43 / 55
43
しおりを挟む
「うわぁぁぁぁあん!エルザがぁ!!綺麗すぎて格好良すぎて可愛いすぎて俺いくらでも泣けるよぉぉぉお!世界一愛してるよぉぉお!!」
「リュ、リュ、リュカ!おやめなさい!人前ですよ!ちょっ、リュカ!!!離しなさい!!聞いてますの!!?ねぇ!!」
「・・・・・・・・・・・・え?俺ら、この人に負けたの?」
「・・・・・・残念ながらね。」
ワァァァァ・・・っ!と耳が割れるほどの生徒たちの歓声と拍手。
眼前には、着飾ったフォアさんへの愛が溢れて咽び泣くシュバリエさん。
そう。
只今、表彰式の真っ最中。
課題終了後すぐ着替えさせられて、開会式と同じ会場へ。
そして総合魔法技術大会優勝を掻っ攫ったのは、なんとリュカ・シュバリエ&エルザ・フォアのペアだった。
「まさかのどんでん返し・・・一時間内にゴールが超加点なんて聞いてないし。俺たちだってほぼ一時間だったのに。」
「うぐっ、えぐっ、エルザ綺麗だねぇ・・・えぐっ」
「俺と分かれてすぐフォアさん見つけて、担ぎ上げて爆走単独ゴール決めてたとは思わないですよ、ほんと。」
「うぐっ、えぐっ、可愛いよぉ・・・」
「・・・ぜっっんぜん聞いてませんね、シュバリエさん。」
「ご、ごめんなさいね、小鳥さん。リュカは感極まると昔からこうなの。は、恥ずかしいですわ・・・っ、」
小さめな扇をパタパタさせて、しがみつくシュバリエさんを引き離そうと必死なフォアさん。
でもその顔は満更でもない。
これぞ婚約者パートナー。
愛情と、信頼の塊。
積み上げられた色んな絆。
"なんか、そういうのいいなぁ・・・"
「えっ?!」「ええっ??」
「・・・・・・・・・・・・え?!!なっ、なんすか二人とも?!」
バッ!と息ぴったりで俺の方を振り返った優勝パートナー。
シュバリエさんの涙も止まって、二人ともちょっと顔が赤い。
な、なに?!!照れてる?!
俺、別に何も変なこと言ってな、
「アル、そろそろ僕たちは寮に帰ろう。」
「え゛?!ま、マジで言ってんの?!祝賀会は?!本当に出ないわけ?!俺たちだって・・・うわっ!!おまっ、お前!!!こんな公衆面前でっ!だだだだ抱っこ、」
「素直で可愛いこと言うアルを、誰にも見せたくない。」
「は・・・はああ?俺別に何も・・・・・・あ゛」
そういえば俺、あのクソ男に何かされたんだった。
意味深な言い方だったけど、あれって・・・
「そうだよ。忘れてたでしょ。アル、今ルークの呪いに掛かってるんだからね。」
「エバンズ、それ呪いじゃなくて一応魔法だから。」
「えっ?!えっ!お、俺さっき何て言っ」
「内緒。」
「うわっ、ちょっ、待って!気になるじゃん!あ゛あっ!この、ば、馬鹿!!」
「ミンミン、お幸せに~」
「???!!!!?」
ニヤニヤしながらシュバリエさんに手を振られ(フォアさんにまで)、俺は大観衆の視線を全身に浴びながら、一瞬で会場を後にした。
-----------------------------⭐︎
俺を片腕で縦抱きにしたまま、見慣れた扉の取手をもう片方の手で回し中に入る男の横顔はどこか嬉しそうで、幸せそうで。
この男は、何がそんなに嬉しいのか。
すぐに悪態をつき、可愛げもない。
貧乏で、特に特技もない。
魔力が多いだけで、まだまだ技術は拙くて。
優勝だって逃したわけだし。
そんな俺をどうしてこんなにも必要とするのか、いまだによくわからない。
「・・・・・・僕は、アルの全部が愛おしいんだよ。」
「・・・早くこの呪い解けよ。俺の尊厳にかかわるだろ。」
「ルークは幻術のように精神に干渉する魔法が得意なんだ。今アルに掛けられてるのは、"心の内を声に出してしまう"魔法。謂わば自白剤みたいなものだね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「こら。そんなに強く噛んじゃ駄目だよ。傷になる。」
