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▲お話△
男の友情
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晴れた空に周囲を囲うように覆い茂る木々、鳥類の軽やかな鳴き声、風がそよぎ葉が擦れる音、そして鞭をスナップさせる音と、少年の僅かな声。
「いっ……!」
『動きについてこれるようになることが第一ステップですからね?さあさあ、続けますよ』
僕が薄ら眠気眼だった早朝から特訓が始まったものの、僕の腹時計が正しければ現在、陽は真上に位置しているはず。特訓初日にしてスパルタかつハードな内容に僕の体は悲鳴を上げかけていた。しかし、御神木様が半ば強制とはいえ僕も了承した身。ここで留まる訳にはいかない。見えないなら索敵魔法を使い、物体の感覚が掴めないのならサーモグラフィと赤外線での暗視の要領で生体感知を試みる。これを常時発動させたまま……というのが難しい。どちらかに意識を向けた途端、もう一方が維持できなくなってしまう。更に同時に発動できたとしても受け取る情報量が多すぎて脳がパンクしそうになる。これはできるまで時間がかかりそうな気がしてならない……気が遠くなりそう。
「うっ」
『集中力が散漫してますよ、ほら』
「うわっ!」
考えに耽っていたために優真は太い蔓が足に巻きついたことに気付かず、そのまま逆さに吊り上げられてしまった。
「す、すみません」
『ユーマ』
吊り上げられたまま、グレースに額を指で小突かれた優真。
『考えてばかりでは動けるものも動けなくなります。見えないからこそ、陥ってしまうのもありますけど』
「はい……」
『ですから、直感に頼ることもいいと思いますよ』
それって、“考えるな、感じろ”みたいな……?でも、今のままでは闇雲に避けるしかできない。魔法を同時展開しつつ攻撃を避ける。なら、“習うより慣れろ”に近いのかな。
『ああ、それから。周囲に目を向けることも忘れずに』
御神木様、更にハードルを……明日は全身筋肉痛決定となりました。
『さあ、続けますよ』
あー、頭に血が上ってきた。
「ご、御神木様……その前に、お、降ろして下さいません、か」
『あ』
《御神木様~、ユーマ》
ガロスは2人がいるであろう、普段自分がグレースと共にいた場所に向かっていた。現在、陽は真上だった時刻からおよそ2、3刻経過。昼食を持参していないであろう優真のため、来る途中でいくつか採ってきた果実を手にしていた。
《(間違いなくここら辺で御神木様にお会いしているんだが……あたりが外れたか?)》
周囲をせわしなく見回し嗅覚、聴覚も使い2人を探す。遠くから優真の匂いを薄ら感知し、その方向に向かう。次第に匂いが濃くなるにつれ森にこだまする轟音が大きくなり、動いてはいるものの人間の気配もしてきた。
《(おそらく、いや、間違いなくユーマの気配がするな。村から結構離れ……)おわっ⁉》
突然視界に小さな何かが現れた。咄嗟に飛びのいて距離を取ったがそのせいかガロスがいた場所にその何かが僅かに呻き声を漏らしながら倒れていた。
《ユ、ユーマ?》
「うぅ……ガロス、さん?」
『ガロス、やっと来ましたね。咄嗟に後ろに飛びのいたのは良い判断でしたが、もう少し警戒心を持ちなさい。ユーマも、この短時間で大分動きに付いて来れるようになってきましたが、死角からの攻撃と集中力の途切れた隙はまだまだですね』
「はい……」
《は、はい》
怒涛の評論にどうにか返事をしつつ、どうにか体を起こした優真を隣で支える。タイミングよく休憩にありつけた優真の脚はもはや生まれたての小鹿だった。木陰でガロスが採ってきた果物を貰い、皮ごと齧ると柑橘類の香りと甘酸っぱい果肉が口いっぱいに広がる。果物一つが思いのほか大きく、2個程食べれば空腹は満たされていた。
