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4、オレオールとルーカス
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オレオールとルーカスは、物置き部屋状態の
汚部屋で雑談していた。
「ルーカス、また部屋が狭く
感じるんだが、とりあえず飯だ。」
「んっ?部屋の広さは変わらないよ?
あれぇもう夜なの?」
「……おまえ、また何食か抜いたのか?
ちゃんと食べないとチビのままだし
今は朝だ。たまには子どもらしく外に出ろ。」
「おい、チビじゃないしもう成人してる。
僕は大人だし、外はニガテなんだ。」
はぁ~と深いため息をつきながら
オレオールは近場で購入した
肉と野菜を挟んだパンを
ルーカスの口元に運んだのだった。
2人の出会いには悲しい出来事があった。
定期的に年に2度、数日間かけての
騎士団合同の魔物討伐時だった。
運悪く近くのダンジョンでスタンビートが
起き、王都から馬で3日程の村が
次々と魔物に襲われた。
いくつかの小さな村での唯一の
生き残りがルーカスだった。
父親が母親を庇ったのかボロボロになっている
木の箱の上に2人は倒れていた。
木の箱のふたも所々スキマが空いていて
それに縋り付くように2人は亡くなっていた。
そのボロボロ収納箱に、痩せこけた子どもと
魔物避けや様々な干した薬草などが
入っていた。
年齢の割には小柄だったルーカスだからこそ
隠れられた箱、魔物の詰め跡や
血だらけの両親の身体の一部は
魔物に食べられていた。
ルーカスの両親の身体を布で
隠しながら、ルーカスは
オレオールがいた小団に
助けられたのだった。
10年前の出来事だが、今では
ルーカスとは冗談が言える程
回復していた。現在オレオールは25歳、
ルーカスは17歳の魔道具技師。
ルーカスを助けた時はまだ15歳の
成人を迎えたばかりのオレオールで
見習い騎士を終えた黒騎士としての
大仕事だった。
7歳だったやせ細った小柄なルーカスを
保護しながら先輩たちと一緒に
亡くなった村人達を弔ったのだった。
あまりにも亡くなった者が多いので
浄化スキルを持つ神官が回ってくるのに
まる1日かかってしまった。
神官を待つ為、村で一夜を過ごしたのだった。
1番下っ端で歳若かったオレオールは
自然とルーカスの世話をするようになっていた。
王都に帰るまでの数日間でまるで
兄弟の様に仲良くなり、ルーカスも
オレオールにベッタリだった。
王都に戻ると死者があまりにも多く
神官やスキル持ちが不足し、各地で
死人返りが起きた。
"祈り"か"浄化"どちらかか両方取得するよう
その当時の黒騎士と紺騎士(学生と見習い騎士)は
強制的に覚えこまされた。
覚えた者から、小団を組みなおし
祈りと浄化、そして魔物討伐する為
各地を回るよう命令されたのだった。
お陰でほとんどの団員が、両方の
スキルが取得出来たのだった。
ルーカスは公爵家の三男で騎士団に
入った時、周りから嫌煙されたのだった。
騎士団では"身分を問わず能力主義"と
しているが、生まれた瞬間からの
身分制度ありの国での世界では
王族と繋がりある公爵家の子ども
という事で、どう扱っていいのかわからず
小隊長でさえ困っていたのだった。
騎士団内での上下関係も本来なら
呼び捨てだが、"公爵家の子ども"
というのがまとわりつき、騎士団に
入隊し始めた頃から"オレオール殿"
と言われ、黒騎士の団長と副団長以外
オレオールを避けるようになっていた。
学生の間は紺色の制服をきて見習い
騎士だったが、半年に一度の昇級試験と
昇格試験で成人した同時に黒騎士になっていた。
その後、一年半かけて国内の至るとこに
派遣され実績を積み昇格試験に受かった。
青騎士は約3年在籍し、今では赤騎士の
オレオールは、魔道具研究所の一室である
ルーカスの汚部屋に朝ごはんを持って来ていた。
非番の日は、ルーカスの世話をするのが
オレオールの恒例の行動だった。
白騎士 近衛騎士
赤騎士 主に貴族街に派遣される
青騎士 主に城下、町に派遣される
黒騎士 主に町や村に派遣される
紺騎士 学生や見習い騎士
人見知りのルーカスは手先が器用で
今では"魔道具作りの天才"として
魔道具研究所の一室を貰える位
活躍していた。
知らぬは本人だけで、人見知りで
人付き合いがニガテだからか
魔道具研究所の魔道技師長でさえ
ルーカスの扱い困っていた。
10年の付き合い兄弟のような
オレオールとルーカスは
身分差はあるものの似た境遇に
気の置けない仲だった。
雑談しながら、ルーカスは
複雑な形をした武器に魔道具を
取り付けていた。
日本にいた頃、ゲーム内で使用した
武器そっくりの魔道剣だった。
基本剣の形だが、魔力を込めると
大槍、大鎌、大斧、弓になる魔道具だった。
「弓だけ、大きくならないんだよ~。」
と呟きながらルーカスはいじっていたが
オレオールには仕組みが複雑すぎて
サッパリ分からなかった。
魔力をこめたら形がかわるだけでも
すごい事なのに、何通りもの武器を
1本の剣にするルーカスの技量が凄すぎると思った。
「ルーカスはすごいなぁ。」
しみじみ呟いたが、ルーカスは
「はいはい、ありがとうね。」
と軽く返事しただけだった。
その時、身体に衝撃が走るような
とてつもない魔力を感じた。
それは、フェーリス国とモジェ王国にいる
国民のほとんどが感じた異変だった。
汚部屋で雑談していた。
「ルーカス、また部屋が狭く
感じるんだが、とりあえず飯だ。」
「んっ?部屋の広さは変わらないよ?
