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▲お話△
村の住人、それぞれの思案。
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《さあ着いたぞ》
ジークスさんに抱えられて暫く経った。なんだか獣臭い。
『木製の門と柵、周りには堀があるよ。田舎の村みたい』
いや何時代だよ。もしかしてタイムスリップしたのか?
《長!》
《長様!》
人間と動物のような足音が混在している。でも、動物の鳴き声は一切無い。どういうことだ?
《長様。その子供は、人間の?》
老人が尋ねる。どこか訝しそうに聞こえるのは聞き間違いだろうか。
《ああ、そうだ。詳しい話は後でも良いか》
《承知しました》
「ジ、ジークスさん……」
《安心しろ。ここに住む者に危害を与える者などいない》
僕が不安がっていたように見えたのか、安心させようとしている。しかし、僕が聞きたいのは全く別のことなのだが。
《ペティ、ジャイール。小僧を頼む》
《はい!》
《おう!》
元気な女性と男性の声。声からしてまだ若い。
『ユーマから見て右にいるよ』
「よろしくお願い……します」
《私はペティだよ》
《俺はジャイールだ》
ジークスさんは僕をジャイールさんに預けた。
《ひとまず……体を洗おうか!》
《服もボロボロだな。何か着るものを貰ってこよう》
《うん、お願い》
『二人とも気が利いて助かるね!』
デリーの言う通り、何も見えない今の僕にはメリットしかない。
「ペティさん、ジャイールさん。ありがとうございます」
《おう!》
《どういたしまして》
ジャイールは住民の元へ走っていった。見送った二人は水辺の方へ向かった。
《長様が子供を連れてくるなんて珍しい……しかも人間の子供だなんて》
「ジークスさんに会ったとき、僕は迷子だったのでここまで連れてきて貰って感謝しかありません。それに……」
《それに?》
「僕は、捨て子のようで、どこへも行く当てがありませんでしたから」
《そう……辛かったね》
「ありがとうございます……」
《あっ、そういえば名前、聞いていなかったね》
日本の自己紹介より、ここでは外国式の方がいいのかもしれない。
「僕は、優真・早乙女って言います」
《ユーマサオトメ?長い名前だね》
ここには苗字の概念は無いのか。
「えっと、優真と呼んでください」
《分かった。ユーマ》
《おーい!持ってきたぞ~》
ジャイールさんが軽い足取りで戻って来た。
「ありがとうございます、ジャイールさん」
《おう!》
襟に刺繍が入ったチュニックとズボンを貰ったが、僕には少し大きく感じたのはジャイールさんに申し訳ないから言わないでおこう。手探りながらも、なんとか服を着ることができた。
『あはっ、反対だよ?ユーマ』
デリーに笑われてしまった。
《ユーマ、前後逆だよ?ほら》
あっさり服を脱がされてしまった。頑張って着たのに。
《はい、両腕あげてー?》
万歳の要領で腕をあげる。僕が子供だからなのもあるけど、やはり恥ずかしい。中身は17歳の男なんだ。
「(外見と中身が違うと、少し不便……)」
《はい!できたよ》
「ありがとうございます」
《小僧、ユーマって名前なのか?》
まだ、ジャイールさんには自己紹介していなかった。
「はい、優真と言います」
《改めてよろしくな!ユーマ》
その頃、ジークスをはじめとする村の重役たちはというと──
《成程、そういう経緯でしたか》
《しかし、人間どもは本当に……》
《なんと愚かしいことだ》
重役たちは皆、優真に心を痛めている。
《それに、恐らく……小僧は目が見えていない》
ジークスの言葉を聞いた重役たちは目を伏せる。
《罪もない子供を……目が見えないから捨てたということですか》
《またも人間は酷いことをする……》
ジークスは皆の表情を見て安堵した。
《それで提案だが、我らの村に住まわせても良いか?》
《ええ、構いませんとも。なあ?皆》
重役たちは頷いた。
《すまぬ。皆にはいつも迷惑をかけてばかりだ》
《いえいえ、ジークス様が我々獣人族の村長として前に立っていただいているからこそ……!》
そう、この村は獣人族の村。皆が獣であり、人型にもなることができる。そしてこの村の筆頭、村長がジークスである。
《かつては我らも人間と交流を共にし、互いに分かち合えるものと思われてきた。しかし、数十年前の反逆があってからというもの、人間どもの良い話をさっぱり聞かない》
一人が呟いた。それにつられてまた一人が口を開く。
《裏切られた我らは暮らしも困窮し、何度も土地を変え、ここにたどり着いた。そのこともあり、人間を憎んだ者もいる。》
また一人呟く。
《ましてやガロスのように反逆の話を聞き、人間を毛嫌いする者まで出てきておる……》
再び沈黙する一同。
《(もう、あの頃には戻れぬのか……)》
ジークスは天を仰いだ。
一方ガロスは、森の中をふて腐れながらトボトボ歩いていた。
《なんで皆は人間の味方しているんだよ……昔、裏切られたってのに、信じられるかよ!》
人間を毛嫌いしているジークスの弟、ガロスである。
《少し前にも奴らはこの森の大事な御神木を切り倒そうとした!その前にも!》
ガロスは村長の弟ということもあり、森の中枢にある御神木の警護を担っていた。
《御神木が無くなれば、この森……いやそれよりもっと遠くの場所まで腐りきってしまう。人間はそれを分かってない!》
ガロスは地団駄を踏む。
『ガロス』
《その声は……御神木様!》
ガロスは御神木のある方に顔を向ける。すると、顔を向けた方向の草陰から痩せ細った小鹿が現れた。
『またそのようなことを言って。毛嫌いするものじゃありませんよ?』
小鹿は首を横に振る。御神木は小鹿を依代にしてガロスに話しかける。
《しかし、人間どもは貴方様を切り倒そうとしていました!》
『ガロス、ここの村に住む全てが悪人ではないでしょう?』
《村のみんなに悪い奴はいません!いるはずがありません!》
『……(本当に頑固なんだから)』
ガロスの頑なな様子に小鹿もお手上げ。
『随分と昔、あなた達がこの近くに移住する前よ。この森全体を人間が領土に入れていたわ。彼らはこの体、この森の全てを守り、共存が出来ていたの』
小鹿の言葉に目を逸らすガロス。小鹿はガロスの視界に入り、ガロスは別の方に目を逸らす。その順繰りを何度も繰り返す。暫くすると諦めて、ガロスは大きくため息を吐いた。
《……信じられません》
『さっき来た人の子、確かユーマだったかしら』
ガロスの目がつり上がった。
《あの人間……‼》
『話は最後まで聞きなさい』
《……はい》
『人間が全て善良とは言えない。けれど、全てが悪でもないの。何でも決めつけるのはガロス、あなたの悪い癖』
ガロスはまだ納得していない様子で小鹿を見る。
『はあ……その目、その身で、確かめてみなさい。そしたら私の言っていることが分かるはず』
△▲△▲△
今度の投稿は年明けですね~
良いお年を~
ジークスさんに抱えられて暫く経った。なんだか獣臭い。
『木製の門と柵、周りには堀があるよ。田舎の村みたい』
いや何時代だよ。もしかしてタイムスリップしたのか?
《長!》
《長様!》
人間と動物のような足音が混在している。でも、動物の鳴き声は一切無い。どういうことだ?
《長様。その子供は、人間の?》
老人が尋ねる。どこか訝しそうに聞こえるのは聞き間違いだろうか。
《ああ、そうだ。詳しい話は後でも良いか》
《承知しました》
「ジ、ジークスさん……」
《安心しろ。ここに住む者に危害を与える者などいない》
僕が不安がっていたように見えたのか、安心させようとしている。しかし、僕が聞きたいのは全く別のことなのだが。
《ペティ、ジャイール。小僧を頼む》
《はい!》
《おう!》
元気な女性と男性の声。声からしてまだ若い。
『ユーマから見て右にいるよ』
「よろしくお願い……します」
《私はペティだよ》
《俺はジャイールだ》
ジークスさんは僕をジャイールさんに預けた。
《ひとまず……体を洗おうか!》
《服もボロボロだな。何か着るものを貰ってこよう》
《うん、お願い》
『二人とも気が利いて助かるね!』
デリーの言う通り、何も見えない今の僕にはメリットしかない。
「ペティさん、ジャイールさん。ありがとうございます」
《おう!》
《どういたしまして》
ジャイールは住民の元へ走っていった。見送った二人は水辺の方へ向かった。
《長様が子供を連れてくるなんて珍しい……しかも人間の子供だなんて》
「ジークスさんに会ったとき、僕は迷子だったのでここまで連れてきて貰って感謝しかありません。それに……」
《それに?》
「僕は、捨て子のようで、どこへも行く当てがありませんでしたから」
《そう……辛かったね》
「ありがとうございます……」
《あっ、そういえば名前、聞いていなかったね》
日本の自己紹介より、ここでは外国式の方がいいのかもしれない。
「僕は、優真・早乙女って言います」
《ユーマサオトメ?長い名前だね》
ここには苗字の概念は無いのか。
「えっと、優真と呼んでください」
《分かった。ユーマ》
《おーい!持ってきたぞ~》
ジャイールさんが軽い足取りで戻って来た。
「ありがとうございます、ジャイールさん」
《おう!》
襟に刺繍が入ったチュニックとズボンを貰ったが、僕には少し大きく感じたのはジャイールさんに申し訳ないから言わないでおこう。手探りながらも、なんとか服を着ることができた。
『あはっ、反対だよ?ユーマ』
デリーに笑われてしまった。
《ユーマ、前後逆だよ?ほら》
あっさり服を脱がされてしまった。頑張って着たのに。
《はい、両腕あげてー?》
万歳の要領で腕をあげる。僕が子供だからなのもあるけど、やはり恥ずかしい。中身は17歳の男なんだ。
「(外見と中身が違うと、少し不便……)」
《はい!できたよ》
「ありがとうございます」
《小僧、ユーマって名前なのか?》
まだ、ジャイールさんには自己紹介していなかった。
「はい、優真と言います」
《改めてよろしくな!ユーマ》
その頃、ジークスをはじめとする村の重役たちはというと──
《成程、そういう経緯でしたか》
《しかし、人間どもは本当に……》
《なんと愚かしいことだ》
重役たちは皆、優真に心を痛めている。
《それに、恐らく……小僧は目が見えていない》
ジークスの言葉を聞いた重役たちは目を伏せる。
《罪もない子供を……目が見えないから捨てたということですか》
《またも人間は酷いことをする……》
ジークスは皆の表情を見て安堵した。
《それで提案だが、我らの村に住まわせても良いか?》
《ええ、構いませんとも。なあ?皆》
重役たちは頷いた。
《すまぬ。皆にはいつも迷惑をかけてばかりだ》
《いえいえ、ジークス様が我々獣人族の村長として前に立っていただいているからこそ……!》
そう、この村は獣人族の村。皆が獣であり、人型にもなることができる。そしてこの村の筆頭、村長がジークスである。
《かつては我らも人間と交流を共にし、互いに分かち合えるものと思われてきた。しかし、数十年前の反逆があってからというもの、人間どもの良い話をさっぱり聞かない》
一人が呟いた。それにつられてまた一人が口を開く。
《裏切られた我らは暮らしも困窮し、何度も土地を変え、ここにたどり着いた。そのこともあり、人間を憎んだ者もいる。》
また一人呟く。
《ましてやガロスのように反逆の話を聞き、人間を毛嫌いする者まで出てきておる……》
再び沈黙する一同。
《(もう、あの頃には戻れぬのか……)》
ジークスは天を仰いだ。
一方ガロスは、森の中をふて腐れながらトボトボ歩いていた。
《なんで皆は人間の味方しているんだよ……昔、裏切られたってのに、信じられるかよ!》
人間を毛嫌いしているジークスの弟、ガロスである。
《少し前にも奴らはこの森の大事な御神木を切り倒そうとした!その前にも!》
ガロスは村長の弟ということもあり、森の中枢にある御神木の警護を担っていた。
《御神木が無くなれば、この森……いやそれよりもっと遠くの場所まで腐りきってしまう。人間はそれを分かってない!》
ガロスは地団駄を踏む。
『ガロス』
《その声は……御神木様!》
ガロスは御神木のある方に顔を向ける。すると、顔を向けた方向の草陰から痩せ細った小鹿が現れた。
『またそのようなことを言って。毛嫌いするものじゃありませんよ?』
小鹿は首を横に振る。御神木は小鹿を依代にしてガロスに話しかける。
《しかし、人間どもは貴方様を切り倒そうとしていました!》
『ガロス、ここの村に住む全てが悪人ではないでしょう?』
《村のみんなに悪い奴はいません!いるはずがありません!》
『……(本当に頑固なんだから)』
ガロスの頑なな様子に小鹿もお手上げ。
『随分と昔、あなた達がこの近くに移住する前よ。この森全体を人間が領土に入れていたわ。彼らはこの体、この森の全てを守り、共存が出来ていたの』
小鹿の言葉に目を逸らすガロス。小鹿はガロスの視界に入り、ガロスは別の方に目を逸らす。その順繰りを何度も繰り返す。暫くすると諦めて、ガロスは大きくため息を吐いた。
《……信じられません》
『さっき来た人の子、確かユーマだったかしら』
ガロスの目がつり上がった。
《あの人間……‼》
『話は最後まで聞きなさい』
《……はい》
『人間が全て善良とは言えない。けれど、全てが悪でもないの。何でも決めつけるのはガロス、あなたの悪い癖』
ガロスはまだ納得していない様子で小鹿を見る。
『はあ……その目、その身で、確かめてみなさい。そしたら私の言っていることが分かるはず』
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今度の投稿は年明けですね~
良いお年を~
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