「ガロスさん、ありがとうございました。とても美味しかったです」
《なら良かった。いや~、それにしてもボロボロだな、ユーマ》
「はい……やはり、僕自身の欠点克服が難しいですね」
欠点とは言わずもがな、優真の盲目である。弱視や単なる視力の低下ならば辛うじて動体視力を向上させれば対策の施しようはいくらでもある。しかし、優真の目は全盲。現状、暗闇に一筋も光が差すことはない。これでは、裸眼での目視のみで敵との交戦し背を見せたも同然なのだ。他の誰と比較しても開始地点が0ではなく、マイナス。優真と同世代の子供ですら何かしらの遊びと称して受け身や狩りの動きを真似て学んでいくが、優真にはそれも出来ない。
《目が見えない代わりに、魔法か》
「はい、ただ僕の場合サーチの索敵魔法だけでは感覚と雰囲気的にしか分かりません。どんな姿形をしているのか、弱点がどこにあるのか、言動の変化・武具や防具など。目から分かる情報をどのように補っていくかが問題なんですよね」
優真の言葉を聞いてガロスは目を丸くした。こんな幼い子供がそこまで思案するだろうか、と。自分が彼と同じ年の頃は兄であるジークスと共に森を縦横無尽に駆けまわり、狩りの真似をして遊んでいた。村の子供だってそうだ。自身を客観的に捉え、弱点を具体的に把握し、ハンデを補うために改善する。大人でさえしないし、したがらないことを平然としているのだ、優真の小さな体と頭で。
《ユーマは、すごいな》
「えっ」
ガロスの零した言葉に今度は優真が意表を突かれた顔をしている。
《だって、俺たちがユーマと同じくらいの年の時はそんな難しいことなんて考えなかったな。そういうことは周りの大人にまかせて、遊んでばっかりだった》
「そうなんですか」
優真は少し照れくさそうに顔を逸らしたが、ガロスの瞬きの間に元に戻ってしまった。
「でも、僕はそんなのじゃないんです」
優真がどのような顔をしているのか、俯いたままでガロスからは見えない。
「僕はずっと何もしていないんです。この村に来る前だって、すごいことなんて何もしてこなかった。いつでも気を張って、息をひそめて、誰かに指を指されないことだけを気にしていた。知識のある人ならもっと頭を使って息をひそめることもなかったはず。勇気のある人なら、自分から立ち向かって何事にも負けずに生きていたはず。僕は……僕は、小さな世界で、ずっと生活していました」
そう言って顔を上げた優真の眉尻は下がっていた。グレースはいつの間にかいなくなっており、ガロスは優真の話を聞き、暫く悩むように唸った後、口を開いた。
《やっぱり俺は、ユーマをすごいと思うぞ?》
「え……えっ?」
先程よりさらに困惑した声を発する優真。それが可笑しくなって少しガロスはくく、と笑う。
「え、な、なんで笑うんですか」
《いや、悪い悪い。なんか面白くてな》
「えぇ……」
《ユーマがこの村に来る前のことは、正直言って想像つかない。でも、俺たちよりもずっと大変だっただろうことは理解しているつもりだ。そういう辛いことはずっと引きずってしまうものだってことも、兄貴や村の重役たちを見ていれば分かる。だからな?今、ユーマがここで前を向いて、ユーマ自身が成長しようと、どうにかしようと考えていることが、俺は、すごいと思う》
面と向かってユーマに話すとどこか照れくさくなるな……
《ま、まあ!頑張れば御神木様だってユーマのことを認めて、ご加護をくださるかもしれないしな!》
「ガロスさん……」
『男の友情、ですね』
「《うわぁ!》」
緩い空気を壊すように2人の間に小鹿の姿で現れたグレース。ガロスも優真も声を揃えて驚き叫ぶ。
《御神木様ぁ、驚かせないでくださいよ》
『驚いたということは、私の気配を察知できなかったということですね?』
