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5、恐るべし
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テルはフェーリス国とモジェ王国の
2国をまたぐダンジョン近くの洞窟に
召喚にされてしまった。
「おい、こんな所に人族?がいるぞ!!」
「はいはい、そんなウソ言わなくても
ワシの方が採掘量が多いし、今日も
ワシの勝ちじゃ。」
「ち、ちがう、本当じゃ。生きてる
生きてるがキズだらけじゃ。」
「?!」
2人のドワーフ族の男は手を止めて
傷だらけで意識がないテルを運び出したのだった。
***
薄暗い部屋にロウソクの炎のように
ゆらめく光。
全身に痛みが走った。
「……んっ。」
「気がついたかい?」
「……あ(あなたは?)ゴホッゴホッ。」
「あらあら、まずはこれをゆっくり
飲みなさい。」
喉の痛みに涙目になりながら、頭を
動かそうとしたがそれすら痛くて
出来なかった。
"すみません、ありがとうございます"
と思いながら目を閉じて心の中で
お辞儀をした。
「はい、少しずつね。」
優しい笑顔でスプーンに入った
甘いお水をゆっくり何度も口に入れてくれた。
小さくて可愛い女性に心も身体も
ポカポカしたようになった。
「……お母さん。」
ゆっくり飲むたび癒されていった。
異世界に来てから10日ほどで目を
覚ましたテルはまた、丸一日眠ったのだった。
鉱山でテルを発見した2人は、作った
武器を人族に売り人族が作ったポーションや
必要そうな物をテルの為に買ったのだった。
「うふふ、可愛い。私のひ孫?それ以上かもね。」
優しく見守る女性は微笑んでいた。
***
「テディーさん、これ…おっ重い。」
「テルはひ弱だなぁ。可愛い可愛い子どもじゃな。」
テディー 64歳 ドワーフ族 発掘率トップ
「こら、わしらと人族の力を比べるな!
人族じゃあ、テルのか弱さが当たり前かも
しれんのじゃぞ。」
「……フレディーさんまで…俺、か弱くない。」
涙目になりそうなテルは2人の筋肉質な
ドワーフ族の男を見ていた。
フレディー 55歳 ドワーフ族
武器作りのトップクラス
「また、あなたたちは私の可愛いテルを
いじめてるのかしら?」
「マルチダお母さん。」
「可愛いテル、ごはんよ。」
「はーい。」
マルチダ 126歳 ドワーフ族 族長
怒らすととても怖い。
わざわざじゃなく、たまたま"鑑定"
してしまった時マルチダさんに
ニッコリ笑顔を向けられた。
ゾクッとした。すっごく怖かった。
10歳の時両親に捨てらた俺だけど
この世界に来てマルチダお母さん、
テディーさんとフレディーさんは
ちょいイカツイけどお兄さん兼
お父さん?的な存在。
口調はおじいちゃん。
ここに来て初めて甘やかされてる状態。
20歳なのに人族の10歳児位の
既製服を着ている俺。
もしかしたら10歳児にみられてるのか?!