あれぇもう夜なの?」
「……おまえ、また何食か抜いたのか?
ちゃんと食べないとチビのままだし
今は朝だ。たまには子どもらしく外に出ろ。」
「おい、チビじゃないしもう成人してる。
僕は大人だし、外はニガテなんだ。」
はぁ~と深いため息をつきながら
オレオールは近場で購入した
肉と野菜を挟んだパンを
ルーカスの口元に運んだのだった。
2人の出会いには悲しい出来事があった。
定期的に年に2度、数日間かけての
騎士団合同の魔物討伐時だった。
運悪く近くのダンジョンでスタンビートが
起き、王都から馬で3日程の村が
次々と魔物に襲われた。
いくつかの小さな村での唯一の
生き残りがルーカスだった。
父親が母親を庇ったのかボロボロになっている
木の箱の上に2人は倒れていた。
木の箱のふたも所々スキマが空いていて
それに縋り付くように2人は亡くなっていた。
そのボロボロ収納箱に、痩せこけた子どもと
魔物避けや様々な干した薬草などが
入っていた。
年齢の割には小柄だったルーカスだからこそ
隠れられた箱、魔物の詰め跡や
血だらけの両親の身体の一部は
魔物に食べられていた。
ルーカスの両親の身体を布で
隠しながら、ルーカスは
オレオールがいた小団に
助けられたのだった。
10年前の出来事だが、今では
ルーカスとは冗談が言える程
回復していた。現在オレオールは25歳、
ルーカスは17歳の魔道具技師。
ルーカスを助けた時はまだ15歳の
成人を迎えたばかりのオレオールで
見習い騎士を終えた黒騎士としての
大仕事だった。
7歳だったやせ細った小柄なルーカスを
保護しながら先輩たちと一緒に
亡くなった村人達を弔ったのだった。
あまりにも亡くなった者が多いので
浄化スキルを持つ神官が回ってくるのに
まる1日かかってしまった。
神官を待つ為、村で一夜を過ごしたのだった。
1番下っ端で歳若かったオレオールは
自然とルーカスの世話をするようになっていた。
王都に帰るまでの数日間でまるで
兄弟の様に仲良くなり、ルーカスも
オレオールにベッタリだった。
王都に戻ると死者があまりにも多く
神官やスキル持ちが不足し、各地で
死人返りが起きた。
"祈り"か"浄化"どちらかか両方取得するよう
その当時の黒騎士と紺騎士(学生と見習い騎士)は
強制的に覚えこまされた。
覚えた者から、小団を組みなおし
祈りと浄化、そして魔物討伐する為
各地を回るよう命令されたのだった。
お陰でほとんどの団員が、両方の
スキルが取得出来たのだった。
ルーカスは公爵家の三男で騎士団に
入った時、周りから嫌煙されたのだった。
騎士団では"身分を問わず能力主義"と
しているが、生まれた瞬間からの
身分制度ありの国での世界では
王族と繋がりある公爵家の子ども
という事で、どう扱っていいのかわからず
小隊長でさえ困っていたのだった。
騎士団内での上下関係も本来なら
呼び捨てだが、"公爵家の子ども"
というのがまとわりつき、騎士団に
入隊し始めた頃から"オレオール殿"
と言われ、黒騎士の団長と副団長以外
オレオールを避けるようになっていた。
学生の間は紺色の制服をきて見習い
騎士だったが、半年に一度の昇級試験と
昇格試験で成人した同時に黒騎士になっていた。
その後、一年半かけて国内の至るとこに
派遣され実績を積み昇格試験に受かった。
青騎士は約3年在籍し、今では赤騎士の
オレオールは、魔道具研究所の一室である
ルーカスの汚部屋に朝ごはんを持って来ていた。
非番の日は、ルーカスの世話をするのが
オレオールの恒例の行動だった。
白騎士 近衛騎士
赤騎士 主に貴族街に派遣される
青騎士 主に城下、町に派遣される
黒騎士 主に町や村に派遣される
紺騎士 学生や見習い騎士
人見知りのルーカスは手先が器用で
今では"魔道具作りの天才"として
魔道具研究所の一室を貰える位
活躍していた。
知らぬは本人だけで、人見知りで
人付き合いがニガテだからか
魔道具研究所の魔道技師長でさえ
ルーカスの扱い困っていた。
10年の付き合い兄弟のような
オレオールとルーカスは
身分差はあるものの似た境遇に
気の置けない仲だった。
雑談しながら、ルーカスは
複雑な形をした武器に魔道具を
取り付けていた。
日本にいた頃、ゲーム内で使用した
武器そっくりの魔道剣だった。
基本剣の形だが、魔力を込めると
大槍、大鎌、大斧、弓になる魔道具だった。
「弓だけ、大きくならないんだよ~。」
と呟きながらルーカスはいじっていたが
オレオールには仕組みが複雑すぎて
サッパリ分からなかった。
魔力をこめたら形がかわるだけでも
すごい事なのに、何通りもの武器を
1本の剣にするルーカスの技量が凄すぎると思った。
「ルーカスはすごいなぁ。」
しみじみ呟いたが、ルーカスは
「はいはい、ありがとうね。」
と軽く返事しただけだった。
その時、身体に衝撃が走るような
とてつもない魔力を感じた。
それは、フェーリス国とモジェ王国にいる
国民のほとんどが感じた異変だった。
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