しまった、と口を手で押えるガロスだったが時すでに遅し。グレースによる愛の鞭という名の集中砲火を暫く浴びる羽目になった。ついでに優真も愛の鞭に巻き込まれ、第二の被害者となってしまったのだった。
「いっ……!」
『動きについてこれるようになることが第一ステップですからね?さあさあ、続けますよ』
僕が薄ら眠気眼だった早朝から特訓が始まったものの、僕の腹時計が正しければ現在、陽は真上に位置しているはず。特訓初日にしてスパルタかつハードな内容に僕の体は悲鳴を上げかけていた。しかし、御神木様が半ば強制とはいえ僕も了承した身。ここで留まる訳にはいかない。見えないなら索敵魔法を使い、物体の感覚が掴めないのならサーモグラフィと赤外線での暗視の要領で生体感知を試みる。これを常時発動させたまま……というのが難しい。どちらかに意識を向けた途端、もう一方が維持できなくなってしまう。更に同時に発動できたとしても受け取る情報量が多すぎて脳がパンクしそうになる。これはできるまで時間がかかりそうな気がしてならない……気が遠くなりそう。
「うっ」
『集中力が散漫してますよ、ほら』
「うわっ!」
考えに耽っていたために優真は太い蔓が足に巻きついたことに気付かず、そのまま逆さに吊り上げられてしまった。
「す、すみません」
『ユーマ』
吊り上げられたまま、グレースに額を指で小突かれた優真。
『考えてばかりでは動けるものも動けなくなります。見えないからこそ、陥ってしまうのもありますけど』
「はい……」
『ですから、直感に頼ることもいいと思いますよ』
それって、“考えるな、感じろ”みたいな……?でも、今のままでは闇雲に避けるしかできない。魔法を同時展開しつつ攻撃を避ける。なら、“習うより慣れろ”に近いのかな。
『ああ、それから。周囲に目を向けることも忘れずに』
御神木様、更にハードルを……明日は全身筋肉痛決定となりました。
『さあ、続けますよ』
あー、頭に血が上ってきた。
「ご、御神木様……その前に、お、降ろして下さいません、か」
『あ』
《御神木様~、ユーマ》
ガロスは2人がいるであろう、普段自分がグレースと共にいた場所に向かっていた。現在、陽は真上だった時刻からおよそ2、3刻経過。昼食を持参していないであろう優真のため、来る途中でいくつか採ってきた果実を手にしていた。
《(間違いなくここら辺で御神木様にお会いしているんだが……あたりが外れたか?)》
周囲をせわしなく見回し嗅覚、聴覚も使い2人を探す。遠くから優真の匂いを薄ら感知し、その方向に向かう。次第に匂いが濃くなるにつれ森にこだまする轟音が大きくなり、動いてはいるものの人間の気配もしてきた。
《(おそらく、いや、間違いなくユーマの気配がするな。村から結構離れ……)おわっ⁉》
突然視界に小さな何かが現れた。咄嗟に飛びのいて距離を取ったがそのせいかガロスがいた場所にその何かが僅かに呻き声を漏らしながら倒れていた。
《ユ、ユーマ?》
「うぅ……ガロス、さん?」
『ガロス、やっと来ましたね。咄嗟に後ろに飛びのいたのは良い判断でしたが、もう少し警戒心を持ちなさい。ユーマも、この短時間で大分動きに付いて来れるようになってきましたが、死角からの攻撃と集中力の途切れた隙はまだまだですね』
「はい……」
《は、はい》
怒涛の評論にどうにか返事をしつつ、どうにか体を起こした優真を隣で支える。タイミングよく休憩にありつけた優真の脚はもはや生まれたての小鹿だった。木陰でガロスが採ってきた果物を貰い、皮ごと齧ると柑橘類の香りと甘酸っぱい果肉が口いっぱいに広がる。果物一つが思いのほか大きく、2個程食べれば空腹は満たされていた。
「ガロスさん、ありがとうございました。とても美味しかったです」
《なら良かった。いや~、それにしてもボロボロだな、ユーマ》
「はい……やはり、僕自身の欠点克服が難しいですね」
