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第四十二話
恵茉、ベリアルと魔界でデート?! その一
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「なーに時化た面してんのさ! ベリアルらしくない」
アステマは日本酒を片手に、ベリアルを怪訝そうに見つめた。日本酒は勿論、魔界山麓の美味しい水と山の麓で採れた美味し伊お米とやらで出来ている。大理石の丸テーブルの上には、同じく魔界山麓で採れた新鮮な生野菜がスティック状にカットされ、アステマが手作りしたマヨネーズに味噌を混ぜ、七味を加えたドレッシングがクリスタルの器に盛られている。もう一つは岩塩が入った器がある。野菜はお好みでそれらを付けて食べるらしい。
更に、鯛の活け造りやマグロの兜焼き、鳥軟骨の唐揚げなどが所狭しを置かれている。アステマの右隣に佐吉がビールを片手に。その隣にハーゲンティが赤ワインを片手に。アステマの向かい側にベリアルが、ビールを片手に。その左隣にはアミーが赤ワインを片手に座っている。
今後の作戦会議という名目でアステマの部屋に集まった彼ら。落ち込むベリアルを励まそうという目的もあったのは当事者以外は全員知っている事である。
「……恵茉が狙われたのは俺のせいだ……」
ボソリとベリアルはこたえた。
「そんな訳ないだろ? 悪いのはどう考えたっえ不意打ちしたレオナールの方じゃないか!」
アステマは喝を入れるようにして応じた。
「俺もベリアルのせいだとは思わん。まぁ仮にベリアルのせいだったとしても、それなら尚更恵茉を守ってやらないといけないだろ? あの子を守れるのは、お前しかいないんだから」
と、アミーは励ますように言った。佐吉は心配そうにベリアルを見つめている。落ち着いて成り行きを見守っていたハーゲンティは、勇気づけるように口を開く。
「そうですよ。それに、インターネットの仕事で、ピカピカリエルに声がかかって専属イラストレーターになったそうじゃないですか! お祝いしてあげないと」
ベリアルはビールを一気に飲み干すと、右手で口元に残ったビールの泡を拭い、照れくさそうに口元を綻ばせる。
「……すまん。そうだな」
そう答えると、真顔に戻り口調を変えて切り出した。
「話は変わるが、ベルゼブブやベルフェゴールの裏から糸を引いて居る奴の件だが……」
全員、真顔で身を乗り出した。
その頃恵茉は……。
「うわぁ、ホントに株式会社ピカピカリエルとやらから契約の話が来たよー! しかも、一枚描く毎に最低三千円~って……アマチュアの趣味の物書きなのに貰い過ぎでしょ」
『ティル・ナ・ノーグ』のホームページを見て興奮していた。
「今月のラッキーガールは、ニックネームスモールリリスさん! 趣味であるイラストの才能が認めらて、本日株式会社ピカピカリエルよりスカウト。これよりスモールリリスさんはピカピカリエルさんの専属イラストレーターとなります。お目でとう! 次はあなたの番です! 以下、本人にインタビューしてきました! 司会進行は私、ティルです。
ティル「初めまして。この度はスカウトお目でとうございます」
スモールリリス「有難うございます」
ティル「早速ですが、スカウトされた経緯を教えて下さい」
スモールリリス「はい。と言っても特別何もしてなくて。好きな時間に好きなように書いて投稿していただけなんです。そしたら先日、ピカピカリエルさんの方からメールで連絡を頂きまして」
ティル「へぇ? それは他に投稿している方々にも朗報ですね」
スモールリリス「はい、特別頑張ったりしなかったので私もびっくりです!」
ティル「なるほど! 次はあなたの番です。イラスト、写真、食べログ、小説……好きを仕事にして稼ぐチャンス!」
「こんなインタビュ受けてないし。これ見たせいか新規会員する人また増えてるし」
