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第3章 3日目③

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 次に目が覚めた時は、夕方になっていた。

「気が付いた?」

 翔吾はベッドの端に座って、オレを覗き込むように見た。

「ん……。オレ、寝てた?」

 けだるいような疲れを引きずって、吐息しながら聞いた。

「……寝てたって言うか、気を失ってた。ごめん、無理させた」

 心配そうに、オレの頬を撫でるように触れてくる。

「へーき……」

 微笑んで、言った。
 大丈夫。ツラくないから。
 そう、心の中で言ったのが聞こえたみたいに、翔吾の表情が和らいだ。
 ベッドに沈んだ裸のままのオレの身体が、綺麗に拭き清められてることに気付いて。

「……ありがと」

 意識がない間に後始末をされてしまったことに、恥ずかしいのと申し訳ないのが半々の気分で、小さく呟くようにお礼を言った。
 翔吾が優しく微笑んで。

「真純……」

 何か、言いかけた時。
 コンコン、と控えめなノックが聞こえて。
 翔吾が来訪者を迎えるためにドアの方へ向かった。

「真純クン、どう?」

 声の主は和巳ちゃんだった。
 雨に濡れてたオレを心配して来てくれたんだろう。
 ベッドに近付いてきて、布団を肩まで引き上げてすっぽりくるまってるオレを見ると、和巳ちゃんは少し驚いた表情を見せた。

「真純クン?」

 瞠目したまま、ただオレの名前を呼ぶ和巳ちゃんが何を言いたいのか分かるから。
 だからオレは、微笑んで、頷いて見せた。
 それだけで、和巳ちゃんは理解してくれるから。

「そっかぁ……」

 安心したように吐息しながら、笑って和巳ちゃんが言う。

「良かった……良かったね」
「うん。ありがとう」
「あの後、どうしたかと思って。少し心配だったんだけど。でも、じゃあ、翔吾クンもいるし、大丈夫だよね。ていうか、あんまり長居すると翔吾クンに恨まれるから、もう帰るよ。修にも知らせておく。真純クン、夕食は? 食堂行ける?」

 そう、聞かれて。

「うん。行けるよ。大丈夫」

 ちょっと、だるいけど。
 動けない訳じゃないし。
 だから、大きく頷いて見せる。

「分かった。じゃあ、食堂でね」

 言い置いて、和巳ちゃんは笑顔で手を振ってドアの向こうへと消えて行った。

「ホント、台風みたいな奴だよな……」

 感心するみたいに翔吾が呟く。

「いつも元気だっていうんだよ。いいじゃないか、周りも明るくなるし。オレは好きだなぁ」
「それ、今の俺に言うかなぁ……」
「え? なに、翔吾?」

 うなだれるようにしてボソリと呟いた翔吾に、何か傷付けるようなことを言っただろうかと、少し焦った。
 この3日間で、散々、迷惑をかけ、心配させて、翔吾の心を傷付けてきたと思う。
 だから、もう、そういうのはイヤだった。
 翔吾の心を、守りたい。
 そう、思った。
 けど。

「真純、俺に嫉妬させようとしてる?」
「はい?」

 とんでもないセリフに、のけぞった。
 なんという発想をするんだか……。

「あのさ。基本的なトコで間違ってると思うんだけど」

 子供っぽく拗ねる翔吾に、あきれたような口調で言ってやる。

「和巳ちゃんに対する『好き』と、翔吾に対する『好き』じゃあ、根本的に違ってるだろう? 和巳ちゃんは友達だよ。翔吾とは、違う。……お前ってホントずるい。オレに、こういうコト言わせるなよ……」

 本当に恥ずかしいんだから。
 翔吾って確信犯だよなぁ、と。変なところで感心しながら。
 ちょっと怒ったように綺麗な顔を睨んでやって。

「オレが、恋愛感情で好きなのは、翔吾だけだよ」

 挑むように、言った。
 めったに曝け出されるコトのない、オレの本音。
 意地っ張りなオレは、翔吾自身にすら、気持ちを伝えたのは数えるほどしかなかった。
 それが、今回、翔吾を不安にさせ、追い詰めた。

「真純……」

 突然の素直な告白に、翔吾は驚いたようにオレを見る。
 そりゃそうだ。言葉にしたことは何度かあっても、面と向かって好きだなんて、最初の時にしか言ってない。
 オレはだるい上半身を起こしてベッドの上に座り、呆然としてる翔吾の頭を両手で抱き込んだ。裸のままの胸に、翔吾の吐息が触れる。

「こんなの、二度とないから……」

 なぜか零れそうになる涙を堪えながら、引きつれる喉から言葉を絞り出した。
 罪悪感で、いっぱいだった。
 不幸な偶然が重なったとしか言えないけれど。
 翔吾の目の前で階段から落ちたことは、どんなに後悔しても、し足りない。
 目の前で誰かが傷付くのを見るのは、心にどれほどのダメージを受けるか。オレは身をもって知っているはずだったのに。まして、それが大切な存在なら尚更。
 翔吾がオレを大切にしてくれていることが分かるからこそ、オレの心の中は罪悪感と後悔でいっぱいになる。
 あの時。
 口論になって、逃げ出して。その翌日に、不意に階段でばったり会って。
 はっきり言って、オレはかなり動揺してたんだ。
 だって。覚悟して教室で会うのと、不意打ちでばったり会ってしまうのとじゃ、心構えが違う。
 あの日。
 一学期終業式の日。
 オレはいつもより早く教室に着いていた。
 誰もいない教室に入って自分の席へ荷物を置きながら、ふと、屋上へ行こうと思い立った。
 4階建ての校舎は、1階から順に3年・2年・1年と入り、4階には特別教室が並ぶ造りになっている。1年の教室から屋上へは、上級生のフロアを跨がない分、気負わずに行くことができる。
 だから、単なる思いつきだったんだ。
 だけど。
 窓から朝日が差し込んでくる階段を登り、4階から、何段か登った時だった。
 不意に、踊り場に見慣れた、だけど思いがけない人影を見つけて、息を呑んだ。
 翔吾はちょうど、屋上から下りてくる所だった。驚いたように立ち止まり、瞠目してオレを見下ろしていた。
 一瞬、動けなかった。
 昨日の今日だから、間に漂う空気は、ひどく気まずい。
 視線が絡んだまま流れた、ほんの数秒の時間が、オレにはひどく長く感じられた。
 先に動いたのは、翔吾だった。
 翔吾の足元が、キュッと音をたてる。

「真純……」
「あ……」

 どうしよう……。
 気まずさに瞳を揺らすけれど、視線を外すことはできなかった。
 翔吾が、困ったような微笑を浮かべる。

「真純、あの……」

 そう、言いながら。翔吾が1段、階段を下りた時。
 その距離を保とうとするように、オレの身体は反射的に後退った。
 けれど。
 こわばった身体は上手く動いてはくれなかった。
 1歩さがった足は、お約束のように階段を踏み外して。

(ヤバ……っ)

 そう思った次の瞬間。

「………っ!」

 オレの身体は、ふわりと宙に浮いていた。

「真純っ!」

 伸ばされた腕は、間に合わなかった。
 巻き込みたくなかったから、結果的にはそれで良かったんだけど。
 宙に浮いた身体は、そのまま重力に従って階下に叩きつけられて。オレの意識は、そこでブラックアウトした。
 前の夜にほとんど眠れなかったせいか、そのまま曝睡することになり、保健室で目が覚めた時には、記憶を失っていた。
 ……恐かったんだ。
 初めてできた、本当に大切な存在。
 翔吾の両親に紹介されて、反対されたら?
 もし、翔吾を失うことになったら?
 そうしたら、オレの心は、今度こそ壊れてしまうような気がした。
 失うのが恐くて、それならいっそ、失う前に忘れてしまった方がラクなのに、と。
 そう、無意識に思ったのかもしれない。
 だからきっと、翔吾のいる記憶だけ無くしてしまった。
 それが、どれだけ翔吾を傷付けるのかも気付かずに。
 謝罪の言葉を口にするのは簡単だけど、そうしたら、翔吾はきっと、笑って許してしまう。
 自分の傷を抱え込んでオレには見せずに。笑って、大丈夫だからと。
 そんなのはダメだ。
 オレは、そんなに簡単に許されちゃいけない。オレがオレを許せない。
 だから。
 この件に関して。
 オレは翔吾に謝らない。

「好きだよ……」

 囁くように言った。
 それに応えるように、翔吾がオレの身体を強く抱きしめる。

「好きな人に、こういう体勢でそういうこと言われたら、抑えようとしても抑えられなくなるよ」

 胸に直接響いてきた言葉の意味するところに気付いて、身体がビクリと揺れた。
 その反応に、翔吾が小さく笑う。

「大丈夫。本当にはしないから。もうすぐ夕食の時間なのに、食堂に行けなかったら、北原と橋本に怒鳴られる」

 後半はいたずらっぽく言って、翔吾はオレの胸から顔を離した。ゆるく微笑んで、間近でオレを見つめてくる。

「だから、キスだけ」

 そう言った翔吾は、オレの返事を待つ間もなく、オレの唇を塞いできた。


 結局。
 キスだけと言った言葉にウソはなかったけれど、決してかわいいだけのキスなんかじゃ済まされなかった。
 濃厚なキスを貪られて身体から力が抜けてしまい、食堂へ移動できたのは夕食の時間ギリギリになってからだった。
 オレたちが現われるのを待ち構えていたような和巳ちゃんと橋本と、4人で食事をすませて。

「真純クン、なんか、さっきより疲れてない?」

 なんて、笑ってごまかすしかないようなことを和巳ちゃんに突っ込まれながら。

「記憶が戻ったこともそうだけど。おれは、高見が不機嫌に落ち込んだ時の、独特の八つ当りの心配がなくなったことにも安心してるよ」

 橋本の言葉に苦笑しながら。
 部屋へ向かって歩いている時。

「古城」

 聞き慣れた声に呼び止められて、ビクリとした。
 振り返ると、思った通りの人物がこちらを見て微笑んでいた。

「話があるんだけど。時間、いいかな?」

 予想通りの言葉に、オレは周りに視線をめぐらせた。
 廊下にはオレたちしかいないけど、さすがに、和巳ちゃんと橋本に聞かれるのは恥ずかしい。

「条件があります」

 言いながら、オレは翔吾のシャツの端をつかんだ。
 それに気付いた翔吾が、オレに視線をくれる。

「移動しようか」

 会長が先に立って、歩きだす。

「ごめん、橋本。北原と先に戻ってて」

 翔吾が言って、オレを促すようにしながら会長の後を追いかけた。
 付いていった先は、会長の部屋だった。
 翔吾も一緒にいることに何も言わず、会長はオレたちを招き入れた。

「座らない?」

 会長が勧めるのを。

「すぐ失礼しますから」

 翔吾がぴしゃりと断った。
 会長が苦笑する。

「その様子じゃ、僕の用件は分かってるみたいだけど」

 オレを見ての言葉だったから、頷いて見せる。

「オレの返事の方も、もう分かってると思いますけど?」
「うん。でも、やっぱり万が一の可能性に賭けてみたいじゃないか?」

 そんなもの、賭けられても困る。

「オレは……」

 言葉を区切って、深呼吸して。

「会長の気持ちには、応えられません」
「僕が、こんなに好きなのに?」

 俯いて、首を振った。

「ありがとうございます。でもオレは、翔吾が好きなんです」

 きっぱりと言い切ったオレを、翔吾が驚いた顔で見下ろしてくるのが分かる。

「初めて、人を好きになったんです。自分の中で、誰かの存在がこんなに大きくなるなんて、考えたこともなかった。翔吾はオレに、誰かを好きになる気持ちを、教えてくれました。彼がいなかったら、今のオレはいないと思う。翔吾以外の誰かを好きになるなんて、考えられないんです」

 翔吾に聞かせるための言葉でもあった。
 本人に直接なんて、恥ずかしくて言えないけど。

「……同じ人に、同じ言葉で2度も振られるとはね……」

 会長が吐息しながら呟いて。でも、あの時と同じように肩をすくめて見せて、言った。

「そこまで言われたら、僕は引き下がるしかないじゃないか」

 あの時と、同じセリフを。
 だから、やっぱりオレは同じことを繰り返した。

「……ごめんなさい」

 会長は小さく頷いて。

「高見。そういう訳だから。古城を泣かせたりしたら、許さないよ」

 脅すように言ったのを、翔吾は正面から受け止めた。

「真純は、俺が守りますよ」

 真剣な顔で言い切ってくれた翔吾に、胸が熱くなった。

「じゃあ、俺たちは失礼します」

 用件は終わった、長居は無用とばかりに、翔吾はオレを連れて会長の部屋を後にした。
 無言のままで戻った部屋に入るなり、オレは翔吾に後ろから抱きしめられた。

「翔吾……?」

「びっくりしすぎて、心臓止まるかと思った……」

 いつもは完璧な翔吾の情けない声が耳元に聞こえてきて。

「ありがとう」

 翔吾の言葉が、胸にしみ込んでくる。

「今日しか言わないと思うけど。オレ、きっと翔吾が思ってる以上に、翔吾のコト好きだよ」

 顔が見えないから、意外にすんなりと言葉が出てきた。

「……うん」

 会長の部屋でのことで、納得してくれたのか。翔吾は素直に聞き入れてくれる。
 聞いてくれた、けど。
 首筋に、翔吾の唇が触れてきて。
 その、セクシャルな感じに、慌てた。

「あ……ダメ、翔吾っ!」
「なんで?」
「今日はホント、も……ダメだって」

 じゃなくて。

「違くて。そ、じゃなくて。ちゃんと、話そう?」

 抱きしめてくる腕を、そっと外した。
 その腕を引いて、ソファへと移動する。
 翔吾を座らせて、オレもその隣に座る。

「帰省のこと?」

 オレの言いたいことが分かっていたように翔吾が言う。
 オレは、黙って頷いた。

「ああいうやり方は、ちょっと……」

 いただけない。というか、納得できない。
 けど、その時のことを思い出して、オレは思わず赤面した。何も考えられなくて頷かされたけど、乱れてしまった自分自身も恥ずかしい。

「うん……ごめん」

 俯いて、翔吾が言う。

「でも、卑怯だって分かってるけど。どうしても、ウチに来てほしかったんだ」
「うん」

 頷いて。

「じゃあ、もう少し真剣に口説いてみなよ」

 微笑んで、言った。

「真純……?」

 綺麗な瞳が、驚いてオレを見る。

「4日前は、意固地になってたオレも悪かった。今は、あの時と状況もオレの考えも変わってる。どう? もう1回、口説いてみない?」
「行って…くれるの?」

 翔吾の問いに、肯定も否定もせずに、ただ微笑んで綺麗な顔を見つめていた。

「真純……」
「うん」
「頼みが、あるんだけど……」
「……うん。なに?」

 翔吾の緊張が、オレにも伝わってくる。
 らしくなく、声が震えてる。
 オレも、翔吾も。

「夏休みの、俺の帰省に……真純も、一緒に来てほしい」
「なんで?」
「俺の両親に、紹介したいんだ」

 4日前と同じ、翔吾の言葉。
 だけど、今日のオレの返事は、4日前とは違う。

「……オレが一緒で、いいの?」

 本当に?

「うん。挨拶に……来てくれないか?」

 4日前は、嬉しくても受け入れる訳にはいかなかった言葉。
 彼の両親の気持ちを考えれば。彼が世間からどう見られるのかを考えれば。
 受け入れてはいけないと、思ってた。
 彼の将来を考えれば、いつまでもこのままでいいはずがない、と。
 だけど。
 オレはそういう考え方をしなくてもいいのだと、言ってくれる人がいる。
 甘えても……甘えてしまって、いいのだろうか。

「なんか、……プロポーズみたいだよ、翔吾……」

 挨拶、という言葉が何だか恥ずかしくて、はぐらかすみたいにそう言ったのに。

「うん。そのつもり」

 さらりと肯定されて、更に恥ずかしくなった。

「この先、俺は真純以外を愛するつもり、ないから。ずっとそばにいて欲しい。離したくない」
「翔吾……」
「だから、真純。一緒に、来てほしい……」

 翔吾がそこまで考えてるとは、正直、思ってなくて。
 驚いて。泣きそうになった。

「……いいの?」

 声が、かすれた。

「真純?」
「オレで、いいの?」

 繰り返し聞いた。

「だって、オレなんて。見た目こんなだし、素直じゃないし、優しくもないし。不器用だし、口だって悪いし……っ! こんな、我儘でヤな奴なのに……。ホントに、オレなんかで、いいの……?」

 自分のことが好きになれるとしたら、翔吾に好きになってもらえた部分だけ。でも、翔吾がなんでオレなんかを好きでいてくれるのかが、不思議だった。
 けど。

「真純は、素直だし優しいよ。すごく、周りに気を使ってるじゃないか。北原にも、他の連中にも、相当慕われてる。嫌な奴のハズないだろう?」

 宥めるような口調の翔吾の言葉に。
 不本意ながら、涙が零れた。

「俺は、真純がいい。真純じゃなきゃ……、真純がいなかったら、生きていけない」

 少し大げさだろうと思うけど。
 その言葉が嬉しかったのも事実で。
 頷いて、そのまま俯いた。額を翔吾の肩に押しつけた。

「真純?」
「……うん」

 気持ちを落ち着けるために、大きく深呼吸をした。
「行く……よ……」

 覚悟を決めて、告げる。

「一緒に、翔吾の家に」
「……本当に?」

 肩に両手をかけて身体を離され、顔を覗き込まれながら確認された。

「うん」

 頷くのと同時に、その胸に抱き込まれる。

「ありがとう!」
「でも、将来のコトとかは、まだ分からないんだからねっ」

 ささやかな抗議の声は、翔吾に届いているのかどうか……。
 でもきっと、強引には見せない、翔吾の強引さに、これからも引きずられていくんだろうなぁ、と。
 抱きしめられた腕の中で、小さく吐息しながら。
 暖かいような、諦めのような。でもどこか幸せのような。
 なんとも言えない、複雑な気持ちを感じていたのだった。
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