男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき

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15、ニウェン村近くの森

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***チアキ目線***

ニウェン村に行く前に森で狩りを
する事にしたクロード様たち。
ノルマは1人2匹以上らしい。
このノルマ難しいのかどうか俺にはわからない。
ちなみに俺は狩りをするメンバーの
頭かずには入っていなかった。
どこを見ても木・木・木。
この~木なんの木、気になる木……。
俺の頭の中に某CMの曲が流れていた。
あの木のように立派ではないけど
樹海とまではいかないけど、
ヘビやヤバイ生き物がウジャウジャ
居そうな森だった。
お一人様では、行きたくない森?
俺なら迷子になりそうな場所だった。

小さな荷馬車から降りメロリラさん…
じゃなくて"メリーママ"は
ピクニックシートの様な布を草の上に敷いた。
そしてその上に薄めの座布団の様な
クッションを敷いたのだった。
「はーいアキちゃんお待たせ。
ママのとこにいらっしゃい。
そしてあなたは早く獲物狩ってきて、ね!!」
クロード様に人差し指をビシッと差し
森の方を指さししたのだった。
「なっ!メ、メロ……。」
クロード様を邪魔扱いするメロリラさんは
ある意味最強なのかもしれない。
「あぁー疲れたわねぇ。"メリーママ"と
一緒に休憩しましょうね。アキちゃん!」
「「「「……。」」」」
俺、赤ちゃん役だから喋らなくていいから
楽だなぁと思った。
とりあえず笑っとこ…アハハ。

そう、俺たちは二ウェン村にほど近い
この森でわざわざ狩りと休憩に来たのだ。
クロード様、メロリラさん、キオーナさん
カルパネさん、そして俺の5人で
少し迂回して王都から見て西の位置にある
スムクル村から来た設定だ。
予定通り森に到着し、ニウェン村に入る予定だ。
目的、視察と偵察。
俺たちはスムクル村から来た大きな
教会がある町に行く予定の冒険者。
赤ちゃん(俺)が産まれたから、
教会に祈りに行くと言う設定。
名前も偽名にした。俺は"アキ"。
クロード様"アッベパパ"。
メロリラさんは"メリーママ"。
キオーナさんは男装し"キオ"
カルパネさんは"カール"。

森に近づくにつれ気配を感じた。
3人…いや?木の上に1人、全部で4人
こちらを見ている感じがした。
「4人、ひちょり(1人)は木の上。」
クロード様に抱っこされていたので
かたい胸板をよじ登り、耳元でささやいた。
「おおアキ、腕の力強くなったな。
パパはうれしいぞ!!」
って大声でいい口にブチュ~っとされた。
苦しい。毎度毎度キツイ。
男とキスはいやだ。
可愛い女性、俺より小さくてか弱い
女性としたい。
……いないよな?はぁー。
こっそりため息を吐きながら
顔面を擦り付ける感じで
クロード様のシャツで口を拭いたのだった。
「俺のアキは可愛いなぁ。」
頭をガシガシされた。
赤ちゃん扱いの俺で良かった事。
クロード様の力で本当の赤ちゃんの
頭をガシガシしたら間違いなく
怖いことになってるだろう。
地味に痛い。

久々の地面ダァー。
やっと降ろしてもらえた。
俺は今感動しています。
町を出てから今の今まで硬い腕と
硬い膝の上にいました。
木の荷馬車に敷いてある薄い
クッションの方が柔らかそうだ。
床に敷いてある布に薄いクッションが
さらに敷かれている場所に
俺は座っている。
メロリラさん、メリーママは
大きなカバンからお鍋を取り出し
その辺にあった石で簡易コンロっぽいのを
作り上げたのだった。
お水を沸かし、干し肉を削っている。
「アキちゃん、薬草よ。それ
細切れにしてもいいわよ。"ママ"頑張って
お料理するからちょっと待っててね。」
「あーい、ママ。」
にこって笑って手を挙げた。
「……。」
あっ、メロリラさん固まった。
一歳児になりかけの赤ちゃん設定だが
わざとらしかったか?
それとも、気持ち悪かったかもしれない。
うん、自分でもコレはないわって
ドン引きするレベルだわ。やりすぎた。
「きゃー!!」
「……!!」
ドドドドドドドッ。
トンっ、タタタタッ。
「「……!!」」
「「「「「「……!」」」」」」

                ***

その頃、先に森に入り偵察しながら
とある気配に気づかないふりをしながら
キオーナとカルパネの2人は順調に
小型の獲物を仕留めていた。
2人ともチアキの好きそうな木の実や
キノコを取るのも忘れなかった。
採取したものは獲物とは別のカバンに
肩から下げる感じのカバンに入れていた。
そして、メロリラに追い払われるように
渋々森に入ったクロードも
遅れを取り戻すかの様にサクサクと
木の実や野草、色々採取していた。
そして珍しいものを見つけたところだった。
「きゃー!!」
「……!!」
ドドドドドドドッ。
トンっ、タタタタッ。
「「……!!」」
「「「「「「……!」」」」」」
メロリラの叫び声にクロード、
キオーナ、カルパネが反応した。
チアキに何かがおきたのか?と
それぞれが全力疾走で駆けつけたのだった。
それを見ていた木の上から
こっそり見ていた者と森の中に
潜んでいた者のうちの1人は
釣られるように駆け出してしまったのだ。

「あっ!」
「うっ…。」
「……。」
「あのぉ、どちら様でしょうか?」
にこやかな顔のメロリラと
チアキを隠すように抱きしめるクロード。
2人の目の前に壁を作るように立つ
キオーナとカルパネ。
気まづそうな2人はクロードたちの
目の前に姿を表してしまったのだった。
「あっ、あっあの……悲鳴が。」
「そ、そうだ。たくましい悲鳴が聞こえて
そいつらが走っていったから、つい、なぁ。」
「あっ、あぁ、そうだ。」
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