目は見えなくなったけど、この世界で頑張りたい。

いがむり

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大人に近づくお年頃 上

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息苦しさを覚える。重圧。またこれだ。何かが、聞こえてくる。走りたくても、脚は動かなかった。逃げることは許されない、そう言われている気がした。

 

人の姿を見た。腰を曲げ、杖を突いている年老いた男とも女とも判別がつかない人。誰も寄せ付けない雰囲気。声が聞こえる。張り付くような、耳にこびり付く、震えた声。老年相応しい声。

 

ああ、恐ろしや。恐ろしや。獣人は獣であると人が言う。人を人と思わぬ外道共。

人に近づくでないよ。また拐われてしまうからね。狩りも止めなさい。

憎い……憎しい人の子。人族は悪だ。昔も今も。

否、誰しも同じとは限らぬ……

人の子……人の子……ここから出ていけ。悪魔め、私の中から出ていけ。

壊される。壊れてしまう前に……

あれが引き寄せる。

あれは平穏を崩す。もはや悪魔ではなかろうか。

……否。彼らとは違う。ただの迷い子だ。

本当に?

ほんとうに?

ホントウニ?

 

時折、声が二重に聞こえる。幼さのある、少年のように無邪気な声。とても異質で老いた声を誘おうとしている。

 

 

ああ、恐ろしや。恐ろしや。私さえも惑わせる人の子。

憎い……違う……ナニモ、何も違わぬ。

この村から追い出せ。

ソウダ、ヒトノコヲオイダセ!

 

声に歓喜と殺意と憎悪が混ざる。そして今、優真自身に感じる恐れの感情がどの夢の中よりも鮮明に感じ取れた。すぐにここから離れようと、二歩後すざり。すぐにその場から背を向けて走る、いや、走ろうとした。背を向けたはずの人の姿があった。周囲から少年の笑い声が聞こえてくる。体は動かない。眼があった気がする。視線を、圧を感じる。恐ろしくても、逃げたくても体は何一つ動かない……そして、

 

「——ミツケタ」

 

 

 

 

布団から勢いよく身を起こした。呼吸も荒く、汗も滝のように流れる。ゆっくりと両手で顔を覆う。自分の視界が闇であることに今以上に不安を煽ることはない。

「どうして……今になって」

あれから僕も背が伸びた。声も少しずつ低くなっている。体は十二、三歳程らしい。ご飯を食べ、森へ採集や狩りへ赴き、村の人と挨拶する。これほど健やかで穏やかな生活はないだろうと、今は朧げになりつつある元の姿と比較する。

『ユーマ、また悪い夢でも……』

「大丈夫だよ、デリー」

ゆっくりと長い呼吸を繰り返す。落ち着いたところで布団を片付けようと立ち上がる。布団を丸めて部屋の隅に置いたところで優真を呼ぶ声。返事をすれば、部屋をノックしておはよ、の言葉。

「おはよう、ギル」

《おはよ、ユーマ》

ジギルも随分背が伸びたようで、隣で聞こえていた声も今では頭一つ分高く聞こえる。優真の背が伸びにくいのか、獣人の種族的に背が伸びやすいのか、同世代の子供は全員優真の背を越した。会う度に優真の背が伸びないことを心配したり、ちょっかいを掛けたりと様々ではあるが優真のことを気にかけてくれた。

「(それが少しくすぐったいのだけれど)」

ジギルが優真のいくつか補助をするようになったのは半年ほど前。それまでは優真自身で出来ないところをジャイールが抱えて移動したり、ミューラが手を取り道具やその他の場所を触れさせたり案内したりと夫婦で支えてもらうことが多かった。

「おわっ」

《おっと。大丈夫か?》

なんでもないところで躓いてしまったが、ジギルに難なく支えられた。

「うん、ありがとうギル」

ジギルはおう、と返して朝食のリビングへと共に歩いていく。ジギルも以前より優真に対する態度が変わってきた。少し素っ気無いところもあるが思春期にはよくある反応のため、少し可愛らしく見える。

《ミューラ、つらくないか……?》

《全然大丈夫!もう、心配しすぎよ》

リビングではこのようにジャイールがミューラにべったりである。その原因はミューラの大きくなった腹部にある。

「おはよう、ミューラ姉さん」

《あらおはよう。もう、聞いて?ジャイールが近すぎてやること成すこと儘ならないわ》

《それはミューラとお腹の子が心配で……》

これも半年過ぎれば見慣れた光景。ジギルも優真もくすりと笑って食卓を囲む。

《ミラ姉ちゃん、兄ちゃんのそれは暫く治らないと思う》

「僕もそう思うよ」

そうして穏やかに話していると扉を開ける音と二人の挨拶。

《おはよう!ネロおばさんが果物をくれたの》

《姉ちゃん待ってよぉ、あ!ユーマにいちゃん、おはよ》

「おはようメル、ニル」

二人もはきはきと言葉を話すようになり、メルは優真と同じ背丈、ニルも優真の頭一つ下。優真の背を抜かすのもそう遠くないだろう。ニルに裾を引かれた合図で両腕を広げれば嬉しそうな声色で優真に抱きつく。

