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「実りの聖女様に。」
そう言いながら、木で作られたスキや
クワ、スコップを神父様に渡す、
農耕具を作る職人。
「こちらは、朝のとれたて野菜です。
実りの聖女様と神様に感謝します。」
そう言いながら、たくさんの野菜を
カゴに入れ"お裾分け"してくれた
共同畑のリーダー的な男性。
私はここに来て、1年とちょっと過ぎていた。
スラム街の急な変化に、あのでっぷり肥えた
陛下は気づかなかったが、優秀な宰相と
あの美人な聖女様は気づき、護衛を
そっと配置され報告もされていた。
画期的な畑作りなどはすぐさま王都にも、
取り入れられた。
それと同時に、スラム街から始まった
食糧改革の噂と、開発者探し…
"これを開発したものは誰だ?"と
隣国まで噂話が流れ、大袈裟に伝わって
いたらしい。
相変わらずベールで顔を隠し、裏方に
徹していた私は、気づかなかった。
交代で目立たないように護衛さんや
目つきの鋭い、元鎧の騎士に守られていた事に。
「お姉ちゃん、この近くに湖があるんだけど
お姉ちゃんも一緒に行く?」
「食べれる草も生えてるし、根っこごと
少しだけ、持ち帰ってきたらいいんだよね?」
「お姉ちゃん、一部ってどのくらい?」
どう答えようか、迷っていた。
「サファイアも、行ってみたらどうかな?
シスターも一緒に子どもたちと行くし、
もちろんそちらの大人数名もどうだろう?」
神父様は、チラッと元騎士様をみた。
いっさい無駄話をしない元騎士様。
目つきが鋭く、整った眉毛や鼻筋が
通った高い鼻、口もなんだか色っぽさがある
野生的な男らしさ?筋肉質でワイルドな
イケメン。とにかくカッコいい元騎士様。
「は、初めてで不慣れですが、
よろしくお願いします。」
「…あぁ。」
一瞬、目があったのに眉間にしわがより
そっぽ向かれてしまったのだった。
やはり、私みたいな不細工でチビ、
しかも何の力もない私では目を
合わすのも嫌よね……。なんだか凹むわ。
確かに。元騎士団の人たちは、私のせいで
お城を追い出され、仕事もなくなったん
だから恨まれても、しょうがないよね…。
なんだか悲しくなってしまった。
「……ごめんなさい。」
「ん?どうして謝ってるのかな?」
私の頭を撫でながら話す神父様。
「…やっぱり、湖に行くのは…やめます。」
「どうしてだい?ずっと、教会に閉じこもって
いては、心も体も大きくならないよ。」
「わ、私がいると…みんな……ごめん…ぃ。
みんな…に迷惑かかるし…不快になるし…。」
子どもたちだけは、無邪気に懐いてくれる。
神父様やシスター、元騎士団の人たちは
どこかよそよそしく、一歩ひいた態度を
取られている感じがした。
「サファイア。君は綺麗な心の持ち主だし
畑の事や、教会のお手伝いも積極的に
してくれている。君はまだ子どもなのに
気を使いすぎだよ。神様や子どもたちも、
もちろん私もだが、君を愛してるよ。」
「……あ、ありがとうございます。」
"君を愛してる"
"神は、みんな愛してる"
神父様らしい慰め方をしてくれていた。
最初の頃は、この言葉に驚いてしまい
なぜか泣いてしまったのだった。
今では慣れたのか、その言葉がただ
単純に嬉しいって思っていた。
「んんっ。」
目つきの鋭い元騎士様は、喉が
イガイガするのか、軽い咳払いを
繰り返していた。
そう言いながら、木で作られたスキや
クワ、スコップを神父様に渡す、
農耕具を作る職人。
「こちらは、朝のとれたて野菜です。
実りの聖女様と神様に感謝します。」
そう言いながら、たくさんの野菜を
カゴに入れ"お裾分け"してくれた
共同畑のリーダー的な男性。
私はここに来て、1年とちょっと過ぎていた。
スラム街の急な変化に、あのでっぷり肥えた
陛下は気づかなかったが、優秀な宰相と
あの美人な聖女様は気づき、護衛を
そっと配置され報告もされていた。
画期的な畑作りなどはすぐさま王都にも、
取り入れられた。
それと同時に、スラム街から始まった
食糧改革の噂と、開発者探し…
"これを開発したものは誰だ?"と
隣国まで噂話が流れ、大袈裟に伝わって
いたらしい。
相変わらずベールで顔を隠し、裏方に
徹していた私は、気づかなかった。
交代で目立たないように護衛さんや
目つきの鋭い、元鎧の騎士に守られていた事に。
「お姉ちゃん、この近くに湖があるんだけど
お姉ちゃんも一緒に行く?」
「食べれる草も生えてるし、根っこごと
少しだけ、持ち帰ってきたらいいんだよね?」
「お姉ちゃん、一部ってどのくらい?」
どう答えようか、迷っていた。
「サファイアも、行ってみたらどうかな?
シスターも一緒に子どもたちと行くし、
もちろんそちらの大人数名もどうだろう?」
神父様は、チラッと元騎士様をみた。
いっさい無駄話をしない元騎士様。
目つきが鋭く、整った眉毛や鼻筋が
通った高い鼻、口もなんだか色っぽさがある
野生的な男らしさ?筋肉質でワイルドな
イケメン。とにかくカッコいい元騎士様。
「は、初めてで不慣れですが、
よろしくお願いします。」
「…あぁ。」
一瞬、目があったのに眉間にしわがより
そっぽ向かれてしまったのだった。
やはり、私みたいな不細工でチビ、
しかも何の力もない私では目を
合わすのも嫌よね……。なんだか凹むわ。
確かに。元騎士団の人たちは、私のせいで
お城を追い出され、仕事もなくなったん
だから恨まれても、しょうがないよね…。
なんだか悲しくなってしまった。
「……ごめんなさい。」
「ん?どうして謝ってるのかな?」
私の頭を撫でながら話す神父様。
「…やっぱり、湖に行くのは…やめます。」
「どうしてだい?ずっと、教会に閉じこもって
いては、心も体も大きくならないよ。」
「わ、私がいると…みんな……ごめん…ぃ。
みんな…に迷惑かかるし…不快になるし…。」
子どもたちだけは、無邪気に懐いてくれる。
神父様やシスター、元騎士団の人たちは
どこかよそよそしく、一歩ひいた態度を
取られている感じがした。
「サファイア。君は綺麗な心の持ち主だし
畑の事や、教会のお手伝いも積極的に
してくれている。君はまだ子どもなのに
気を使いすぎだよ。神様や子どもたちも、
もちろん私もだが、君を愛してるよ。」
「……あ、ありがとうございます。」
"君を愛してる"
"神は、みんな愛してる"
神父様らしい慰め方をしてくれていた。
最初の頃は、この言葉に驚いてしまい
なぜか泣いてしまったのだった。
今では慣れたのか、その言葉がただ
単純に嬉しいって思っていた。
「んんっ。」
目つきの鋭い元騎士様は、喉が
イガイガするのか、軽い咳払いを
繰り返していた。
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