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リオン 4
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あれ……意識が戻る?
俺は機械によって改造されるんじゃなかったっけ?それとも事後なのかな?どちらにしても、今の所は殺されてはないらしい。
なんだ?
近くに何の気配も感じられないから思い切って目を開けると、大きなレンズの付いた天井が俺を見下ろしていた。
この部屋自体が1体のロボットの中?
変な動きをすれば一瞬で殺されそうだけど、都合が良いのか悪いのか俺の制御装置は解除されてはいな……
ん?
「あれ?」
両手が、動く。
手だけじゃなくて、足も、首も、全身が自由だ。
意識を失っていた間に解除されて……
「えぇ!?」
何気なく耳の後ろに手をやって覚えた違和感に慌てて起き上がって、今度はゆっくりと確かめるように耳の後ろを探ってみるが、やっぱりそこにはなかった。
ない?
いやいや、可笑しいからね?あれがなかったら俺がこうして動いてる事もありえないんだけど?
どう言う事?
「聞きたい事がある……」
巨大なレンズのある天井……に設置されていたスピーカーから、外で聞いたあの金属っぽい声がした。
だけど、聞きたい事があるのは寧ろ俺の方だ。
俺の制御装置をどうした!?どうなってるんだ!?
いやいや、落ち着け……まずは深呼吸だ。
折角向こうから話しかけてきてるんだから、大人しく話を聞こうじゃないか。その後からなら少しでも俺の質問に答えてくれるかも知れない……待てよ、話が終わった瞬間攻撃を受ける可能性だってあるか……。
だったら、
「俺に分かる事なら答えるよ。それと……俺の制御装置はどうしたの?」
答えるのと同時に質問をぶつけよう。
「弱点を設置する意味がないので外した。質問だ、お前は何故ここへ来た?」
制御装置の事を知っていたとは。
これまでに倒した改造人間を分解なり何なりしてデータを取ったのだろうか?
しかし……ここは機械側の本拠地じゃないのか?そんな所へ改造人間を招く理由は何だ?話を聞く為なんだろうけど、だったら制御装置を外す意味は?
機械と改造人間は敵同士だよ?俺が急に暴れ出すとか、そんな可能性は考えないのか?
まぁ、この部屋の中で可笑しな行動をしようものならあちらこちらから攻撃されるんだろうし、俺に施された改造は制御装置を外す以外にも色々あるんだろうし……。
「機械と話をしてみたかったんだ……で、人間を実験材料にした理由は?」
まさか、こんな話し合いになるとは思ってもみなかったけどね。
「人間を実験材料に?した覚えはない。私にそれは必要がない。人間を材料にして得られる結果に、意味もない。話をした後どうするつもりだ?帰られるとは思っていないのだろう?」
人間を実験材料に使ってないって、どう言う事だ?
機械なのに人間を使って何のデータを取るんだろう?って昔から疑問には思ってたけど、まさか、本当に?
いやいや、人口は確実に減ったんだから実験材料にしてなくても何らかの理由で殺したんだよな?そうでなければ戦う理由と言うか……切欠が分からない。
少なくとも戦争が起きた後の世代は皆機械が人間を実験材料に選んだから戦いが始まったって教えられてる。
教科書にそう書かれてあるんだから、疑う事もなくそうだと覚えたし、テストにもそう答えて合格をもらってるんだ。
「じゃあ、人口が減った理由は?実験材料にしたからじゃないならなに?俺は脱走してここに来たんだから、帰られたとしても帰りたくないかな」
機械と話をした後はあの施設を壊す。って事しか考えてなかったから、俺は随分と楽観的だったんだなって、今更ね。
それで実際にここまで来たんだから凄くない?
「実験材料にした覚えはない。“新型ウイルス”に蝕まれた人間が死んだだけ。帰るつもりがないのなら、どうするつもりでいる?」
新型ウイルス?初耳だ。
人口が減った理由と、戦いが始まった理由を“機械が実験材料に人間を選んだから”と教えられてきた俺にとっては信じられない話だし、新型ウイルスが流行った事すら知らないんだから信じようもない。
人口が減った原因、今まで教えられてきた“人間を実験材料”を信じるのか、機械が言う“ウイルス”を信じるのか。どちらを選ぼう?