何だその恐ろしい魔法は。
あのクソ男め。何てことしてくれんだ。
強く噛んだ下唇を、フィンは優しく指でなぞる。
その手つきが、あまりにも優しくて温かいもんだから、俺はまた胸がギュッとなった。
「ルークはあのまま精神に干渉して、アルを操ろうとしたみたいだけどね。・・・本当、殺しとけば良かった。」
「・・・お前、品行方正の見本みたいな顔してんのに実は腹ん中ドス黒いよな。」
「アルのことになると、僕は必死だからね。」
「ばっ・・・・・・かじゃねぇの・・・ほんと・・・」
真っ直ぐ俺を見つめる菫色の瞳が、いつものように弧を描く。
初めて見た時は、吸い込まれるような美しすぎるそれに、体が硬直した。
なのに、今は、不思議と見慣れてしまって。
『今日も相変わらずだな』なんて。
こいつと、フィンと、一緒にいることが日常になっている。
「ボソ(・・・・・・はぁ・・・もう本当可愛すぎる・・・)」
「・・・ハッ!お、お、俺また今またなんか声にっ、」
「・・・内緒。」
「はああああ????」
俺を抱えたまま腰を下ろしたベッドのスプリングがキシキシと小さく鳴いた。
向き合って俺の腰に腕を回したフィンが、俺のことを見上げるような格好だ。
右後方の窓から夕陽が、菫色をより輝かせるよう差し込んでいる。
「・・・ねぇ、アル。聞いて欲しいことがあるんだけど、今話してもいい?」
「・・・・・・?い、いけど。何だよ、そんな改まって。」
「ふっ、ふふ。"僕の心"も話さないと、不平等でしょう?」
そう言って顔を綻ばせるフィンの顔を、俺以外きっと誰も見たことがないんだろう。
何故かその時火がつくように顔に熱が集まって、俺は咄嗟に視線を逸らす。
フィンは何も言わなかったけど、少し笑っているようだった。
"この感情に名前をつけるとしたら?"
とそこまで考えて、俺はこの感情に飲み込まれるのも何か悔しくて。
また菫色の方へと、意識を戻した。
「リュ、リュ、リュカ!おやめなさい!人前ですよ!ちょっ、リュカ!!!離しなさい!!聞いてますの!!?ねぇ!!」
「・・・・・・・・・・・・え?俺ら、この人に負けたの?」
「・・・・・・残念ながらね。」
ワァァァァ・・・っ!と耳が割れるほどの生徒たちの歓声と拍手。
眼前には、着飾ったフォアさんへの愛が溢れて咽び泣くシュバリエさん。
そう。
只今、表彰式の真っ最中。
課題終了後すぐ着替えさせられて、開会式と同じ会場へ。
そして総合魔法技術大会優勝を掻っ攫ったのは、なんとリュカ・シュバリエ&エルザ・フォアのペアだった。
「まさかのどんでん返し・・・一時間内にゴールが超加点なんて聞いてないし。俺たちだってほぼ一時間だったのに。」
「うぐっ、えぐっ、エルザ綺麗だねぇ・・・えぐっ」
「俺と分かれてすぐフォアさん見つけて、担ぎ上げて爆走単独ゴール決めてたとは思わないですよ、ほんと。」
「うぐっ、えぐっ、可愛いよぉ・・・」
「・・・ぜっっんぜん聞いてませんね、シュバリエさん。」
「ご、ごめんなさいね、小鳥さん。リュカは感極まると昔からこうなの。は、恥ずかしいですわ・・・っ、」
小さめな扇をパタパタさせて、しがみつくシュバリエさんを引き離そうと必死なフォアさん。
でもその顔は満更でもない。
これぞ婚約者パートナー。
愛情と、信頼の塊。
積み上げられた色んな絆。
"なんか、そういうのいいなぁ・・・"
「えっ?!」「ええっ??」
「・・・・・・・・・・・・え?!!なっ、なんすか二人とも?!」
バッ!と息ぴったりで俺の方を振り返った優勝パートナー。
シュバリエさんの涙も止まって、二人ともちょっと顔が赤い。
な、なに?!!照れてる?!
