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SIN

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合縁奇縁

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 今にもチラチラと雪が降ってきそうな空を見上げ、朝から妙に高ぶっている気分を無理矢理押さえつける。
 今日が大晦日だからって理由でワクワクしている訳ではなく、この鬱陶しい気配にイライラしてるだけ。
 けど、鬱陶しい気配がしてるだけなら別に大した事じゃない。
 問題は俺の耳。
 朝っぱらから色んな声を拾い上げるんだ。お陰で五月蝿いのなんのって!耳を塞ぐ事は簡単だし、ヘッドフォンで音楽を聞いてしまえば声はそんなに聞こえない。のに、それが出来ないってんだからイライラもする。
 近くにいない者の声が意図せずに聞こえてしまうってのは、良くないんだ。だから声の主を探して傍に付いているのが1番手っ取り早いってのに。
 「裏山でカウントダウンのイベントあるやん?行こうや。で、白西さんも誘えよ」
 「なんでやねん」
 「8時に裏山前な」
 「聞け!」
 非常にノンビリとした弟と、弟の友達とのやり取りを長時間聞かされる意味って何だ?それに混じって、
 「なにがそんなめでたいねん」
 と、やさぐれ気味の副音声付。こいつは俺の運命共同体……らしいシュウって男。自分の能力にも気が付いていないみたいだったし道具の事も知らなかったようだから、出会った日から実は1度も会っていない。下手に接触して能力が開花してしまったら謝っても謝り切れないし。
 そのシュウだが、今俺の近くにいる訳ではなくて、多分自分の家にいると思う。それでもハッキリと声が聞こえてくるんだから、俺の能力に距離は関係ない。
 「ちゃんと白西さん誘えよ~」
 「……なぁ、待ち合わせの時間、7時でえぇ?」
 「はいよ。コウには俺から伝えとくー」
 高校生2人の長電話が終わると、そこから2人の声は聞こえて来なくなった。7時に裏山で待ち合わせ……そこが重要だったんだろう。
 「8時から裏山山頂かぁ……」
 やさぐれ気味だった声が最後にそう呟いて途絶える。こっちは8時に裏山に来るかも知れない訳だな。 
 で、俺はどっちの傍に行くべきだ?
 声が聞こえて来るのは妙な事に巻き込まれる前兆……俺が巻き込まれるのならなにも問題はないってのに。
 あぁ、現実逃避してる場合じゃない。
 実際どんな事に巻き込まれようとしているのかは分からないが、道具や能力者関係だけではなくて、もっと不思議な何かが関係する可能性だってある。しかも場所は鬼の宴が行われていた裏山……それよりも怖いのは小川だ。鬼の宴は見えていただけで実体はなかったが、小川に沈んだ男がその宴に参加していた。
 あんなスネ程もない小川に沈むなんて現実ではありえないが、能力者なら可能なのかも知れない。鬼に呼ばれるのか、それとも鬼の元に行くよう呪いがかけられているのか……。
 「はぁ」
 弟達は能力の事も道具の事も一切知らない一般人で、シュウは能力開花には至ってはいないが一応道具に触れているから全くの素人じゃない。なら弟達の方に付いててやるって答えは出てる。
 出てるんだけど……どっちかを守る為にどちらかを見捨てるなんて重要な判断、俺には出来ない。けど、選ばなければならない。それも今日の7時までに。
 待てよ?
 長電話の声は無駄に聞こえて来たのに、電話を切った途端に何も聞こえなくなるのは不自然じゃないか?それに、待ち合わせ時間が早まった事を弟の友達はコウに連絡する筈だ。その声が聞こえないって事は、弟の友達2人は今回関係ないのかも知れない。それにしたって、白西って子に連絡を入れている筈の弟の声も聞こえないのはどう言う事だ?
 裏山自体に何かがある?
