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第153話 中出しだけの女
マナトさんとの、子作りの日がやってきた。
また逃げ出せないだろうかとかいろいろ考えたけれど、僕一人では天地がひっくり返ったって無理だ。甘んじて、この宿命を受け入れよう。
幸いマナトさんは僕を女王の座に据えるつもりらしい。それはもちろん裏でケンさんと愛し合うためで、お飾りでいてくれる従順な女なら誰でもいいのだろうけど。
偽りの女王。嘘と裏切りで固めた僕という人間にはお似合いかもしれない。僕ごときがそんな大役を任されて、おかげで裕福な生活ができるのならずっとこのままここにいた方がいいのだろうな。
そう考える僕は冷静すぎて、自分が怖いくらいだった。
マナトさんは前回一人で来ると言っていたけど、またもケンさんを連れて来たから意外だった。ケンさんがヤキモチを妬くから……とかなんとか言っていたけれど、その妄想はもういいのだろうか。
ちらりとケンさんの様子をうかがう。すでに全裸にされて、竿を擦られながらキスされて蕩け顔になっている。
わかるよ。気持ち良さに流されるのって一番楽だもんね。豪快で乱暴者な彼は、自分とはまったく違う生き物だと思っていたのに……こんなところで理解できるなんて、奇妙なものだ。
「ケン、もっと舌絡めて……?」
「ふぁい……」
唇の外で舌が巻き付いて僕に見せつけてくる。仕方なく観察していると、マナトさんがちらりと僕を見やった。
「物欲しそうな顔をして……仕方ないですね。ベル、おいでなさい」
そんな顔をした覚えはないんだけど。
従って二人の間に入ると、三人でのキスが始まった。主にマナトさんが僕とケンさんの唇を交互に舐めている。そのうち舌を絡めるようになり、やがてマナトさんは僕を押し倒して激しく口内を貪ってきた。
「ふぁ、ふ、ふ」
「嬉しいですか? 恋人同士の真似事、お好きですもんね」
「う、う」
「もう濡れてる……淫乱な女だ」
クチュクチュと下着の中を弄られて羞恥に耽る。相手が自分のことをなんとも思っていないってわかっているのに……激しくキスされたらつい悦んでしまうこの身体が、憎い。
「ベル、全部脱ぎなさい。脱いだらケンの横に並んで」
「……はい」
僕とケンさん、二人とも裸になって四つん這いで隣に並ぶ。
マナトさんが後ろから覗き込んできただけでケンさんの肌からブワッと熱が噴き出してくる。片手でお尻を撫でまわされると「ハア、ハア、」って息を荒くして感じ始めたので、ついつられてしまった。
この人は一体、一日にどれだけ嬲られているのだろう。マナトさんは執事長でなく王子だ。前は僕にもよく構っていたし、仕事で大忙しなんてことはないだろう。きっと彼のほとんどの時間を、ケンさんの身体の開発にあてているんだ。
ケンさんと僕がぎゅっとひとまとめに抱き寄せられて胸をだだくさに揉まれる。ケンさんはついに「あん、あん、あッ」と鼻にかかる声で鳴き始めた。
触れた皮膚から伝わってくる。ケンさんは完全にこの男に堕ちているんだって。気持ち良さそうに身体を震わせて……この手に触られることを、心から悦んでいる。調教は大成功のようだ。
クチュクチュ。次に膣が指に入ってきた。さすがに僕も息に声が混じる。後ろからけたたましい水音が鳴って、ケンさんは大声で泣きながらいやいやと首を横に振っている。
僕のほうは指で……ケンさんはおそらくお尻の穴をしゃぶられて……マナトさんは同時に僕ら二人に快感を与えてくる。
ケンさんはそれからずっと口で愛されていた。いいな。僕もこんなふうに一心に愛されたい……。
いや、愛されていた。かつては……二人の男に……本当に、愛してくれて、いたのにな……。
よがるケンさんの隣であくまで事務的に解されて、切なさで鼻がツンとした。
こうなったのは僕の責任だ。この男に与えられるものはすべて受け入れる。罰を受けて……そしていつか、外に…………自由に…………。
「……よし。ケン、先にベルに挿れるからね。待っててね」
「んッ」