いいや、嘘かも分からないような教えを鵜呑みにするのは止めだ。切欠がどうあったとしても戦争は始まってる訳だし、今更真実を解いた所で終わる訳じゃない。
それよりも、俺の目的はなんだったのか思い出せ。
「俺は改造人間を作ってるあの施設を壊す事が目的」
そこに至るまでの途中経過はまだ決まってないけど、まずは仲間集めかな?
前線に行って何人かスカウトしても良いし、施設に忍び込んで破棄寸前の子達を貰って来ても良いかもね。
あぁ、そうすると制御装置の外し方を教えてもらわなきゃならないな……それとも、制御装置を外せる知識を持った機械を仲間にするか。
「お前も人間だろう?何故人間が不利になるような事をする?」
何故って……。
「人間だって理由だけで、人間を好きにならなきゃいけない?」
綺麗な月を奪った連中で、改造人間の材料になるって理由で人間を売買するような連中で……改造人間達を物扱いするような連中。
中には良い人間もいるんだけど、極々少数だ。
「しばらくお前の様子を見るとしよう。3体の見張りを用意した、自由にしろ」
自由にしろと聞こえた直後に部屋の入り口が開き、俺の見張りだとかいう3体のロボットが入ってきた。
3体は無言のまま俺の腕を引っ張り、物凄い力で外に連れ出そうとしてくるけど、最後にもう1つだけ聞きたい事が残ってるから、天井のレンズに向かって声をかけた。
「俺はNO,777。アンタの名前は?」
自己紹介は基本でしょ?
「マザー」
ガシャーン。
名前だけの簡単な自己紹介が終わり、慌しく外に引っ張られるがまま歩いて行くと、そこは円形の建物の屋上部分で、屋上に出た瞬間扉は音を立てて閉じてしまった。
マザー……機械達の母親?司令官、かな?声だけだったけど直接機械側のトップと喋っちゃったよ!良く生きて帰されたな俺!
あ、そうじゃなかった。
しばらくは様子を見られるんだっけ?
「ね、君達は制御装置の外し方を知ってるのかな?」
3体の機械達からの言葉はないけど、随分と得意げに両手を挙げてる子が1体。
なんだろうか……凄く可愛い。
これからどうなるのかは良く分からないし不安もあるけど、何となく楽しい日々になりそうだよ。
本拠地として使えそうな建物を見つける為に地上を歩き回る序に“新型ウイルス”の証拠探しを始めて丸1日。
崩壊しそうなビルの中で見付けた雑誌や新聞の中に、気になる記事が載っていた。
「ロボットが仕掛けた生物兵器か!?……ウイルスってこれの事?」
見出しを声に出しながら3体の機械の方を見るが、やっぱり何の言葉も発しない。それでも首を傾げてたり、顎?部分に手を添えたり、腕を組んだりしているから答えは知れる。
生物兵器か……人間を実験材料にって話はここに由来しているのかも?それにしても、本当にウイルスが存在していたとはね。機械が仕掛けた生物兵器だったなら“新型の生物兵器を使って人口を減らした”って教科書に載っていただろう。だけどそうにはならなかった……もしかしたらウイルスの種類の特定に至っていたとか?
そうだとしたらワクチンの開発だってされた筈。
予防接種を受けた者だけが月への移住を許されたと言うなら、地球に多くの人間が残された事の説明にもなる。
でもな……改造人間が月に住む家族に面会したいって言えば前線に出る前日、月に行く事が許される。新型ウイルスに感染しているかも知れないのに、接触させて大丈夫なのか?あ、そうか。月では予防接種的な事が定期的に行われているのかも。
にしても、予防接種も受けてない改造人間達が大丈夫な理由は?強化されてる部分以外は生身なんだから、ウイルスに感染したって可笑しくない筈だ。
けど、ジメジメとしている上に高温になる夏場を何度も乗り越えたウイルスが、感染力を保ったまま存在する事は可能だろうか?