《あ~!ユーマにいちゃん、僕も!》

メルに先を越されたニルが羨ましいと言わんばかりに優真の袖を引く。メルのしょうがないなぁ、の言葉にジギルがなんでメルが仕方なさそうなんだ、と返した。メルとジギルのやり取りをふふ、と声を漏らしながらもメルが離れてすぐにニルが跳ねるようにぶつかるのを自身の体幹で抱き留めた。

「メルもニルも、大きくなったね」

《そりゃ、いっぱい狩りしてるもん。ね!ニル》

《ねー!》

花畑で飾りを作っていた頃よりも成長した二人はジギルと優真の姿を見て、意欲的に狩りをするようになった。男性陣に交じってペティと共に狩りをしている様子に逞しさを感じていた。

《強くなったらミューラねえを守れるもん!困ったことがあったら何でも言ってね?》

《じゃあ!僕はジルにいちゃんを、守るもん!》

《俺の言葉も取ってないか?それ》

《じゃあってニル……俺はついでなのか?》
《ふふ、もう……早く食べてしまいなさいね》

食卓を囲い、会話を挟みつつ朝食を食べる。食事からか空気からか、温もりを感じながら一日が始まる。ふとミューラが優真に尋ねる。

《ねえユーマ、今日は何か予定はあるかしら》

「今日はガロスさんのところに行くよ」

継続して続けている特訓の成果をグレースに見せることになっている。

《じゃあ丁度良かったわ、お願いされていたものがあったの。お渡しして貰えるかしら》

「うん、分かった」

《ユーマ、俺も行っていいか?》

時々、ジギルもガロスと組手や森を駆け回り、優真がグレースと特訓している間に競い合うようになった。

「じゃあ一緒に行こう」

《ん》

素っ気無さそうな返事に聞こえるが、内心ガッツポーズでもするくらい喜んでいることは優真も気づいている。そうしてミューラからの預かりものを手にジギルとグレースのもとへ向かった。

 

 

 

「御神木様……えっと」

戸惑いの声を発する優真は現在、ジギルの背に乗り腕立ての重りとなっていた。

《ぐ、ぬぅ……!ごじゅう、さ、んぐぉ……!》

因みに、優真のみでは軽すぎて重りにならないため、一本の丸太をジギルの胴体程度の長さに割り、その内の四本を背に乗せた。この丸太が中々重量のあるもので、ガロスがこの丸太を用意するのにまあまあ苦労したという。

『訓練には最適でしょう?』

「えっと、そうですね。それでガロスさんは……」

横に視線を向ければ、長い布に何かを縫い付けている。時折、針が刺さってしまうのか、イテッと声が聞こえている。

『ペティへの贈り物に、手ぬぐいをあげるみたいです。刺繍もミューラに教えて貰っていたんですよ』

教わっていたことは初耳だった。偶然が重なっていたのか、そういった場面に遭遇しなかったらしい。

《あー、これは……こうか?いや、こうだったか?》

集中しているらしく、時折独り言を零しつつ手元を動かしている。遠目から見ている限りでは形になってきているように見える。

「ガロスさん、すぐに上達しそうですね」

『ええ。ミューラにお願いしてよかったです。ミューラのお腹の子も、もう少しですね』

「はい、ジル兄さんがミューラ姉さんのこととても気にかけていて。少し、心配し過ぎな気がしますが」

『もう親ばかになっているみたいで、安心しました』

確かに二人の子供であり、二人が親になったという認識と自覚が芽生えてきているのかもしれない。

「ギル、僕たちでミューラ姉さんとジル兄さん、支えてあげないとね」

《っああ、そ、うだな!き、きゅうじゅ、きゅぅ……》

ひゃく、と苦しそうに呟いた後、地面に押し潰れるように倒れ込んだジギル。優真もジギルによって落ちた丸太と共に地面に尻餅をつく。

「お、っと。お疲れ様。ギル」

《もう……動けない……》

『ジギルは初めの頃より、随分と筋力が付いてきましたね』
グレースの言葉に疲労交じりながらも喜ぶジギル。しかし、まだ伸び代はありますね……どんどん難易度をあげていきましょう、の言葉に項垂れる。その横では、優真が手の平を丸太の方に突き出し、横に払う仕草をすれば、あれだけ重かった丸太が浮き上がり広場の隅の方へ積み上がっていった。ジギルがおお、と感嘆の声を漏らす。

『大分魔法の制御に慣れてきましたね。大変よろしい』

「ありがとうございます」
今では眼に魔法を使わずとも風の流れや匂い、聞こえてくる音から大まかな状況が判断が付くようになった優真。盲目には変わりなくとも、魔法で補い日常生活を送ることが出来ている。

