大江戸えろえろ草紙~天下無双のド変態、魔を斬り悪を撫でる!~

覚醒シナモン

文字の大きさ
9 / 42

第九話:盗賊アジトで大乱戦!蜘蛛の糸と影の刺客、変態包囲網!

しおりを挟む

鍵師の老人からの依頼を受け、桃色助平太一行は「からくり秘宝箱」を盗んだという「闇カラス組」の追跡を開始した。江戸の裏社会に詳しいおコン婆から得た情報を頼りに、一行はまず、闇カラス組のチンピラが出入りするという賭場に目をつける。
「辰五郎殿、ここはひとつ、そのいなせな火消しの風貌で、彼らから情報を引き出してくだされ!その際、さりげなく胸筋をアピールすれば、相手もイチコロでござろう!」
「なんで俺がそんなことしなきゃならねえんだ!大体、チンピラ相手に胸筋アピールしてどうすんだよ!」
辰五郎は助平太の変態的アドバイスを一蹴し、持ち前の威勢の良さでチンピラを締め上げ、あっという間に闇カラス組のアジトが寂れた寺の地下にあることを聞き出した。
「ふむ、寂れた寺の地下…それはまた、禁断の香りがプンプンいたしますな!薄暗い堂宇、蜘蛛の巣のかかった仏像、そして、地下に隠された盗賊たちの秘密の園!そこでは、夜な夜な酒池肉林の宴が…むふふ、例えば、縛られた美女がサイコロ代わりに転がされたり…」
「このド変態!お前の妄想はどこまで行くんだゾ!さっさと行くぞ!」
プルルンが助平太の妄想を叩き斬る。
闇カラス組のアジトである古寺は、昼間だというのに不気味な静けさに包まれていた。
「カゲリ殿、まずは潜入経路の確保でござるな。拙者の『おなごの気配探知能力』によれば、裏手の古井戸あたりから、微かに女物の白粉の香りが…これは、女盗賊の秘密の通路に違いありませぬぞ!」
「…ただ井戸の苔の匂いだと思うが。私が先に様子を見てくる」
カゲリは呆れ顔で古井戸の周囲を偵察し、地下へ通じる隠し扉を難なく発見した。
地下への階段はカビ臭く、ねっとりとした空気が漂っている。
「おお!この湿度!そしてこのカビの香り!まるで、年増の美女の閨房(しんしつ)に迷い込んだかのよう!この先に待つのは、熟れた果実か、それとも…」
「静かにしろ、ド変態!敵に気づかれるだろ!」
辰五郎が助平太の口を塞ぐ。
プルルンがネズミに擬態して先行し、罠がないか確認する。やがて、一行は広間のような場所に出た。そこには、酒盛りをする数人の手下と、奥の長椅子にふんぞり返る、いかにも悪党面の頭領らしき大男がいた。そして、その傍らには、目当ての「からくり秘宝箱」らしき、精巧な細工が施された木箱が無造作に置かれている。
「見つけたゾ!あれが秘宝箱だ!」
「よし、一気に…」辰五郎が飛び出そうとするのを、カゲリが制した。
「待て、数が多すぎる。まずは頭を狙う」
しかし、その時、助平太が動いた!
「おお!あの頭領殿の、なんと見事な飲みっぷり!そして、その傍らに置かれた箱の、なんと蠱惑的な佇まい!まるで、美女を侍らせる豪傑の如し!この助平太、その『絵面』に感動いたしましたぞ!」
助平太は、何を思ったか、広間の中央に躍り出て、高らかに名乗りを上げた。
「やあやあ遠からん者は音にも聞け、近くば寄って目にも見よ!我こそは、天下御免のド変態、桃色助平太!その『からくり秘宝箱』、そして願わくば、そこの頭領殿の…むふふ、逞しき『漢の魂』を頂戴に参上仕った!」
「な、なんだテメェは!?」
「このド変態、また勝手なことしやがって!」
頭領も手下たちも、そして仲間たちさえも、助平太の奇行に呆気に取られている。
「者ども、であえ!このふざけた変態侍を叩き斬れ!」
頭領の号令で、手下たちが一斉に斬りかかってきた!
「仕方ねえ、やるしかねえか!」辰五郎が鳶口を構える。
「援護する!」カゲリもクナイを手に取る。
「アタイの力、見せてやるんだゾ!」プルルンも戦闘態勢だ。
盗賊団との乱戦が始まった。辰五郎の豪快な鳶口捌き、カゲリの疾風の如き体術、プルルンの小賢しい奇襲。そして助平太は…
「おお!その振り下ろされる刃の軌跡!実に美しい!しかし、その太ももの筋肉の躍動に比べれば、まだまだでござるな!」
などと叫びながら、敵の攻撃をひらりひらりとかわし、時折、敵の女盗賊(が、いればの話だが、この場にはむさ苦しい男しかいなかった)の着物の合わせ目や、男衆のふんどしの食い込み具合を熱心にスケッチしている。
