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30、記憶にございません
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テルは目の前にいる人物に驚愕(きょうがく)した。
目の前の霧(きり)が晴れるかのように
意識もしっかりした気がした。
一年半前、日本で一緒に過ごした
コスプレイヤーだったはずの
オレオールが目の前にいるのだ。
「オ、オレオールさんなの?」
「いかにも…私がハーフン公爵家の3男
オレオール・ノア・ハーフンだ。あなたは?」
「!!!」
「……オレオール?!君はこの子の事が
知らな…いや、わからないのか?」
「フェニーチェ兄上のお客人ですよね?
黒髪に黒い瞳…可愛いお知り合いですね。」
「オレオール、この子はもともとは母上の
……いや、今はそんな事より……。」
フェニーチェは少し混乱気味になったが
オレオールの状況を必死に把握しようとした。
「そういえば頭部にも打撲を受けたと
報告を受けたのだが、オレオール……君は
もしかして記憶がないのか?」
「ちゃん記憶はあります、フェニーチェ兄上
それに父上に母上、フェニーチェ兄上の妻
マリー義姉上……。」
オレオールが次々と家族の名前を
あげて行ったがフェニーチェは
"そうじゃない!"と無意識のうちに
呟きながら首を振っていた。
「他にも親族筋の名前も公爵邸の
使用人の名前もわかってます。」
「オレオール……もう一度聞くが
この子の名前は?!」
「先程からどうしたんですか?
フェニーチェ兄上はどこか体調でも
悪いんでしょうか?」
「君が討伐前……珍しくというか
初めて討伐の仕事に行きたがらない程
この子の側についていた事とか
君は…オレオール、覚えてないのか?!」
「私が、討伐に行きたがらなかった?
今回の魔物討伐は私自ら志願しましたし
行きたがらなかったとは、到底
信じられません。」
「「「「……。」」」」
「わからなかった、もういい。"テル"君も
すまなかったね。どうやら我が弟は
かなり頭を打って記憶がないみたいだ。」
「……。」
記憶はあります、と言い返すオレオールを
悲しそうに見つめるフェニーチェ。
そして、黒い瞳に涙を浮かべ
今にもこぼれ落ちそうになっている
マモノのお店ハキダメの"テル"様。
「あ、あの。うちのテルちゃんも
かなり回復しましたし、オレオール様も
自宅療養なさるなら私たちは、これで
おいとましますわ。」
「いや、それは待ってくれ。」
「公爵様方のご好意は嬉しいが
俺…私たちもお店とここを往復するのは
少々疲れるから、テルにも店の方が
いいと思うので、悪いが帰らせてもらう。」
ハゲミママ、フェニーチェ、そして
ウサミの順で会話をしていた。
テルは、日本にいた頃のオレオールと
今目の前で、視線を合わそうとしない
オレオールを比べてしまった。
似てるだけで別人だ、そう思った。
コスプレイヤーとこの世界の人が
同じなわけないじゃないか、と
テルはそう思い込んだ。
同じ名前で同じ顔、態度が雰囲気が違う
まるでそっくりな双子のようなオレオール。
この場から逃げ出す様に、その日の夜
テルは、マモノのお店ハキダメに
ハゲミママたちと戻ったのだった。
せめてもと、公爵邸の馬車を出して
くれる事になったがそれを、ハゲミママと
ウサミが断り途中まで徒歩、物陰に
隠れた途端にハゲミママにテルは
お姫様抱っこされてしまった。
「ふぅえっ?」
テルから変な声が出た瞬間、
テルをお姫様抱っこしたハゲミママと
ウサミは空中に浮いていた。
「さぁ、テルちゃん私たちと一緒に
気分転換にお空の散歩しましょう。」
「えっ?えぇー?!」
「テル、寒くないか。これも着とけよ。」
「あ、ありがとう…ございます。」
公爵邸で"貸して"くれていた高級な
服ではなく、平民や冒険者たちが
身につけるような無骨だけど暖かみある
ウサミのフード付きのマントだった。
「ウサミさん、おっきいね。」
「テルが、痩せっぽっちでちっこいだけだ。」
「……うっ。」
「もぉ、テルちゃんが可愛いからって
イジワルしちゃダァ滅ッ(め)よ。」
「「!!」」
ダメの"め"が滅っするとか、滅亡とかの
意味含んでなかった、よね?ハゲミママ?!
