【完結・R18】28歳の俺は異世界で保育士の仕事引き受けましたが、何やらおかしな事になりそうです。

カヨワイさつき

文字の大きさ
50 / 69
第一章 2人の約束

46、祝賀会4日目の夜

しおりを挟む
楽しかったはずの王都のお祭り騒ぎ。
気づかされた自分自身の問題のせいなのか
買ってもらったお菓子や小物、
俺が快適に暮らせるようとナオクルさんが
全て準備し与えてくれている物。
自分は何も出来ていないのに、
相手に任せっきりにしてしまっていた。
当たり前の様にベッドを占領し、
贅沢なお風呂もナオクルさんが
全て俺が気持ちよくなるようにと
わざと、男の俺を喜ばせて
気を遣ってくれていた事……。
優しすぎるナオクルさん。

窓の開閉、結界の事も無知な俺のせいで
あんな事に…なってしまった。
夜の御飯時……。
いつものようにお姫様抱っこ、
ナオクルさんのお膝の上で上のそらだった。
食べたかどうだったかも、わからない。
心配そうな表情を浮かべながら食事を
召し上がっていた国王をはじめ神子様や
ナオクルさんが俺を見ていたことに
気づかなかった。

「……。」
入浴(少し気待ちいい触りっこしたくらい。)
を済ませた後、ナオクルさんが
自室に持ち込んだ書類仕事をしているのを
ボーっと見つめていた。
コンコン。
「……入れ。」
「「失礼します。」」
「お邪魔します。」
ナオクルさんの部屋に頭を下げながら
入室してきたのはお腹がふっくらした
ハルト様とヒューゴさん、俺を見て
小さく手を振ってくれたマコト様だった。
どうしたんだろう?
そう思っていたら、更にメイドさんが
部屋にやってきて、ケーキをワンホール、
しかも日本語で、婚約おめでとうと書かれていた。
「おめでとうございます、総帥、カズミ様。」
「おめでとうございます。」
「あ…りがどうございます。」
「………うむ。」
「あっ、ろうそくとこれこれ。」
プス。プス。
えっ、そんなとこに?
ヒューゴさん、案外豪快な性格なの?
「あっ、ヒューゴ、そこっ、いや~。」
ハ、ハルト様、あなたは天然ですか?
確かにヒューゴさんが挿したろうそくと
花火は、微妙な位置に挿さっているけど……。
その勘違いしそうな甘い声は、なんでしょうか?
「……んっ?」
「「「……。」」」
ほら、微妙な空気が漂ってますよ。

「……点火だったかな?ファイヤー。」
ボワッ。
一瞬大きな炎が出た様に思えたけど……。
ろうそくに火が灯り、花火がパチパチと
きれいにはじけていた。
「……(花火は)き、きれいです。」
「……あぁ。」
「「「……。」」」
…やっぱり、そうなりますよね…。
ケーキの生クリーム部分に、花火や
ろうそくの燃えカスがたくさん落ちていた。
マコト様が、燃えカスが落ちている部分を
取り除き、慣れた手付きでケーキの表面を
綺麗に整えてくれたのだった。
すごい、早いし、きれい。
皆で「いただきます。」をし食べはじめたのだ。
「お、美味しい。」
「んん。」
「ほんと、甘いのにあとくちがさわやか。」
「上品な甘さだ。」
「皆、ありがとう。」
えっ?まさか、マコト様が焼いたケーキなの?
「…趣味程度の事だけどね。」
「すごい。プロが作ったみたいに美味しい。」
「ありがとう、褒めすぎ……。」
顔を赤くしたマコト様は横にプイッと向いた。
しばらく黙々とそれぞれが食べ終わり、
お茶というか、ケーキを持って来てくれた
だけじゃないよね?
「君は何が不安?」
「……。」
マコト様が口火を切ってくれた。
俺は不安だらけなんだ…よね?
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

執着騎士団長と、筋肉中毒の治癒師

マンスーン
BL
現代日本から異世界へ転生した治癒師のレオには、誰にも言えない秘密がある。 それは「定期的に極上の筋肉に触れて生命力を摂取しないと、魔力欠乏で死んでしまう」という特異体質であること! ​命をつなぐため、そして何より己のフェティシズムを満たすため、レオがターゲットに選んだのは「氷の騎士団長」と恐れられる英雄ガドリエル。 ​「あぁっ、すごい……硬いですガドリエル様ッ!(大胸筋が)」 「……っ、治療中にそんな熱っぽい声を出すなッ」 ​生きるために必死で揉みしだくレオを、ガドリエルは「これほど俺の身を案じてくれるとは」と都合よく勘違い 触られたいムッツリ攻め×触りたい変態受け

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました

ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる

ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。 アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。 異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。 【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。 αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。 負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。 「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。 庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。 ※Rシーンには♡マークをつけます。

俺以外美形なバンドメンバー、なぜか全員俺のことが好き

toki
BL
美形揃いのバンドメンバーの中で唯一平凡な主人公・神崎。しかし突然メンバー全員から告白されてしまった! ※美形×平凡、総受けものです。激重美形バンドマン3人に平凡くんが愛されまくるお話。 pixiv/ムーンライトノベルズでも同タイトルで投稿しています。 もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿ 感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_ Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109 素敵な表紙お借りしました! https://www.pixiv.net/artworks/100148872

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

処理中です...