いくらなんでも、それはないはずだ。
日本人は若く見られがちのアレかも知れない。
ドワーフ族の温かな俺の家族、
ただ心残りなのが約3ヶ月ほどだが
毎日顔を合わせていた不思議な
コスプレイヤーのオレオールさん。
騎士の鎧姿が頭の中から離れなかった。
俺が居なくても言葉も通じる様に
なったし、英語っぽいオレオールさんの
文字も少し覚えた。
聞いてた国とは違うかも知れないけど
ここの生活も慣れたし、快適だ。
発見されてから数ヶ月、2人の仕事を
手伝いながら洞窟の中の家に住んでいる。
さまざまな石や鉱石を組み合わせて作る
武器や生活用品は、すごい物がたくさんあった。
冷蔵庫や冷凍庫がなくても、魔石付きの
コップやお皿に食べ物を乗せると
温かくなったり冷たくなるのだった。
「すごいすごい!天才!!」
20歳になっても魔法とか魔石、魔道具
とか呼ばれる物を見るとつい
子どもっぽくなってしまう。
他のドワーフ族も何人かいるのだけれど
皆優しく、人族が苦手らしいけど
俺はいつも子ども扱いだった。
彼らの身長はドワーフ族の中でも
大きい方て身長160cm位。
俺の身長とほぼ同じ。
マルチダ"お母さん'は俺より
少し低い身長。
日本にいた頃は、身長低いのが
かなりのコンプレックだったが
ここではなんだかホッとする。
"お母さん"呼びは俺が眠ってる間
何度か寝言を言ったらしく、さらに
スプーンでポーションを飲んだ時
マルチダさんに"お母さん"と言ったらしい。
意識がはっきりした後、呼び方を
変えたけど"お母さん"呼びが気に言った
らしく"マルチダお母さん"と
呼ぶ事になったのだ。
お父さん?あはは
マルチダお母さんはここの"長"(おさ)で
お父さん役するドワーフ族の人はいなかった。
テディーさんとフレディーさんに
さまざまな知識や仕事を教えてもらい
ついでに年齢を知った後に、"鑑定"という
スキルが身についた。
ジィーとみると、不思議な事に
そのものの名前や特徴もわかるように
なったのだ。「文字がみえる!!」
といきなり叫んでしまった。
頭をなでられながら、スキルの事を
教えてくれたのだった。
俺には文字が空中に現れてゲーム
画面のようなかんじだが、ドワーフ族は
"なんとなくわかる"
"こうすれば使える"という感覚らしい。
鑑定が面白くて、あらゆる物を
鑑定しまくっていた。
「ほぉー、コレが人族では上物なのか?」
「ここにある剣全て、魔剣S級から
SSS級になってるよ。」
一つだけ短剣があったがそれはA級だった。
それを作る時、半分眠りながら作ったのと
材料が足りなくて急遽、短剣にしたらしい。
「……。」
武器や道具を作る部屋の奥、簡単に
仕切られた洞窟の奥になんと
露天風呂があった。
天井はなく、吹き抜け。
夜は真っ暗だが星空がきれいだし
雨の日は雨に濡れながらの露天風呂。
なかなか出来ない体験をしてる俺は
この世界にきて毎日が楽しいと思えた。
2国をまたぐダンジョン近くの洞窟に
召喚にされてしまった。
「おい、こんな所に人族?がいるぞ!!」
「はいはい、そんなウソ言わなくても
ワシの方が採掘量が多いし、今日も
ワシの勝ちじゃ。」
「ち、ちがう、本当じゃ。生きてる
生きてるがキズだらけじゃ。」
「?!」
2人のドワーフ族の男は手を止めて
傷だらけで意識がないテルを運び出したのだった。
***
薄暗い部屋にロウソクの炎のように
ゆらめく光。
全身に痛みが走った。
「……んっ。」
「気がついたかい?」
「……あ(あなたは?)ゴホッゴホッ。」
「あらあら、まずはこれをゆっくり
飲みなさい。」
喉の痛みに涙目になりながら、頭を
動かそうとしたがそれすら痛くて
出来なかった。
"すみません、ありがとうございます"
と思いながら目を閉じて心の中で
お辞儀をした。
「はい、少しずつね。」
優しい笑顔でスプーンに入った
甘いお水をゆっくり何度も口に入れてくれた。
小さくて可愛い女性に心も身体も
ポカポカしたようになった。
「……お母さん。」
ゆっくり飲むたび癒されていった。
異世界に来てから10日ほどで目を
覚ましたテルはまた、丸一日眠ったのだった。
鉱山でテルを発見した2人は、作った
武器を人族に売り人族が作ったポーションや
必要そうな物をテルの為に買ったのだった。
「うふふ、可愛い。私のひ孫?それ以上かもね。」
優しく見守る女性は微笑んでいた。
***
「テディーさん、これ…おっ重い。」
「テルはひ弱だなぁ。可愛い可愛い子どもじゃな。」
テディー 64歳 ドワーフ族 発掘率トップ
「こら、わしらと人族の力を比べるな!