ウサミとテルは顔を見合わせ苦笑いした。
ウサミのフード付きマントはとても暖かく
肌触りはあまり良くはないはずなのに
なぜか落ち着くような気がした。
空を飛んでなければ確実に引きずるだろうと
思うようなウサミのフード付きマントを
着せられゆっくりとテルたちはしばらくの間、
空の散歩を楽しんだのだった。
***
「うりゃあぁぁ!!」
「おりゃァァァ、クソっ!!ハゲミママ
すまない、1匹そっちに逃げた!」
「んっ?」
振り向きながらの回し蹴り状態で
空中戦となった魔物をマモノのお店ハキダメの
2人は、簡単そうにけちらしていた。
「あらあら。この靴お気に入りなのに
汚れちゃうわ。」
「悪ぃ~。ハゲミママ、お詫びに
その魔物の皮で靴でも作ろうか?」
「あらぁ、ありがとう。楽しみにしてるわ!」
ちゅっ。
「……あ、あぁ。」
ハゲミママなウサミにウインクしながら
唇を突き出しリップ音が響くような
キス音を送った。
テルをお姫様抱っこしていなければ
確実に両手を使っての投げキッスを
贈りそうだとテルとウサミは思った。
ゆっくりと空のお散歩を楽しんでいたら
突然、魔物が飛来してきたのだった。
攻撃してこないなら放置しようとしたが、
数匹の魔物が攻撃をしかけてきたので
2人は応戦していたのだった。
ハゲミママが魔物をにらみつけると
魔物がソワソワしたり動きが鈍くなるので
それらの魔物をウサミが狩るという
連携プレイをしていた。
身なりはハゲミママはいつものように
女物のワインレッドの様な色のワンピース。
ウサミは、黒いスラッとしたズボンに
生成りの飾りっ気がないシンプルな
シャツを着ていた。
ほぼ魔物を狩り尽くした2人は
引き返し戻ろうとした。
「んっ?」
ピューン
パシッ。
「これは?」
ピューン
「俺、私たちにか?」
「そうみたいね。」
「どうする?」
「顔がわかる人族もいるから、少し
挨拶しようかしら。」
「…わかった。」
2人はそう言って、テルをお姫様抱っこ
したまま指をぱちっと鳴らした途端
ハゲミママには黒のケモ耳、ウサミには
うさぎの耳がリアルな動きで生えていた。
ウサミさんスタイルのふりふりの
エプロンもいつのまにかついていた。
「……。」
テルの服装にも変化があったのだが
この時のテルはまだ気づいていなかった。
目の前の霧(きり)が晴れるかのように
意識もしっかりした気がした。
一年半前、日本で一緒に過ごした
コスプレイヤーだったはずの
オレオールが目の前にいるのだ。
「オ、オレオールさんなの?」
「いかにも…私がハーフン公爵家の3男
オレオール・ノア・ハーフンだ。あなたは?」
「!!!」
「……オレオール?!君はこの子の事が
知らな…いや、わからないのか?」
「フェニーチェ兄上のお客人ですよね?
黒髪に黒い瞳…可愛いお知り合いですね。」
「オレオール、この子はもともとは母上の
……いや、今はそんな事より……。」
フェニーチェは少し混乱気味になったが
オレオールの状況を必死に把握しようとした。
「そういえば頭部にも打撲を受けたと
報告を受けたのだが、オレオール……君は
もしかして記憶がないのか?」
「ちゃん記憶はあります、フェニーチェ兄上
それに父上に母上、フェニーチェ兄上の妻
マリー義姉上……。」
オレオールが次々と家族の名前を
あげて行ったがフェニーチェは
"そうじゃない!"と無意識のうちに
呟きながら首を振っていた。
「他にも親族筋の名前も公爵邸の
使用人の名前もわかってます。」
「オレオール……もう一度聞くが
この子の名前は?!」
「先程からどうしたんですか?
フェニーチェ兄上はどこか体調でも
悪いんでしょうか?」
「君が討伐前……珍しくというか
初めて討伐の仕事に行きたがらない程
この子の側についていた事とか
君は…オレオール、覚えてないのか?!」
「私が、討伐に行きたがらなかった?
