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出会い
第31話 鉱石人形
しおりを挟む――セッコウ洞窟の中は涼しく、3人は先へ先へと進んでいた。
たまに飛び去っていくコウモリや、足元を這う大きなムカデに驚きつつも実に順調だった。
「なぁ、その鉱石人形まで、後どのくらいだ?」
「――はぁ、はぁ、まだまだ先だよ。今で5分の2くらいだ。」
「スネズ…大丈夫かよ?」
「はぁ、はぁ、大丈夫だ。」
「本当か?休憩するか?」
「はぁ…大丈夫だ!進もう!」
スネズは息を切らしながら2人に着いていく。2人はスネズの様子を気にしながら、息を乱すことなく進んでいく。
「おい、アカ!見ろよ、変な生き物がいるぞ!」
「どれどれ?うわっ、何だあれ…ちょっと気持ち悪い…」
「――はぁ、はぁ、あれは大まかに言えば蜘蛛だ。」
「蜘蛛か…にしてはでかいな~」
「――はぁ、刺激しないでくれよ。刺激しなければ襲っては来ないから。」
「え、襲ってくるの?毒とかある?」
「はぁ、大丈夫だ。毒は無いしそんなに危険じゃ無い。向かってこられると気持ち悪いくらいだ。」
「いや~、色んな生き物がいるな~」
シキは見たこともない生き物たちに興奮していた。アカは気持ち悪いのか嫌そうな顔をしている。スネズは説明しながら、一生懸命ついて来ていた。
「――はぁ、はぁ、ここで少し休憩しよう。」
「うーい。」
「はーい。」
「――はぁ、はぁ、もうすぐ鉱石人形が出てきてもおかしくないから、気を抜かずに進んで行こう。」
「わかったわかった。とりあえず、水でも飲んでさ、休めよ。」
「――はぁ、ありがとう。」
少し休憩を挟み、3人は進み出した。
少し肌寒くなって来た頃、スネズが2人を引き留めた。
「なんだよ?」
「しっ…」
「あ、とうとういたの?」
「あそこ…」
スネズが指を差した方向を見ると、人型に繋がった大きな岩があった。
「あれか?」
「うん。」
「よし、アカ行くぞ。」
シキとアカは岩に向かって駆け出した。岩は2人が駆け出した途端、動き出した。
「気をつけろ、アカ!俺が対処するから、隙を見て打ち込んでくれ!」
「わかった!」
鉱石人形は大きな腕を振り回した。シキが腕を掴もうとしたが、凄まじい力に吹き飛ばされた。
「シキっ!」
「大丈夫だ!」
シキはすぐさま、体勢を立て直し鉱石人形に向かって行った。
「シキ!思い出して!掴もうとしたらだめ!」
アカの声にシキは思い出した。
(相手の力を受け流し、そのままっ…)
うまくいかずに、シキはまた吹き飛ばされた。――が前ほどのダメージはなかった。
(もう一度…)
シキは鉱石人形の振り回す腕に手を添え、力の方向を変えた。すると、鉱石人形の巨体が浮き上がり、地面に叩きつけられた。
その隙を見逃さず、アカがスネズ特性ピッケルを打ち込んだ。
「ナイス!シキ。――トドメ!」
ピッケルが鉱石人形に刺さり、アカは色を流し込んだ。鉱石人形は、崩れていき砂になってしまった。
「凄いじゃないか!2人とも!」
スネズが2人の元へ駆け寄り、砂の中に手を突っ込んだ。
砂の中から抜かれた手には、拳大の結晶が握られていた。
「それが、欲しかったやつ?」
「そうだ!これがあれば外装が作れる!」
「でも、少なくね?」
「大丈夫だ!この大きさでも銃が4、5丁は作れる。」
「よかったね。ところで、シキ大丈夫?」
「あぁ、大丈夫だ。力は強かったけど、そんだけだったな。次からは飛ばされねーだろ。」
「そう?よかった。ね、スネズ。もう少し取って帰らない?」
「ええ!大丈夫なのか?」
「大丈夫みたい。シキの練習にもなるし、もう少し行こ!」
「よーし!わかった。なら、付いて来てくれ!」
3人は再び、洞窟の奥へと進んでいった――
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