 いや、だから小川があるだろ。
 「はぁー」
 ちっとも考えがまとまらない。
 もー良い。現場が裏山って事が分かったんだし、危険なポイントが小川って事も分かってる。じゃあ後は弟も、弟の友達も、シュウも小川に近付けさせなきゃ良い。
 どうやって?
 張り込むしかない!
 とは言え、今日は朝早くから聞こえてきた声のせいで無駄に早起きしたからな……しかも重要なのは夜の7時頃からで、何時に終わるのかは不明。下手をすれば能力者と対面して戦闘になるかも知れない。なら夜に備えて2.3時間程の仮眠を取っとくかな。
 一応目覚ましをセットして布団に入り、ウトウトと心地の良い時間を過ごし……ガクンと意識が戻った時、目覚まし時計の針は予定していた時刻よりも多めに回っていた。
 「あ~、寝過ごしても~た」
 じゃねーわ!
 目覚まし鳴った事すら気が付かなかったなんて、どんな危機感のなさだ!?しかもだ、2、3時間の仮眠の筈がガッツリ夕方までとか!こんなもん仮眠じゃねぇ、ただの睡眠だ!
 まぁまぁ落ち着けよ俺。何も7時を過ぎた訳じゃないし、なんなら夕食を食べる時間だってあるじゃないか。
 そう、まずは落ち着いて準備をしよう。
 「にゃー」
 ん?猫?
 やけに近くから聞こえた猫の鳴き声に部屋中を見渡してみるが、猫を飼っていないのにいる訳がない。だったら窓から?窓は閉まってるんだから入って来れる訳もない。って事は……。
 「にゃん」
 厄介事の声、か。
 能力者や道具やらに関係していて猫って事は……貴重品店?貴重品店!?
 人の寿命を見る道具があるかどうかを知りたくて、売っていたら買うつもりでいて、毎日毎日空き地に通い詰めても一向に現われなかった貴重品店!
 本当なら折り畳みの椅子とか夜食とかを用意しようと思っていたが、それ所じゃない。ナイフと財布があれば、後はどうにだってなる!どうにだってしてやるさ!
 勢い良く飛び出した家の外。その瞬間に吹いた風に体温を奪われ、とりあえずマフラーだけ取りに戻った。
 仕切り直して外灯がチカチカとしている空き地の前までやってきたが、そこは見慣れた空き地があるだけで、猫1匹見当たらない。
 可笑しいな……確かに猫の声が聞こえたんだが……寝起きだったし、寝惚けてたとか?
 一応しばらく空き地前で張り込んではみたけど特に何も現れず、仕方ないから裏山で待ち合わせる弟達の様子でも、と思って腕時計に視線を落とし、そこに何もない事に今更気が付いた。
 まさか本当にナイフと財布しか持って出て来なかったとは。普通なら無意識にでも時計とか携帯とか……。
 「はぁー」
 見上げた空からチラチラと雪が降り始め、鬱陶しい気配が増す。
 ただの雪と言ってしまうには不自然で、だけど肌に触れた雪はチリリと冷たさを残して溶け、後に残るのはただの雪解け水。
 何がどう不自然なのかが説明出来ないけど……こういうのをちゃんと説明出来る能力者ってのも、いるのだろうか?
 俺には見えてないだけで、実はこれは雪じゃなくて巨大カキ氷機が出した氷の欠片。とかだったりしてな。
 「んなアホな」
 さっさと裏山に向けて歩き出そう。そう移動しようとした所で、
 「ニャハハ☆」
 聞き覚えのある笑い声が聞こえた。
 まさかと思いつつも空き地の方を見てみれば、そこには黒猫が1匹。どうやら店主の笑い声はあの黒猫から聞こえてきたようだ。と言う事は、あの黒猫は貴重品店の看板猫に違いない。で、何故店主の声が?まぁ、笑い声ではあるが……。
 「ニャン」
 黒猫はゆったりと近付いてくると俺の周りを1週回り、その後急に駆け出した。それはまるで着いて来いと言っているかのような……。
 「いやいや、そんなおとぎ話みたいな事……」
 が、実際にあるんだよ。
 能力者って言葉だけでも普通に聞けば中二病っぽいし、呪いだの呪いの道具だの“おとぎ話みたいな事”以外のなにものでもない。じゃあ、猫の誘いを受けよう。時間は分からないが俺の耳にあの店主の声しか届いていない今、他に優先するべき事は何もない。
 「店主の所まで案内してやー?」
 猫の後ろを着いて歩き始めて数歩、チラリと振り返ったように見えた猫は急に、一気に歩くスピードを上げ、成人男性では抜けるのが少々困難なレベルのほっそい路地裏へと駆け込んだ。
 横歩きで路地裏を抜けた先にあったのは、少し道幅が広くなった路地裏。猫は俺を待っていたかのように座っていたが、またスグに駆け出すと角を曲がっていった。
 薄暗い路地裏では景色が変わらず、同じ所をグルグルと回ってるかのような錯覚を起こす。
 あの猫は店主の所に案内する気があるのか?それとも、他の何処かに連れて行こうとして?
 あれ?
 長い事この町に住んでるけど、こんな広大な路地裏があるなんて聞いた事も見た事もないぞ?もしかして、これ……裏山の小川みたいな不思議スポットじゃないか?
 「ニャー」
 立ち止まった俺を振り返った猫が不思議そうに鳴いて座る。
 敵意はなさそうだし、この場所も薄暗くはあるけど嫌な感じはしな……いやいや、路地裏に入るまでは鬱陶しい気配が空一面から降り注いでいたじゃないか。それなのに、ここではなにも感じない。それ所か空も真っ黒で何も見えないし、なにより雪が降っていない。
 完全に別次元に迷い込んでるパターンじゃねーか!え?下手すりゃこのまま鬼の宴への飛び入り参加?
 でも……そういえば、貴重品店内でも外の気配は感じなかったっけ。
 まぁ、ここで立ち止まっていても何もないんだから、猫を追いかけるしかないか。
 「捕まえたる」
 ピシッと猫を指差し宣言して飛び掛る勢いで走り出すと、猫は嬉しそうに立ち上がるとヒラリと俺を交わし、そのまま走って行ってしまった。だから追いつこうとしてかなり真剣に走って、路地裏を抜けたんだ。
 ブワッと生暖かい嫌な空気を通り抜けた気がして立ち止まると、俺の視界にはチラチラ鬱陶しい雪と……。
 「お、おぉ~シロやん」
 俺を不審そうに見ている弟と、弟の友達2人が映った。
 つか、こんな急に現実に戻すとか酷くない!?
 「何やってんの?」
 冷たい視線を惜しみもなく向けてくる弟に返す言葉が見当たらず、誤魔化すように笑顔を作る。
 「カウントダウン行く最中―。かな」
 とか言いながら手を振ってみたものの全く誤魔化せる気がしないので、この場から逃げようと裏山に背を向けた俺の行く手に、座っている猫の姿。
 なんのつもりかは知らないが……いい加減そろそろ店主の所に案内してもらおうか。
 追いかけても追いかけても猫との距離は離される事はあっても近付く事はない。それでも着いて来いと振り返ってくるんだから、この追いかけっこを止める訳にはいかない。いや、そもそも俺は店主に用事があるんだから、ここで帰るって選択肢なんか……
 「久しぶり」
 急に全く知らない女の声が聞こえて辺りを見回すが、誰もない。それなのにハッキリと聞こえた声。
 おいおい、帰るって選択肢が出てきたぞ?
 「一方的過ぎた事謝りたかった……あの時はああするしか思いつかんくて……」
 女の声に答えたのは少し小さめのシュウの声。にしても、久しぶりって挨拶に対する返事にしては妙だな。
 「その謝罪聞いた後に私がもう1回付き合ってーとか言うたら応じるん?」
 元彼女なのか!?
 「応じへん」
 即答過ぎ!