俺、別に何も変なこと言ってな、
「アル、そろそろ僕たちは寮に帰ろう。」
「え゛?!ま、マジで言ってんの?!祝賀会は?!本当に出ないわけ?!俺たちだって・・・うわっ!!おまっ、お前!!!こんな公衆面前でっ!だだだだ抱っこ、」
「素直で可愛いこと言うアルを、誰にも見せたくない。」
「は・・・はああ?俺別に何も・・・・・・あ゛」
そういえば俺、あのクソ男に何かされたんだった。
意味深な言い方だったけど、あれって・・・
「そうだよ。忘れてたでしょ。アル、今ルークの呪いに掛かってるんだからね。」
「エバンズ、それ呪いじゃなくて一応魔法だから。」
「えっ?!えっ!お、俺さっき何て言っ」
「内緒。」
「うわっ、ちょっ、待って!気になるじゃん!あ゛あっ!この、ば、馬鹿!!」
「ミンミン、お幸せに~」
「???!!!!?」
ニヤニヤしながらシュバリエさんに手を振られ(フォアさんにまで)、俺は大観衆の視線を全身に浴びながら、一瞬で会場を後にした。
-----------------------------⭐︎
俺を片腕で縦抱きにしたまま、見慣れた扉の取手をもう片方の手で回し中に入る男の横顔はどこか嬉しそうで、幸せそうで。
この男は、何がそんなに嬉しいのか。
すぐに悪態をつき、可愛げもない。
貧乏で、特に特技もない。
魔力が多いだけで、まだまだ技術は拙くて。
優勝だって逃したわけだし。
そんな俺をどうしてこんなにも必要とするのか、いまだによくわからない。
「・・・・・・僕は、アルの全部が愛おしいんだよ。」
「・・・早くこの呪い解けよ。俺の尊厳にかかわるだろ。」
「ルークは幻術のように精神に干渉する魔法が得意なんだ。今アルに掛けられてるのは、"心の内を声に出してしまう"魔法。謂わば自白剤みたいなものだね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「こら。そんなに強く噛んじゃ駄目だよ。傷になる。」
何だその恐ろしい魔法は。
あのクソ男め。何てことしてくれんだ。
強く噛んだ下唇を、フィンは優しく指でなぞる。
その手つきが、あまりにも優しくて温かいもんだから、俺はまた胸がギュッとなった。
「ルークはあのまま精神に干渉して、アルを操ろうとしたみたいだけどね。・・・本当、殺しとけば良かった。」
「・・・お前、品行方正の見本みたいな顔してんのに実は腹ん中ドス黒いよな。」
「アルのことになると、僕は必死だからね。」
「ばっ・・・・・・かじゃねぇの・・・ほんと・・・」
真っ直ぐ俺を見つめる菫色の瞳が、いつものように弧を描く。
初めて見た時は、吸い込まれるような美しすぎるそれに、体が硬直した。
なのに、今は、不思議と見慣れてしまって。
『今日も相変わらずだな』なんて。
こいつと、フィンと、一緒にいることが日常になっている。
「ボソ(・・・・・・はぁ・・・もう本当可愛すぎる・・・)」
「・・・ハッ!お、お、俺また今またなんか声にっ、」
「・・・内緒。」
「はああああ????」
俺を抱えたまま腰を下ろしたベッドのスプリングがキシキシと小さく鳴いた。
向き合って俺の腰に腕を回したフィンが、俺のことを見上げるような格好だ。
右後方の窓から夕陽が、菫色をより輝かせるよう差し込んでいる。
「・・・ねぇ、アル。聞いて欲しいことがあるんだけど、今話してもいい?」
「・・・・・・?い、いけど。何だよ、そんな改まって。」
「ふっ、ふふ。"僕の心"も話さないと、不平等でしょう?」
そう言って顔を綻ばせるフィンの顔を、俺以外きっと誰も見たことがないんだろう。
何故かその時火がつくように顔に熱が集まって、俺は咄嗟に視線を逸らす。
フィンは何も言わなかったけど、少し笑っているようだった。
"この感情に名前をつけるとしたら?"
