王子の僕が女体化して英雄の嫁にならないと国が滅ぶ!?

蒼宮ここの

文字の大きさ
153 / 168

第153話 中出しだけの女

マナトさんとの、子作りの日がやってきた。
また逃げ出せないだろうかとかいろいろ考えたけれど、僕一人では天地がひっくり返ったって無理だ。甘んじて、この宿命を受け入れよう。

幸いマナトさんは僕を女王の座に据えるつもりらしい。それはもちろん裏でケンさんと愛し合うためで、お飾りでいてくれる従順な女なら誰でもいいのだろうけど。
偽りの女王。嘘と裏切りで固めた僕という人間にはお似合いかもしれない。僕ごときがそんな大役を任されて、おかげで裕福な生活ができるのならずっとこのままここにいた方がいいのだろうな。
そう考える僕は冷静すぎて、自分が怖いくらいだった。

マナトさんは前回一人で来ると言っていたけど、またもケンさんを連れて来たから意外だった。ケンさんがヤキモチを妬くから‪……‬とかなんとか言っていたけれど、その妄想はもういいのだろうか。
ちらりとケンさんの様子をうかがう。すでに全裸にされて、竿を擦られながらキスされて蕩け顔になっている。
わかるよ。気持ち良さに流されるのって一番楽だもんね。豪快で乱暴者な彼は、自分とはまったく違う生き物だと思っていたのに‪……‬こんなところで理解できるなんて、奇妙なものだ。

「ケン、もっと舌絡めて‪……‬?」
「ふぁい‪……‬」

唇の外で舌が巻き付いて僕に見せつけてくる。仕方なく観察していると、マナトさんがちらりと僕を見やった。

「物欲しそうな顔をして‪……‬仕方ないですね。ベル、おいでなさい」

そんな顔をした覚えはないんだけど。
従って二人の間に入ると、三人でのキスが始まった。主にマナトさんが僕とケンさんの唇を交互に舐めている。そのうち舌を絡めるようになり、やがてマナトさんは僕を押し倒して激しく口内を貪ってきた。

「ふぁ、ふ、ふ」
「嬉しいですか? 恋人同士の真似事、お好きですもんね」
「う、う」
「もう濡れてる‪……‬淫乱な女だ」

クチュクチュと下着の中を弄られて羞恥に耽る。相手が自分のことをなんとも思っていないってわかっているのに‪……‬激しくキスされたらつい悦んでしまうこの身体が、憎い。

「ベル、全部脱ぎなさい。脱いだらケンの横に並んで」
「‪……‬はい」

僕とケンさん、二人とも裸になって四つん這いで隣に並ぶ。
マナトさんが後ろから覗き込んできただけでケンさんの肌からブワッと熱が噴き出してくる。片手でお尻を撫でまわされると「ハア、ハア、」って息を荒くして感じ始めたので、ついつられてしまった。

この人は一体、一日にどれだけ嬲られているのだろう。マナトさんは執事長でなく王子だ。前は僕にもよく構っていたし、仕事で大忙しなんてことはないだろう。きっと彼のほとんどの時間を、ケンさんの身体の開発にあてているんだ。
ケンさんと僕がぎゅっとひとまとめに抱き寄せられて胸をだだくさに揉まれる。ケンさんはついに「あん、あん、あッ」と鼻にかかる声で鳴き始めた。
触れた皮膚から伝わってくる。ケンさんは完全にこの男に堕ちているんだって。気持ち良さそうに身体を震わせて‪……‬この手に触られることを、心から悦んでいる。調教は大成功のようだ。
クチュクチュ。次に膣が指に入ってきた。さすがに僕も息に声が混じる。後ろからけたたましい水音が鳴って、ケンさんは大声で泣きながらいやいやと首を横に振っている。
僕のほうは指で‪……‬ケンさんはおそらくお尻の穴をしゃぶられて‪……‬マナトさんは同時に僕ら二人に快感を与えてくる。