人族じゃあ、テルのか弱さが当たり前かも
しれんのじゃぞ。」
「……フレディーさんまで…俺、か弱くない。」
涙目になりそうなテルは2人の筋肉質な
ドワーフ族の男を見ていた。
フレディー 55歳 ドワーフ族
武器作りのトップクラス
「また、あなたたちは私の可愛いテルを
いじめてるのかしら?」
「マルチダお母さん。」
「可愛いテル、ごはんよ。」
「はーい。」
マルチダ 126歳 ドワーフ族 族長
怒らすととても怖い。
わざわざじゃなく、たまたま"鑑定"
してしまった時マルチダさんに
ニッコリ笑顔を向けられた。
ゾクッとした。すっごく怖かった。
10歳の時両親に捨てらた俺だけど
この世界に来てマルチダお母さん、
テディーさんとフレディーさんは
ちょいイカツイけどお兄さん兼
お父さん?的な存在。
口調はおじいちゃん。
ここに来て初めて甘やかされてる状態。
20歳なのに人族の10歳児位の
既製服を着ている俺。
もしかしたら10歳児にみられてるのか?!
いくらなんでも、それはないはずだ。
日本人は若く見られがちのアレかも知れない。
ドワーフ族の温かな俺の家族、
ただ心残りなのが約3ヶ月ほどだが
毎日顔を合わせていた不思議な
コスプレイヤーのオレオールさん。
騎士の鎧姿が頭の中から離れなかった。
俺が居なくても言葉も通じる様に
なったし、英語っぽいオレオールさんの
文字も少し覚えた。
聞いてた国とは違うかも知れないけど
ここの生活も慣れたし、快適だ。
発見されてから数ヶ月、2人の仕事を
手伝いながら洞窟の中の家に住んでいる。
さまざまな石や鉱石を組み合わせて作る
武器や生活用品は、すごい物がたくさんあった。
冷蔵庫や冷凍庫がなくても、魔石付きの
コップやお皿に食べ物を乗せると
温かくなったり冷たくなるのだった。
「すごいすごい!天才!!」
20歳になっても魔法とか魔石、魔道具
とか呼ばれる物を見るとつい
子どもっぽくなってしまう。
他のドワーフ族も何人かいるのだけれど
皆優しく、人族が苦手らしいけど
俺はいつも子ども扱いだった。
彼らの身長はドワーフ族の中でも
大きい方て身長160cm位。
俺の身長とほぼ同じ。
マルチダ"お母さん'は俺より
少し低い身長。
日本にいた頃は、身長低いのが
かなりのコンプレックだったが
ここではなんだかホッとする。
"お母さん"呼びは俺が眠ってる間
何度か寝言を言ったらしく、さらに
スプーンでポーションを飲んだ時
マルチダさんに"お母さん"と言ったらしい。
意識がはっきりした後、呼び方を
変えたけど"お母さん"呼びが気に言った
らしく"マルチダお母さん"と
呼ぶ事になったのだ。
お父さん?あはは
マルチダお母さんはここの"長"(おさ)で
お父さん役するドワーフ族の人はいなかった。
テディーさんとフレディーさんに
さまざまな知識や仕事を教えてもらい
ついでに年齢を知った後に、"鑑定"という
スキルが身についた。
ジィーとみると、不思議な事に
そのものの名前や特徴もわかるように
なったのだ。「文字がみえる!!」
といきなり叫んでしまった。
頭をなでられながら、スキルの事を
教えてくれたのだった。
俺には文字が空中に現れてゲーム
画面のようなかんじだが、ドワーフ族は
"なんとなくわかる"
"こうすれば使える"という感覚らしい。
鑑定が面白くて、あらゆる物を
鑑定しまくっていた。
「ほぉー、コレが人族では上物なのか?」
「ここにある剣全て、魔剣S級から
SSS級になってるよ。」
一つだけ短剣があったがそれはA級だった。
それを作る時、半分眠りながら作ったのと
材料が足りなくて急遽、短剣にしたらしい。
「……。」
武器や道具を作る部屋の奥、簡単に
仕切られた洞窟の奥になんと
露天風呂があった。
天井はなく、吹き抜け。
夜は真っ暗だが星空がきれいだし
雨の日は雨に濡れながらの露天風呂。
なかなか出来ない体験をしてる俺は
この世界にきて毎日が楽しいと思えた。
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