今回の魔物討伐は私自ら志願しましたし
行きたがらなかったとは、到底
信じられません。」
「「「「……。」」」」
「わからなかった、もういい。"テル"君も
すまなかったね。どうやら我が弟は
かなり頭を打って記憶がないみたいだ。」
「……。」
記憶はあります、と言い返すオレオールを
悲しそうに見つめるフェニーチェ。
そして、黒い瞳に涙を浮かべ
今にもこぼれ落ちそうになっている
マモノのお店ハキダメの"テル"様。
「あ、あの。うちのテルちゃんも
かなり回復しましたし、オレオール様も
自宅療養なさるなら私たちは、これで
おいとましますわ。」
「いや、それは待ってくれ。」
「公爵様方のご好意は嬉しいが
俺…私たちもお店とここを往復するのは
少々疲れるから、テルにも店の方が
いいと思うので、悪いが帰らせてもらう。」
ハゲミママ、フェニーチェ、そして
ウサミの順で会話をしていた。
テルは、日本にいた頃のオレオールと
今目の前で、視線を合わそうとしない
オレオールを比べてしまった。
似てるだけで別人だ、そう思った。
コスプレイヤーとこの世界の人が
同じなわけないじゃないか、と
テルはそう思い込んだ。
同じ名前で同じ顔、態度が雰囲気が違う
まるでそっくりな双子のようなオレオール。
この場から逃げ出す様に、その日の夜
テルは、マモノのお店ハキダメに
ハゲミママたちと戻ったのだった。
せめてもと、公爵邸の馬車を出して
くれる事になったがそれを、ハゲミママと
ウサミが断り途中まで徒歩、物陰に
隠れた途端にハゲミママにテルは
お姫様抱っこされてしまった。
「ふぅえっ?」
テルから変な声が出た瞬間、
テルをお姫様抱っこしたハゲミママと
ウサミは空中に浮いていた。
「さぁ、テルちゃん私たちと一緒に
気分転換にお空の散歩しましょう。」
「えっ?えぇー?!」
「テル、寒くないか。これも着とけよ。」
「あ、ありがとう…ございます。」
公爵邸で"貸して"くれていた高級な
服ではなく、平民や冒険者たちが
身につけるような無骨だけど暖かみある
ウサミのフード付きのマントだった。
「ウサミさん、おっきいね。」
「テルが、痩せっぽっちでちっこいだけだ。」
「……うっ。」
「もぉ、テルちゃんが可愛いからって
イジワルしちゃダァ滅ッ(め)よ。」
「「!!」」
ダメの"め"が滅っするとか、滅亡とかの
意味含んでなかった、よね?ハゲミママ?!
ウサミとテルは顔を見合わせ苦笑いした。
ウサミのフード付きマントはとても暖かく
肌触りはあまり良くはないはずなのに
なぜか落ち着くような気がした。
空を飛んでなければ確実に引きずるだろうと
思うようなウサミのフード付きマントを
着せられゆっくりとテルたちはしばらくの間、
空の散歩を楽しんだのだった。
***
「うりゃあぁぁ!!」
「おりゃァァァ、クソっ!!ハゲミママ
すまない、1匹そっちに逃げた!」
「んっ?」
振り向きながらの回し蹴り状態で
空中戦となった魔物をマモノのお店ハキダメの
2人は、簡単そうにけちらしていた。
「あらあら。この靴お気に入りなのに
汚れちゃうわ。」
「悪ぃ~。ハゲミママ、お詫びに
その魔物の皮で靴でも作ろうか?」
「あらぁ、ありがとう。楽しみにしてるわ!」
ちゅっ。
「……あ、あぁ。」
ハゲミママなウサミにウインクしながら
唇を突き出しリップ音が響くような
キス音を送った。
テルをお姫様抱っこしていなければ
確実に両手を使っての投げキッスを
贈りそうだとテルとウサミは思った。
ゆっくりと空のお散歩を楽しんでいたら
突然、魔物が飛来してきたのだった。
攻撃してこないなら放置しようとしたが、
数匹の魔物が攻撃をしかけてきたので
2人は応戦していたのだった。
ハゲミママが魔物をにらみつけると
魔物がソワソワしたり動きが鈍くなるので
それらの魔物をウサミが狩るという
連携プレイをしていた。
身なりはハゲミママはいつものように
女物のワインレッドの様な色のワンピース。
ウサミは、黒いスラッとしたズボンに
生成りの飾りっ気がないシンプルな
シャツを着ていた。
ほぼ魔物を狩り尽くした2人は
引き返し戻ろうとした。
「んっ?」
ピューン
パシッ。
「これは?」
ピューン
「俺、私たちにか?」
「そうみたいね。」
「どうする?」
「顔がわかる人族もいるから、少し
挨拶しようかしら。」
「…わかった。」
2人はそう言って、テルをお姫様抱っこ
したまま指をぱちっと鳴らした途端
ハゲミママには黒のケモ耳、ウサミには
うさぎの耳がリアルな動きで生えていた。
ウサミさんスタイルのふりふりの
エプロンもいつのまにかついていた。
「……。」
テルの服装にも変化があったのだが
この時のテルはまだ気づいていなかった。
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