根絶していると考えた方が自然だよね。
人口減少が新型ウイルスのせいだった……ちょっと信憑性が出てきたものの、ウイルスが流行っただろう時期が少しばかり昔過ぎる。
俺が5~6歳の頃に改造人間第1号となる手術は行われてるんだけど、ウイルスの事が書かれているこの新聞の日付は俺が生まれるよりも前だ。
人口減少を機械のせいにして、そこで戦いを始めたとするなら、改造人間が作られる前はどうやって戦ってたんだ?
人類を月に移住させる事に力を入れていた?
まずは主要な人間を非難させてから戦いを始めた?
新聞を眺めながら色々と考え込んでいた頭を起こし、暇そうにしている3体を見ると、途端にピシッと整列するから、なんか一気に和んでしまった。
「本拠地は緑が多い所が良いね」
声をかけると3体が夫々頷いたり、両手を上げたり、拍手?するように手をガンガンと鳴らすから、更に更に和んで、終には笑ってしまった。
過去がどうだったとしても、俺が人間を好きになる事はないのだろうし、あの施設を壊したいと思う心は変わらないのだろう。だったらウイルスの事をこれ以上調べる必要はないのかも知れない。
過去を色々想像するより、これからの事だよ。
本拠地を見付けた後の事……仲間集め!
前線に行って改造人間をスカウトって言っても俺は戦線の場所を知らないから、施設に行って破棄寸前の子を誘拐するしかない。
正面は警備が厳しいから、狙うは破棄場。
破棄場は建物の裏側にあって、警備も手薄。部品取りされた後の子が多数を占めているものの、中には研究員に歯向かっただけで破棄にされる子もいる。そんな子は制御装置を起動され、体中の部品がリサイクル不可能になる程散々な目に遭わされた後、そのまま廃棄用のカプセルに詰め込まれる。
狙うは人間部分がしっかりと生きているそういう子。
歪んでしまった部品の交換や、制御装置の取り外しは安心して任せてくれて良いよ。俺の所には改造得意な子が、得意げに両手を上げて待機しているからね。
俺は機械によって改造されるんじゃなかったっけ?それとも事後なのかな?どちらにしても、今の所は殺されてはないらしい。
なんだ?
近くに何の気配も感じられないから思い切って目を開けると、大きなレンズの付いた天井が俺を見下ろしていた。
この部屋自体が1体のロボットの中?
変な動きをすれば一瞬で殺されそうだけど、都合が良いのか悪いのか俺の制御装置は解除されてはいな……
ん?
「あれ?」
両手が、動く。
手だけじゃなくて、足も、首も、全身が自由だ。
意識を失っていた間に解除されて……
「えぇ!?」
何気なく耳の後ろに手をやって覚えた違和感に慌てて起き上がって、今度はゆっくりと確かめるように耳の後ろを探ってみるが、やっぱりそこにはなかった。
ない?
いやいや、可笑しいからね?あれがなかったら俺がこうして動いてる事もありえないんだけど?
どう言う事?
「聞きたい事がある……」
巨大なレンズのある天井……に設置されていたスピーカーから、外で聞いたあの金属っぽい声がした。
だけど、聞きたい事があるのは寧ろ俺の方だ。
俺の制御装置をどうした!?どうなってるんだ!?
いやいや、落ち着け……まずは深呼吸だ。
折角向こうから話しかけてきてるんだから、大人しく話を聞こうじゃないか。その後からなら少しでも俺の質問に答えてくれるかも知れない……待てよ、話が終わった瞬間攻撃を受ける可能性だってあるか……。
だったら、
「俺に分かる事なら答えるよ。それと……俺の制御装置はどうしたの?」
答えるのと同時に質問をぶつけよう。
「弱点を設置する意味がないので外した。質問だ、お前は何故ここへ来た?」
制御装置の事を知っていたとは。
これまでに倒した改造人間を分解なり何なりしてデータを取ったのだろうか?