とそこまで考えて、俺はこの感情に飲み込まれるのも何か悔しくて。
また菫色の方へと、意識を戻した。
340
あなたにおすすめの小説
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
「役立たず」と追放された神官を拾ったのは、不眠に悩む最強の騎士団長。彼の唯一の癒やし手になった俺は、その重すぎる独占欲に溺愛される
水凪しおん
BL
聖なる力を持たず、「穢れを祓う」ことしかできない神官ルカ。治癒の奇跡も起こせない彼は、聖域から「役立たず」の烙印を押され、無一文で追放されてしまう。
絶望の淵で倒れていた彼を拾ったのは、「氷の鬼神」と恐れられる最強の竜騎士団長、エヴァン・ライオネルだった。
長年の不眠と悪夢に苦しむエヴァンは、ルカの側にいるだけで不思議な安らぎを得られることに気づく。
「お前は今日から俺専用の癒やし手だ。異論は認めん」
有無を言わさず騎士団に連れ去られたルカの、無能と蔑まれた力。それは、戦場で瘴気に蝕まれる騎士たちにとって、そして孤独な鬼神の心を救う唯一の光となる奇跡だった。
追放された役立たず神官が、最強騎士団長の独占欲と溺愛に包まれ、かけがえのない居場所を見つける異世界BLファンタジー!
流れる星は海に還る
藤間留彦
BL
若頭兄×現組長の実子の弟の血の繋がらない兄弟BL。
組長の命で弟・流星をカタギとして育てた兄・一海。組長が倒れ、跡目争いが勃発。実子の存在が知れ、流星がその渦中に巻き込まれることになり──。
<登場人物>
辻倉一海(つじくらかずみ) 37歳。身長188cm。
若い頃は垂れ目で優しい印象を持たれがちだったため、長年サングラスを掛けている。 組内では硬派で厳しいが、弟の流星には甘々のブラコン。
中村流星(なかむらりゅうせい) 23歳。身長177cm。
ストリートロックファッション、両耳ピアス。育ててくれた兄には甘えん坊だが、兄以外の前では──。
表紙イラストは座頭狂様に描いて頂きました✨ ありがとうございます☺️
オメガだと隠して地味なベータとして生きてきた俺が、なぜか学園最強で傲慢な次期公爵様と『運命の番』になって、強制的にペアを組まされる羽目に
水凪しおん
BL
この世界では、性は三つに分かたれる。支配者たるアルファ、それに庇護されるオメガ、そして大多数を占めるベータ。
誇り高き魔法使いユキは、オメガという性を隠し、ベータとして魔法学園の門をくぐった。誰にも見下されず、己の力だけで認められるために。
しかし彼の平穏は、一人の男との最悪の出会いによって打ち砕かれる。
学園の頂点に君臨する、傲慢不遜なアルファ――カイ・フォン・エーレンベルク。
反発しあう二人が模擬戦で激突したその瞬間、伝説の証『運命の印』が彼らの首筋に発現する。
それは、決して抗うことのできない魂の繋がり、『運命の番』の証だった。
「お前は俺の所有物だ」
傲慢に告げるカイと、それに激しく反発するユキ。
強制的にペアを組まされた学園対抗トーナメント『双星杯』を舞台に、二人の歯車は軋みを上げながらも回り出す。
孤独を隠す最強のアルファと、運命に抗う気高きオメガ。
これは、反発しあう二つの魂がやがて唯一無二のパートナーとなり、世界の理をも変える絆を結ぶまでの、愛と戦いの物語。
オメガだと隠して魔王討伐隊に入ったら、最強アルファ達に溺愛されています
水凪しおん
BL
前世は、どこにでもいる普通の大学生だった。車に轢かれ、次に目覚めた時、俺はミルクティー色の髪を持つ少年『サナ』として、剣と魔法の異世界にいた。
そこで知らされたのは、衝撃の事実。この世界には男女の他に『アルファ』『ベータ』『オメガ』という第二の性が存在し、俺はその中で最も希少で、男性でありながら子を宿すことができる『オメガ』だという。
アルファに守られ、番になるのが幸せ? そんな決められた道は歩きたくない。俺は、俺自身の力で生きていく。そう決意し、平凡な『ベータ』と身分を偽った俺の前に現れたのは、太陽のように眩しい聖騎士カイル。彼は俺のささやかな機転を「稀代の戦術眼」と絶賛し、半ば強引に魔王討伐隊へと引き入れた。
しかし、そこは最強のアルファたちの巣窟だった!
リーダーのカイルに加え、皮肉屋の天才魔法使いリアム、寡黙な獣人暗殺者ジン。三人の強烈なアルファフェロモンに日々当てられ、俺の身体は甘く疼き始める。
隠し通したい秘密と、抗いがたい本能。偽りのベータとして、俺はこの英雄たちの中で生き残れるのか?
これは運命に抗う一人のオメガが、本当の居場所と愛を見つけるまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる