【完結・R18】28歳の俺は異世界で保育士の仕事引き受けましたが、何やらおかしな事になりそうです。

カヨワイさつき

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第一章 2人の約束

45、祝賀会4日目

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「ナオクルさん、あっちのお店何かな?」
「カズミのような、甘いお菓子が置いてる店だな。」
うっ、甘いのはナオクルさんの言葉攻めです。
俺は甘くない、ハズ。
     **
俺はソリトル伯爵の義理の息子となり、
アベリアちゃんは俺の子どもとなり、
ナオクルさんと婚約ハッピーとなり、
あっ、婚約発表だ。誤字った。
その…サプライズの婚約発表前日に
付けられた半身の印のお披露目もされたなり。
……なり?
しかも両手の薬指に、みんなのまえで
指輪んはめられたし、ナオクルさんの
両手の薬指にも、同じデザインの指輪を
俺がつける方となったなり……。
これは、まるで、結婚式にする
指輪の交換みたいだった……なり。
よくわからないけど、アベリアちゃんの
指輪、ピンキーリングみたいなのも
同じデザインでネックレスの
ペンダントトップみたいにして、
3人お揃いになりました……なり。
某アニメのコロ○ケなみに、~なりを
使ったけど、全然和まないよ~。

夕方からナオクルさんと2人で町に
繰り出したんだけど、ナオクルさんが
俺たち2人に、平凡な顔立ちに見える
幻影をかけているらしく、混雑した
町の中なのに、すいすい歩けた。
おかげで屋台に売っていたスイーツ系から
ガッツリお肉系まで、楽しみながら
町の様子を見ていた。
あちこちみたけど、気になる事が
チラホラ見えていた。

「……金ないならあっちいけ。ほら邪魔だ。」
「……。」
「国王10周年記念に、各種イケメン揃いの
絵姿はどうだい、よりすぐりだよ!!」
「記念の王様まんじゅうはいかが?」
「……。」
「ナオク…、ナオ…。」
「んっ?」
「お祭りなのに、皆が皆楽しめてないよね。」
「だいぶ改善されてる気はするが……。」
「大通りは、賑やかだね……。」
「ああ。」
偽善者。
どう解決すればいいかわからないし
仕方がないと言われれば、
仕方がないかもしれない。
俺は異世界から来たけど、日本と比べたら
ダメだけど、いい所は真似出来るはず。
大通りから外れた道、見える範囲だけでも
痩せ細った子ども、高齢に見える大人が
虚な目で座り込んだり、地面に直接寝転んでいた。
ここは王都なのに……。
お祭りの中心部なのに……。
なんだか……。
俺はこの世界のお金もないのに、ナオクルさんの
お金で豪華な服や美味しい食べ物、
その上豪華な暖かな寝場所が確保出来ている。
働いていないのに……。
あと色々ありすぎて忘れていたけど、
俺この世界の文字、もしかしてわからないかも。
屋台のお店には、文字らしきものがなく
商品の値段らしき数字が書かれていた。
俺、物の価値や通貨すら知らないんだよなぁ。
「カズミ、疲れたか?」
「……。」
俺は首を振った。
「ナオクルさん、俺働いてお金稼いで、
色々、何かしたい。」
「……。」
ナオクルさんは俺を見つめていた。
「俺、ここの事何も知らないから、
 色々知りたい。今日食べた食べ物も
何のお肉かとか、お金の事も知らないんだ。」
「……わかった。」
夕陽を背に受けているナオクルさんの
表情はわからなかったが、俺の頭を
撫でる手つきだけは優しかった。
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