【完結・R18】28歳の俺は異世界で保育士の仕事引き受けましたが、何やらおかしな事になりそうです。

カヨワイさつき

文字の大きさ
59 / 69
第二章 婚姻に向けて

55、職場体験へのお誘い

しおりを挟む
「ぜひ我が息子として、我が領地に婚約された
総帥と家族として一度来てみてはどうかな?」
きっかけは、ソリトル伯爵の一言からだった。

いつものように国王、神子様達、ソリトル伯爵
達との食事時、仕事の話になった。
俺が以前何をしていたかという話になり、
「保育士です。」と答えたら神子様である
ハルト様とマコト様以外通じなかった。

「保育士ですか?子どもと接する仕事?」
はい、子育てしながら仕事する親御さんから、
子どもを預かり資格をもった者が、
子どもたちのお世話しながら、保育、
お遊戯してました。」
「ほーぉ、資格って言うのは城勤め
する者の様な試験に受かったという
かんじですか?」
「城勤めの試験はわかりませんが、
保育士は国家試験で、実技と筆記試験がある感じです。」
「へ~じゃぁさ、カズミさんて歌やお絵描き上手いんだ。」
「うっ……。」
紙芝居の絵、なかなか上手く書けたはずなのに、
悪役はあの、見た事ないけどオークや
キングオークに似てるらしいし、
王様はリストン国王を参考にしたつもりだったんだ。
「実技に音楽表現、造形表現、言語表現の
中から2つ選べて、伴奏しながら歌う音楽表現と
造形がお絵かきで、言語があらかじめ
指定されたものから、数分間お話を
子ども向けに話す感じですねー。」
「わぁ~、難しそう。」
「楽しいけど、緊張するし、子どもは
正直ですから知ってるお話があると、
一緒に結末言うから大変だけど、
結末後のお話を考えたとしたら
どうなるかって想像しながら話したら
いつのまにか、子どもが食いついてくれるから
楽しいですよ。」
「うわぁ、俺には無理だ。可愛いけど、
自分と似たような性格の子をいじめそうだよ。」
マコト様に似た子どもを思わず想像して
しまったが、ヤンチャだけど思慮深く…
ヤンデレ?な子ども?!可愛いかもしれない。
同じような子ども2人、イタズラをし
先生に構ってもらいたがる子ども。
やはり、可愛いかも……。
「おっ!カズミ様ちょっと悪い顔してたよ。」
思わず両手で隠したけど……。
「わあ、酷い。図星かよ。」
「ち、ちがう……。」
周りの皆にまで、笑われてしまった。
ナオクルさんは、後ろからぎゅーぎゅー
抱きしめてくるし、頭グリグリしてくるから
俺の髪の毛はボサボサになってる気がした。
そんな中ソリトル伯爵が、また話しかけてくれた。
「もしよろしければ、我が領地に保護施設や
孤児院があるので、そこで色々なお話しや
お歌、お絵描きをしてくれませんか?」
「子どもたちは、何人くらいですか?」
「未成年の者は、確か今75人で、成人
した者が48人程ですね。」
「そ、それは、多いのか少ないのか
どうなんでしょう。」
俺が疑問に思っていると国王が補足してくれた。

「ソリトル領はカナップ領同様に
大きな領土で、我がリストン王国のトップ3に
入る約1000人弱の人口の領土だ。」
「ちなみに1位はこの王都だ。」
国王も話に参加してきたよ。
このまま国の歴史のお勉強タイムになったりして……。
「ソリトルは、まだまだヒューゴ様の領地には
及びませんし、7割農耕地や開拓地
1割が荒れ地でまだまだ住めるように
整えるのは、時間と労力が必要になります。」
「国税を引き続き下げたままの方が
いいのか…迷いどころだな。」
ぼそっと国王呟いたけど、それ、
国に関する事で、俺なんかが聞いていいの?
「ソリトル、この際詳しく内情を明かし
報告をだせ。なんとかなるかもしれん。
お主の義理の息子と総帥が居れば、
女神様方や神々がもれなく付いてくる。
国の発展に繋がるぞ。」
「……。」
「神をあてにするな。神罰をくらうぞ。」
「カズミが平和を望んでくれれば、
総帥は叶えてくれるだろ?」
国王はニヤっと大変素敵な笑顔を向けてきた。
パサッ。
「カズミは、私だけのカズミで誰にも
指図を受けない。」
俺の視界を遮ったナオクルさんは、
国王とちょっと込み入った話を
しだした気がした。

「難しい話はともかく、総帥とカズミ様、
ぜひ我が息子として、我が領地に婚約された
総帥と家族として一度来てみてはどうかな?」
「……家族。」
ナオクルさんは、そう言って再び
いつもの無表情になった。
「はい、私の家族は大所帯ですが紹介も
したいので、ぜひお越し下さい。」
「……行ってみたいなぁ。」
俺はボソッと呟いた。
「わかった。今から行こう。」
「待て、そ、総帥、明日まで祝賀会だし、
来客の者を見送る際、総帥もいて欲しいから、
…出発するにも、準備が必要だ。
それに、ソリトルの褒美の品や本人も
まだ、ここにいる。」
「転移するから、大丈夫だ。」
青ざめた国王と何故か楽しそうな神子様たち。
ソリトル伯爵は、どうすればいいか
わからない表情だった。
これは、俺の役目なのかな?
「えーと、国王様とソリトル伯爵…様?
どれくらいで準備出来るものなんですか?」
ソリトル伯爵は明日の午前中、式典が
終え次第お暇し、王都で買い物した後
1泊し、翌朝ソリトル領に出発する予定
だったらしい。
国王に関しては、使用人をかなり急かすと
今日中になんとか褒美の医療費、食料品など
確保出来るらしい。
俺はどうしよう?
特に何もする事ないから暇なんだけど……。
「2日後の午前中に、ソリトル伯爵の
馬車や護衛の方もだけど、ナオクルさん
転移できる?」
「お安い御用だ。」
「すみません、それなら、王都を出たすぐの
ソリトル領の山間部に転移できるでしょうか?」
「……あぁ。」

こうして、淡々とやりとりは続き
ソリトルへお気軽な旅行気分の俺だった。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

執着騎士団長と、筋肉中毒の治癒師

マンスーン
BL
現代日本から異世界へ転生した治癒師のレオには、誰にも言えない秘密がある。 それは「定期的に極上の筋肉に触れて生命力を摂取しないと、魔力欠乏で死んでしまう」という特異体質であること! ​命をつなぐため、そして何より己のフェティシズムを満たすため、レオがターゲットに選んだのは「氷の騎士団長」と恐れられる英雄ガドリエル。 ​「あぁっ、すごい……硬いですガドリエル様ッ!(大胸筋が)」 「……っ、治療中にそんな熱っぽい声を出すなッ」 ​生きるために必死で揉みしだくレオを、ガドリエルは「これほど俺の身を案じてくれるとは」と都合よく勘違い 触られたいムッツリ攻め×触りたい変態受け

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました

ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる

ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。 アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。 異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。 【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。 αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。 負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。 「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。 庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。 ※Rシーンには♡マークをつけます。

俺以外美形なバンドメンバー、なぜか全員俺のことが好き

toki
BL
美形揃いのバンドメンバーの中で唯一平凡な主人公・神崎。しかし突然メンバー全員から告白されてしまった! ※美形×平凡、総受けものです。激重美形バンドマン3人に平凡くんが愛されまくるお話。 pixiv/ムーンライトノベルズでも同タイトルで投稿しています。 もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿ 感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_ Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109 素敵な表紙お借りしました! https://www.pixiv.net/artworks/100148872

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

処理中です...