チュッチュッと隣で水音が鳴る。二人は愛し合う恋人同士の濃厚なキスを交わして、そして、あっけなくマナトさんは僕に楔を打ち込んだ。両胸を下から揉みしだかれて、存外に感じてしまう。
挿入自体久しぶりだし……マナトさんにこんなに密着されて愛されたのは本当に、ルシウス達が国に帰る前以来だったから……。
「あッ、あッ、あッ、」
「男の子ですよ……男の子を産むんです……いっぱい、感じて……」
「はあ、いやあ、ああ……」
耳元にそう囁かれて心から嫌悪する。子どもは性別関係なく尊いものだ。だけどまだ幼い彼らを能力の優劣で簡単に捨ててしまえる彼には当たり前のことなのだろう。
巧みに乳首を弾かれて高い声が出る。隣から凝視されている。こんな最低な男たちに辱められているというのに……マナトさんに服従するこの肉体は、どうしようもなく震えて、早くも、絶頂を迎えようとしている。
「ああ堪え性のない……下品な雌だ……でもそれでいいんですよ、男の子を産んでくれるなら、私はあなたをいくらでも愛してあげます」
「アッ、はうンッ、イっくっ」
ビクンビクンと痙攣して一気に脱力した。マナトさんはさっさと抜き出して、今度はケンさんに挿入したようだ。覆い被さって、唇を重ね合いながら全身を擦り付けて愛し
始める。
「お待たせ、ケン……さみしかった?」
「あうッ、うンッ」
こくこくと頷きながら、ケンさんはマナトさんのすべてを受け入れる。
「愛してますよ……あなたのことをこの世で一番、愛しています……」
「うん、うんっ」
こんなふうに言い聞かせられて、毎日サレてしまったら……抜け出せないに決まっている。
マナトさんの声音は不思議な響きを持っている。まるで魔法を唱える魔道士のように、すべてを実現できる力を持っている。これが大国の王家の血統なのか。
僕はそれを持っていない。持っていたのは、ジャオだった。彼は正しく力を使ってルアサンテの国民を幸せにした。
それをこの男は、自分の欲のためだけに奮って……最低だ、最低な男……。
「ああケン、出るよ、抜くからねっ」
マナトさんを憎しみに満ちた眼差しで見つめていたから、僕はその言葉の不可解さに気付けなかった。
ケンさんが達して咆哮する。その瞬間、僕は……お尻を両手で剥かれて、ズドンと猛りきった肉棒を、打ち込まれた。
「あ…………!?」
突然最大最硬度のソレが奥までめり込んできて、息が止まった。マナトさんは一往復もせずにそのまま中で放出する。唐突な中出しに、全身が、足の指の先まで痺れて、ナカが勝手に彼に絡みつく。
「ああ――――ッ……!?」
「ハアッ……ベル、ちゃんと奥まで飲み込むんですよ……そう、受精してくださいねー……」
言いながら、マナトさんはすでにケンさんにピストンをしている。ケンさんの乳首をコリコリしながら、首筋をねとねと舐めて、目を据わらせて、夢中でむしゃぶっている。
「ケン! 中出ししてあげられなくてごめんね、今日はベルに子種全部あげなきゃいけないから、許してねっ?」
こくこくと頷くケンさん。ポーッとその光景を見ていると、パァン! 突然、強かにお尻を叩かれた。
「腰を上げていつでも挿入できるようにしておきなさい! 私はお前に慈悲を与えているんですよ!」
「はい……」
「ああケン、また出そう、ごめんね、ごめんねっ」
ヘラヘラと笑っている声で心から楽しそうなのが腹立たしい。言われた通りに高くした僕の腰を持って、マナトさんはまたしても唐突に奥まで嵌め込んだ。
そのたったひと突きで射精する。一滴残らず出し切ると……また、ケンさんと愛し合い始める。今度は正常位で完全に一つに固まってずっとキスしている。
「んは、ケン、ケン、中出しなくてさみしいねっ、愛してるよ、愛してるよ」
「マナトお、イってるから、止めて、ええ」
「はあ、ダメっ、私もうベルじゃイけないからっ、ケンでしか出せないから!! 直前まで擦らせて、こうやって、ね、キスして、ハメて、私の精子のぼらせて?」
「んむう~ッ」
ああ、そうだったんだ。だからケンさんを連れて来て……中出しだけを、僕にしているんだ……。
行為中さながらの甘い声は出る。身体もちゃんと反応してる。だけどどこか冷めた心地で、僕は三度目の中出しを受け入れた。
少しもナカを擦ってもらっていないのに胎内だけタプタプで身体が混乱している。膣の中がさみしいよって泣き叫ぶ。だけどこの声に応えてくれる男は、もうどこにもいない。
「ああ、ああ~~」
みっともなく泣き声をあげる。マナトさんに構って欲しかったわけじゃない。失ったものの尊さに今さら気付いたから。
僕の身体を欲しがる男は大勢いるけれど……僕のちんけな内面を、馬鹿なところまでを愛してくれたのは、たった一人しかいなかったのに。
ジャオ。ジャオ。もう、遅いのに…………。
「ベル、擦って欲しいの? よしよし、女の子が産まれたら困りますからね、いっぱいピストンしてあげる」
偽りの優しさで頭を撫でられて、挿入された。同時にケンさんの股間が目の前まで迫ってくる。僕とセックスしているマナトさんと、ケンさんが、キスしているのだ。
「ケン、愛してる、愛してるよ…………ふふっ、その顔可愛い…………」
甘い雰囲気が僕の背中を掠める。僕はけっしてその中に入れないまま……二人だけが、愛を深めていく。マナトさんのモノは僕の中に深々と突き刺さり、今も激しく動かされているのに。
マナトさんは、おそらく今まで女を最初に口説く時にしか吐かなかった愛の言葉を、今はケンさんに惜しみなく、しつこいくらいに注ぎ込んでいる。形がどうあれ、ケンさんの身体の中はマナトさんの愛でいっぱいだ。
「ああイく、ケン、出ちゃうよっ、出してイイっ?」
マナトさんらしからぬ情けない声に、ケンさんも頷いて応えている。僕の膣なのに。ケンさんが許可を出して、そしてマナトさんは盛大に放出した。
精子まみれの僕の中をグチュグチュと緩慢に行き来しながら、二人は延々とキスを続けている。
「もっと子作りしようね、ケン……私たちの子、ベルが産んでくれるからね……」
本当に、人をなんだと思っているのだろう。
激しい怒りを覚えながらも、心のどこかで観念していた。僕はきっと近いうちに受精してしまう。マナトさんはケンさんとキスしているだけで、何度でも僕の中に出すことができるようだった。
常軌を逸した行為でも、今の僕には、受け入れることしかできない。
また逃げ出せないだろうかとかいろいろ考えたけれど、僕一人では天地がひっくり返ったって無理だ。甘んじて、この宿命を受け入れよう。
幸いマナトさんは僕を女王の座に据えるつもりらしい。それはもちろん裏でケンさんと愛し合うためで、お飾りでいてくれる従順な女なら誰でもいいのだろうけど。
偽りの女王。嘘と裏切りで固めた僕という人間にはお似合いかもしれない。僕ごときがそんな大役を任されて、おかげで裕福な生活ができるのならずっとこのままここにいた方がいいのだろうな。
そう考える僕は冷静すぎて、自分が怖いくらいだった。
マナトさんは前回一人で来ると言っていたけど、またもケンさんを連れて来たから意外だった。ケンさんがヤキモチを妬くから……とかなんとか言っていたけれど、その妄想はもういいのだろうか。
ちらりとケンさんの様子をうかがう。すでに全裸にされて、竿を擦られながらキスされて蕩け顔になっている。
わかるよ。気持ち良さに流されるのって一番楽だもんね。豪快で乱暴者な彼は、自分とはまったく違う生き物だと思っていたのに……こんなところで理解できるなんて、奇妙なものだ。
「ケン、もっと舌絡めて……?」
「ふぁい……」
唇の外で舌が巻き付いて僕に見せつけてくる。仕方なく観察していると、マナトさんがちらりと僕を見やった。
「物欲しそうな顔をして……仕方ないですね。ベル、おいでなさい」
そんな顔をした覚えはないんだけど。
従って二人の間に入ると、三人でのキスが始まった。主にマナトさんが僕とケンさんの唇を交互に舐めている。そのうち舌を絡めるようになり、やがてマナトさんは僕を押し倒して激しく口内を貪ってきた。
「ふぁ、ふ、ふ」
「嬉しいですか? 恋人同士の真似事、お好きですもんね」
「う、う」
「もう濡れてる……淫乱な女だ」
クチュクチュと下着の中を弄られて羞恥に耽る。相手が自分のことをなんとも思っていないってわかっているのに……激しくキスされたらつい悦んでしまうこの身体が、憎い。
