7 / 96
身体を動かそう。
しおりを挟む
*正道晴人目線~
5日も寝ていた?
ドロドロの液体の正体は、薬草粥だと
教えてもらった。
しかも、どうやら高価なものらしい。
雪が降り積もる高い山だけに生える薬草。
しかも崖で日陰の分かりにくい場所に生える薬草。
飛竜の縄張りにもなっているので、
数少ない竜騎士に採取依頼をし
一年に数回しか取れない貴重な薬草、竜草が入った
お粥だった。
甘々草と呼ばれる水辺に生える薬草も、
単体で生えるため数が少なく、人気の薬草で
手に入りにくい薬草だった。
それらを入れて、子どもに食べやすくした
お粥がこの薬草粥だった。
匂いさえ無視出来たら、甘くて美味しい
スイーツになるだろう。
それにしても先程のやり取りを思い出し
俺は枕に顔をうずめていた。
恥ずかしい。
・
・
・
「あ、あなたは……。」
掠れた声、先程より出るが喉が痛い。
「な、なんでしょう……?」
複雑そうな表情をした大きな男は、
身体を丸める様な仕草をした。
「べ、ベアラだ。き、君は……。」
前かがみになり、何か苦しそうだ。
そっか、5日間も意識のない俺を
助けてくれた。命の恩人。
「……。」
お礼を言わなきゃ、助けてくれて
ありがとう。あと、そばにいてくれて
ありがとう…。
「無理ならいい…。身体は少しずつ、ゆっくり
治していこう。」
優しい人だ。
「ベアラさん、ありあと……。」
かすれ声、なぜか言葉が詰まった。
しかも、ありあと…って、かんでしまった。
「……可愛過ぎだろ。ヤバイ。」
小声であまりの早口に、何を言うていたのか
聞き漏らしてしまった。
なんて言ったのか、聞きかえそうかどうか
迷いベアラさんを見つめていた。
「な、何か、とってくる。」
足早に、ベアラさんは部屋を出てしまった。
小屋の扉を開ける音がした。
ちゃんとお礼を言えなかったし、あんなとこで
噛んでしまうなんて…。
しかも、大きな男にディープキスされたんだよな。
うわぁ…かなり恥ずかしい。
そういえば、首を動かすのも痛かったのに
薬草粥のおかげ?なのか……。
身体の痛みが和らいだ?
俺は今寝返りをして、うつ伏せにできてる。
試しな腕を伸ばしてみた。
鈍い痛みはあるものの、我慢できる範囲だ。
片方ずつ腕を曲げたり伸ばしたりした。
足も伸ばそう。
俺は今、うつ伏せで丸まった状態だ。
お尻を持ち上げると、同じく鈍い痛みはあるが
大丈夫だった。
片方ずつ足をゆっくり伸ばしていた。
もう一度、丸まり背筋を伸ばしたり
まるまったりを繰り返していた。
はぁー、疲れたなぁ。身体が鈍ってる。
全身筋肉痛のような痛みとダルさだ。
「休憩、休憩。」
小さく呟きながら俺は、片足を
伸ばしたまま横になった。
ガチャ。
「……はぅっ。んっ。」
バタン。
ベアラさんが前屈みになった瞬間
バランスを崩したのか倒れてしまった。
「べ、ベアラさ…ん…。大丈夫ですか?」
俺は、ベッドから降りると5日も寝ていたからか
足元がフラフラしカクッとなり、
ベアラさんに覆いかぶさる様に
倒れ込んでしまった。
「……。」
その際、不幸な事にベアラさんの
頭をまたぐように倒れ込んでしまった。
「ご、ごめんなさい。い、いやちがうな、
すみません。す、すぐにどきます。」
「……。」
ベアラさんは、俺のせいで顔面を
ぶつけてしまったのか、鼻から鼻血が
流れ出ていた。
5日も寝ていた?
ドロドロの液体の正体は、薬草粥だと
教えてもらった。
しかも、どうやら高価なものらしい。
雪が降り積もる高い山だけに生える薬草。
しかも崖で日陰の分かりにくい場所に生える薬草。
飛竜の縄張りにもなっているので、
数少ない竜騎士に採取依頼をし
一年に数回しか取れない貴重な薬草、竜草が入った
お粥だった。
甘々草と呼ばれる水辺に生える薬草も、
単体で生えるため数が少なく、人気の薬草で
手に入りにくい薬草だった。
それらを入れて、子どもに食べやすくした
お粥がこの薬草粥だった。
匂いさえ無視出来たら、甘くて美味しい
スイーツになるだろう。
それにしても先程のやり取りを思い出し
俺は枕に顔をうずめていた。
恥ずかしい。
・
・
・
「あ、あなたは……。」
掠れた声、先程より出るが喉が痛い。
「な、なんでしょう……?」
複雑そうな表情をした大きな男は、
身体を丸める様な仕草をした。
「べ、ベアラだ。き、君は……。」
前かがみになり、何か苦しそうだ。
そっか、5日間も意識のない俺を
助けてくれた。命の恩人。
「……。」
お礼を言わなきゃ、助けてくれて
ありがとう。あと、そばにいてくれて
ありがとう…。
「無理ならいい…。身体は少しずつ、ゆっくり
治していこう。」
優しい人だ。
「ベアラさん、ありあと……。」
かすれ声、なぜか言葉が詰まった。
しかも、ありあと…って、かんでしまった。
「……可愛過ぎだろ。ヤバイ。」
小声であまりの早口に、何を言うていたのか
聞き漏らしてしまった。
なんて言ったのか、聞きかえそうかどうか
迷いベアラさんを見つめていた。
「な、何か、とってくる。」
足早に、ベアラさんは部屋を出てしまった。
小屋の扉を開ける音がした。
ちゃんとお礼を言えなかったし、あんなとこで
噛んでしまうなんて…。
しかも、大きな男にディープキスされたんだよな。
うわぁ…かなり恥ずかしい。
そういえば、首を動かすのも痛かったのに
薬草粥のおかげ?なのか……。
身体の痛みが和らいだ?
