Paradox world

三章 さあ行こう。この世界の真実を知るために

さあ行こう。

　～朝～
「ん...朝か...」

僕はしょぼしょぼとする目を擦りながら起き上がり周りを確認する。

「あれ...眼鏡...ここに置いたはずなのに...あれ?」

昨日寝る前に自分のそばに置いておいたメガネが見当たらない。と言っても、メガネがないとほぼ見えないので、実質「見えない」のだが。

　数分僕の弱い視力を呪いながらやっと眼鏡を発見した。眼鏡をかけた世界はまるで違う。何もかもが鮮明に見えt...これはいいんだ。それよりも他にみんなも起こさないと今日行動開始の予定だから行動可能範囲が狭まってしまう。
　一通り荷物を揃えた僕は、皆を起こしに行くために走り出した。

～A few moments later～

　全員が起床し、軽く朝食をとる。そして先日伝えられた目標。首相官邸に向けて移動を開始しようと、分担票を確認しながら、出発の準備を整えた。