欠点とは言わずもがな、優真の盲目である。弱視や単なる視力の低下ならば辛うじて動体視力を向上させれば対策の施しようはいくらでもある。しかし、優真の目は全盲。現状、暗闇に一筋も光が差すことはない。これでは、裸眼での目視のみで敵との交戦し背を見せたも同然なのだ。他の誰と比較しても開始地点が0ではなく、マイナス。優真と同世代の子供ですら何かしらの遊びと称して受け身や狩りの動きを真似て学んでいくが、優真にはそれも出来ない。
《目が見えない代わりに、魔法か》
「はい、ただ僕の場合サーチの索敵魔法だけでは感覚と雰囲気的にしか分かりません。どんな姿形をしているのか、弱点がどこにあるのか、言動の変化・武具や防具など。目から分かる情報をどのように補っていくかが問題なんですよね」
優真の言葉を聞いてガロスは目を丸くした。こんな幼い子供がそこまで思案するだろうか、と。自分が彼と同じ年の頃は兄であるジークスと共に森を縦横無尽に駆けまわり、狩りの真似をして遊んでいた。村の子供だってそうだ。自身を客観的に捉え、弱点を具体的に把握し、ハンデを補うために改善する。大人でさえしないし、したがらないことを平然としているのだ、優真の小さな体と頭で。
《ユーマは、すごいな》
「えっ」
ガロスの零した言葉に今度は優真が意表を突かれた顔をしている。
《だって、俺たちがユーマと同じくらいの年の時はそんな難しいことなんて考えなかったな。そういうことは周りの大人にまかせて、遊んでばっかりだった》
「そうなんですか」
優真は少し照れくさそうに顔を逸らしたが、ガロスの瞬きの間に元に戻ってしまった。
「でも、僕はそんなのじゃないんです」
優真がどのような顔をしているのか、俯いたままでガロスからは見えない。
「僕はずっと何もしていないんです。この村に来る前だって、すごいことなんて何もしてこなかった。いつでも気を張って、息をひそめて、誰かに指を指されないことだけを気にしていた。知識のある人ならもっと頭を使って息をひそめることもなかったはず。勇気のある人なら、自分から立ち向かって何事にも負けずに生きていたはず。僕は……僕は、小さな世界で、ずっと生活していました」
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《やっぱり俺は、ユーマをすごいと思うぞ?》
「え……えっ?」
先程よりさらに困惑した声を発する優真。それが可笑しくなって少しガロスはくく、と笑う。
「え、な、なんで笑うんですか」
《いや、悪い悪い。なんか面白くてな》
「えぇ……」
《ユーマがこの村に来る前のことは、正直言って想像つかない。でも、俺たちよりもずっと大変だっただろうことは理解しているつもりだ。そういう辛いことはずっと引きずってしまうものだってことも、兄貴や村の重役たちを見ていれば分かる。だからな?今、ユーマがここで前を向いて、ユーマ自身が成長しようと、どうにかしようと考えていることが、俺は、すごいと思う》
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《ま、まあ!頑張れば御神木様だってユーマのことを認めて、ご加護をくださるかもしれないしな!》
「ガロスさん……」
『男の友情、ですね』
「《うわぁ!》」
緩い空気を壊すように2人の間に小鹿の姿で現れたグレース。ガロスも優真も声を揃えて驚き叫ぶ。
《御神木様ぁ、驚かせないでくださいよ》
『驚いたということは、私の気配を察知できなかったということですね?』
しまった、と口を手で押えるガロスだったが時すでに遅し。グレースによる愛の鞭という名の集中砲火を暫く浴びる羽目になった。ついでに優真も愛の鞭に巻き込まれ、第二の被害者となってしまったのだった。
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