俺は今寝返りをして、うつ伏せにできてる。
試しな腕を伸ばしてみた。
鈍い痛みはあるものの、我慢できる範囲だ。
片方ずつ腕を曲げたり伸ばしたりした。
足も伸ばそう。
俺は今、うつ伏せで丸まった状態だ。
お尻を持ち上げると、同じく鈍い痛みはあるが
大丈夫だった。
片方ずつ足をゆっくり伸ばしていた。
もう一度、丸まり背筋を伸ばしたり
まるまったりを繰り返していた。
はぁー、疲れたなぁ。身体が鈍ってる。
全身筋肉痛のような痛みとダルさだ。
「休憩、休憩。」
小さく呟きながら俺は、片足を
伸ばしたまま横になった。
ガチャ。
「……はぅっ。んっ。」
バタン。
ベアラさんが前屈みになった瞬間
バランスを崩したのか倒れてしまった。
「べ、ベアラさ…ん…。大丈夫ですか?」
俺は、ベッドから降りると5日も寝ていたからか
足元がフラフラしカクッとなり、
ベアラさんに覆いかぶさる様に
倒れ込んでしまった。
「……。」
その際、不幸な事にベアラさんの
頭をまたぐように倒れ込んでしまった。
「ご、ごめんなさい。い、いやちがうな、
すみません。す、すぐにどきます。」
「……。」
ベアラさんは、俺のせいで顔面を
ぶつけてしまったのか、鼻から鼻血が
流れ出ていた。
25
あなたにおすすめの小説
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…
こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』
ある日、教室中に響いた声だ。
……この言い方には語弊があった。
正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。
テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。
問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。
*当作品はカクヨム様でも掲載しております。
オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。
兄に魔界から追い出されたら祓魔師に食われた
紫鶴
BL
俺は悪魔!優秀な兄2人に寄生していたニート悪魔さ!
この度さすがに本業をサボりすぎた俺に1番目の兄が強制的に人間界に俺を送り込んで人間と契約を結べと無茶振りをかましてきた。
まあ、人間界にいれば召喚されるでしょうとたかをくくっていたら天敵の祓魔師が俺の職場の常連になって俺を監視するようになったよ。しかもその祓魔師、国屈指の最強祓魔師なんだって。悪魔だってバレたら確実に殺される。
なんで、なんでこんなことに。早くおうち帰りたいと嘆いていたらある日、とうとう俺の目の前に召喚陣が現れた!!
こんな場所早くおさらばしたい俺は転移先をろくに確認もせずに飛び込んでしまった!
そして、目の前には、例の祓魔師が。
おれ、死にました。
魔界にいるお兄様。
俺の蘇りの儀式を早めに行ってください。あと蘇ったら最後、二度と人間界に行かないと固く誓います。
怖い祓魔師にはもうコリゴリです。
ーーーー
ざまぁではないです。基本ギャグです(笑)
こちら、Twitterでの「#召喚される受けBL」の企画作品です。
楽しく参加させて頂きました!ありがとうございます!
ムーンライトノベルズにも載せてますが、多少加筆修正しました。
【蒼き月の輪舞】 モブにいきなりモテ期がきました。そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!
黒木 鳴
BL
「これが人生に三回訪れるモテ期とかいうものなのか……?そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!そして俺はモブっ!!」アクションゲームの世界に転生した主人公ラファエル。ゲームのキャラでもない彼は清く正しいモブ人生を謳歌していた。なのにうっかりゲームキャラのイケメン様方とお近づきになってしまい……。実は有能な無自覚系お色気包容主人公が年下イケメンに懐かれ、最強隊長には迫られ、しかも王子や戦闘部隊の面々にスカウトされます。受け、攻め、人材としても色んな意味で突然のモテ期を迎えたラファエル。生態系トップのイケメン様たちに狙われたモブの運命は……?!固定CPは主人公×年下侯爵子息。くっついてからは甘めの溺愛。
聖女召喚の巻き添えで喚ばれた「オマケ」の男子高校生ですが、魔王様の「抱き枕」として重宝されています
八百屋 成美
BL
聖女召喚に巻き込まれて異世界に来た主人公。聖女は優遇されるが、魔力のない主人公は城から追い出され、魔の森へ捨てられる。
そこで出会ったのは、強大な魔力ゆえに不眠症に悩む魔王。なぜか主人公の「匂い」や「体温」だけが魔王を安眠させることができると判明し、魔王城で「生きた抱き枕」として飼われることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる