峰打ち攻撃兵の英雄伝

マサ

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Final Season

〜16話€語り継がれる英雄(最終回前編)~

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惑星の地球衝突を防ぐための会議が負傷者を除く隊員、職員で開かれていたが、何をどうすれば良いのか誰も分からなかった
そんな中、リメアからの通信が入った

リメア{報告します、宇宙衛生から入手した移動惑星の情報を元に、我が国の最先端の研究施設で解析した結果…地球上のどの武装、技術を持ってしても破壊は不可能な物質で構成されていることが分かり、それとは別に移動惑星の地表には無数の宇宙人やロボット兵がいることが確認されたとのことだ…}

まさに絶望そのものだ…
だが隊員達はすでに覚悟を決めていた

シンジ「どの武装も技術もダメということは…」

ユウ「残る可能性は…」

進藤「君たちの能力だ」

アルト「大丈夫だ!ここにいる人達はみんな強い能力を持ってるじゃないか!」

ひー「それが…」

あっきー「さっきの戦闘で全力出しちまって、俺達にはもう気が残ってないんだ…」

カイ「施設で気を回復する時間も無さそうだし…」

そう、隊員達の力を合わせた攻撃なら惑星そのものを破壊することも出来ただろう
しかし、ハルノスとディノンと全力で戦った隊員達の気は枯渇していた…
そんな時に立ち上がったのが…

ミネト「俺達が行きます」

アルト「俺らはまだ気が残ってるしな!」

マモル「惑星での戦いより地球の方が大変でしたでしょうからね…」

ミズナ「誰のせいで私達が惑星まで行かされたと思ってんのよ!」

アルト「ギクッ」

ミネト(気が残っている以上に俺が行かなきゃいけない理由があるが…これはコイツらの前では言わない方が良いだろう…)

シンジ「・・・俺が現場の指揮を通ろう」

進藤「任せたぞ…全員無事に帰還させてくれ…」

シンジ「善処するよ…」

先が見えない会議が終わろうとしていた時だった…
廊下から2つの足跡が近づいてきた

ユウ「待て、俺らも行く!」

ステラ「必ず地球を守ってみせるわ!」

シンジ「君達は!先の戦いで負傷を…」

ユウ「そんなものは関係ない!」

ステラ「私達には責任がある…」

そして…もう1つ、足取りが遅い足跡が会議室に近づいてきた

ヨシタカ「あんまり切羽詰まってると実力も出せないよお二人さん」

ユウ「よっしー…そうだな、今は惑星を破壊することだけを考えなければだな」

ステラ「みんなで力を合わせて惑星を破壊するか地球を守る方法を考えなきゃね」

ミネト「考えがあります、皆さん外に行きましょう」

ユウ「ミネトくん…時間も無い、みんな彼に続こう」

気が残っている隊員達は全員外に出てミネトの言う通りの配置、そして能力の準備をした・・・
そう、ミネトがこれからやろうとしていることを聞かないまま…

ミネト「では、あとは数分後の俺の合図に合わせて皆さんの能力を惑星に向けて放ってください!それでは俺も配置についてきます!」

ミネトが皆の元から配置に向かおうとしてアルトの前を通る時だった

アルト「お前は1人じゃないぜ…」

ミネト「!!」

驚いて足を止めてアルトの方を振り返ったミネト
しかし、アルトは冷静にミネトに言い放った

アルト「何してんだよ早く行け、もうすぐ時間なんだろ?」

ミネト「あ、あぁ…」

アルトの言葉を不審に思いながらミネトも配置に着き、その時はすぐに訪れた
惑星が大気圏を突破して上空から落下して来てすぐにミネトは合図を出した

ミネト「今です!各自、順番に能力を!!」

アルト「皆さん頼みましたよ!閃光万雷、ライドモード!!」

まずアルトが惑星に向かって必中の閃光万雷を撃つことで、その電撃に包まれながら隊員達を上空まで放つ

ユウ「風刃-鎌鼬!!」

マモル「機拳ナックル!」

シンジ「レイターブロー!!」

ヨシタカ「レベル2!斬撃-乱反射!」

ドドドドドーン!!!!!!!!