しかし……ここは機械側の本拠地じゃないのか?そんな所へ改造人間を招く理由は何だ?話を聞く為なんだろうけど、だったら制御装置を外す意味は?
機械と改造人間は敵同士だよ?俺が急に暴れ出すとか、そんな可能性は考えないのか?
まぁ、この部屋の中で可笑しな行動をしようものならあちらこちらから攻撃されるんだろうし、俺に施された改造は制御装置を外す以外にも色々あるんだろうし……。
「機械と話をしてみたかったんだ……で、人間を実験材料にした理由は?」
まさか、こんな話し合いになるとは思ってもみなかったけどね。
「人間を実験材料に?した覚えはない。私にそれは必要がない。人間を材料にして得られる結果に、意味もない。話をした後どうするつもりだ?帰られるとは思っていないのだろう?」
人間を実験材料に使ってないって、どう言う事だ?
機械なのに人間を使って何のデータを取るんだろう?って昔から疑問には思ってたけど、まさか、本当に?
いやいや、人口は確実に減ったんだから実験材料にしてなくても何らかの理由で殺したんだよな?そうでなければ戦う理由と言うか……切欠が分からない。
少なくとも戦争が起きた後の世代は皆機械が人間を実験材料に選んだから戦いが始まったって教えられてる。
教科書にそう書かれてあるんだから、疑う事もなくそうだと覚えたし、テストにもそう答えて合格をもらってるんだ。
「じゃあ、人口が減った理由は?実験材料にしたからじゃないならなに?俺は脱走してここに来たんだから、帰られたとしても帰りたくないかな」
機械と話をした後はあの施設を壊す。って事しか考えてなかったから、俺は随分と楽観的だったんだなって、今更ね。
それで実際にここまで来たんだから凄くない?
「実験材料にした覚えはない。“新型ウイルス”に蝕まれた人間が死んだだけ。帰るつもりがないのなら、どうするつもりでいる?」
新型ウイルス?初耳だ。
人口が減った理由と、戦いが始まった理由を“機械が実験材料に人間を選んだから”と教えられてきた俺にとっては信じられない話だし、新型ウイルスが流行った事すら知らないんだから信じようもない。
人口が減った原因、今まで教えられてきた“人間を実験材料”を信じるのか、機械が言う“ウイルス”を信じるのか。どちらを選ぼう?
いいや、嘘かも分からないような教えを鵜呑みにするのは止めだ。切欠がどうあったとしても戦争は始まってる訳だし、今更真実を解いた所で終わる訳じゃない。
それよりも、俺の目的はなんだったのか思い出せ。
「俺は改造人間を作ってるあの施設を壊す事が目的」
そこに至るまでの途中経過はまだ決まってないけど、まずは仲間集めかな?
前線に行って何人かスカウトしても良いし、施設に忍び込んで破棄寸前の子達を貰って来ても良いかもね。
あぁ、そうすると制御装置の外し方を教えてもらわなきゃならないな……それとも、制御装置を外せる知識を持った機械を仲間にするか。
「お前も人間だろう?何故人間が不利になるような事をする?」
何故って……。
「人間だって理由だけで、人間を好きにならなきゃいけない?」
綺麗な月を奪った連中で、改造人間の材料になるって理由で人間を売買するような連中で……改造人間達を物扱いするような連中。
中には良い人間もいるんだけど、極々少数だ。
「しばらくお前の様子を見るとしよう。3体の見張りを用意した、自由にしろ」
自由にしろと聞こえた直後に部屋の入り口が開き、俺の見張りだとかいう3体のロボットが入ってきた。
3体は無言のまま俺の腕を引っ張り、物凄い力で外に連れ出そうとしてくるけど、最後にもう1つだけ聞きたい事が残ってるから、天井のレンズに向かって声をかけた。
「俺はNO,777。アンタの名前は?」
自己紹介は基本でしょ?
「マザー」
ガシャーン。
名前だけの簡単な自己紹介が終わり、慌しく外に引っ張られるがまま歩いて行くと、そこは円形の建物の屋上部分で、屋上に出た瞬間扉は音を立てて閉じてしまった。
マザー……機械達の母親?司令官、かな?声だけだったけど直接機械側のトップと喋っちゃったよ!良く生きて帰されたな俺!
あ、そうじゃなかった。
しばらくは様子を見られるんだっけ?
「ね、君達は制御装置の外し方を知ってるのかな?」
3体の機械達からの言葉はないけど、随分と得意げに両手を挙げてる子が1体。
なんだろうか……凄く可愛い。
これからどうなるのかは良く分からないし不安もあるけど、何となく楽しい日々になりそうだよ。
本拠地として使えそうな建物を見つける為に地上を歩き回る序に“新型ウイルス”の証拠探しを始めて丸1日。
崩壊しそうなビルの中で見付けた雑誌や新聞の中に、気になる記事が載っていた。
「ロボットが仕掛けた生物兵器か!?……ウイルスってこれの事?」
見出しを声に出しながら3体の機械の方を見るが、やっぱり何の言葉も発しない。それでも首を傾げてたり、顎?部分に手を添えたり、腕を組んだりしているから答えは知れる。
生物兵器か……人間を実験材料にって話はここに由来しているのかも?それにしても、本当にウイルスが存在していたとはね。機械が仕掛けた生物兵器だったなら“新型の生物兵器を使って人口を減らした”って教科書に載っていただろう。だけどそうにはならなかった……もしかしたらウイルスの種類の特定に至っていたとか?
そうだとしたらワクチンの開発だってされた筈。
予防接種を受けた者だけが月への移住を許されたと言うなら、地球に多くの人間が残された事の説明にもなる。
でもな……改造人間が月に住む家族に面会したいって言えば前線に出る前日、月に行く事が許される。新型ウイルスに感染しているかも知れないのに、接触させて大丈夫なのか?あ、そうか。月では予防接種的な事が定期的に行われているのかも。
にしても、予防接種も受けてない改造人間達が大丈夫な理由は?強化されてる部分以外は生身なんだから、ウイルスに感染したって可笑しくない筈だ。
けど、ジメジメとしている上に高温になる夏場を何度も乗り越えたウイルスが、感染力を保ったまま存在する事は可能だろうか?
根絶していると考えた方が自然だよね。
人口減少が新型ウイルスのせいだった……ちょっと信憑性が出てきたものの、ウイルスが流行っただろう時期が少しばかり昔過ぎる。
俺が5~6歳の頃に改造人間第1号となる手術は行われてるんだけど、ウイルスの事が書かれているこの新聞の日付は俺が生まれるよりも前だ。
人口減少を機械のせいにして、そこで戦いを始めたとするなら、改造人間が作られる前はどうやって戦ってたんだ?
人類を月に移住させる事に力を入れていた?
まずは主要な人間を非難させてから戦いを始めた?
新聞を眺めながら色々と考え込んでいた頭を起こし、暇そうにしている3体を見ると、途端にピシッと整列するから、なんか一気に和んでしまった。
「本拠地は緑が多い所が良いね」
声をかけると3体が夫々頷いたり、両手を上げたり、拍手?するように手をガンガンと鳴らすから、更に更に和んで、終には笑ってしまった。
過去がどうだったとしても、俺が人間を好きになる事はないのだろうし、あの施設を壊したいと思う心は変わらないのだろう。だったらウイルスの事をこれ以上調べる必要はないのかも知れない。
過去を色々想像するより、これからの事だよ。
本拠地を見付けた後の事……仲間集め!
前線に行って改造人間をスカウトって言っても俺は戦線の場所を知らないから、施設に行って破棄寸前の子を誘拐するしかない。
正面は警備が厳しいから、狙うは破棄場。
破棄場は建物の裏側にあって、警備も手薄。部品取りされた後の子が多数を占めているものの、中には研究員に歯向かっただけで破棄にされる子もいる。そんな子は制御装置を起動され、体中の部品がリサイクル不可能になる程散々な目に遭わされた後、そのまま廃棄用のカプセルに詰め込まれる。
狙うは人間部分がしっかりと生きているそういう子。
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