【完結・R18】28歳の俺は異世界で保育士の仕事引き受けましたが、何やらおかしな事になりそうです。

カヨワイさつき

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第一章 2人の約束

28、いつのまに……。

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「カズミは、可愛いから、その髪に
こちらも似合うだろう。」
「そ、それは、俺には派手…じゃなくて…
すごく豪華すぎて…俺にはちょっと…。」
「……豪華?それを言うなら、カズミの瞳や
髪の色、しっとりとした滑らかな肌は極上だ。
カズミとコレらは比べ物にもならない。」
「……。」
目の前には、ナオクル・チロメドゥル総帥、
ナオクルさんが、侍従や女装メイドさんたちと
楽しそうに、明日俺が着るらしい衣装、
なぜかドレスやアクセサリーを選んでいた。
俺はなんで女装させられるの?
あとナオクルさんらは、なんでこんなに
超激甘、甘すぎるセリフなの?

明日はとうとうこの国、リストン王国の
マーチン・メルディ・リストン国王、
10周年の祝賀会が7日間にわたり
開催される事になった。
俺はいつのまにか、ソリトル領の
シューガー・ソリトルの養子になっていた。
(先程、知ったばかりだ。)
えっ?いつのまに?って?
だから、先程……って、あっ、
俺がこの世界に来てすぐの頃、内密に
関係者を集めて、質問された日。
正確には、途中退席してしまった間に
決まったそうだ。
さらに、アベリアちゃんは俺の子になった。
あれ?!
保育士として、この世界で子守りとして
雇われたのに、子ども出来ちゃった?!

設定というか、口裏合わせをすると、こうだ。
ソリトル伯爵の遠縁の者(騎士団)と俺は
婚約者同士だったが、魔物の討伐中死亡。
授かり婚状態の俺と、伯爵の遠縁の人…
産まれたばかりの残された子と俺、
身寄りがない俺と幼子を不憫に思った
ソリトル伯爵が養子にした、という
事になっていた。
現に数ヶ月前の討伐で3名、亡くなったそうだ。
その中に、ソリトル伯爵の"お友達"が
いたそうだ。
ソリトル伯爵領の領主自身、まだ独身で
ふくよかな体型で慈善事業も積極的で
孤児院や救護施設を経営しているそうだ。
そこに護衛として、ちょっと強面な
プーエル・ベアラ・リストンさんという
元第二王子、今の国王の元近衛騎士団、
好きな人を追いかける為、近衛騎士団辞めて
冒険者になったらしい。
情熱的何だろうけど、なんだか怖い恋だ。
プーエルさんと伯爵は幼なじみ
みたいな関係で、護衛を兼ねて
常に孤児院か救護施設のどちらかに
滞在してもらっているらしい。
2つの施設は、ほぼ隣同士だそうだ。
伯爵の息子になってしまった俺
伯爵は31歳で、俺は28歳。
これってオッケーなの?って思ったら
俺は、よくて17歳か18歳にしか見えない
と言われてしまった。童顔って事?
10歳も若く見られて複雑だ。
ソリトル伯爵も嫌じゃないのかって
思ったら、結婚する気はないらしい。
養子縁組したことにより後継ぎが出来たと
喜んでくれている。
興味があれば、孤児院や救護施設などの
仕事を手伝って欲しいとまで言われたのだ。
もちろん、お仕事させていただきます。

あと、ソリトル伯爵はふくよかな体型と
顔立ちから、威厳がありとても31歳には
見えなかった。もう少し上かと……ゴホッ。

「……ん。やはり、見せたくない。」
「えっ?」
「カズミを誰の目にも映したくない。」
「……えーっと。出席しなくてもいいなら
俺は、出来れば…遠慮したいんだけど。」
「2人っきりで、そうだな。体調不良、
そういう事にしよう。」

「そんな元気な体調不良、ありえないだろ。」
えっ?
ドアからは、忙しいはずのリストン国王がいた。
「やあ。総帥、カズミ、少し話いいかな?」
「……。」
「…は、はい。」
ナオクルさんは、頷きもせず視線だけ
国王に向けていた。
人払いをされ衣装ルームには、国王と
ナオクルさん、そして俺の3人になった。
アベリアちゃんは、乳母のミークさんたちが
みてくれていた。
「まずは……。」
ピーンと空気が変わった気がした。
「遮音、認識阻害を重ね掛けした。」
「……。」
えっ?なんで?そんなに重要な話なの?
「……ふっ、手出しはさせない。」
ど、どういうこと?
ナオクルさんは、俺の腰を抱き寄せ
俺に微笑んでくれた。
「ンンッ~。話、いいか?」
「チッ。」
うわぁ、国王に対してな、何で?
舌打ちしたよ、ナオクルさん……。
これって、大丈夫なの?
「はぁー。手短に話すから……。」
「早く、話せ。」
うわぁ、言葉さえぎったよ。
ナオクルさん、大丈夫なの?
えーと、不敬とかなんとか。
あれ?国王と総帥、立場的にどちらが上なの?

「カズミ、君に頼みたい事がある。」
「ダメだ。」
は、早っ!!って国王からの頼み事、
断っていいの?しかも
俺じゃなく、なんでナオクルさんが断るの?
「まだ、何も言ってないんだが。」
うんうん、国王はまだ何も……。
「無理だ。」
「……。」
俺は、このやりとりがいつまで続くんだろう
って思ってしまった。
明日は、どうなるんだろうか?
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