上空に放たれた4人は惑星の表面に向かってありったけの攻撃を撃ちまくる
そして上空から落下してくる4人を受け止めるために…

ステラ「魚座をエンジェリング!緩和する魚群!!」

ミズナ「ウォータークッション!!」

2人の能力によって生み出された柔らかい水によって4人を無事に地上に帰還させる
そして…

ミネト「アルト!」

アルト「・・・閃光万雷…」

ミネト(ありがとなアルト…これで後は俺があの惑星にこの攻撃を当てれば…)

そもそも惑星がどれほどの強度を持っているのか分からない以上、どんなに強力な攻撃を当てても惑星は壊れないかもしれない…
たった一つの能力を除いては・・・

ミネト「みんな…ありがと…ミネウチ!」

バンッ!!

惑星に向かって順調に上空を登っていたミネトは突然誰かに後ろに突き飛ばされた

ミネト「何を!!」

アルト「ミネト、後は任せろ…」

ミネト「アルト!?ダメだ!やめろー!!」

ミネトはアルトが惑星に向かっていく背中を見ながら地上に落下して行った

アルト(ミネトの峰打ちの力は俺の気と融合させた…これでやっとミネトに…ミズナに…マモルに…みんなに借りを返せる…)

ミネト「アルトー!!!!!!」

アルト(どんだけ叫んでんだよミネト…らしくねぇぞ?お前には本当に今までどれだけ刺激を貰ったか…最初はゲーラーに選ばれて自信満々だった俺を負かし、途中で離れ離れになってお互いのことを考えるようになって、合流してからは良きライバルであり、良き友として高めあってきた…だからもう…お前だけに抱え込ませない…)

地上に落ちてきたミネトを再びステラとミズナの能力で無事に着地させたが、ミネトはずっと上空を見て叫び続ける…

ミズナ「ミネト!さっき急にアルトが自分に能力を使ってすごい速さで飛んで行ったけど何があったの!?」

アルト(ミズナ…最初はただの気の強いおてんば娘だと思ってたけど、すげぇ優しくて向上心がある所、本当に尊敬してたぜ…せっかく俺がミネトを助けてやったんだから…お前らよろしくやれよ?)

マモル「このタイミングでミネトさんが戻ってきたってことは…まさか!!」

アルト(マモル…お前はいつだって俺と対等に意見をぶつけ合ってくれた、これからもっと心許し合える仲になるはずだったんだけどな…そうもいかないみたいですまねぇな…)

アルトの脳裏を巡る今までの思い出
そして涙を零しながら空を見つめる3人
その間には確かに家族と同等、もしくはそれ以上の絆があった…
最初に4人か選ばれたあの日から、今まで怒涛の日々をそれぞれ過ごしてきた
しかし、いつも頭の中にはお互いを気遣い、気にし合うことで切磋琢磨してきた

そして…その時は訪れた・・・

アルト「アイツらの未来を奪わせるかぁ!!ライトニング・ミネウチフィストー!!!」

ミネト達が見つめる先で、1つの小さな光が見えた直後に惑星は粉々に壊れた
しかし、現実は隊員達を安堵させてはくれなかった…

壊れた無数の惑星の欠片が地球に落下してきたのだ

ステラ「嘘でしょ…もうみんな気が残ってないわ…」

シンジ「くそ!もう打つ手は無いのか…」

ユウ「ふぅ…俺の道を切り開いてくれたシンジさんの目の前でこれを決められないなら俺は真の最強にはなれないな…」

シンジ「ユウ、何をするつもりだ!」

ユウ「師匠…ソウヒ…ガンガレン…リツさん…そしてアルトくん…他にもたくさんの者達がこの時のために戦っていたんだ…絶対に守ってみせる!!」

ユウの手にはガンガレンが身に付けていたグローブを装着していた
そして内蔵されている黒色のコアが微かに光り始めた

ユウ「なぜ俺は命力が使えないのか、ずっと考えていた…その理由をあいつは教えてくれた…」

ユウはグローブを装着した右手を握りしめ、その時のことを思い出した…
それは地球防衛でガンガレンと2人で敵を待っていた時の会話だ…

ガンガレン『ほぉ、自分がなぜ命力が使えないか?』

ユウ『そうだ、命を捨ててでも皆の力になりたいと心の底から思っていても、戦いの大事な時に命力が使えるようになったことは1度も無いんだ…お前なら何か分かると思ってな』

ガンガレン『命力…それは自らの気では無く命を削って使う力』

ユウ『そんなことは分かっ』

ガンガレン『おっと、話は最後まで聞くもんだぜ?ユウ、お前は今まで気を使う鍛錬をし続けてきた…それが命力を出す障害になっているんだ』

ユウ『なんだと?』

ガンガレン『命力とは自分の持てるあらゆる能力を使ってもどうにもならない時にこそ使えるもの…お前は鍛錬によって身についた最強に等しいその能力を持っているがために命力を使えなかったんだ』

ユウ『確かに…俺はこの矛盾を最強の能力だと思って磨きまくった…まさかそのせいだったとは…』

ガンガレン『だが諦めるのは早い』

ユウ『何か方法があるのか?』

ガンガレン『ユウ殿が窮地に立つ状況など考えたくは無いが、万が一その時が訪れたら…』

その後ガンガレンが言った言葉通り、ユウは空から降ってくる残骸に向かって右手を開いて能力…命力を放った

ユウ「行くぞ…ガンガレン…」

ガンガレン『俺の力を貸してやるさ!2人ならなんとかなるってな!ガッハッハッ』

ユウ「ふっ…全く…あんなこと言っておいて先に死んじまうんだから本当に困った男だよ…でもだからこそ、そんなお前が繋いでくれた!この一撃に全ての想いを!!」

ユウ自信とガンガレンのグローブが眩く黒く光り出した

ユウ「矛盾と岩石の醒…」

ガンガレン(我が身を削り…)

ユウ「周囲の全てを蹴散らせ…」

2人「岩盤の虚空弾!!撃てー!!!!!」

無数の岩盤の欠片が空に放たれて全ての惑星の残骸に当たり、消滅していった

進藤「ついに…長年苦しみ続けた呪縛から開放された…」

何も知らない施設の職員達は高らかに喜びを叫び、ホットした様子
この戦いで犠牲になった英雄達がいることも知らずに…

ステラ「うぅ…私がリツくんをこの手で…うぁーん!!!!!」

ユウ「ステラさん…」

ヨシタカ「・・・ちゃんと俺が引き継ぐからね…立派な勇姿でした…お兄ちゃん…」

無事に戦いは終わった…
しかし、戦いに集中していて考えずにいた…
いや…考えないように戦いに全力だった隊員達はその抱えきれない悲しみが頭を埋めつくし泣き崩れ、黙り、喚いた…

マモル「アルトが…」

ミズナ「嘘でしょ…」

ミネト「・・・」

それはミネト達も例外ではない…
最初からずっと共に高めあってきた仲間が、友達が、突然目の前でこの世から居なくなってしまったのだから…
しかし、この物語はまだ終わらない
人生と同じで人はどれだけ悲しいことがあっても、どれだけ先が見えなくても、どれだけ過去に戻りたくても…
人は未来に向かうしかないのだから・・・

ミネト「俺らが繋ぐんだ…」

ミズナ「え……?」

マモル「ミネトさん……?」

ミネト「アルトが守ってくれたこの平和を俺らはこれから守っていくんだ」

ミズナ「アルトが…守った平和…」

マモル「そうですね…僕達にはこれからやらなきゃいけないことがたくさんありますからね…」

ミネト「そう、生き残った俺達が繋げるんだ…そしてこの思いを忘れない為に皆に語り継ぐんだ・・・峰打ち攻撃兵の英雄伝を…」

こうして、ミネト達の物語は1つの執着点へと向かっていく…
破壊された地球の各地では能力と科学技術による復興作業が行われ数ヵ月後には元の世界に戻っていった
また、世界政府所属の能力を使用した防衛組織"ハルフォース"が設立された
これが後の、"能力至上主義"の世界へと変えることとなるのは次の話で説明しよう・・・
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