【完結・R18】28歳の俺は異世界で保育士の仕事引き受けましたが、何やらおかしな事になりそうです。

カヨワイさつき

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第一章 2人の約束

15、えっ?ええー?!

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なんだか出逢ってから、甘い、激甘だ。
砂糖に蜂蜜、さらに生クリームか練乳を
かけるくらい甘い言葉と、ナオクルさんの
視線と言葉に俺が、耐えれなくなってきた。
「カズミを抱くと、気持ちいいな。」
み、耳元でささやかないでぇー。
「…ゴフッ。」
ゴフッ!!
あ、あれ?俺の心の声じゃない。
周りを見ると、視線が集まっている事に
やっと気づいた俺は、視線から逃げるように
また顔を背けたんだけど……。
「んっ?可愛いな。あとで抱いてやるから
今は、食べろ、」
「「「「「「……。」」」」」」
ゴブッ。
だ、抱く?ダク?ザク?エッ、何?
ど、どういう意味?
うわぁー、きゃーって感じ?
居酒屋の奥さんに頂いたBL本がよぎった。
俺は思わず、ナオクルさんを見上げたら
「そんな目で見るな。食べさせれなくなる。」
「……。」
ゴフッ、ガハッ、ゴボゴボゴボッ……。
な、なんでそんな目で見つめるの?
俺のセリフだよ……。
うぅ~、これが噂の甘いセリフ?
言葉攻めというものなのか?
俺が可愛い女の子なら、ナオクルさんの
顔立ちにイケメンボイス、見ている分には
ドキドキするだろう。
だけど、今、身をもって貴重な体験を
しているけど、これはこれでなんだか怖い。
破壊力バツグンだ。
多少の好みから外れた人でも、この
言葉攻めをされたら落ちそうだ。
ナオクルさんが他の人に同じ事を
するのを想像した。
するとなぜか、心がチクッとしたのだ。

「疲れたなら、部屋に戻るか?」
「……。」
俺はこれでもカァーッでくらい必死に
首をブンブン振った。
あっ、頭がクラクラする。
だけど、ここで部屋に戻るとなんだか
…今よりヤバイ気がしたのだ。
あの時の狼っぽいのより、ナオクルさん
自身がオオカミになりそうで
違う意味でヤバイ。
早く返事しなきゃ……。
立ち上がりかけたナオクルさんに、俺は
声をかけたというか、返事をした。
「……やだ…。戻りたくない。」
あれ?なんだこれは誰の声だよ、ってくらい
俺の声が、変に甘えた様な声になってしまった。
自分の声が、…気持ち悪い。
恋愛モノのストーリで、彼氏に彼女が
家に帰りたくない、と駄々をこねたような
甘ったるい変な声だ。
いや、変なのは今の俺の声で、あの恋愛
ストーリーは悪くなかった。
むしろハッピーエンドで泣いたくらい感動した。
うわぁ……ヤダヤダヤダ。
早く訂正しなきゃ、変に思われる。

「あっ、えーっと、み、みんなで食べた方が
美味しく感じると思うから…みんな…食べたい。」
「「「「「「……。」」」」」」
「みんな?」
首を傾げたナオクルさんは、やっぱり
かっこいいなあ…って、そうじゃなくて、
あれ?俺の思考がヤバくなってきてるのか?
しばらく中腰で固まっているナオクルさんは
俺は抱っこしたまま考えているようだ。
何を考えてるのかな?
やっぱり気持ち悪い声だしたから、
ヤバイやつと思われたのかも……。
謝った方がいいよね?
謝ろうとした俺は、ナオクルさんと
目を合わせたのだ。
しかし、先に言葉を発したのは
ナオクルさんだった。
「全てを、少量ずつ。」
へっ?何?
一斉に動き出した女装メイドさんや
料理人たちは、全ての料理をお皿に少しずつ
盛り付けだしたのだ。
そしてナオクルさんの前のテーブルに
ぎっしりと並べられたのだった。

主に王族貴族担当のアヤワ料理長と
肉料理が得意で、主に獣人族や
一般の城務めの為の食堂担当の
ジャー・コッテン料理長、
その他の料理人たちも、やり切ったぞ!と
満足げにニコニコとしていたのだった。
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