と恵茉は苦笑した。どこか嬉しそうだ。先程、ベリアルからお祝いにどこか遊びに行くか? とテレパシーが入ったのだ。
アステマは日本酒を片手に、ベリアルを怪訝そうに見つめた。日本酒は勿論、魔界山麓の美味しい水と山の麓で採れた美味し伊お米とやらで出来ている。大理石の丸テーブルの上には、同じく魔界山麓で採れた新鮮な生野菜がスティック状にカットされ、アステマが手作りしたマヨネーズに味噌を混ぜ、七味を加えたドレッシングがクリスタルの器に盛られている。もう一つは岩塩が入った器がある。野菜はお好みでそれらを付けて食べるらしい。
更に、鯛の活け造りやマグロの兜焼き、鳥軟骨の唐揚げなどが所狭しを置かれている。アステマの右隣に佐吉がビールを片手に。その隣にハーゲンティが赤ワインを片手に。アステマの向かい側にベリアルが、ビールを片手に。その左隣にはアミーが赤ワインを片手に座っている。
今後の作戦会議という名目でアステマの部屋に集まった彼ら。落ち込むベリアルを励まそうという目的もあったのは当事者以外は全員知っている事である。
「……恵茉が狙われたのは俺のせいだ……」
ボソリとベリアルはこたえた。
「そんな訳ないだろ? 悪いのはどう考えたっえ不意打ちしたレオナールの方じゃないか!」
アステマは喝を入れるようにして応じた。
「俺もベリアルのせいだとは思わん。まぁ仮にベリアルのせいだったとしても、それなら尚更恵茉を守ってやらないといけないだろ? あの子を守れるのは、お前しかいないんだから」
と、アミーは励ますように言った。佐吉は心配そうにベリアルを見つめている。落ち着いて成り行きを見守っていたハーゲンティは、勇気づけるように口を開く。
「そうですよ。それに、インターネットの仕事で、ピカピカリエルに声がかかって専属イラストレーターになったそうじゃないですか! お祝いしてあげないと」
ベリアルはビールを一気に飲み干すと、右手で口元に残ったビールの泡を拭い、照れくさそうに口元を綻ばせる。
「……すまん。そうだな」
そう答えると、真顔に戻り口調を変えて切り出した。
「話は変わるが、ベルゼブブやベルフェゴールの裏から糸を引いて居る奴の件だが……」
全員、真顔で身を乗り出した。
その頃恵茉は……。
「うわぁ、ホントに株式会社ピカピカリエルとやらから契約の話が来たよー! しかも、一枚描く毎に最低三千円~って……アマチュアの趣味の物書きなのに貰い過ぎでしょ」
『ティル・ナ・ノーグ』のホームページを見て興奮していた。
「今月のラッキーガールは、ニックネームスモールリリスさん! 趣味であるイラストの才能が認めらて、本日株式会社ピカピカリエルよりスカウト。これよりスモールリリスさんはピカピカリエルさんの専属イラストレーターとなります。お目でとう! 次はあなたの番です! 以下、本人にインタビューしてきました! 司会進行は私、ティルです。
ティル「初めまして。この度はスカウトお目でとうございます」
スモールリリス「有難うございます」
ティル「早速ですが、スカウトされた経緯を教えて下さい」
スモールリリス「はい。と言っても特別何もしてなくて。好きな時間に好きなように書いて投稿していただけなんです。そしたら先日、ピカピカリエルさんの方からメールで連絡を頂きまして」
ティル「へぇ? それは他に投稿している方々にも朗報ですね」
スモールリリス「はい、特別頑張ったりしなかったので私もびっくりです!」
ティル「なるほど! 次はあなたの番です。イラスト、写真、食べログ、小説……好きを仕事にして稼ぐチャンス!」
「こんなインタビュ受けてないし。これ見たせいか新規会員する人また増えてるし」
と恵茉は苦笑した。どこか嬉しそうだ。先程、ベリアルからお祝いにどこか遊びに行くか? とテレパシーが入ったのだ。
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