 え?俺なんで今こんな修羅場っぽい音声を盗み聞きさせられてんの?これ、聞いてて良いのか?っても、耳栓もヘッドフォンも持ってないからどうしようもない。じゃあ、聞こえてない振りして引き続き猫を追いかけよう。
 「普通そんなハッキリ言う?」
 うん、同意。じゃない!猫だ猫。猫に集中して……そ、そう!貴重品店店主の所へ案内してもらうんだ。 
 「応じるかも知れない事もないかも知れないかも知れない事もないかも知れない」
 シュウの、小学生みたいな言葉を聞きながら少し遠くにいる猫を追いかけて走る。何故だろうな、声が聞こえてるんだから早くシュウの傍に行かなきゃならないってのに、猫を追いかけている事に焦りが生じない。
 「うん、ハッキリがえぇわ」
 「……ごめん」
 聞こえてくる声が元恋人同士の会話だからなのか、それともあの猫が裏山に向かっているからなのか。
 「あの時クローゼットの中におった人にさ、今日告白しようと思ってんの」
 クローゼットの中!?
 おーいおいおい、聞き耳を立てるな。聞こえてもサラリと聞き流すんだ。
 「何で俺に言うん!?」
 「言いたくなったから」
 んー……。
 思ったよりもゴチャゴチャしてない感じだな。お互い未練がないような、そんなサッパリとした印象を受ける。恋人同士だったと言うよりも、寧ろ……久しぶりに会う友達?
 「そっかぁ……。ウマクいくから、絶対!黙ってても大丈夫なくらい大丈夫やから!」
 また、小学生みたいな事を言うシュウの声に、
 「なにそれ」
 と、元カノの声とハモってしまった。
 あぁ、でも、そうだった。シュウは運命の赤い糸が見えるって眼鏡の持ち主だったな。元カノの運命の相手ってのがきっとクローゼットの中にいた男なのだろう。
 山頂に近付くにつれ人が増え、イルミネーションで昼間のように明るくて、出店も沢山。こんな中で猫1匹見つけるのは相当難易度高いのだろうが、もう猫との追いかけっこを続ける必要はない。
 チカッ チカッ。
 不自然にチカチカしている外灯の下、この場には不釣合いなアンティーク調のドレスを着た女の子が1人、小さなテーブルの上に1つだけ乗せた道具を売っていたから。
 「今日の商品はそれだけなん?」
 近付いて、商品を手にとって眺めてみるが……特に何の力も感じない?
 この商品は……なんだっけ、ガラス球の中に水とかキラキラしたラメ?が入ってて、逆さにしたり振ったりして眺める置物。デザインは芝生の上に小首を傾げたサバトラ猫が1匹立っているってシンプルさ。だけどキラキラしたラメ?は1つ1つがちゃんと六角形の雪の結晶を模している。
 「今日の商品はお買い得!縁結びのおまじないをかけてあるよ☆」
 満を持して店主がお買い得品の紹介を始めたが、道具を売る時の様な長々とした説明が後に続かない。それに、縁結びのおまじないって親しみやすい売り文句は何なんだ?
 道具じゃないなら、買う必要はない。
 「なぁ、それより欲しいモンがあるんやけど」
 売り場にないってんなら取り寄せてでも手に入れたい道具があるんだ。
 「今日のお兄ぃさんには、これ以上の品物はないよ?」
 道具でもないのに?
 そもそも特定の相手もいないのに縁結びとか言われてもな。せめて良縁祈願とか……待てよ、特定の相手って事は運命の相手?待て待て、それ、俺の場合シュウじゃね?
 結ばれてたまるか!
