たちと遊ぶ姉シーナ。
ある日、ゼラス教の大司祭様が我が家を訪ねてきて神託が聞けるかと質問してきた。
姉「あ、私聞けた!これから雨が降るって!!」
司祭「雨が降ってきた……!間違いない!彼女こそが聖女だ!!」
妹「…(このふわふわ浮いている女性誰だろう?)」
※本日を持ちまして完結とさせていただきます。
更新が出来ない日があったり、時間が不定期など様々なご迷惑をおかけいたしましたが、この作品を読んでくださった皆様には感謝しかございません。
ありがとうございました。
じゃない方の私が何故かヤンデレ騎士団長に囚われたのですが
カレイ
恋愛
天使な妹。それに纏わりつく金魚のフンがこの私。
両親も妹にしか関心がなく兄からも無視される毎日だけれど、私は別に自分を慕ってくれる妹がいればそれで良かった。
でもある時、私に嫉妬する兄や婚約者に嵌められて、婚約破棄された上、実家を追い出されてしまう。しかしそのことを聞きつけた騎士団長が何故か私の前に現れた。
「ずっと好きでした、もう我慢しません!あぁ、貴方の匂いだけで私は……」
そうして、何故か最強騎士団長に囚われました。
王子に買われた妹と隣国に売られた私
京月
恋愛
スペード王国の公爵家の娘であるリリア・ジョーカーは三歳下の妹ユリ・ジョーカーと私の婚約者であり幼馴染でもあるサリウス・スペードといつも一緒に遊んでいた。
サリウスはリリアに好意があり大きくなったらリリアと結婚すると言っており、ユリもいつも姉さま大好きとリリアを慕っていた。
リリアが十八歳になったある日スペード王国で反乱がおきその首謀者として父と母が処刑されてしまう。姉妹は王様のいる玉座の間で手を後ろに縛られたまま床に頭をつけ王様からそして処刑を言い渡された。
それに異議を唱えながら玉座の間に入って来たのはサリウスだった。
サリウスは王様に向かい上奏する。
「父上、どうか"ユリ・ジョーカー"の処刑を取りやめにし俺に身柄をくださいませんか」
リリアはユリが不敵に笑っているのが見えた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる