漆黒帝と呼ばれた男 ~異世界から来たのでステータスやスキルはありませんけど、こちらには科学文明の力があるので最強です~

ねこのにくきう

文字の大きさ
33 / 41
第二章 謎の組織、聖王国へ使者として赴く

悪事33 謎の組織、ド・クダラン帝国の侵略を待ち構える

しおりを挟む
 『統領』から連絡を受けた拠点のメンバーは、無人偵察機が捉えた艦影を見ながら作戦会議中であった。

「この進路は確実にここを目指してきていますね。予測では6時間後に上陸というところですか。どことなく前回きた魔導船とやらと形状が似ている気がしますが……あの下働きの4人の所属国はド・クダラン帝国でしたっけ?」

「そうだ。話を聞いたやつがそう言っていた。身体に聞いたから間違いないだろう。だが、あの4人が裏切ったわけではないと思う。俺が見ている限りは真面目に働いているし、グロウンバードにも懐かれている」

「『怪人』はやけにあの4人を買っていますね……私情はよくありませんよ? とはいうものの、今回の件は別口でしょう。もしくは最初から捨て石で使われたか、です。恐らく、トカゲが出かけたのを見計らって、でしょうね」

 魔導船と呼ばれる戦艦が複数向かってきているのを見ながら、全く緊迫した雰囲気のない会話をしている『参謀』と『怪人』だった。

「あの魔導船って調べたけど、興味があったのは駆動機関くらいかな? 魔力結晶をエネルギーに変換する未知のシステムってことは評価できるけど、変換効率悪いし、事故った時のリスクが大きいよ。それに一番の欠点は魔力結晶が入手できなくなったらどうするのさ? ってところかな」

「私はそういうの興味ない。『統領』はB戦級まで許可してくれたんだから、さっさと吹き飛ばせばいい。それよりも、私は犬モフ族の子供たちの健康診断に行ってくるから、後は任せる。あでゅー」

「おいおい、相手が何者かもわかってないのにいきなり吹き飛ばすのは不味くない? っと、もうそんな時間か、行ってらっしゃい、子供たちによろしくね」

「うむ、もふもふぎゅーぎゅーは『医者』の特権。えっへん」

 普段ならこういうことに人一番興味を示す『教授』だが、前回拿捕した魔導船でシステムを調べ終わっているのでテンションは低い。『医者』に至っては、子供たちの健康診断のほうが大切と宣う始末だった。

「見る限り、これが指揮官の船のようですね……自分の居場所を敵に教えるなんてバカですか? あ、もしかしてそれを誘ったフェイクでしょうか? そうだとしたら中々の策士ですね」

「『参謀』どうする?」

「まずは目的を調べましょう。私たちに有益になりそうなら交渉を、敵対するようなら降伏勧告後に殲滅ですね。では、2時間後に『怪人』はC戦級兵装で待機していてくれますか?」

「わかった。それまでにあの船の旗の映像を4人に確認してもらってくる。もしかしたら何か教えてくれるかもしれない」

 各自、自分のやるべき仕事を粛々とこなすメンバーたちだった。


 作戦会議から2時間後。

「犬モフ族の子供たちは健康そのものだった。男たちの中には少し肌荒れしている人がいたから、仕事が終わって身体を洗ったら軟膏を塗る様に渡してきた。洗浄乾燥機のシャンプーを彼らの身体に合ったものに配合し直す必要があるかも」

「おつかれさま。そっかー、一応犬用の保湿シャンプーを目指して作ったつもりだけどダメだったか。んじゃ、後でカルテ見せて、少し成分弄ってみるから」

 もはや、完全に魔導船群のことを気にしなくなってしまった2人。

『獣舎担当の4人から確認が取れた。ド・クダラン帝国軍の戦船で間違いないようだ。『参謀』が調べた人相から数名の人物も割れた。恐らくだが、頗る評判の悪いのが1名いて、他はそれの御守りに巻き込まれた可能性が高いとのこと。詳細はデータで』

「ご苦労様、『怪人』はそのまま海岸線へ移動して待機していてください。こちらでファーストコンタクトを試みます。もし、相手側に攻撃の兆候があれば、即座に殲滅戦に移行しますので回線は開いたままで」

『了解、海岸線へ移動する』

 『参謀』と『怪人』の勤労ぶりに対して、『教授』と『医者』の奔放ぶりが酷いように感じられるかもしれない。
 しかし、本来、前者の2人は主に指揮や戦闘などを熟す前線の担当で、後者の2人は解析や兵装開発などの裏方の担当なのである。
 不向きなことは敢えてせずに、自分の適性のあることをプロフェッショナルまでとことん突き詰める、これがこの5人のモットーなのだ。



 ド・クダラン帝国軍魔導艦隊、指揮戦船内。

 ブリッジに当たる場所では、『統領』たちの拠点をどう攻めるかで揉めていた。

「何? では、お前はこのまま島を攻めることを良しとしないというのか? それはなぜだ? 邪竜が不在なのを狙ってきたのに、将軍ともあろう者がここまで来て二の足を踏むとは、臆したか?」

「皇子、そうではありません。全軍で上陸するよりも先に、情報収集を優先するべきです。斥候として派遣した7人が誰1人戻らないのです。少なくとも2人は、他の何よりも持ち帰る情報を重要視する諜報部隊の精鋭ですぞ? 船のシグナルが消えたことも不可解ですし、島で何か問題があったに違いありません」

「バカが、それも含めて私が成果を持ちかえれば良いだけだ。父上もそれを望んでいるはずだ。それに我が帝国が誇る魔導船が15隻と精鋭たちだぞ? これだけの戦力があれば小国を落とすことすらも容易い。たかが未開の島の1つで躊躇するようなことではない」

 指揮官席に座るのは装飾多めの煌びやかな服を身に纏った若い男。
 これがド・クダラン帝国の第一王子である。その顔立ちは整っており、光を受けて靡く金糸のような髪は美しいのだが、知性があまり感じられないのが残念だった。

 その王子に苦言を呈しているのが、この軍を実質に指揮している帝国将軍である。
 こちらは引き締まった体格に質実剛健の軍服、胸元には唯一の装飾である階級を示す勲章が光る。律儀に刈り込まれた髭が年齢相応の威厳を醸し出し、鋭い眼光は歴戦の戦士を彷彿とさせる。

「おい、邪竜の反応はどうだ? 同じように周囲も索敵しろ」

「……現在、島に竜族に相当する反応はありません。同様に島の周囲にも見られません。先般の情報通り、ニブルタール王国の方角へ移動したものと思われます」

「ほらみろ、唯一の懸念事項だった邪竜は不在だ。それに今回の目的は邪竜討伐ではなく、魔素結晶の調達だ。竜は魔素結晶の鉱脈に住み着く傾向があるからな。長らく島から離れなかったからには相当の規模の鉱脈があるのだろう。我らが魔導船団を維持するにはコレが必要不可欠だからな」

(それだ、私がわからないのは数百年も島から出なかった竜が、なぜ今になって外へ出る様になったのだ? それに音信の途絶えた先発隊。どうも嫌な予感しかしない。昔、戦場で感じたものよりも遥かに気持ちが悪い感覚だ)

「作戦に変更はない。いいな?」

 それ以降は、人の話を聞かなさそうな第一皇子へ苦言を呈するものは誰もいなくなり、刻一刻と時間だけが過ぎていったのだが、突如としてその場が慌ただしくなる。

「シグナル不明の回線を検知しました! こちらから応答していないのに、どうして……回線開きます!」

 ブリッジ正面に映し出されたのは、1人が映った映像。
 黒猫をモチーフにした被り物をしていて、口元だけが素肌を露出している。

『これであちら側に繋がったのですか? ん、おほん、こんにちは、皆さま。私たちはあなた方が向かっている島を拠点としているものです』

「どういうことだ? この魔導船には外部から簡単にはアクセスができないはずだぞ?」

『先日、ならず者たちが乗ってきた船を解析させてもらいましたので、あなたたちが言う回線というのをこちらから強制的に開くくらいは容易なことです。それよりも、あなた方は、あのならず者たちの上司ということでよろしいのでしょうか?』

「ならず者たちというのは誰の事だかわからんな。私たちは目的があって島を訪れようとしているだけだ」

(相手は、古代魔導帝国の遺産の仕組みを短時間で理解してしまう者か……)

『認めないのであれば、それはそれで結構です。ド・クダラン帝国アホンダーラ第一皇子殿下、ドドルガーン将軍。では、改めて同じ問いをすることに致しましょう。現在、この島は私有地となっていますのでお引き取りを。それ以上近づくならば命の保証は致しません』

「はあ? 帰れと言われて素直に帰るやつがいるのか? 私たちにも目的があると言っただろう? それに、いつから島がお前たちの私有地になったのだ? そんな話、私たちは聞いたこともないぞ」

(私たちを知っているということは、初めから何か目的があるな? しかし、あの見た目と声、恐らく20代前半くらいだろう。にも拘わらず、この胆力は何だ? そこらへんにいるような小娘とはとても思えん……これではまるで)

『あなたたちの目的というのは私たちには関係ありません。まぁ、初めから交渉できると思ってはいませんでしたから問題はありません。それでは……』

『ま、待ってくれ! ドドルガーン将軍! ガリウスです! この島はダメです、竜よりも凶悪な人間がいるんです! その証拠に俺たちは為す術もなくやられて拘束されました。今回は引いてください! お願いし……ぎゃぁあああああ』

 『参謀』の映像に横から割り込んできたのは、獣舎で働いている男の1人。
 どうやら帝国の将軍に危険を知らせるつもりだったようだが、脳内のバイオチップが反応して地面を転げまわる結果となった。

『あらあら、私たちに不利益になるような行動をすると死にますよ?』

「なるほど、お前たちは我が帝国民を人質に取り、剰え危害を加えたのか。それは許されないことだ。すぐに全員を解放して、私たちを島に受け入れろ。そうすれば、刑を軽くすることも吝かではない」

(くそっ、この女の狙いはこれか! 私たちにカマをかけて関係者ということを認めさせることが目的だったのか! そうするとガリウスが先走ることもわかって泳がされたか……あの年でそれほどの策略家、これはまずいな)

「お待ちください、皇子! あの者たちに失礼があったのかもしれません! 軽々に物事を進めては、まとまるものもまとまらなくなりますぞ!」

「将軍こそ何を言っている? あいつらは既に罪人。我が帝国民を貶めたのだぞ? 島へ行き、全員を拘束して帝国にて然るべき裁きを受けさせる必要があるではないか。おい、早く降伏しろ。私はド・クダラン帝国のア・ホンダーラ皇子だぞ」

(このバカ皇子が! それが相手の思うつぼだとなぜわからん!? 皇帝陛下もなぜこの無能に全権を委譲したのだ!)

『はい、それでは宣戦布告と受け取りました。ふふふ、『怪人』やりなさい』

 楽しそうな『参謀』の合図と同時に、耳をつんざく様な爆音が次々と上がった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした

むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~ Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。 配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。 誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。 そんなホシは、ぼそっと一言。 「うちのペット達の方が手応えあるかな」 それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。

追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる 「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら世界中がパニックになってますが?

あとりえむ
ファンタジー
【5話ごとのサクッと読める構成です!】 世界を救ったのは、聖剣ではなく「洗剤」でした。 「君のやり方は古いんだよ」 不当な理由でS級クランを追放された、ベテラン清掃員・灰坂ソウジ(38歳)。 職を失った彼だったが、実は彼にはとんでもない秘密があった。 呪いのゴーグルのせいで、あらゆる怪物が「汚れ」にしか見えないのだ。 ・神話級ドラゴン  ⇒ 換気扇の頑固な油汚れ(洗剤で瞬殺) ・深淵の邪神  ⇒ トイレの配管詰まり(スッポンで解決) ・次元の裂け目  ⇒ 天井の雨漏りシミ(洗濯機で丸洗い) 「あー、ここ汚れてるな。チャチャッと落としておくか」 本人はただ業務として掃除をしているだけなのに、その姿は世界中で配信され、人類最強の英雄として崇められていく! 可愛い元ダンジョン・コアや、潔癖症の聖女も入社し、会社は今日も大忙し。 一方、彼を追放した元クランは、汚れ(モンスター)に埋もれて破滅寸前で……? 「地球が汚れてる? じゃあ、一回丸洗いしますか」 最強の清掃員が、モップ片手に世界をピカピカにする、痛快・勘違い無双ファンタジー! 【免責事項】 この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。 ※こちらの作品は、カクヨムと小説家になろうでも公開しています。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』

チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。 その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。 「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」 そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!? のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~

月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』 恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。 戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。 だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】 導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。 「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」 「誰も本当の私なんて見てくれない」 「私の力は……人を傷つけるだけ」 「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」 傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。 しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。 ――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。 「君たちを、大陸最強にプロデュースする」 「「「「……はぁ!?」」」」 落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。 俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。 ◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...