戦いが佳境に入り、頭領が自ら助平太に斬りかかろうとしたその時、広間の天井から、音もなく二つの影が舞い降りた!
「あらあら、楽しそうな宴じゃないの。私たちも混ぜてくださる?」
甲高い、しかし妖艶な声。姿を現したのは、蜘蛛の巣模様のあしらわれた、際どい黒装束を纏った美女くノ一。その手には、きらきらと光る細い糸が握られている。先日逃した、絡新婦のお蘭であった。
そしてもう一人は、全身を黒い覆面で覆い、背中に忍者刀を背負った、不気味なまでに静かな男、闇影だ。
「なっ、貴様ら!何者だ!?」盗賊の頭領が叫ぶ。
「私たちは、ただの『掃除屋』よ。その箱、我らが主がお望みなの」
お蘭は妖しく微笑むと、指先から無数の蜘蛛の糸を放ち、盗賊たちを瞬く間に絡め取っていく。闇影は、その名の通り影から影へと音もなく移動し、的確に盗賊たちの意識を刈り取っていく。
「おお!あの蜘蛛の糸を操るお嬢さん!そのしなやかな指使い、そして、獲物を絡め取るその妖艶な眼差し!まるで、愛しい男を誘惑する遊女の如し!この助平太、その『愛の糸』に絡め取られてみたいものでござるな!」
助平太は、お蘭の姿に新たな「美」を見出し、目を輝かせる。
「…また変なのが増えたゾ。しかも、こいつら、かなりヤバそうだ」プルルンが警戒を強める。
「あの女…!鬼灯島の女か!」辰五郎が、以前助平太たちが話していた刺客だと気づく。
状況は一変し、助平太一行、そして残った闇カラス組の頭領、さらには新たなる刺客たちが、「からくり秘宝箱」を巡って三つ巴の大乱戦を繰り広げることとなった!
お蘭は、助平太に妖艶な秋波を送りながら、蜘蛛の糸でその動きを封じようとする。
「うふふ、変態侍さん。そんなに私の糸がお好き?なら、もっといやらしい格好で縛り上げてあげましょうか?」
「おお!なんと!それは願ってもないお誘い!しかし、拙者の理想の縛り方は、亀甲縛りをベースに、そこに江戸紫の組紐をアクセントとして加え、さらに…」
助平太が恍惚としながら理想の緊縛術を語り始めると、お蘭はドン引きして動きを止めた。
その隙に、カゲリが闇影に奇襲をかけるが、闇影は影の中に溶けるように姿を消し、背後からカゲリに襲いかかる!
「危ない、カゲリの姐さん!」
辰五郎が鳶口で闇影の攻撃を弾き飛ばす!
「このド変態!いい加減にしろだゾ!」
プルルンが、お蘭の足元に擬態したバナナの皮(どこから持ってきたのか)をそっと置き、見事にお蘭を転倒させた!
「きゃあっ!?」
お蘭が派手に転び、その際どい黒装束がさらに際どい状態になる。
「おおおおっ!なんという僥倖!あの転び方、そしてあの…むふふ、見えそうで見えない絶妙なるアングル!この助平太、今、猛烈にシャッターチャンス…いや、スケッチチャンスでござる!」
助平太は、転んだお蘭の姿態を、超高速でスケッチし始めた。
「こ、この変態がああああっ!」
羞恥と怒りで顔を真っ赤にしたお蘭が、自棄糞に蜘蛛の糸を乱射する!闇影も、予期せぬ仲間(?)の失態に動揺したのか、動きに僅かな隙が生まれる。
「今だ!畳み掛けるぞ!」
辰五郎の号令一下、カゲリと辰五郎が闇影に猛攻を仕掛け、助平太は(スケッチを続けながらも)お蘭の糸を奇妙なステップでかわし続ける。プルルンは、闇カラス組の頭領がこっそり秘宝箱を持ち逃げしようとしているのを発見し、頭に体当たりして阻止する。
激闘の末、お蘭と闇影は深手を負い、捨て台詞を残して撤退していった。
「覚えてらっしゃい、変態侍…!次は、もっといやらしい罠を用意しておくわ…!」
「……(無言で闇に消える)」
闇カラス組も壊滅し、アジトには助平太一行と、転がった秘宝箱だけが残された。
「ふぅ…実に、実に濃密で、そしてエロティックな戦いでござった…。あのお蘭殿の『羞恥に歪む表情』、生涯忘れることはないでしょうな…」
助平太は、鼻血を垂らしながら、描き上げたばかりの「お蘭転倒図解(秘)」を恍惚と眺めている。
「ったく、とんでもねえ戦いだったぜ…。で、結局、この箱が例の爺さんの言ってたお宝か?」
辰五郎が、汗を拭いながら秘宝箱を指さす。
カゲリが慎重に箱を開けると、中には古びた羊皮紙の巻物と、小さな巾着袋が入っていた。巾着袋の中には、なんと、鬼灯島で見つけた金属片とよく似た、別の形の金属片が!
「これは…!二つ目の鍵の破片!?」
「そして、この巻物は…何かの地図か、暗号のようだゾ!」
