大江戸えろえろ草紙~天下無双のド変態、魔を斬り悪を撫でる!~

覚醒シナモン

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第十話:古文書は変態を導く!?湯けむり美女と呪われし姫の噂

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「からくり秘宝箱」と二つ目の「天逆毎の鍵」の破片を手に、桃色助平太一行は、意気揚々と神田の錠前屋「からくり堂」へと凱旋した。店の奥から現れた鍵師の老人は、助平太たちが差し出した箱と金属片を一瞥すると、フンと鼻を鳴らした。
「ほう、存外早かったな。あの闇カラス組も、大したことなかったと見える」
「うふふ、親方殿。この桃色助平太にかかれば、いかなる盗賊も、その『秘めたる部分』を丸裸にされてしまうのでござるよ。ところで、奥に見えるは…おお、お孫さん!また一段とお美しくなられましたな!その瑞々しいお肌、まるで磨きたての真珠の如し!この助平太、貴女様の『真珠』を愛でるためなら、どんな鍵でも開けてご覧にいれましょうぞ!」
助平太が、老人の背後に隠れるように立つ孫娘に熱視線を送った瞬間、ゴツン!という鈍い音と共に、辰五郎の鉄拳が助平太の後頭部にめり込んだ。
「テメェは少し黙ってろ、このド変態が!で、爺さん、約束通り、こいつの解読を頼むぜ」
辰五郎が、乱暴に羊皮紙の巻物を老人に突き出す。老人は、やれやれといった顔で巻物を受け取ると、卓に広げ、古びた眼鏡をかけて睨み始めた。
巻物には、奇妙な図形と、何かの動物の絵、そして意味不明な文字列がびっしりと書き連ねられている。それは、一見しただけでは到底解読できそうにない、複雑怪奇な暗号であった。
「ふむ…これは、古代の妖(あやかし)文字と、それを元にした独自の符丁(ふちょう)が混ざっておるな。おまけに、謎かけまで仕込んであると見える。一筋縄ではいかんぞ」
老人が唸る。カゲリは、持ち前の知識でいくつかの図形が古い呪術に関連することを見抜いた。辰五郎は、「こんなもん、燃やしちまった方が早えんじゃねえか?」などと物騒なことを言い出す始末。プルルンは、「アタイの妖怪としての直感によれば…この文字、なんかエロい匂いがするんだゾ!」と、的を射ているのかいないのか分からないコメントをする。
助平太は、巻物に描かれた動物の絵(特に、妙に豊満な雌狐の絵)に異常な関心を示し、その曲線美について熱弁をふるっていたが、ふと、ある文字列に目を留めた。
「おお!この文字の並び…そしてこの図形の配置!これは、まさしく…男女が睦み合う姿を抽象化したものではござらぬか!?ほれ、この円は女性の豊満なる乳房、そしてこの棒状のものは…むふふ、言わずもがなでござるな!そして、この波線は、二人が交わった際の『愛の吐息』の流れを表しておる!」
「お前は何でもかんでもそっちに結びつけねえと気が済まねえのか!」
辰五郎がツッコミを入れるが、老人が「…む?待てよ」と助平太の解釈に興味を示した。
「この変態侍の言う通りだとすれば…この謎かけは、『陰陽和合の地に、月の雫が落ちる時、秘められし道が開かれる』と読めるやもしれん…!」
老人の目が、にわかに輝きを増す。助平太の変態的発想が、意外な形で暗号解読の糸口となったのだ!
その頃、江戸城の奥深く、人目を忍ぶように設けられた一室では、先日助平太たちに敗れた絡新婦のお蘭と闇影が、床に額を擦り付けて平伏していた。部屋の中央には、十二単に身を包み、顔を扇で隠した絶世の美女が座している。しかし、その扇の奥から漏れる声は、鈴を転がすように美しいながらも、底知れぬ冷気を孕んでいた。