 「いらんわ!それより人の寿命見れる道具ある?そっちを切望してるんやけど」
 「ふぅん」
 何か言いたそうに俺を見る店主の視線に負けないよう俺も店主を睨むように見るが、周囲の人間にとっては俺達の押し問答など全く興味がないのだろう、皆楽しそうに行き来し、
 「それではーカウントダウン、スタートです!」
 始まったカウントダウンに声を合わせている。
 折角店主に会えたが、今日は日が悪かったようだ……今度は店主に売りたい商品がない時に会おう。
 「寿命を見る道具が入ったら絶対俺に売って。予約しとくから!」
 テーブルの上に商品を戻しながら店主に向かって大声で言うと、その返事は前からではなく後ろから聞こえた。それも、
 「こういうイベント、興味ないと思ってた」
 今1番会いたくない人物の声で。
 「そりゃ、お互い様って奴やろ」
 観念して振り返ると、やっぱりそこにはシュウがいたんだけど……眼鏡は?
 いや、別に眼鏡フェチって訳ではなくて、そうじゃなくて……。
 「眼鏡、割れてもーて……お前が何か、お金以外の何かで買ったんやんな?それやのに、ゴメン……」
 お金以外の何かが対価だった事は知ってるのか。まさかそれが寿命だなんて思ってはいないだろうが。
 「あー、まぁえぇよ」
 シュウは何も知らなくて良いし、知る必要もないし、関わらない方が良い。でも、そう思いながらも俺はあの“運命の赤い糸が見える眼鏡”をシュウに買ったんだ。
 危険性が低い道具だったってのもあったが、それより重要だったのは寿命を対価に何かを買う事。
 その時、ナイフの柄の部分にはシュウの名前を書いた紙が入っていた。
 「道具って、能力者やから使えるんやろ?で、俺の能力、多分コレ」
 適当にあしらって帰ろうとか考えていた俺の手を掴んだシュウは、小指の辺りを触ると何か……重たそうに何かを手繰り寄せているようなパントマイムを始め、大きく腕をグルンと回してキュッとソレを結んだ。その瞬間、俺はシュウの能力を目の当たりにした。
 赤黒いロープが宙に浮き、結ばれた輪の中にはシュウの姿がボゥっと見えるのだ。
 「眼鏡なくても赤い糸が見える?」
 道具の呪いが体に宿ったとか?いや、そんなの聞いた事ない。じゃあ、呪いを体に宿す能力?そんな恐ろしい能力があってたまるか!じゃあなんだ?
 何も答えないシュウは、今度は自分の小指の辺りからロープを手繰り寄せて輪を作り、それを俺に見せてきた。
 輪の中には俺がいる……。
 「見えへんよ。でも、触れる」
 そこにあってない物に触れる能力……どんな時に使うのかは謎でしかないが、能力が開花してしまった事には変わりない。
 呪いの道具を巡っての争いに巻き込まれるだろう。その時、道具を必要とする能力者がシュウに近付いて、コロッと言い包められて敵として俺の前に立たれると物凄く気分が悪い。じゃあもうコンビ組んじまうか。
 「店主、それいくら?」
 「千円だよ☆」
 呪いの道具じゃないからなのか、置物は思ったよりも安かった。
 「ハッピーニュイヤー!」
 カウントダウンを終えた周囲の人間達が一層盛り上がるから、それに便乗しようと思ってもその盛り上がり方が良く分からず、買ったばかりの置物をブンブンと大きく振ってシュウに手渡した。
 「やるわ。その……運命共同体記念?に」
 自分で自分の言葉に呆れる。
 何が記念だよ。
 俺が関わらなければ、もしかしたら一生を普通の人として終えられたかも知れないのに……それを、こんな争いに巻き込んどいて何が記念だ?
 シュウがこれから先どんな風に戦う術を身に付けるのかは分からないけど、その先にある未来なら分かる。
 分かるんなら……もしかしたら変えられる?
 「わ、ありがと。俺、スノードーム好きやねん」
 穏やかな表情で掌に載せた置物……スノードームを見つめるシュウ。どうやら気に入って貰えたようなんだけど、その、あれだ。
 縁結びの効果があるんで、出来れば「好き」とか発言しないでもらえますかね?
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