「ベル、全部脱ぎなさい。脱いだらケンの横に並んで」
「……はい」
僕とケンさん、二人とも裸になって四つん這いで隣に並ぶ。
マナトさんが後ろから覗き込んできただけでケンさんの肌からブワッと熱が噴き出してくる。片手でお尻を撫でまわされると「ハア、ハア、」って息を荒くして感じ始めたので、ついつられてしまった。
この人は一体、一日にどれだけ嬲られているのだろう。マナトさんは執事長でなく王子だ。前は僕にもよく構っていたし、仕事で大忙しなんてことはないだろう。きっと彼のほとんどの時間を、ケンさんの身体の開発にあてているんだ。
ケンさんと僕がぎゅっとひとまとめに抱き寄せられて胸をだだくさに揉まれる。ケンさんはついに「あん、あん、あッ」と鼻にかかる声で鳴き始めた。
触れた皮膚から伝わってくる。ケンさんは完全にこの男に堕ちているんだって。気持ち良さそうに身体を震わせて……この手に触られることを、心から悦んでいる。調教は大成功のようだ。
クチュクチュ。次に膣が指に入ってきた。さすがに僕も息に声が混じる。後ろからけたたましい水音が鳴って、ケンさんは大声で泣きながらいやいやと首を横に振っている。
僕のほうは指で……ケンさんはおそらくお尻の穴をしゃぶられて……マナトさんは同時に僕ら二人に快感を与えてくる。
ケンさんはそれからずっと口で愛されていた。いいな。僕もこんなふうに一心に愛されたい……。
いや、愛されていた。かつては……二人の男に……本当に、愛してくれて、いたのにな……。
よがるケンさんの隣であくまで事務的に解されて、切なさで鼻がツンとした。
こうなったのは僕の責任だ。この男に与えられるものはすべて受け入れる。罰を受けて……そしていつか、外に…………自由に…………。
「……よし。ケン、先にベルに挿れるからね。待っててね」
「んッ」
チュッチュッと隣で水音が鳴る。二人は愛し合う恋人同士の濃厚なキスを交わして、そして、あっけなくマナトさんは僕に楔を打ち込んだ。両胸を下から揉みしだかれて、存外に感じてしまう。
挿入自体久しぶりだし……マナトさんにこんなに密着されて愛されたのは本当に、ルシウス達が国に帰る前以来だったから……。
「あッ、あッ、あッ、」
「男の子ですよ……男の子を産むんです……いっぱい、感じて……」
「はあ、いやあ、ああ……」
耳元にそう囁かれて心から嫌悪する。子どもは性別関係なく尊いものだ。だけどまだ幼い彼らを能力の優劣で簡単に捨ててしまえる彼には当たり前のことなのだろう。
巧みに乳首を弾かれて高い声が出る。隣から凝視されている。こんな最低な男たちに辱められているというのに……マナトさんに服従するこの肉体は、どうしようもなく震えて、早くも、絶頂を迎えようとしている。
「ああ堪え性のない……下品な雌だ……でもそれでいいんですよ、男の子を産んでくれるなら、私はあなたをいくらでも愛してあげます」
「アッ、はうンッ、イっくっ」
ビクンビクンと痙攣して一気に脱力した。マナトさんはさっさと抜き出して、今度はケンさんに挿入したようだ。覆い被さって、唇を重ね合いながら全身を擦り付けて愛し
始める。
「お待たせ、ケン……さみしかった?」
「あうッ、うンッ」
こくこくと頷きながら、ケンさんはマナトさんのすべてを受け入れる。
「愛してますよ……あなたのことをこの世で一番、愛しています……」
「うん、うんっ」
こんなふうに言い聞かせられて、毎日サレてしまったら……抜け出せないに決まっている。
マナトさんの声音は不思議な響きを持っている。まるで魔法を唱える魔道士のように、すべてを実現できる力を持っている。これが大国の王家の血統なのか。
僕はそれを持っていない。持っていたのは、ジャオだった。彼は正しく力を使ってルアサンテの国民を幸せにした。
それをこの男は、自分の欲のためだけに奮って……最低だ、最低な男……。
「ああケン、出るよ、抜くからねっ」
マナトさんを憎しみに満ちた眼差しで見つめていたから、僕はその言葉の不可解さに気付けなかった。
ケンさんが達して咆哮する。その瞬間、僕は……お尻を両手で剥かれて、ズドンと猛りきった肉棒を、打ち込まれた。
「あ…………!?」
突然最大最硬度のソレが奥までめり込んできて、息が止まった。マナトさんは一往復もせずにそのまま中で放出する。唐突な中出しに、全身が、足の指の先まで痺れて、ナカが勝手に彼に絡みつく。
「ああ――――ッ……!?」
「ハアッ……ベル、ちゃんと奥まで飲み込むんですよ……そう、受精してくださいねー……」
言いながら、マナトさんはすでにケンさんにピストンをしている。ケンさんの乳首をコリコリしながら、首筋をねとねと舐めて、目を据わらせて、夢中でむしゃぶっている。
「ケン! 中出ししてあげられなくてごめんね、今日はベルに子種全部あげなきゃいけないから、許してねっ?」
こくこくと頷くケンさん。ポーッとその光景を見ていると、パァン! 突然、強かにお尻を叩かれた。
「腰を上げていつでも挿入できるようにしておきなさい! 私はお前に慈悲を与えているんですよ!」
「はい……」
「ああケン、また出そう、ごめんね、ごめんねっ」
ヘラヘラと笑っている声で心から楽しそうなのが腹立たしい。言われた通りに高くした僕の腰を持って、マナトさんはまたしても唐突に奥まで嵌め込んだ。
そのたったひと突きで射精する。一滴残らず出し切ると……また、ケンさんと愛し合い始める。今度は正常位で完全に一つに固まってずっとキスしている。
「んは、ケン、ケン、中出しなくてさみしいねっ、愛してるよ、愛してるよ」
「マナトお、イってるから、止めて、ええ」
「はあ、ダメっ、私もうベルじゃイけないからっ、ケンでしか出せないから!! 直前まで擦らせて、こうやって、ね、キスして、ハメて、私の精子のぼらせて?」
「んむう~ッ」
ああ、そうだったんだ。だからケンさんを連れて来て……中出しだけを、僕にしているんだ……。
行為中さながらの甘い声は出る。身体もちゃんと反応してる。だけどどこか冷めた心地で、僕は三度目の中出しを受け入れた。
少しもナカを擦ってもらっていないのに胎内だけタプタプで身体が混乱している。膣の中がさみしいよって泣き叫ぶ。だけどこの声に応えてくれる男は、もうどこにもいない。
「ああ、ああ~~」
みっともなく泣き声をあげる。マナトさんに構って欲しかったわけじゃない。失ったものの尊さに今さら気付いたから。
僕の身体を欲しがる男は大勢いるけれど……僕のちんけな内面を、馬鹿なところまでを愛してくれたのは、たった一人しかいなかったのに。
ジャオ。ジャオ。もう、遅いのに…………。
「ベル、擦って欲しいの? よしよし、女の子が産まれたら困りますからね、いっぱいピストンしてあげる」
偽りの優しさで頭を撫でられて、挿入された。同時にケンさんの股間が目の前まで迫ってくる。僕とセックスしているマナトさんと、ケンさんが、キスしているのだ。
「ケン、愛してる、愛してるよ…………ふふっ、その顔可愛い…………」
甘い雰囲気が僕の背中を掠める。僕はけっしてその中に入れないまま……二人だけが、愛を深めていく。マナトさんのモノは僕の中に深々と突き刺さり、今も激しく動かされているのに。
マナトさんは、おそらく今まで女を最初に口説く時にしか吐かなかった愛の言葉を、今はケンさんに惜しみなく、しつこいくらいに注ぎ込んでいる。形がどうあれ、ケンさんの身体の中はマナトさんの愛でいっぱいだ。
「ああイく、ケン、出ちゃうよっ、出してイイっ?」
マナトさんらしからぬ情けない声に、ケンさんも頷いて応えている。僕の膣なのに。ケンさんが許可を出して、そしてマナトさんは盛大に放出した。
精子まみれの僕の中をグチュグチュと緩慢に行き来しながら、二人は延々とキスを続けている。
「もっと子作りしようね、ケン……私たちの子、ベルが産んでくれるからね……」
本当に、人をなんだと思っているのだろう。
激しい怒りを覚えながらも、心のどこかで観念していた。僕はきっと近いうちに受精してしまう。マナトさんはケンさんとキスしているだけで、何度でも僕の中に出すことができるようだった。
常軌を逸した行為でも、今の僕には、受け入れることしかできない。
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