《よし、今日はここまでだな。ギル~!手合わせするぞ~》

《もうですかぁ……?はぁい……!》

ガロスに呼ばれ渋々休めていた体を起こし、次第に打ち込みや土の擦れる音が聞こえてくる。彼らの手合わせを聞きながら、森全体に意識を向ける。

「(魔物が群れで御神木様の方へ向かっている。その遠方から1、2、3……10の個体。追いかけている?)」

10の個体が魔物を囲うように移動している。統率の取れた行動、遮蔽物を使って魔物を狙っているような……この動きって、

「人間」

『ええ、両手で数えるほ程度の人数。魔物を狙って森のやや中ほどまで侵入しているようです。ガロス、ジークスを呼んで下さい。私は様子を見てきますので、後から合流しましょう。ジギルとユーマは村に戻ってジャイールとペティに伝えて下さい』

《はい!》

「はい」

優真とジギルの返事を聞き、ガロスは獣の姿へ。ジークスの匂いを空気から嗅ぎ分け、森の中へ駆けていった。グレースも鳥の姿に変え、空を飛び去った。残された2人もすぐに荷物をまとめていく。

《ユーマ、俺に乗るか?》

「ギル、お願い」

承知した返事の代わりに、姿を変えたジギルがひと吠え。その声に優真もジギルの背に跨る。それを確認して、村へ全速力で駆ける。

「ギル」

《あぁ。もう少しで着くが、これは俺でも気づいたぜ……!》

魔物が一体こちらに向かってくる。方向からして人間に追われていた群れに近い。

「群れからはぐれたのかも――」

否、その先から様子を窺うようにこちらへ向かう2つの気配。

《どうした》

「ギル、魔物の奥から人の気配もする」

《人が?向こうにいるんじゃなかったのか?》

「魔物を追いかけて来たみたい。ここは僕が対処するから、ギルはその姿のままで」

意図を理解したギルはウォン、と返事をしてユーマを降ろす。

魔物は優真を視認したのか、気配が速く近づいた。対する優真は薙ぐイメージを魔物に向け、右手を払うように振えば――一つ、気配が消えた。ジギルは、言葉もなく魔物がいたであろう場所に向かえば、胴体上下が泣き別れた状態であった。

「ギル」

優真に呼ばれ、魔物から離れれば地面から蔦が現れ、その裂け目に亡骸を埋めていく。

「行こう」

亡骸が完全に埋まりきったのを見届けて、ジギルは優真の下へ戻った。蔦も同時に消滅。人間たちも動く様子はないため、遠回りをしつつも村に帰ることが出来た。

《ジル兄!ペティ姉!いる!?》

ジギルの声に返事を返した2人。ミューラと合わせて3人で話をしていた様子でジギルと優真を迎える。

《ギル、優真も。そんなに急いでどうしたの?》

「それが、魔物の群れが入り口から中ほどの場所にいました。ただ、10人ほどの人間から逃げている様子でした」

《人間が?その人数で森にいるのは珍しいな》

《御神木様がペティ姉とジル兄に伝えるようにって》

《分かったわ。伝えてくれてありがとう》

グレースとガロス、ジークスが人間らの様子を見に行く旨を優真が伝えるとジャイールとペティは、優真とジギルに村の皆をアーラスのもとへ連れていくよう伝言を頼まれた。

《ミューラ姉は?》

《私もメルとニルを連れてすぐにいくわ》

《ミューラ……》

《ジャイール、私は大丈夫だから。そんな顔しないの!》

ジャイールは心配そうだが、ミューラは平静な態度でジャイールを送り出した。

「僕たちも行こう」

《ああ、手分けしようぜ》

「うん、アーラスさんのところで合流しよう」

2人で頷き合い、優真は魔法をかけて開眼し、走り出した。優真の付与付きの索敵魔法は精度が上がり、熱感知や生体感知を並行して行えるようになっていた。そうして、村中を回りアーラスのもとへ住民が集まったところへ優真は到着した。アーラスの周囲には子供たちが集まり、住まいの中に体の弱い男性陣やミューラら女性陣が避難していた。

「アーラスさん」

《全く、村の奴らが突然やって来たと思えば、この有様だ。人間どもに魔物らが森を回っているとか何とか……近いのか》

「はい、村の入り口から中ほどに――っ」

村の近くで村の住人、獣人とは異なる気配。その方向を見つめる優真。

「近い――入口付近に、います」

《おい!女と子供、あと自分を守れない奴は家の中に入れ!鍵も窓も閉めろ!》

《ユーマ、戻ってたのか!》

《ジギル、こいつを連れて家に入れ。いや、お前らは男共に混ざって見張りと護衛だ》

淡々と指示をするアーラスに分かった返事をしたが、問いかけるジギル。

《どういうことだ?》

「人が近くにいるんだ」

《警戒しろってことだ、ジギル》

2人の言葉に眉を顰めるジギル。不透明な危険が、目前に迫っていた。






▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽
お久しぶりです……ようやく投稿できました...…


自分も少し安定している時期なので今のうちにたくさん投稿したい……です。
希望的観測ですが……いつか自費出版でも良いから自分の創作物を本にしたい気持ち、あります( ・`д・´)。


投稿してから読んで下さり、本当にありがとうございます。エール頂いたり♥️頂いたりめちゃくちゃ(言葉にならないくらい)嬉しいです。
これからも頻度ナメクジですが、読んで頂けると幸いです!
よろしくお願いします~!
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