ケンさんはそれからずっと口で愛されていた。いいな。僕もこんなふうに一心に愛されたい‪……。
‬いや、愛されていた。かつては‪……‬二人の男に‪……‬本当に、愛してくれて、いたのにな‪……‬。

よがるケンさんの隣であくまで事務的に解されて、切なさで鼻がツンとした。
こうなったのは僕の責任だ。この男に与えられるものはすべて受け入れる。罰を受けて‪……‬そしていつか、外に‪……‬‪……‬自由に‪……‬‪……‬。

「‪……‬よし。ケン、先にベルに挿れるからね。待っててね」
「んッ」

チュッチュッと隣で水音が鳴る。二人は愛し合う恋人同士の濃厚なキスを交わして、そして、あっけなくマナトさんは僕に楔を打ち込んだ。両胸を下から揉みしだかれて、存外に感じてしまう。
挿入自体久しぶりだし‪……‬マナトさんにこんなに密着されて愛されたのは本当に、ルシウス達が国に帰る前以来だったから‪……‬。

「あッ、あッ、あッ、」
「男の子ですよ‪……‬男の子を産むんです‪……‬いっぱい、感じて‪……‬」
「はあ、いやあ、ああ‪……‬」

耳元にそう囁かれて心から嫌悪する。子どもは性別関係なく尊いものだ。だけどまだ幼い彼らを能力の優劣で簡単に捨ててしまえる彼には当たり前のことなのだろう。
巧みに乳首を弾かれて高い声が出る。隣から凝視されている。こんな最低な男たちに辱められているというのに‪……‬マナトさんに服従するこの肉体は、どうしようもなく震えて、早くも、絶頂を迎えようとしている。

「ああ堪え性のない‪……‬下品な雌だ‪……‬でもそれでいいんですよ、男の子を産んでくれるなら、私はあなたをいくらでも愛してあげます‪」
「アッ、はうンッ、イっくっ」

ビクンビクンと痙攣して一気に脱力した。マナトさんはさっさと抜き出して、今度はケンさんに挿入したようだ。覆い被さって、唇を重ね合いながら全身を擦り付けて愛し
始める。

「お待たせ、ケン‪……‬さみしかった?」
「あうッ、うンッ」

こくこくと頷きながら、ケンさんはマナトさんのすべてを受け入れる。

「愛してますよ‪……‬あなたのことをこの世で一番、愛しています……‬」
「うん、うんっ」

こんなふうに言い聞かせられて、毎日サレてしまったら‪……‬抜け出せないに決まっている。
マナトさんの声音は不思議な響きを持っている。まるで魔法を唱える魔道士のように、すべてを実現できる力を持っている。これが大国の王家の血統なのか。
僕はそれを持っていない。持っていたのは、ジャオだった。彼は正しく力を使ってルアサンテの国民を幸せにした。
それをこの男は、自分の欲のためだけに奮って‪……‬最低だ、最低な男‪……‬。

「ああケン、出るよ、抜くからねっ」

マナトさんを憎しみに満ちた眼差しで見つめていたから、僕はその言葉の不可解さに気付けなかった。
ケンさんが達して咆哮する。その瞬間、僕は‪……‬お尻を両手で剥かれて、ズドンと猛りきった肉棒を、打ち込まれた。

「あ‪……‬‪……‬!?」

突然最大最硬度のソレが奥までめり込んできて、息が止まった。マナトさんは一往復もせずにそのまま中で放出する。唐突な中出しに、全身が、足の指の先まで痺れて、ナカが勝手に彼に絡みつく。

「ああ――――ッ……!?」
「ハアッ‪……‬ベル、ちゃんと奥まで飲み込むんですよ‪……‬そう、受精してくださいねー‪……‬」

言いながら、マナトさんはすでにケンさんにピストンをしている。ケンさんの乳首をコリコリしながら、首筋をねとねと舐めて、目を据わらせて、夢中でむしゃぶっている。

「ケン! 中出ししてあげられなくてごめんね、今日はベルに子種全部あげなきゃいけないから、許してねっ?」

こくこくと頷くケンさん。ポーッとその光景を見ていると、パァン! 突然、強かにお尻を叩かれた。

「腰を上げていつでも挿入できるようにしておきなさい! 私はお前に慈悲を与えているんですよ!」
「はい……」
「ああケン、また出そう、ごめんね、ごめんねっ」

ヘラヘラと笑っている声で心から楽しそうなのが腹立たしい。言われた通りに高くした僕の腰を持って、マナトさんはまたしても唐突に奥まで嵌め込んだ。
そのたったひと突きで射精する。一滴残らず出し切ると‪……‬また、ケンさんと愛し合い始める。今度は正常位で完全に一つに固まってずっとキスしている。