「…ほう、あの桃色の変態侍と、そのお供どもに遅れを取ったと申すか。お蘭、闇影、そなたたちの腕も鈍ったものよのう」
その声の主こそ、この一連の事件の黒幕、妖狐院玉藻の前であった。
「申し訳ございません、玉藻様!あの変態侍、常軌を逸した動きと、こちらの羞恥心を煽る言動で…!」お蘭が弁明する。
「……(闇影は無言で頭をさらに深く下げる)」
「ふふ…面白い。そのような男が、この妾(わらわ)の計画を邪魔するとはな。良いではないか、しばし泳がせてやろうぞ。だが、次はない。次こそは、その変態侍の『魂』、そして『天逆毎の鍵』、全てを妾の元へ献上せよ。よいな?」
「「ははっ!」」
玉藻の前の扇の奥の瞳が、妖しく細められた。
一方、助平太たちは、鍵師の老人の助けを借り、数日がかりで巻物の暗号の大部分を解読することに成功した。その内容は、やはり次の「天逆毎の鍵」の破片のありかを示唆するものであった。
「どうやら、次の鍵は、東海道を下った先、京の都に近い『鈴森(すずもり)の藩』に隠されているらしい。そして、その鍵を守っているのは、『歌えぬ美姫(びき)』と呼ばれる、呪われたお姫様だとか…」
カゲリが解読結果を報告する。
「歌えぬ美姫!なんと!声が出せぬというその儚さ!そして、その内に秘めたる想いの熱さ!ああ、この助平太、その姫君の『心の声』を、全身全霊で受け止めてご覧にいれたい!その潤んだ瞳に、拙者の熱き想いを映し出し…」
「はいはい、ド変態の妄想はそのくらいにしとけだゾ」
激闘と謎解きの疲れを癒すため、一行は江戸の町外れにある湯屋「鶴の湯」へと向かった。もちろん、助平太の強い推薦(という名の強要)である。
「この鶴の湯は、知る人ぞ知る名湯!そして何より、男女の仕切り壁に都合よく穴が開いて…いや、湯気がもうもうと立ち込めて、視界が幻想的になるのでござる!」
案の定、湯屋では助平太が原因で大騒動が巻き起こった。女湯の湯気に紛れて「芸術的インスピレーションが!」などと叫びながら突入しようとして辰五郎に投げ飛ばされたり、湯上がりのカゲリの濡れた髪やうなじに見惚れて鼻血を出したり、プルルンが湯船で溺れかけて助平太のふんどしに擬態して難を逃れたり(そして助平太がそれに気づかず大喜びしたり)と、一時も休まる暇がない。
「…しかし、あの『歌えぬ美姫』、白雪姫とか言ったか。呪いで声が出せねえが、その代わりに不思議な癒やしの力を持ってて、病に苦しむ領民を助けてるって噂だぜ。ただ、最近はその姫様も元気がねえって話だが…」
湯上がりの縁台で、辰五郎がどこかで仕入れてきた情報を話す。
「なんと!美しき上に心優しく、しかも癒やしの力をお持ちとは!そして、元気が無いとあらば、この助平太が、その『元気の源』を注入して差し上げねばなりますまい!例えば、拙者のこの熱き…」
「それ以上言うな、この変態が!」
「鈴森の藩…白雪姫…。どうやら、我々の次の目的地は決まったようだな」
カゲリが、呆れながらも旅の準備を促す。
江戸を発ち、東海道を下る助平太一行。その前途には、新たな鍵の破片と、歌えぬ姫君との出会いが待っている。しかし、玉藻の前の放った次なる刺客の影もまた、彼らに忍び寄っていた。それは、人の心を惑わす幻術を得意とする、美しい尼僧姿の妖怪と、鋼鉄の肉体を持つ無口な巨漢の二人組であった…。
助平太の変態の旅は、新たな舞台へ。果たして、彼らは無事に白雪姫に会い、鍵の破片を手に入れることができるのか?そして、玉藻の前の次なる一手とは?物語は、ますます混迷とエロスを深めていくのであった。
(第十話 了)
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