しかし、巻物を広げた助平太の目が、再び怪しく光り始めた。
「おお!この羊皮紙の肌触り!そして、このインクの掠れ具合!まるで、百戦錬磨の遊女が肌身離さず持っていた恋文の如し!この文字の形も、一つ一つが実に…」
「いい加減にしろ、このド変態がぁっ!」
仲間たちの怒号が、元盗賊のアジトに木霊した。
次なる鍵の破片を手に入れた助平太一行。しかし、お蘭と闇影の不気味な影は、彼らの行く末に更なる波乱を予感させるのであった。
(第九話 了)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

​『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』

月神世一
SF
​【あらすじ】 ​「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」 ​ 坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。  かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。  背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。 ​ 目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。  鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。 ​ しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。  部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。 ​ (……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?) ​ 現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。  すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。  精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。 ​ これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。

二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)

MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。 かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。 44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。 小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。 一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。 ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~

bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。

大和型重装甲空母

ypaaaaaaa
歴史・時代
1937年10月にアメリカ海軍は日本海軍が”60000トンを超す巨大戦艦”を”4隻”建造しているという情報を掴んだ。海軍はすぐに対抗策を講じてサウスダコタ級戦艦に続いてアイオワ級戦艦を12隻建造することとした。そして1941年12月。日米は戦端を開いたが戦列に加わっていたのは巨大戦艦ではなく、”巨大空母”であった。 表紙はNavalArtというゲームの画像で、動画投稿者の大和桜花さんに作っていただきました

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

処理中です...