「んは、ケン、ケン、中出しなくてさみしいねっ、愛してるよ、愛してるよ」
「マナトお、イってるから、止めて、ええ」
「はあ、ダメっ、私もうベルじゃイけないからっ、ケンでしか出せないから!! 直前まで擦らせて、こうやって、ね、キスして、ハメて、私の精子のぼらせて?」
「んむう~ッ」

ああ、そうだったんだ。だからケンさんを連れて来て‪……‬中出しだけを、僕にしているんだ‪……‬。
行為中さながらの甘い声は出る。身体もちゃんと反応してる。だけどどこか冷めた心地で、僕は三度目の中出しを受け入れた。
少しもナカを擦ってもらっていないのに胎内だけタプタプで身体が混乱している。膣の中がさみしいよって泣き叫ぶ。だけどこの声に応えてくれる男は、もうどこにもいない。

「ああ、ああ~~」

みっともなく泣き声をあげる。マナトさんに構って欲しかったわけじゃない。失ったものの尊さに今さら気付いたから。
僕の身体を欲しがる男は大勢いるけれど‪……‬僕のちんけな内面を、馬鹿なところまでを愛してくれたのは、たった一人しかいなかったのに。
ジャオ。ジャオ。もう、遅いのに‪……‬‪……‬。

「ベル、擦って欲しいの? よしよし、女の子が産まれたら困りますからね、いっぱいピストンしてあげる」

偽りの優しさで頭を撫でられて、挿入された。同時にケンさんの股間が目の前まで迫ってくる。僕とセックスしているマナトさんと、ケンさんが、キスしているのだ。

「ケン、愛してる、愛してるよ‪……‬‪……‬ふふっ、その顔可愛い‪……‬‪……‬」

甘い雰囲気が僕の背中を掠める。僕はけっしてその中に入れないまま‪……‬二人だけが、愛を深めていく。マナトさんのモノは僕の中に深々と突き刺さり、今も激しく動かされているのに。
マナトさんは、おそらく今まで女を最初に口説く時にしか吐かなかった愛の言葉を、今はケンさんに惜しみなく、しつこいくらいに注ぎ込んでいる。形がどうあれ、ケンさんの身体の中はマナトさんの愛でいっぱいだ。

「ああイく、ケン、出ちゃうよっ、出してイイっ?」

マナトさんらしからぬ情けない声に、ケンさんも頷いて応えている。僕の膣なのに。ケンさんが許可を出して、そしてマナトさんは盛大に放出した。
精子まみれの僕の中をグチュグチュと緩慢に行き来しながら、二人は延々とキスを続けている。

「もっと子作りしようね、ケン‪……‬私たちの子、ベルが産んでくれるからね‪……‬」

本当に、人をなんだと思っているのだろう。
激しい怒りを覚えながらも、心のどこかで観念していた。僕はきっと近いうちに受精してしまう。マナトさんはケンさんとキスしているだけで、何度でも僕の中に出すことができるようだった。
常軌を逸した行為でも、今の僕には、受け入れることしかできない。
感想 0

あなたにおすすめの小説

過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される

中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」 夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。 相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。 このお話はムーンライトでも投稿してます〜

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった

cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。 一途なシオンと、皇帝のお話。 ※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果

ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。 そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。 2023/04/06 後日談追加

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜

春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、 癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!? トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。 彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!? 
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて―― 運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない! 恋愛感情もまだわからない! 
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。 個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!? 
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする 愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ! 月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新) 基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。